グラディエーターII 英雄を呼ぶ声のレビュー・感想・評価
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民のために国がある
ハリウッドの魂を受け継ぐスペクタクル・アクション
『ベン・ハー』や『十戒』等、古代ローマやギリシアを舞台とする多くの作品は、ハリウッドの魂を脈々と受け継ぐ、スペクタクル作品として語り継がれてきた。そして、2000年に公開されたラッセル・クロウ主演の『グラディエーター』もまた、多くのアカデミー賞を受賞した名作。その『グラディエーター』の続編を、最新のVFXを駆使し、リドリー・スコット監督が再び壮大なスペクタクル・アクション作品に仕上げている。
本作の主人公のグラディエーターとなるルシアスは、前作で壮絶な死を遂げた、ラッセル・クロウ演じたマキシマスの息子という設定。その時、何とか母の援護で逃げ延びた12歳のルシアスが成人してからの物語。平穏にヌメディア王国で暮らしていたルシアスだったが、将軍・アカシウス率いるローマ軍の侵攻により妻が殺され、ローマ軍の捕虜となる。そこに現れた奴隷商人マクリヌスに買われて、グラディエーターとしてコロッセウムで命がけの闘いを繰り広げていく。その中で、全てを失くしたルシアスは、ローマ軍への復讐を誓う物語。
とにかく、その戦闘シーンは壮大で圧巻!冒頭のヌメディア軍とローマ軍の激しい戦闘からしっかりと心掴まれ、コロッセウムでの凶暴な動物(サイやバケモノ猿)との戦闘、挙句の果てには、コロッセウムのアリーナに海を作って船同士の海戦を再現し、おまけに海には人喰いザメを放すという入れ込みよう。これにはちょっとやり過ぎ感もあったが、クライマックスも、手に汗握るシリアスな戦闘シーンが繰り広げられ、2時間半があっという間に過ぎていった。
展開としては、グラディエーターとなったローマ帝国の真の後継者が、暴君のカラカラとゲタ双子の皇帝を退かせて、悪政を鎮めるというよくあるストーリー。しかし、そこに、デンゼル・ワシントン演じるマクリヌスの役柄が、最後までどちらに付くのかわからないキーパーソンとして、ミステリーさを醸し出す存在となっている。デンゼルはどちらかと言うと絶対的な正義という役が多い分、本作では意外性のある役柄だった。
主演のルシアス役のポール・メスカルは、個人的にはお初の俳優さん。将軍アカシウス役のペドロ・パスカルは『ワンダー・ウーマン1984』や『キングスマン』テレビドラマの『ゲーム・オブ・スローンズ』等の話題のアクション作品に多く出演しており、本作でもマッチョな身体で、激しい戦闘シーンを見せつけていた。
ただ、もっと筋肉隆々のマッチョ祭りの作品かと思ったが、その点では、『300』の方が、マッチョな男臭さを感じた。また、ラストシーンが意外とあっさりしていて、感動的な盛り上がりが今一つと感じた。
できれば「グラディエーター」を観てから「2」を観て
君の名は
「地獄への門は常に開かれている。地獄への下り坂は平坦だが、地獄から青空をうかがうために登る坂は苦難に満ちている」
最後の五賢帝マルクス・アウレリウス帝の死から20年経った西暦200年。ローマ帝国は双子の皇帝ゲタとカラカラの支配下となり政治は腐敗しきっていた。そんな中、北アフリカ・ヌミディアの地で青年ハンノ(演:ポール・メスカル)は妻アリサットと幸せに暮らしていたが、アカシウス将軍(演:ペドロ・パスカル)率いるローマ軍の侵攻によって妻を喪う。捕虜となったハンノは商人マクリヌス(演:デンゼル・ワシントン)に見込まれてグラディエーターとなる。マルクス・アウレリウス帝の娘にして、現在はアカシウス将軍の妻となったルッシラ(演:コニー・ニールセン)はコロッセオの闘技でハンノを目に留める。ハンノこそがかつてコモドゥス帝の死後に匿われ生き別れとなったルッシラの実子ルシアスだった。
前作ではサラサラヘアーの金髪草食系男子だったルシアスがゴリマッチョな主人公となって登場。亡き英雄マクシマスの遺志を継ぎローマの腐敗に立ち向かう。サラサラの金髪が茶髪の癖毛になっていたり、サルなんだかイヌなんだかよく分からない動物が出てきたり、コロッセオの格言が英語で刻まれていたり、ハンノの設定が「少し無理あるんじゃねーの?」と細かい点は幾つか気になった。また、権謀術数が渦巻く中で話が二転三転して「長いなぁ」と感じたのも認める。が、エンタメとして観る分にはとても面白かった。前作から変わらずの闘技のシーンや、今回はコロッセオを水で満たしての水上戦もあって画面の迫力と製作費のかけ方はさすがハリウッドといったところか。前作が凄過ぎたのでそれと比べると物足りない感じはあるが、それでも作品単体では良かったと思う。個人的に気に入ったのはゲタとカラカラのクズ皇帝兄弟で、特にゲタのはっちゃけぶりはクズなんだけどいい味を出していたと思う。で、デンゼル・ワシントンの怖いこと怖いこと。ただ彼もまた別の意味ではローマ統治による被害者でもあり、その点では昨今僕が嫌で嫌で仕方がない所謂「ポリティカル・コレクトネス」をローマ帝国という舞台でリドリー・スコット監督が実に上手くカモフラージュさせていたと感じた。
ぶっちぎりではないが、期待通り。
圧倒的存在感のデンゼル・ワシントン
スケールの大きいというか壮大というか、リドリー・スコット監督らしい作品でした
観終わって疲労感があったくらいです
普通のコロッセオだけじゃなくて、水上でのコロッセオ、サルやサイや鮫まで出てくるし、想像を超えた映像で見どころ満載でした
バトルシーンも迫力あって見応え十分大満足です
やられ方がかなり残酷ではありましたけど
ローマの人達のために戦う主人公、息子を生かすために泣く泣く離れる母、父から息子へと代々受け継がれる物、周りの人間を操り暗躍してのし上がる悪党、「ちょいと情報がありますぜ」的な告げ口する者、おバカさんな君主、というキャラ設定になんか時代劇ぽく感じました
今作でのデンゼル・ワシントンは主演じゃなくても存在感は一番でした
どうなんでしょ・・正直。 なるほど・・こんなふうに話を繋げたⅡなの...
どうなんでしょ・・正直。 なるほど・・こんなふうに話を繋げたⅡなのね・・。ただ、前作が大好きな身としましては・・。なんで、あの二人が皇帝に??とか・・なんで逃げなきゃいけなかったのとか・・前作の終わり方と整合とれてる??と訝ってしまう。12歳の記憶は鮮明だろうし・・・忘れてたわけじゃないよね??。
前作は北、本作は南での派手な戦闘シーンがオープニング。派手な戦闘シーンに限らず、全編を通じてお金掛けてるなぁ・・すごいなぁ!とは思う。スケールは大きいがその分・・物語としては雑な感じかなぁ・・。なにぶん、キャスティングがどうなの?? ラッセル・クロウと比較しちゃうと、かわいそうですが・・あまり強そうに見えない、キャラも弱めな主人公・でも強い(笑)。 前作はラッセル・クロウ、ホアキン・フェニックスですものね。
「エイリアン」「ブレードランナー」「グラディエーター」と、同等の期待をリドリースコットにはしてしまうが・・。期待通りということがめっきり少なくなったリドリー・スコット監督、もう87歳・・。頑張ってるっちゃあ、頑張ってるのでしょうけど・・・
いまこのタイミングで
午前中に前作を復讐…いや復習して。
24年を経たいま、このほぼ相似形のような作品を再度作る意味を考えながら観ざるを得なかった。いや、面白いんだけどもね…
同じような展開をなぞる中で特に違うポイントと言えば、やはりラスト。
それで思い至った。我々人類はローマの昔からフランス革命後も、今に至るまで共和制と帝政の間を性懲りもなく行ったり来たりしてるじゃないか。そうやって3歩進んでは2歩下がって、すこしずつ進んできてるじゃないか。
このトランプか再選されたタイミングにこの作品を公開する意味ってまさにそこなんじゃないの、と気がついた。
今回、我々は5歩下がったかもしれないけど、まだやり直せるぜ、って、そういうメッセージなんじゃないの?
前作以上を期待しなければ😅
あれ猿?
VFX全開のローマやコロッセオ、そして戦闘シーンの映像は非常に見応えがあり、特にコロッセオに水溜めて摸擬海戦するシーンのダイナミックさには感動しかなかった。
まさに究極の王様の道楽。
何となく主役のポール・メスカスに魅力を感じられなかった。
顔つきとサイズ感が自分が勝手に持っているイメージとは違ったからかもしれない。
ただ天性のリーダーシップみたいなものを見せるシーンはかなりハマっているような気がした。
防具(鎧)は槍1本も防げないものと、剣をも通さないものとでグレードに差があり過ぎるような気がする。
デンゼル・ワシントンが楽しそうに演じてたような気がした。
ニヤニヤする表情では右に出る者がいないくらい上手だし。
ペドロ・パスカルはバート・レイノルズにしか見えなかった。
「マッシブ・タレント」で好きになったが、シリアスで渋い役が似合ってかっこいい。
双子?兄弟の皇帝は最高のキャラの予感があったが思いの外おとなしかったので、もっとキ◯ガイさを発揮し無茶苦茶しろよって思いながら観てた。
前作もそうだが、基本的に古代ローマものがそれほど好きではないのだが面白く観る事はできた。
"真なるローマ"がために…
【朝イチ 字幕版見た。午後吹替版】なんか 俺的にご都合主義であっけなかったのは 俺の気のせいですね。午後観て星上昇⤴️
あ〜有料🈶パンフが売ってない❗️。 今週封切りは本作以外はマイナー作品ばかり 一強 あっ室井慎次があるか
製作してないのか それともアメリカ🇺🇸では販売されていて権利の関係か❓
本作は ゴッドファーザーシリーズ に次ぐ 『アカデミー賞🏆監督』の連作2000→2024
リドリー・スコット1937 86歳❓主役は ポール・メスカル 黒幕に デンゼル・ワシントン
さすがに 元祖ラッセル・クロウは 体格的にムリ
ホアキン・フェニックス は 大俳優スターになりすぎてムリ 時の流れを感じる 2000年が昔になってしまった。
と言うことでお母さんが連投 で 大作 時代の遷移的にも新映像感 しかしパンフ無し
確かに 今時 このスペクタクル感は 連日満員は ネット配信の影響で難しいかも
紙媒体『有料パンフ』の時代🈶『終わりの始まり』でないことを切に願います。
あっ 電子パンフオンリーは『ミッドナイトスワン』草彅剛さん主役 以来止まって良かった。
まあ 小作品なら米国映画もパンフ無し よくある【ホラー的な】
そうイャ『最後の決闘裁判』もなかったか❓同じ監督
本作 断然 吹替版がオススメ。権謀術数 は字幕だと疲れる
でも 字幕,吹替ともに 同じ中盤で少し眠った😪でも 2回目で 最後の盛り上がり理解しました。
予想どおり のスペクタクル 時代観 セットも良い【事前メイキング動画 あり】
そして意外感(映画館で見てのお楽しみ ストーリー)ただし王道
ローマのコロセウム コロッセオ❓
壮大と言って良い でもチコっと長い。
ただ 私の中の邪悪な心
・なんか、あっけなく 安直 王道のストーリーすぎ 美術は良い 2世世襲みたいのはダメだ💢
・確かに 埃っぽいのは当然だが 海水注入 サメ❓🦈🌊【予告編動画で示唆】でも当時の未熟な技術ではサメは輸送できない
・なんか 動物関係の描写も❓❓人工的すぎ
・スペクタクルだけど コンパクト しかし尺は長い
・人間関係が 最近の邦画『アイミタガイ』みたいに狭い人間関係で奇跡的❓んなこと・・・世襲はやめて
・下駄帝 カラカラ帝は良かった 帝は超無能 の典型
朝イチだったからか 字幕シーンだったからか 戦闘シーンが逆に眠かった😪😪😪 トホホ 午後 吹替版観ても同じでした
理想のローマを追い求める血脈
リドスコ監督、何度目の全盛期ですか?
各シーンで決めショットが冴え渡るし、最後の決闘シーンの演出は、血の気が多くないとできない。多分、肉食だね。
あの時代に闘技場に水を張って模擬海戦するなんて、ローマ帝国の国力の凄さがわかる。サメは、リドスコ監督の遊び心なんだろうけど。
動物といえば、対戦相手として登場する凶暴なマントヒヒ。B級感のあるクリーチャーが壮大な歴史物に出てくる意外性がある。一体どこで捕獲したんだろう。
名優デンゼル・ワシントン。今回は、権力のためには手段を選ばない黒デンゼルで登場。『マクベス』はモノクロだったせいもあって肌の色は違和感がなかったが、今回はカラー。
関係がなかったね。圧倒的な存在感で、納得させられてしまった。
ルシアス役のポール・メスカル。出演した『aftersun/アフターサン』『異人たち』は、作品としては自分に刺さらなかったが、彼の演技は記憶に残っている。今回は、見違えるような体になって、前作のラッセル・クロウに引けをとらない。
時を経て、理想のローマを追い求める血脈。歴史のうねりを感じる一作でございます。
『生前の行いは永遠の響きを残す』
前作から24年も経過しているけれど,前作のラッセルクロウ(マキシマス)をしっかりと思い出させてくれる内容だったと思う。
正に『生前の行いは永遠の響きを残す』だった。
展開については
こうなってしまったら嫌だなと思いながら観ていたけれど,なって欲しく無い展開になってしまった(笑)
とにかくデンゼルが凄い
期待は超えては来なかったけど、ダイナミックで美しい映像美に酔いしれる2時間半
初めに誤解なきよう記載しておきますが、素晴らしい作品だとは思っています、なので★4つ付けてます
大傑作の『グラディエーター』(2000)の正統続編、そして今作も前作と同じリドリー・スコット監督作品、これで面白くないわけない、という期待どおりの作品、裏を返せばそれ以上に超えては来なかったので、観た直後の感覚はちょっと物足りなさを感じたのが正直なところです
作品全体通してとても良いし、ホントに悪くない、でも何となく手放しで◎が出せないのは何故だろう・・・?と考えた時、下記の理由かなと思いました
①24年も経た今、続編を製作する理由が全く分からない、本編を観ても答えは見つからなかった
オスカーも受賞したレジェンド級の前作、その続編をこのタイミングで作るのはよほどの理由とがあるんだろうと注目してましたが無い、全く理由がわからない、前作の数年後に作る様なただの後日譚
トム・クルーズさんが『トップガン マーヴェリック』(2022)で世界を唸らせる大成功を収めたから“ボクもそういうのやってみたいー!”みたいに思ってのことなんでしょうか、残念ながら全くその域には達せていませんでした
②主役のポール・メスカルさんには申し訳ないけど、①を思って観ているであろう世界中の観客に対するアンサーを背負うほどのオーラ(魅力)がない、そう考えるとラッセル・クロウさんは凄かったんだなあとしみじみ思いました
この2つだけでも本作の根本的で大きな釈然としない要因なんだろうなと思ってしまいました
とはいえ大巨匠リドリー・スコット監督作品、映像がとても美しく、最高にダイナミック
特にコロッセオと古代ローマの街を描いた空撮や街並みの映像は圧巻、冒頭のバトルシーンもリドリー・スコット監督作品らしく最高にエキサイティング、それ以外にも全体的に重厚で最上級のリッチ感を味わえる素晴らしい映像に大満足です
数カ月前に観た『エイリアン:ロムルス』のおかげでローマ入り口ゲートの上に鎮座するローマ建設者“ロムルスとレムス”のオブジェは直ぐに解り楽しめました、だから本作のおバカな皇帝も双子なんでしょうか
リドリー・スコット監督作品のオープニングロゴ“SCOTT FREE PRODUCTION”のアニメーションと同じ様な作風でオープニングに描かれる1作めのダイジェスト映像、どうやって本編に繋ぐか興味あったけど、何の捻りもなかったので、なんかこの時点で“スカしてるだけ”の雰囲気作品じゃなきゃいいけどな、と冒頭からいささか心配になりましたが前述の通り本編は良かった、あそこだけトーンが全く違うので何だろう?と。
サブキャストがとても良かった
前作から続投のルシウスの母ルッシラを演じるコニー・ニールセンさん、元々すごく綺麗な人だけど、今回さらにメチャクチャ色っぽいマダムになっていて素敵でした
そして奴隷商人で一国支配を目論むマクリヌスを演じるデンゼル・ワシントンさんがとても風格があってカッコよかったです
そして音楽も前作同様にメチャクチャ良かったです
今回の音楽は前作の名匠ハンス・ジマーさんからハリー・グレッグソン=ウィリアムズさんという方に変わってはいますが全体的にとても良かった、前作のオリジナルスコアも使われ、特に後半からラストにかけて効果的に流れてメチャクチャ盛り上がります
いろいろ書きましたが、それも期待値が高過ぎたが故の事で素晴らしい作品であることは間違いない作品だっと思っています
まさに『グラディエーター』の続編。 「映画.com」の解説にはネタ...
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