「ちょっと…、いやだいぶ違う孤独のグルメ」劇映画 孤独のグルメ ジョイ☮ JOY86式。さんの映画レビュー(感想・評価)
ちょっと…、いやだいぶ違う孤独のグルメ
正直言ってテレビドラマ版の方がよっぽど面白いなと思いました。ドラマパートを増やした分、見せ場の食事パートがほんとに少ない。
少なすぎる!!
やっと食べ始めたと思ったら、すぐに食べ終わってしまう。
非常にボリュームが少ない。
それでいてドラマパートも見ているのがしんどいレベル。
しかも長い。
松重監督としてはやりたい事を好きなだけ詰め込みたかったのかもしれない。
もちろん、劇場版としてそういうアプローチをしたくなるのは分かる。
分かるが、作品の中核にある魅力を半減させてまで盛り込んでしまうのは如何なものだろうか?
これまでもドラマパートを深掘りしたスペシャルドラマなどはあったが、ドラマの拡充に比例して食事パートのボリュームも増やしていた。
だから成立していたのだ。
それとこれが致命的な部分なのだが、肝心のグルメがあまり美味しくなさそうなのだ。
これは個人の感覚にもよるだろうが、なぜかキムチばかり食べている。
本編の2/3くらいまで韓国。
非常に偏っている。
BGMやカメラワークもいつもと同じようでどこか違う。
それどころか井之頭五郎自身の行動原理も普段と違う。映画のシナリオの都合で動かされてる感が非常に強い。
総じて、"コレジャナイ感"が非常に強い。
映画版とテレビ版のジャイアンくらい違う。
別人と言っても良い。
やはり孤独はテレビで見てなんぼだなとしみじみ思うのであった。
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