「年末特番のようなものを期待したら違った」劇映画 孤独のグルメ やさしささんの映画レビュー(感想・評価)
年末特番のようなものを期待したら違った
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試写会か何かで松重さんが「東アジアの連帯に人生を捧げる」と言っていたので、年末特番の能登のような厳しい現場に寄り添った内容を期待していましたが、全然違いました。
全体的に展開に納得感がないのはもはやどうでも良いのですが、やはり井之頭五郎のキャラがテレビと全然違うのが辛かったです。人が作ったきのこスープですら、笑顔は崩さないまま「これ、本当に大丈夫か…?」なんてモノローグが入りそうな吾郎さんが、あんなノリノリで野生のキノコを食べてしまう違和感。
また女性たちが料理するのをただ座って眺め、出されたものもひとりで食べ、もてなされるばかりの井之頭五郎は、食卓にデンと座って「俺の箸は?」とか言ってくるタイプの夫みたいでキツかったです。こんな井之頭五郎像植え付けないでくれ。
しかもそれを評して「まるで竜宮城だ」って、松重さんのジェンダー観大丈夫……?
「孤独」のルールを守るためにしょうがないのかと思ったら、その後普通に並んで食べるシーンもあり、ただただマッチョなだけだったのかなーと思うなど。
井之頭五郎を見る目が変わりそうです。
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