劇映画 孤独のグルメのレビュー・感想・評価
全85件中、1~20件目を表示
お祭り企画としてはご祝儀込みで星5つ、五郎の身体を張った食材探し
中年男性がただ美味しそうにメシを食うだけでドラマ的展開は薄いが、週末の深夜にその気楽さと単純な娯楽性がマッチする。また、土曜の昼や年末年始に隙あらば再放送されているが、何年それが繰り返されても何となく見てしまう。
それが、今や押しも押されもせぬテレ東のキラーコンテンツ「孤独のグルメ」。
美味しそうな料理のビジュアルと共に、井之頭五郎を介してひとり飯の自由さと店やその街のそこはかとない情緒をも味わうことができる。物語の展開が少ないからシリーズ途中から見ても何の支障もない。それがコンテンツとしての間口の広さにもなって、13年という長寿に繋がっているように思える。
そんなシンプルなドラマのクオリティを、松重豊の「食べる演技」の確かさが支えている。
私自身、ドラマの全作品をコンプリートしているわけではないが、長年日常的にこのドラマに親しんできているという感覚がある。原作本も持っている。そのため、気持ちの中に他の映画とは違うものさしでの評価が湧いてくる。ドラマの劇場版(本作は「劇映画」だが)とは、本作に限らず得てしてそういうものかもしれない。
まず、好きな作品の映画化というのはそれだけでやっぱりちょっとアガる。
その一方一抹の不安も生じるもので、本作は松重豊が初めてメガホンを取ると聞き、過度な期待は禁物という予防線を張っていた。それが意外と見られる形になっていたので(ハードル下げ過ぎ?)、そこも相対的にプラスの印象を持った。
流石にいつもの「腹が……減った……」からの食事シーンの繰り返しだけでは2時間持たないのでそれなりのストーリーが作られていたが、サップボードで韓国に流されるなど展開に意外性があったので飽きずに見られた。「韓国ならまだいいが……」はなかなか攻めた台詞で笑った。
普段のひとり飯だけではなく、人から見られながらの食事シーンもなかなか新鮮。ユ・ジェミョン演じる韓国の入管審査官の心のつぶやきが面白い。
メタネタ的ドラマ「孤高のグルメ」にも笑った。実際韓国でも「孤独のグルメ」は大人気らしい。
昔から共に悪人の脇役というフィールドで活躍し「バイプレイヤーズ」で共演した遠藤憲一、自身が脚本・演出を手がけたNHKドラマ「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」に出演した松重豊に本作ドラマのオマージュ的な台詞を当てたオダギリジョーなど、松重豊の俳優業の足跡が感じられるキャスティングもよかった。
五郎がフランスの一郎に届けた絵画は、原作漫画の作画を担った谷口ジローの作品だそうだ。リスペクトの感じられる描写がいい。
一方で、他の映画と同じものさしで見て率直に感じたこともある。
前宣伝ではフランスロケの映像のインパクトが強かったが、蓋を開けてみるとそれは導入部だけで、あとはほぼ日本と韓国での話だったのは「あ、そーなんだ……」という気分になった。まあ、考えたらそこまでお金かけられないか……。
昔フランスに住んでたのにフランス語がほぼしゃべれない五郎さん。
千秋(杏)が五郎のかつての恋人である小雪(さゆき)の娘であること、さんせりて店主(オダギリジョー)と志穂が別居した理由、などは状況の提示だけでさして展開や種明かしのないまま終わり、中途半端な印象が残った。
長崎の奈留島からサップボードで流れ着くような韓国の離島、あるか? 死んじゃうよ……
ドラマの方のスペシャル版などでもご都合だったり不自然な展開は以前からあるから、今更なツッコミではあるが。
原作漫画とドラマではグルメの毛色が結構違うので個人的にはよく似た別物だと思っているのだが、劇場版にはそのドラマともまた違う方向性を感じた。
話の核になっていたいっちゃん汁を探す話(いつの間にかそれはさんせりてのラーメンスープだということになっていたが、なんでだっけ……)、あれは孤独のグルメというより「美味しんぼ」的だ。
普段と違うテイストも悪くはないのだが、観終えたあとはドラマのシンプルで気楽な「いつもの味」が少し恋しくなった。
テレビ版にわずかなドラマ風味を加えて
映画化ということで期待を胸に膨らませ観に行きました。なんというかまあ満足のいく出来ではなかったなと思いました。ストーリーをテレビ版より強くした結果、両方が中途半端に終わった気がします。店の人に許可無くサップを借りるところは五郎さんぽくないですし、ストーリーも一貫性が感じられませんでした。また孤独のグルメの醍醐味である料理シーンが少なかったのであまり楽しめませんでした。映画の帰りに食べた牛カツが美味しかったです。
美味しそうな料理
テレビ版未鑑賞。松重さんの食べっぷりが、良い。本当に美味しそうに食べているので、見ているこちらもつい「少し頂けますか?」とつい心の中で叫んでしまった。他の出演者 内田有紀さん、磯村さん、杏さんもよかった。食という字は、分解すると「人に良」となるので、グルメに成るとは言わないまでも、自分の体に良いものに気をつかって食することに心がけたい😅。
う〜ん……
フランスをメインに期待して観た観客にとっては裏切られたきもちになりました。
あと普段の五郎がサップで島渡りなんて判断下さないしサバイバル状態で得体の知れないキノコを食べたりするか?とにかくツッコミ所しかなく韓国推しがワザとらし過ぎて楽しめませんでした……
ル・グルメ・ソリテール
花の都パリで食べる店を選ぶって、至難の業だよね。しかし、さすが井之頭五郎、隠れ家風のちょうどいい店に、しっかり出会うのであった。あのオニオンスープは、食べずに見てるだけでも、美味さが想像できる。場所が食通の都パリなんだから、もう一店くらい出して欲しいところだけど、引き際が良すぎる。なにしろ、この後、五郎さんはたくさん移動するから。まあ、冒頭パリ編は、おしゃれにまとめた感じ。
外国ロケがあって予算が多い点が、映画にした理由だろうが、正直、テレビ特番でもいいかもしれない。ただ、松重さんが監督したというのは、良かったと思う。ずっと続いているドラマの作風をそのままに、多少グレードアップし、だからといって詰め込み過ぎず、軽やかに柔らかく着地するという、なかなかの離れ業をやってのけた気がする。松重豊監督作をまた観たいな。
オダギリジョーの棒読みせりふは笑えた。磯村勇斗、エンケンさん、韓国の入国審査官も良かった。「孤独のグルメ」って韓国でも人気があったんだね。あと、内田有紀や韓国の女性たちが、調理する姿が修道女のようで、清らかで美しかった。主題歌もおもしろかった。腹減った!!
テレビ版の延長が劇場版
年末の特番の様に冒頭でミッション受注。その後はテレビ版の様にサブミッションをこなしつつ、最後に今までの伏線回収。途中途中でいつもの腹減った(色んなバージョンがあったけど、多用しすぎの様な。。。)からの一人飯。流石に台風の日にSUPで海を渡ろうとするのは劇場版だからか、思わずそりゃ無理だろと心の中で突っ込む。どちらかと言うとお話しメインだと思うので、グルメ目当てで観ると物足りないかも。観終わったのが夕方だったので、劇場出たら腹減った。。。
もっとドラマっぽくても良かった
面白かったけど、面白かったけど
そんなにスケールが大きくなくても良い。
しかし、あの島、…何?(笑)
パリに行って、いつものぐらいの温度感でも良かった。
韓国のシーンは良かったと思うので、ワールドワイドなのが悪いわけじゃないけど
孤独のグルメに食以外を求める人は、そんなにいないと思う。
急な展開もあるが、基本まったりと楽しめる映画
前情報なしに見に行きました。
パリが舞台かと思いましたが、急な遭難からの謎の韓国入り。
映画だから多少の展開は必要かなぁと思いましたが、急に始まったような韓国推しには多少うんざりしたかも。
ただ、基本的にはまったりとしていて一本のストーリーもあり、ドラマを観ている人ならおっさんの咀嚼ASMRも映画館でより楽しめると思います笑
あと、サントラ出てたら買おうかなぁと久しぶり思えるくらい、BGMも良かった!
ゆるい笑いと飯テロの楽しい時間
どうあれを映画にするんだ?と思ってたが皆さんの口コミ通りちゃんと映画になってた。楽しかった!!なんで飽きずに見れるんだろうと不思議になるくらいあっという間だった。これが飯テロの威力か。。!?
展開はいやはやあり得ない状況だらけで振り切っていて笑える。なぜSUP!なぜ盗む!なぜ貝ときのこと山菜!なぜスーツがパリパリ!なぜ今店に入る!なぜ無言!とツッコミだらけ。結構映画館でも笑いは出てたし声出してしまった。松重さん、顔芸すごいなあ。どこまで食べ方指示入ってるんだろ。
そうそう、こういうゆるい笑いでいいのよ、先日のニンジャみたいに狙いすぎなくていいのよと言いたくなった。。
パリのお店、と韓国のお店、は実在なのかな。。?気になる。
覚書
フランスのオニオンスープとビーフブルギニヨン
五島のちゃんぽん
韓国のポッサム、干し椎茸のヤンニョム和え?、キムチ、スケトウダラ(明太)の鍋
そしてラーメンと炒飯
ごちそうさまでした🙏
五郎さん、私も胃袋エマージェンシー点滅しました!
劇中のこどもが言うように、ブツブツと聞こえる心の声はおもしろく、五郎さんの咀嚼音がアルファ波?!を出してくるため(笑)心地よい
出てくる料理の初めから最後のものまでのフルコースみたいにもぐもぐ一緒に味わった
いっちゃん汁はまだ幻のままだけどおかげでおじいちゃん寿命がのびそうだし、フルコースのデザートに五郎さんの人柄が滲むオリジナルスイーツもついてきた
訳あって離れた2人の心が少しほぐれるやさしい味に、あんなに恐ろしい嵐のなかのスーツ姿サップも毒きのこも無駄にはならず
ごちそうさまでした
さてと…
帰りにキクラゲ買って今夜はちゃんぽんに決定だな〜
韓国編って感じ
原作、未読です。実は、ドラマも一度も見たことない。私の地域では。放送してないと思う。放送してるとしたら、深夜枠かな。今だったら、◯verとかで、見ることできるんだろうけど、見たことないです。でも、なんとなく、番組のことは知っていて、なんとなく観に行こうと思いました。
予告編は、何度も見ていて、パリ編だと思って見に行ったんだけど、びっくりするぐらい、パリのパートは短かった。五島列島に韓国に東京。まあ、東京は、当たり前として、韓国編って言った方が良くない?って思いました。
この作品に出てくるお店って、実在するんですよね?グルメドキュメンタリードラマって銘打ってるくらいですもんね。最後のオダジョーさんのラーメン屋さんも実在するんですかね?素朴な疑問でした。
楽しめました
原作から録画でよくみていました
ご当地にどんな店メニューがあるのか
楽しんでみていましたしかし
映画はストーリーがあり別物ですが 久しぶりに楽しい映画でした
途中無理な展開
・ボート?で島をわたる→台風なら
間違えなく溺死
・無人島っぽいところにガスコンロと新しい割 り箸 貝にキノコが安易にみつかる
・入国許可は携帯していたパスポートを見せ る?
・いつのまにか東京に上陸
など多数ありました がストーリーをつなぐ にはしょうがないのかなと
ラーメンのシーンはさすがにみてる方が腹が
へった!
内田有紀がよりを戻しラーメン屋でシーン ワンショットほしかった
私の好きな杏さんが出演するのを知らなくて スタートからテンションがあがりましたね
ヒロトのハラヘッタ?も映画にマッチングし ていたのでは?
最後にこの映画で一番食べたかった食べ物
は:チャーハンですね それも暗い店で(^^)
爆笑したww
評判が良いようだったので東宝の6Pを使って今更ですが観てきました。
ストーリーはそんなに奇をてらったところもなく王道の食材集めグルメストーリーなんですが、途中のハプニングが面白過ぎて、本当やばい。
ネタバレになってしまいますが、五郎さんが五島列島から遭難したくだりで笑いを堪えきれませんでした。笑ってはいけないでいうところの「アウトー!」って感じでした。
そして飯食ってるだけなのになんでこの人こんなに面白いんだろw
映画館で笑いを堪えるのがとても大変な作品でした。
映画らしい娯楽映画 楽しくお腹が空きます
映画って、私は娯楽と考えてます。
大画面でわははと楽しめれば良い。
だから細かい理屈や辻褄はどうでもいい。
なんだか最近娯楽映画が減った。
感動、感動、この冬の一番の感動
愛しい人が亡くなりました、
愛しい人が病気になりました。
そんなんばかりで。
日本人が内向きになったのと関係あるのかな。
そりゃ近いしい人が亡くなりゃ悲しいし、泣かせるだろうけど、そればかり。
もうちょっとないのかと思う。
なので、今回の劇映画孤独のグルメは久々に娯楽映画だった。
ネタバレになるけど、あれで海渡っても良いじゃないの、映画なんだから、あの島に行きついても、ご都合主義でも良いじゃないの、
映画なんだから。
コマけぇこたぁいいんだよで楽しめた。
感動の押し売りもなく、特に人も亡くならないし、
なんか、そんなに劇的に幸せになる訳じゃあない。
でも、バカらしくも楽しいし、何より腹が減る。
これぞ、娯楽だな娯楽。
まさに楽しい娯楽映画でした。
ドラマ版が好きで、笑いたい方におすすめです。
割と食べてないんだな、これが。
日本と韓国、日本と韓国にそれぞれ別れて住んでいる元夫婦、というストーリーが上手く展開され、思わず「うまい!」と膝を叩きました。
あとね、海藻ぶら下げ過ぎ(笑)絶対松重さん自ら「もっとやり過ぎな位くっつけて!」って要求してそう。目に浮かぶわ(笑)
ただ…ケチをつけてるわけじゃなく、もう少し食べるシーンを期待してしまうのは、ファンとしては仕方ないと、逆に許してほしいわ。もう二三食いってほしかったけど、映画としていい感じの仕上がりなのでもちろん文句はありません!
松重監督、2作目期待していますよ!
面白かったです
TV版の延長かとも思いましたが、きちんと映画ではの話になっていてよかったです。
作品後半は無性にたんぽぽが観たくなりました。とても懐かしい気分。
観終わったあとちょっとだけ元気になって、すごくお腹が空く作品でした。
予想外に感動するストーリー
ドラマ観たことないけど話題になっていたので映画館へ。パリでの活躍がメインかと思っていたら色んな場所を奔走。長崎出身の身としては、映画で長崎弁が聞けるのは嬉しいね。
井之頭さんは大人しそうに見えるけど、行動力がぶっ飛んでて面白い。映画館でもみんな思わず笑っちゃってた。ドラマも観てみたくなるな〜。
ストーリーの細かい伏線を回収していく感じも個人的には好みな展開。最後はわかってても泣いてしまう。志穂さんは後悔してないとは言ってたけど、井之頭さんにお店を教えたのは店主に対して心残りがあったのかな。同じ場所には居なくてもお互いのことを思って支え合える、幸せの形の一つだよね。井之頭さんの話しすぎないのも粋な感じでかっこいい。、、、書いててまた泣けてきた。
配信でいいかな〜と思ってたけど映画館に観に行って正解でした!
ただただいい映画でした。
ドラマも大好きですが、松重豊さんがインスタなどでも、ひたすらアピールしており、応援という意味で見に行きたいと思っていました。
どんな仕上がりなのか、2時間弱持つのかと正直不安に面もあったが、すごくいい物語でした。
ちょこちょこ劇場内でクスッとなる小ネタが挟まれており笑えて、スタンドアップパドルボードで海を渡るのは無理があるだろと冗談みたいなネタも入れてくる監督。笑
波については素人で台風が来るという情報を持っていないので、5%くらいの人は行けると考える層がいるかもしれないと思えるいいラインを攻めてると個人的には思いました(実際はいないと思うが、万が一いるのではという感覚)
スープが売りの上手いラーメン屋が閉じる原因になった食材を見て、心を開いて裏では奥さんが関係していたという設定。それを店主に伝えたのか伝えていないのか、あえて映像では見せてこない点は、こちら側に想像させてくれる余白もありました。エンケンさんでの番組パロディも面白く、ただただ見て良かったな~と思った。
星野源さんANNに松重さんがゲスト出演した際に、伊丹十三監督の映画『タンポポ』の話をよくしており、それを連想する演出もよく、リスペクトを感じました。海外撮影は予算が厳しいとのことでしたが、JALさんのタイアップのおかげで実現できたようです。JALさんありがとう。
ドラマも好きですが、あえての劇映画とのことで、劇場で見て良かったと思える作品でした。
(ファンの方は2024/12/10の星野源さんのANNも良かったら聞いてみてください)
杏さんと内田有紀さんが大画面で観れてよかった
ストーリーは荒唐無稽!
なんで韓国へ行くの?
回収されない伏線がいっぱい!
杏さんと内田有紀さんが映画館の大きなスクリーンで観れてよかった❗️
料理の匂いが感じられない。
ん〜映画版にありがちな、ただ規模を大きくしただけな感じ。我がままな爺さんとお人好しな五郎さんの珍道中。
遭難したり、毒キノコに当たったり、エンケンさんが番組をパロったりクスリと笑える所は楽しめたが、ほぼほぼ眠かった。
滅多にお目にかかれない出汁を使ったスープ。ピンと来ないし、映像から香りが漂って来ない。飲みたいと思えない。スープと言う単純かつ奥深い物だから尚更か。
これだったら、年末にやったテレビの特番の方が数倍面白かった。残念です。
全85件中、1~20件目を表示