MaXXXine マキシーンのレビュー・感想・評価
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素材は面白そうなのに面白くならない
とにかく『Pearl』のミア・ゴスがよかったので、この予告編が出た時からかなり楽しみにしてきたのであれーーーという感じ。
農場を離れたらいけなかったのか。。
レーガン政権、VHS、ハリウッド、撮影所、連続殺人鬼、セックス産業、ホラー映画のシリーズもののオーディション、魅惑の設定。
この連続殺人鬼がちっとも面白くならないのが凄かった。逆に80年代の犯罪サスペンス映画など傑作がたくさんあるので、あのハリウッドの看板が出てくるだけで残念になる。80年代といえば、のケビン・ベーコンまでいながら。冒頭のタイトルまでは『悪魔と夜ふかし』同様画質に至るまで本当に凝に凝っていてかっこいいのだが。。
とにかくもったいない、としか言いようがない。
尻すぼみでシリーズは終わった。
あふれる映画愛を屈託なく詰めこんだ佳作
X三部作のうち1作目の『X エックス』は観ているが、2作目の『Pearl パール』は未見。そのため本作のストーリーについていけないのでは、と若干心配だったが杞憂だった。今作は1作目に直結する後日談だから、というのもあるが、そもそも第1作を観ていなくとも愉しめる作りとなっているのだ。
その魅力を一言でまとめると、「1980年生まれのタイ・ウェスト監督が、一つ前の世代へのノスタルジーとともに、映画愛を屈託なく詰めこんだ作品」といえるのではないか。さらに誤解を恐れずに言うと、その「映画愛」はどこか優等生的で接しやすく、異質な情念(?!)のようなモノが稀薄に感じられる。これは、黒沢清(1955年生まれ)、クエンティン・タランティーノ(同1963年)、ポール・トーマス・アンダーソン(同1974年)など各世代の監督の作風と比べると、よりはっきりするだろう。ここで例に挙げた監督の名が適切かという問題は残るけれども。
まず、大写しにされたクルマのナンバープレートがそのまま映画タイトルになる“いかにも”なオープニングから始まり、かつてのテレビやVHSビデオテープの粗い画面を連想させる映像を経て、エンドロール後の“お楽しみ”テロップに至るまで、本作は’80年代という時代の空気に徹底的にこだわってみせる。また、往年のスラッシャー映画のクリシェをなぞり、あえてユルさ/ぬるさを狙うなど、遊び心ものぞかせる。
ウェスト監督は、本作に影響を与えた作品としてポール・シュレイダー監督の『ハードコアの夜』やダリオ・アルジェントらのジャッロ映画などを挙げているようだが、たしかにストーリーだけ追うと、失踪した娘を捜し回る『ハードコアの夜』へのアンサーソングと見えなくもない。
しかし、もっとも直接的な影響を感じさせるのは、ブライアン・デ・パルマ監督の諸作品、とりわけ『殺しのドレス』『ボディ・ダブル』の2作だろう——ヒッチコックの『サイコ』などではなく。たとえばビデオショップ店内で惨殺されるくだりのショットなど、そのものズバリだ。余談だが、本作のタイトル『MaXXXine』に含まれる「XXX」は“ハードコア”のレイティングなので、本編描写もさぞエグいのではと身構えて臨んだが、意外と中身は“ソフトコア”でユルい。そのあたりもデ・パルマ作品と似通っている(笑)。
もちろん旧作がらみのネタやオマージュばかりではない。本作と同じ1985年という時代背景をもつ『ジョーカー』(2019)、あるいはハリウッドアイコンのベティ・デイヴィスを引用した『名もなき者 / A COMPLETE UNKNOWN』(2024)など、近年の映画ともしっかり呼応している。
なかでも、同じA24製作『グリーン・ナイト』(2021)のラストで「斬首された自分の未来を幻視する」くだりからの生首つながり(?)はとても面白い。
また、本作のヒロインは、キートンの仮装をした変態男、ゲスな中年の私立探偵、我が子に偏見を押しつけてくる父親をことごとく「ぶっ潰す」。『デス・プルーフ in グラインドハウス』(2007)にも通ずるこの爽快感。クズなオトコどもをやりこめる小気味よさといったら最高だ。
最後に、出演者にもざっと触れておきたい。
まず女優陣では主役のミア・ゴス以外に、“スパイの妻” ミシェル・モナハンが刑事役、“パリのアメリカ人”リリー・コリンズが先輩女優、“モルモン教のシスター” ソフィー・サッチャーが映画スタッフの役と、なにげにシリーズいちの“豪華”キャストを誇る。
また本作は「ミア・ゴス劇場」と断言できるくらい彼女の魅力全開に振り切っているが、身長191cmの“ダイアナ妃”エリザベス・デビッキが映画監督の役でミアと並び立つと、177cmある彼女もさすがに小物に見えちゃうのが愉快だ(しかも2人が並ぶショットが何度もある!)。
こうした女優たちの勢いに比べると、男優陣はいささか分が悪い。そのなかでは“同じ帽子の人”ことジャンカルロ・エスポジート、みんな大好き“ベーコン数”のケビン・ベーコンの両人が気を吐いていた…かな。特に、ミア・ゴスとベーコンが広いオープンセット内で繰り広げる無声映画みたいな追いかけっこね。あのユルさが、たまらない人にはたまらないんだよね(笑)。
私らしくない人生は受け入れない
こないだ鑑賞してきました🎬
おなじみのミア・ゴス主演の3部作🙂
相変わらずストーリーは容赦ないですが、それがこのシリーズの魅力でもありますね🤔
マキシーンは今作でも大変な目にあいますが、そこをどう切り抜けるかが見ものです🙂
こういう尖った役をゴスがやると、リアルさの次元が違いますね😳
オーディションでマキシーンの採用を後押しする監督、エリザベスにはエリザベス・デビッキ🙂
変わらぬ超長身に、今回はある種の冷たさが😰
しかし冷血人間ではなく、仲間を思う一面も。
デビッキの佇まいからは、やり手のオーラが見えるようでした😀
マキシーンを嗅ぎ回る探偵、ジョンにはケヴィン・ベーコン🙂
ネチネチした追い詰め方で、いやらしさ全開⚠️
途中彼女に反撃を食らったりますが、それでもしぶとくつきまとってくる。
探偵がみなこうだったら困りますが、ベーコンから滲み出る雰囲気は真に迫ってました。
A24が送る、3部作の完結編ということで期待してました🎬
マキシーンの事件への決着の付け方も、彼女らしく文句無し👍
人のもつ業の深さを感じさせるラストでしたが、私はひとつの映画として楽しめました😀
個人的に嬉しかったのは
「異端者の家」
に出ていたソフィー・サッチャーが短いながらも出演していたことですね😁
シリーズファンの方は、見ない手はないですよ🫡
最高でした
残念
1作目、2作目が良かっただけにとても残念
まぁ3作目って大体残念ですよね笑
決してつまらなくはないし、マキシーンというキャラクターはとても良いだけに非常に残念
オチを期待させるだけさせて、あーそういえば1作目のラストでそうだったよねって感じ
いきなりイカれた父親紹介されても笑
日曜洋画劇場などを楽しんだ方なら
XXX
コレジャナイ感…
この映画をシリーズ物では無く単品で観た場合、★3.5を付けたいと思う。
80年代のサスペンス映画としてはそこそこ面白いと思います。
でも『X』の続編として考えた場合はコレジャナイ感がスゴい。
もっと血がブシャー!で頭グチャ!っていうホラー映画が観たいんだ。
『X』がかなり面白かったから、正直パールも物足りなかった。
で、今作はもうホラーとは言えないね。
なぜ、こうなったんだろう?
ちょっと残念です。
自分の中で、今回一番の見所は最初の方の玉潰しかな。
てゆーか、潰したのは玉?竿?それとも両方?
一瞬の出来事だったので、そこまで確認出来ず。
痛そうでしたね。
ミア・ゴスの演技はスゴく良いですね。
とても美人と言うわけではないけどなんか可愛いなと思う。
これからも観たい女優さんです。
好きなシリーズですが、パールほどのインパクトはなく……
「X」→「パール」と続く3作目。
ミア・ゴスというなんとも不思議な存在の不思議な魅力を満喫する3作目なのですが……。
マキシーンは確かに魅力的で、要所要所に光る描写もあるものの、並行して走るサブストーリーが今ひとつピンとこないし、クライマックスもそこまで盛り上がらず終わってしまった感じ。
70年代ホラーを再解釈した「X」はもちろん好きです。「パール」はその前日譚として抜群の面白さとグロさと時代に翻弄された女性の悲劇を描ききり、「X」という作品にも改めて光を当て、再鑑賞させたくなる作品でした。
本作はマッチョな男社会全盛の80年代アメリカの中で、ミア・ゴス演じるマキシーンが危なっかしくもたくましく生き抜く姿を描いており、その面では「パール」との対比を味わえます。
ただし、ストーリー的なつながりが薄い3作目として、前作以上のインパクトはありませんでした。
が、やはり嫌いにはなれず配信が始まったら、何度も見返してしまうかもしれない。
あと、ソフィ・サッチャーはなぜあんな脇役に出てるんだ?
我々ミア・ゴス好きにはたまらん作品
イったところで止めたまま返すな。
巻戻し、巻戻し、フリダシに戻ってまた繰り返す、ホラーヲタクの映画的反復法。
ミア・ゴス血塗れ三部作完結と聞き、どうオトすのかと楽しみにしていたが、まさかまさかの映画愛ダダ漏れのハートフルサスペンスホラーに着地。
夢のハリウッドサインをバックに顔パーン、なんだか非常に健康的な幕切れだった。
作中作完成と、1人の元ポルノ女優の成り上がりが文字通り交差する大団円。
老婆のトラウマを払拭し、無事に顔型取れて愛でたし愛でたし、自身の生首を眺めるマキちゃんの表情は非常に安らかだ。
最後までぶっ飛び自慰的作風を崩さない姿勢、これはホラー映画文化における反復、満足して終わるな、再びお前の手で紡げ!というメッセージに他ならない(?)
ミア・ゴス最高
ミアゴス
眠い
レンタルビデオ屋のVHSテープかTVの深夜映画枠で見たい作品
1980年代のB級映画感満載!
当時ハリウッドではこんなテイストの作品が結構作られていました。低予算で、ジャンルはホラー、アクション、サスペンス。まだCGやVFXがなく、視覚効果は特撮と特殊メイクのほぼ手作り。粗めの画質、不穏な音響効果、ガタイの大きな車の疾走、冴えない私立探偵、殺人課のバディ刑事の進まない捜査。
シナリオは若干無理があっても、それなりには観客を楽しませていました。
ベイツモーテルが出てきましたが、「サイコ」で言うと、「サイコ2」「サイコ3」の味わいです。
また、レンタルビデオ隆盛期でもあり、娯楽作を気軽に家で楽しめるようになった時代でもあります。あのオタクっぽい店員昔もいたなあ。
ミア・ゴスは制作・主演で頑張ってたし、ケヴィン・ベーコンは80年代の青春映画スターですからね。異端のモルモン教徒ソフィー・サッチャーも出てました。リリー・コリンズはちょっと無駄遣いっぽかったが太眉は健在でした。
冒頭とラストで引用されてましたが、元祖「ハリウッドの怪物」ベティ・デイヴィス。個人的には彼女の「ふるえて眠れ」を推奨します。
映画愛に溢れた完結編。
控えめに言って最高すぎました。
過去2作と異なりマキシーンのサクセスストーリーになっています。
ですが退屈かと言えばそんなことは全くなく、展開の速さに圧倒されながらスクリーンの向こうの世界に没頭してしまいました。
1985年アメリカの質感、あの時代のハリウッドの世界に飛び込んだような映像。それはワンハリ以来の没入感で、見ながらうっとりしてしまいました。
そこで描かれるハリウッドの光と闇。表と裏。
これはテーマとしてもそうですが、まさかのハリウッドのセット裏まで舞台にしています。
中にはあの超有名スリラー映画のセットまで登場します。
映画ファンには度肝を抜かれるシチュエーション、最高のサプライズでした。
そんなハリウッドでのスターを夢見るマキシーンの半生。
最高に贅沢な104分。
最後まで抜かりなし。
完璧でした。
三部作を見続けてきた者へ、そして映画を愛する全ての人へのご褒美のような完結編。
最高の映画体験に涙腺が緩みました。
全172件中、61~80件目を表示











