「青春は永遠に不滅」HAPPYEND アベちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
青春は永遠に不滅
いいなぁ、この映画。新しいカタチの青春映画の傑作と断言できます。青春群像を描く映画だとやたら暴力やセックスとかが出てきて残念な事件の果てには人が死んだりするが、この映画にはそんなものは一切出てこない。校長の黄色スポーツカーに大胆なイタズラをしたり、学校の差別的な行いやAI監視に対する抗議の為校長を軟禁したが、破滅的な行動まではいかない。純粋に音楽を愛し、友情を温める。5人の仲間の心根が皆、優しく素敵である。
現代の延長線上の近未来はスマホの顔認証で国民を管理(マイナカードの先だろうか)、移民受け入れで外国人増加(経済の為には必要だが差別意識はなくならない)、政治の右傾化(かなり現実的)となっている。とても明るい未来ではない。
そんな中でも友情は永遠に不滅と伝えたいのだと思う。音楽で楽しく生きていたユウタが皆の為にイタズラの犯人を1人背負い退学になり卒業式に出れなかった。コウは奨学金を得れ親孝行もできた。アタちゃん、ミン、トムもそれぞれの道へ。コウはユウタに大きな借りを作ることになったが、いつかその借りも返し、友情は続くんだと思う。
歩道橋のラストシーンはとても良い。
HAPPYENDは明るい未来の始まりなのです。
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トミーさんのコメント
2025年2月5日
共感ありがとうございます。
不穏な中でも小さな希望って感じですかね。観た時は不安感の方が勝ってました。海苔巻よりキンパが定着してるのがらしいと言うか・・桶寿司との対比も面白いですね。