「面白い映画ではあったんだけど」劇映画 孤独のグルメ 木花咲耶さんの映画レビュー(感想・評価)
面白い映画ではあったんだけど
良いところ
料理が本当に美味しそう
?なところ
原作者公認なんだろうけど、井之頭五郎の行動に違和感
映画だからって劇的なイベント要らない
必要経費や報酬の見えない仕事は胡散臭い
なんか原作からドラマ見た人間としては、井之頭五郎という人間は約束は守るけどどちらかというと安全や危機回避をきちんとやる、無茶や無謀とは疎遠な「大人の行動」を取る人物で、だからこそ食事にだけはちょっとおかしいレベルのやんちゃをするイメージ。天候を調べてない、というわざとらしい前振りから見えているからと言ってあんなもので海を渡ろうとするところは正直帰りたくなった。もっとどうにか出来なかったものか。キャラクターや人格を作ってからストーリーを作ってない、という感じ。ストーリーのためにキャラクターが動くのは違和感しかない。
そもそもパリのあの老人が金持ちかなんかわからんけど、自分のことだけしか考えてない迷惑さで、人を働かすことを当然と捉える傲慢さしか見えない醜悪さがどうやっても拭えなかった。じゃなきゃボケた懐古老人。
とまあ、キャラクターにはロクに共感出来なかったし、ご都合主義にも程がある無理矢理さだが、そもそも見たいのはそこじゃないし、料理が美味しそうだったからそれでいい。ドラマも一度見たら、前半のドラマ飛ばして食事シーンだけ繰り返し見てる。アジフライの回は何度見たことか。実際にあの店行ったし。
あの老人、最初は原作者のカメオ出演かと思ったけどちゃんとした役者さんだった。作画の先生が亡くなって続きは読めなくなったけど、あの世界観が続くのは悪くない。
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