「孤独じゃないグルメ」劇映画 孤独のグルメ だむさんの映画レビュー(感想・評価)
孤独じゃないグルメ
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この内容でどんな映画でやるんだ、映画でやる必要があるのか。と、散々(主に主演兼監督に)言われていた本作。ドラマの良さを消せば孤独のグルメではなくなるし、ドラマの良さを出し過ぎると映画である必要はない。本作は、きっちりとドラマの良さを出しつつ映画に出来ていると思う。
おっさんが独りで飯を食って、モノローグでぶつくさ言うだけ。「グランメゾン・パリ」の対極にある映画だろう。
あえて既存のジャンルで言えば「人情話」になると思うが、前半と中盤と後半で漫勉なく「スープ」という共通でまとめ上げている。
探し求めいていたスープ(を使ったラーメン)を食べている時、主人公以外知り合いじゃない4人で並んでいるのをやたらじっくりと動くカメラワークで見させられていて、「変な4人組だな・・・」と思っていたが、考えて見ると頼まれて探しているスープも4種類の食材を使ったものだった。一見意味不明なものにも「食」という共通点がある。ごった煮でもいいじゃないか。良い味が出ている。
何も気取らず「あのー、すみません」の台詞から料理を注文したり人と結びついていく感じ。なんの派手さもないが、この作品はこうでないといけない。
一部、ゴローさんの行動(例、韓国に不法入国しているのに飯を優先する)に批判的な人がいるような気もするが、彼は天然なところがあるのはドラマからの設定なので、むしろそこが無かったら彼じゃない。
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