劇場公開日 2024年10月4日

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「「近未来」という設定」HAPPYEND カロンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「近未来」という設定

2024年10月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

令和6年の現代でも決して新しい訳では無いが、街の楽器屋さんにDJミキサーが多く並び、EDMなのかビッグルームなのか、そうした音楽が「古い曲」と言われる程度の近未来。
そしてきっと、音楽の分野にもルール規範が求められて、新しいものが生み出せない社会。何を歌っても規制されるから、ついにインストだけになってしまったか。
冒頭、地下ライブに警察が入るが、何のガサ入れだろうか。「新しい音楽は規制します!」ということなのかもしれない。

国にも高校にもルールはある。
それは、意味があって敷かれるものだが、警察や教師など守らせる者は、もうそんなものに興味すらない。
正しいかどうかではなく、ルール違反かどうかである。
カギを盗んだら「ルール違反だ!減点だ!」しか言えなくなっている。

総理も校長も、ルールを作る者だけが「もったいない、食べ物を粗末にするな。」と意味のあることを言う。
規制が厳しすぎて、武器が弁当しか無かったのかしら。第一声が「美味しいのに、、、」って、なんか平和な社会なんだろうなと感じた。

若い役者が多かったが、ストーリーに集中できた点、好演だったと思う。
大きな出来事が起こる訳ではないので、エンタメ感は高くないが、大人やルールへの対抗、若さゆえの暴挙みたいのも、なんとなくキッズリターンみたいで、個人的には良い映画だったと思う。

カロン
トミーさんのコメント
2024年11月9日

殴り合いとかしないのが、現在風ですよね、最強、電子計算機ですからね。

トミー