「スープは、国境を越える生命の水」劇映画 孤独のグルメ とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)
スープは、国境を越える生命の水
井之頭五郎=監督・脚本・製作・主演の四役を務める松重豊さん。TVから飛び出して日韓で愛されるドラマシリーズのエッセンスをスクリーンに落とし込みながら映画ならではのスペクタクルを持ち込んでいる。
ただ、その世界を股にかける大冒険の理由はロケーションありきで取って付けたな感じがするというか、(五郎さんの頼み事を断れないキャラはあるものの)少し弱い気がしてしまう。だけど、そこもまた本作らしいというか、本作を見ていると別にそれでもいいかと思えてくるのだ。理由なんて要らない、生きてると腹が減るのと同じように。全編にわたって仕掛けられた笑いのセンスもGOOD◎!
そして、韓国ロケが出てくる辺りの目配せある必然の広げ方もそうだけど、気の利かせたオチの付け方がなんともメタ的ながらその配役含めニヤリとしてしまう。(モノローグ)永遠のアイドル内田有紀さんは、本作でも眩しいくらい抜群にかわいかったな〜。あ、ここは本番では読みませんので。ポスト・コロナな今に必要な人とつながりを感じられる作品だった。
P.S. 強いて難を挙げるとするなら、出てくるお店が海外だったり手作り飯も多かったりしたため、観客が「ここ行きたい!!」ってなるお店が少なかったことだろうか。
腹が減ったでしょ?
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