「それにしても、腹が…減った」劇映画 孤独のグルメ 破雲泥さんの映画レビュー(感想・評価)
それにしても、腹が…減った
孤独のグルメの魅力は
面倒な顧客に振り回された井之頭五郎がゆく先々で
その地元のいい感じの店を見つけて腹を満たす
そういうとこにあると思うのだけど
今回の映画にそういう部分を期待するとすごい肩透かしを食らう
なにしろ「記憶の中の味を再現するために手掛かりを探す」という
ストーリー部分がメインであり、
地元の店で舌鼓…というパートはかなりすくない
というよりなんかいつもより食べてる量が異様に少ないのだ
しかも終盤は心折れたラーメン屋の再起の物語になってしまうので
ちょっとなんだかなという感じがしてしまう
しかしそんなことがどうでも良くなるぐらい終始腹が減る
パリで食べるオニオンスープも
五島で食べるちゃんぽんも
韓国で食べる数々の料理も
どれも本当にうまそうでとにかくっ見てるだけでものすごく腹が減ってくる
そして見終わったときダメ押しのように腹が減る
なんだこれ、本当に劇場を後にしたときの感想が
「…はらが、減った!」
しかでてこない(笑)
まぎれもなくちゃんと「孤独のグルメ」だ
そして一貫して「汁」がちゃんと物語の背骨として機能している
いろいろ不満がないわけじゃないけど
これだけ腹を減らさせてくれたらもう満足というしかない
普段のTVドラマシリーズとは違う
年末の特番とも違う「孤独のグルメ」
井之頭五郎の活躍が楽しめる作品だ
コメントする