グラディエーターII 英雄を呼ぶ声のレビュー・感想・評価
全407件中、201~220件目を表示
リドリースコットありがとう
リドリースコット好きなので、甘い評価です。
90歳近くになっても、このエネルギーは凄い。
猿が怖え〜。
戦闘シーンは大迫力だったので、長い映画でしたが眠くならなかったです。
ポールさんはデンゼル先輩の存在感に圧倒されそうでしたが、最後の言葉はカッコ良かったです。
リドリースコット監督、次回作を楽しみにしてますよ。
前作をもう一度観たい
リドリー・スコットの映像美、コニー・ニールセンの美しさ、は健在だった。また、デンゼル・ワシントンの熱演も見事だった。そして、競技場へ続く細かなステップの階段をルシアスが駆け上がる姿は、マキシマスを彷彿とさせ、前作を思い出させてくれた。でも私は、本作より前作をもう一度観たい。
穂の中を歩くマキシマス
観た後に知ったのですが、R指定だったのですね
最初の猿?犬?との闘いから
あ〜結構これえぐいな〜
その後も首が飛んだり傷口がグロかったり
ラッセル・クロウの時もR指定でしたか???
ルシアスがマキシマスの息子と言う設定は、1作目の時にはルッシラのみぞ知るということになりますね
でもそう言われれば1作目のルッシラとマキシマスの関係を思い出すと、そういうことだったのかと納得がいきます
うまく繋がってるな〜
なるほど
父マキシマスと同じ運命を辿るルシアスという感じで、
1作目のグラディエーターほどの緊張感はなかったかな
闘いのシーンは若干今回の方がR指定らしく、その描写は少しえぐいと感じたものの 最後は、故皇帝アウレリウス、父マキシマスの願いを受け継ぎ、やっとルシアスがローマの民を守り抜く事ができたというなんとも綺麗なジ・エンド
1作目の最後コモドゥスへの復習を遂げ、亡くなったマキシマスが穂の中 家族のもとへ向かうシーンが心に残りましたが、今作の最後にもその穂の中を進むシーンが流れ、やはりそこが1番心に響いた気がします
つまらない
え、1からそうだったの?早く言ってよ。【追記あり】
11月18日(月)
フォトグラファーの友人とユナイテッドシネマ浦和で「グラディエーターⅡ」をIMAXで鑑賞。
終映後に友人から「グラディエーター」のブルーレイ・エクステンデッド版は劇場公開より約17分長く、その中でルッシラ(コニー・ニールセン)がマキシマス(ラッセル・クロウ)にルシアスは貴方の子だと告げるシーンがあると聞いた。
え〜、リドリー・スコットは何でそんな重要なところをカットするんだよ。早く言ってよ。(確かに1では若い時にルッシラとマキシマスが良い仲だったと匂わす所はあったし、姉のマキシマスへの愛にコモドゥスは嫉妬するのだ。25日前に再上映を観たからこの辺は記憶に新しい。)
「マキシマスが死んだ妻子とローマの為を思って闘うのに、ルシアスが実子だと判ると観客側に(実子のためだと)その思いが薄くなると思ったのではないか」と友人。うーん、そうか。さすが映画秘宝ライターだ。
それでマキシマスのルッシラへの台詞が「ルシアスは無事か?」だったのか。
カラカラとゲタの双子皇帝やマクリヌスは実在したけれど、実際は映画の物語とは違うようで、正確な史実を知るにはグレシャムの法則さんのように「ローマ人の物語」を読まないといけないのかも知れない。
でも、そうすると「史実と違うやろ」と物語が楽しめなくなってしまうと言うのも判る。映画のために作られた物語を楽しむしかない。
第一作の内容が油絵風に描かれるタイトルバックで始まる。
皇位継承者であるため命を狙われないよう母ルッシラは息子ルシアスを逃がす。「いつか迎えに行くから」と。ルシアスは彼の実の父がマキシマスである事を知らない。ルシアスは名をハンノと変えヌミディアで暮らすが母の迎えは来ない。16年が過ぎた。(これは後から判る事で、映画はこの後から始まる。)
将軍アカシウス(ペドロ・パスカル)のローマ軍が海から侵攻して来てハンノ(ポール・メスカル)の妻は殺され、ヌミディアは占領される。この海戦のシーンは仲々見応えがある。
ハンノは奴隷となり、奴隷商人マクリヌスに買われる。マクリヌスは、ハンノの妻を殺された将軍アカシウスへの怒りによる闘いにグラディエーター(剣闘士)としての強さを感じる。
ここからは第一作と同様の展開でハンノはグラディエーターとして頭角を現し、マクリヌスはハンノを率いてローマに行き、自らの野望とともにローマで権力を増して行く。彼は皇帝に取り入り、上へと昇っていく。
将軍アカシウスの妻となった母ルッシラと再会したルシアスは父親がマキシマスである事を告げられる。
ルシアスは闘技場で将軍アカシウスと対峙するが、アカシウスを殺す気は失せていた。しかし、かつての夢のローマを取り戻そうと画策し軍勢を用意していたアカシウスは皇帝ゲタの命により弓で射られ殺されてしまう。
マクリヌスは脳梅毒の皇帝カラカラを焚き付けて弟ゲタを殺させ、自らカラカラを殺す。そしてルシアスの眼の前でルッシラを弓で殺す。
将軍アカシウスがローマに攻め入るために用意していた軍勢がローマにやって来て、ローマ軍と対峙する中、その前でマクリヌスと闘い倒したルシアスは、夢のローマを取り戻そうと説き、両軍の衝突を避けるのである。
闘技場で闘わされるのが第一作では虎だったが、今回は獰猛な猿、サイ、闘技場に水を張った海戦の再現の際には鮫を泳がせるなど、ちょっとやり過ぎ感有り。
マクリヌスを演じるデンゼル・ワシントンが、いつもより絞った体でさすがの貫禄を見せる。ポール・メスカルよりも良かった。
第一作のラストでマキシマスが仇を取った時のカタルシスは、本作では感じられなかった。
【追記】
昨日、友人の家に行き「グラディエーター」のブルーレイ・エクステンデッド版未公開映像を見せて貰った。約16分程の中であった方が良いと思ったのはコモドゥスがマキシマスの死を確認しなかった兵士二人を弓矢で処刑するシーン。ルッシラがルシアスは貴方の子だと告げるシーンは、・・・無かった!!
友人は、雑誌「映画秘宝」のライターでもあり、公開当時マキシマスのルッシラへの最後の台詞が「ルシアスは無事か?」だったのが、あれは自分の子供だからだという説が有り、そう思いこんでいたらしい。20年前の人間の記憶は間違う事もあるのか。
彼は数多くの作品を観ており、また彼の家にはブルーレイのケースが一杯の本棚がいくつも並びそのケースには普通は1~2枚の所、6枚ずつディスクが収納されている(6倍の収納でないと置けない量なのだ)。「実はあなたの子供なの」とはよく有る話だが、一体、何の作品と勘違いしたんだい??
友人の話を鵜呑みにして映像を確認する前にレビューを書いてしまい、申し訳ありませんでした。
続編として完璧
キャスバル・レム・ダイクン
キャスバル・レム・ダイクンとランバ・ラルを、
想起した観客も少なくないのではないだろうか。
もはやシェイクスピア劇や歌舞伎のような、
王位継承権を隠して復讐を誓う物語は古今東西に数多く存在する。
本作も、王座を奪われた風、主人公の怒りを軸に展開される王道の物語だ。
この世界観、スケールであれば、
王道のプロットにアクションや恋愛要素を加えるだけでも十分に成立する。
観客は刺激的な娯楽を求める一方で、
いつものやつ、、、
見慣れた景色で、
安心したいものだ、
ベスセラーや名探偵の支えでもある。
しかし、リドリー・スコットは、
前作の手前、さらなる驚きと深みを求める。
どうするか。物語に揺さぶりをかけるような、
ユダのようなユニークなキャラクターを配置するという手法を取った。
加えて、
DUELに拘らず、
ビーストや、
6頭鮫まで泳いでいても、
不思議ではない割り切りも、
苦肉の策だろう。
そのユニークな役を担ったのが、
デンゼル・ワシントン演じるキャラクターだ。
世界観を背負う存在感と、状況に応じて仕掛人梅安や風車の弥七のような、小技も要求される。
シェイクスピアの決めセリフ、「We owe GOD a death」
風の名言も、デンゼルの口から他作品で、
何回出た事だろう。
トニー・スコットの幻影のように見えていた、
Scott Free Productionsの、
フライングロゴも、次回作からは、
そんな見え方にならないような気がする。
理由は、
本作OPの彷徨うような、
演出の分量が減少してきたように感じるから。
【蛇足】
マリー・アントワネットの都市伝説、
パンが無ければケーキ、
を真似たか、
カラカラとゲタ、
戦争を食わせとけ・・・
親指を上げればセーフ、
下げればアウト、
気分次第で生殺与奪、
葛藤不要、動機も要らない、
こんな論理体系のドラマツルギー、
作劇は時代劇特有だが、
現代劇だと、
どんなリアリズムの論理体系の物語になるのだろうか・・・
歴史が始まる前、
ヒトはケダモノだった、
から、
動物化するポストモダンだな・・・
壮大。圧倒的没入感。
『1』鑑賞は必須
前作未見だったため、まず家で『1』を観て、熱が冷めないうちにそのまま映画館に直行。
結果的には『1』を観ておいて正解だった。
観てなかったら意味不明な場面が多かったと思う。
『2』ではローマの政治が再び腐敗していることが冒頭で説明され、「『1』であんなに苦労して平和な世の中にしたのに、あの頑張りは何だったんだ」と思ったが、双子の皇帝が出てきた瞬間、腐敗に納得。
日本映画だと「爽やかイケメン」=「素晴らしい人物」として扱われがちだが、アメリカ映画では「爽やかイケメン」=「裏で悪さしている信用できない人物」として出てくることが多い気がする。
個人的には後者の方が現実に即していると思う(経験則)。
ローマ軍が敵軍を攻撃する場面から始まるのは前作同様。
前作も迫力ある映像に感じたが、24年経って迫力がさらに段違いに凄いと感じた。
矢の雨が降り注ぐ中、複数の大型ローマ船が敵国の防壁に突進。
いったいいくら金掛かっているのやら。
冒頭からクライマックスみたいな映像になっていて、リドリー・スコット監督のドヤ顔が目に浮かぶ。
前作の主人公と似た男を、本作の主人公が目の敵にする展開は興味深かった。
前作を観ている時も思ったが、「コロセウム」のシステムが、個人的に好きになれない。
人が殺されるのを観て熱狂するって…
悪趣味に感じるのは自分だけ?
前作は闘技場内に虎が出てきて驚かせてくれたが、現在の映像技術だとCGで動物を自由自在に動かすことができるので、闘技場内にいろいろな動物が出てきても前作ほどの衝撃は無かったように思う。
1戦目はリドリー・スコット監督だからエイリアンが敵なのかと思ったら猿だった。
2戦目の巨大なサイをグラディエーターのみんなで退治しようとする絵面が、『モンスターハンター』を想起。
3戦目はまるで『パイレーツ・オブ・カリビアン』で、「闘技場のスタッフ、準備大変そう」と余計なことを考えてしまった。
4戦目はマッチメイクとしては最高のシチュエーションだったが、意外とあっさり問題が解決して拍子抜けだった。
個人的にこの映画最高の場面は、デンゼル・ワシントン演じるマクリヌスが執政官に就任するところ。
皇帝が威厳を示そうとしても薄っぺらいため、賛同を必死に装おうとする議会の空気感が絶妙でたまらないものがあった、
グロくて滑稽で皮肉たっぷりで、リドリー・スコット監督らしさ全開の凄い場面だった。
劇中、主人公が演説する場面が何回かあるが、話す内容に魅力を感じず、話を聴いた周囲の人間が熱狂するのに違和感があった。
ラストは画面全体が兵隊(エキストラ)だらけ。
ムスカが「人がゴミのようだ!」と言いそうな迫力があり、Dolby Cinemaで観た甲斐があった。
業界屈指の映像派であり、美術から照明など細部にわたりディテールを詰めて構築していく完璧主義者であるスコット監督のこだわりがぎっしり詰まった本作に、その徹底ぶりには脱帽ものです(^^ゞ
本作は2000年に世界的な大ヒットを記録、米アカデミー賞で作品賞や主演男優賞など5部門を受賞した大作の約四半世紀を経た続編です。前作は、古代ローマを舞台に、皇帝の後継者争いの陰謀に巻き込まれ、剣闘士(グラディエーター)として苛烈な戦いに身を投じる男の姿を描いたスペクタクルアクション「グラディエーター」。齢80歳を超えた巨匠リドリー・スコットが再び監督を手がけ、前作とも密接につながった復讐劇です。
●ストーリー
ローマ帝国が栄華を誇った時代――。
将軍から剣闘士に身を落としたマキシマス(ラッセル・クロウ)が皇帝を討ち果たし、命を落とした前作の後、妻のルッシア(コニー・ニールセン)は、わが子ルシアスを権力闘争に巻き込まれるのを避けるため、密かにアフリカのヌミディアへ亡命させていたのです。 十数年後。ヌミディアでルシアス(ポール・メスカル)は、「ハンノ」という名前で平穏に暮らしていました。しかし将軍マルクス・アカシウス(ペドロ・パスカル)率いるローマ帝国軍の侵攻によって愛する妻を殺され、すべてを失い、捕虜になってしまうのです。その後ルシアスはマクリヌス(デンゼル・ワシントン)という謎の男と出会います。彼は奴隷商人でした。ルシアスの心のなかで燃え盛る怒りに目をつけたマクリヌスの導きによって、ルシアスは暴君カラカラとゲタの皇帝兄弟が支配するローマへと赴き、マクリヌスが所有する剣闘士となるのです。そして将軍アカシウスへの復讐心を胸に、力のみが物を言うコロセウム《円形闘技場》で待ち受ける戦いへと踏み出していきます。
一方、アカシウスは皇帝たちに忠実に仕えていましたが、彼等の悪政に耐えかねて、再婚したルッシアと共に反乱を計画したものの発覚。反乱を引き起こそうとした罰として剣闘士として戦うこととなります。ルッシアの目の前で、夫と息子がコロセウムで命をかけて戦わされることに…。
●解説
「aftersun/アフターサン」の繊細な演技で注目された気鋭の俳優ポール・メスカルが、筋骨隆々のアクショシスターとして主役を張ることにまず驚かされます。今回は絶望を経て激しい怒りを抱く役柄で新境地を見せるです。
今撮影中の『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップ』で主演するペドロ・パスカルは、将軍アカシウスの苦悩を体現し、多くの観客の共感を呼びそうです。
そして何といってもデンゼル・ワシントンでしょう。彼が扮する奴隷商人マクリヌスの存在が徐々に際立ち、権力の陰から野心をぎらつかせて、濃厚なドラマを堪能させてくれました。代表作「トレーニングデイ」を思い起こすような悪役で、恐ろしさが魅力的。心から乗り気で演じているのが伝わり、さすがの存在感でした。
ルシアスはマキシマスの子で、劇中では前作でラッセル・クロウが演じたマキシマスの映像が度々差し込まれます。彼が扮したマキシマスの歩みをなぞるようですが、もっと数奇な運命に直面していくのです。「歴史は繰り返す、ただし皮肉な形で」とでも言うように。物語としては"貴種流離譚"~高貴な身分に生まれた者が他郷を彷徨いながら試練を克服していく説話の類型に則ったものといえます。
物語の規模感やドラマがもたらす興奮、感動は前作の域を出ていないとも感じましたが、マキシマスに胸を熱くした人にはぜひおすすめしたいと思います。
1800年ごろの近世が舞台の「デュエリスト/決闘者」でデビューしたスコット監督にとって、因縁と対決の物語を描いたコスチューム劇の「グラディエーター」は原点回帰と呼べるものでもふりました。今回の「Ⅱ」も、「最後の決闘裁判」「ナポレオン」といった近作と同様に、業界屈指の映像派であり、美術から照明など細部にわたりディテールを詰めて構築していく完璧主義者であるスコット監督のこだわりがぎっしり詰まった最新作で、その徹底ぶりには脱帽ものです(^^ゞ
●感想
配役が素晴らしいうえ、映像のスケール感が圧倒的。 民衆を熱狂させる残酷ショーが繰り広げられるコロセウムには、怪物のような猿も登場するなど、血塗られたケレン味は前作より増ていました。なんといってもコロセウムに水を張り、歴史上の有名な海戦を再現する“模擬海戦”シーンの迫力に舌を巻きました。これは実際に古代ローマで行われていたというから驚きです。
剣を取り合わない世の中へ
正直期待しすぎていた。
前作はあの湿っぽさと静寂した雰囲気が評価されていると勝手に思ってるんだけど、本作にはそれがなく、ただひたすらに1の展開をなぞってるだけの映画になってしまっている。それでも十分面白く、150分弱にして飽きることは一切ないんだけど、所詮は2だなって感じでやっぱりどうしても劣って見える。
およそ24年ぶりの新作となったわけだけど、映像的な部分は技術の進化によりとんでもなくパワーアップしており、息を飲むほど圧巻ですごく興奮したものの、脚本はかなり雑。というか、リドリー・スコットの俺様を見てくれ!感がスゴくてちょっとな...。
目で見て、感覚的に面白い!と思える要素は前作と比較して明らかに増えている。映画館映えする映画であり、配信が主流になりつつある現代において大スクリーンで見ることを必須とするこのスタイルは、素晴らしいなと思った。87歳にして映画館を盛り上げ続けるリドリー・スコット。流石だ。
現代技術をふんだんに使いながらも、対人戦には癖のあるカメラワークと演出で圧倒的な没入感を与えてくれる。ハッキリ言って話はどうだっていい。音がなくてもわかる破壊力。年々、暴力描写に磨きがかかっている気がする。R15+になったこともあって、絶対的な権力に仕えることの辛さとグラディエーターという恐怖がより伝わってきた。
ただ、キャラクター性はかなり弱い。役者陣は相当頑張っていたし、ポール・メスカル、ジョセフ・クインに至ってはつい最近売れたばかりなのに、こんな難役よくも手を取るようにこなせるよなと驚きの連続だったけれども、そもそもの設定が前作と比較した時にかなりチープな感じだし、先程も言ったように前作をなぞっているだけの作りになってしまっているから、全体的に二番煎じ感が強い。
まあ可哀想な話でもあって、いまや大俳優のラッセル・クロウとホアキン・フェニックスの跡を継ぐというのは正直無理な話。ペドロ・パスカル、デンゼル・ワシントンも強烈だったものの、ちょっと映画用にデフォルメされ過ぎていて、内から出る憎悪や自己顕示欲といったものが感じられなかった。
「ブラック・パンサー ワカンダ・フォーエバー」とすごく似ていて、あの時の主人公が不在というのは続編としてかなり難しく、みんなのヒーローに勝てるキャラを用意するのは相当難しい。地味になるのは必然とも言える。それを本作では、より壮大なアクションと暴力による恐怖を真正面から描くことで、ストーリー以上に魅力的なものを用意しており、尚且つそれを取っておきにすることなく定期的に見せてくれるもんだから退屈は全くない。のだけど、アクションにワクワクするとはいえ、ストーリーにワクワクしないもんだから、いくら大それたことやっていても上手く乗れない。というか、総じてエンタメ色が強すぎるがあまりに、おふざけ感が出ちゃってる。サメとかサルとか...ちょっとちゃうでしょ。
リドリー・スコットが「オレ、人生かけて古代ローマ史勉強してきたんだ!だから見てくれ!オレすげぇもん作れるから!」と自慢を垂れてるのが容易に想像できる。好きな監督だけど、「ナポレオン」然り、最近はちょっと自分の知識を自慢する面倒くさおじさんになりつつあると思う。こうなったらマズイ。「最後の決闘裁判」は個人的にリドリーベスト映画だと思うから、まだまだいけるはず。
まあねー、監督の出世作にもなった映画の続編はなかなか難しいよねー。そんな中でよくやったと思う。IMAXで見てよかったと思える映画であったことは間違いないし、バイオレンス描写でしっかり恐ろしさを感じたのは久々で、やっぱすげぇなーと思うところは沢山あったし。
満足度は高いけど、時間が経ってよく良く考えれば...あれ?そんなにじゃない?と思っちゃう系の映画。前作のインパクトが強すぎた。改めて前作見たら、評価爆上がりしてしまうかもな。でも、もし見るなら映画館必須。映画はやっぱり映画館じゃなくっちゃ!多額の予算をかけて、それを証明してくれました😆
名作の続編だけあってお金かかってるとは思う
なにせ、前作から時間が空いているもので、内容がうろ覚えでした。
映像としては闘技場をはじめローマの大きな建物や船の戦いなどの規模が大きく、迫力があってすごいと思いました。
かなりお金をかけたことでしょう。
残虐な剣闘を見せ物にしている古代ローマということで、首を刎ねとばしたり、暴力的な表現が多いのも、異文化を表現した映像として、良いとは思います。(個人的には残虐なのは嫌いだけど)
ただ、ドラマとして感じる面白さはいまひとつだと思いました。
例えば、死んだ妻が本作で主人公に与えた影響は、どれだけあったでしょう?
戦争で妻が死んだところまではとても愛していた風に見えたのに、実際に将軍と剣闘の一騎打ちになったとき、戦いながらちょっと喋っただけで心変わりして、「え?奥さんの仇がそんなに簡単に許せるの?」と思ったし、奥さんの存在感が空気だと思いました。
それに、母親に捨てられたと感じて恨みに思っていたのが心変わりするには、何かもっと、ドラマチックで大きな出来事があるべきではないでしょうか?
心理や登場人物同士の感情のつながりという点で見たときに、ドラマとして表現が薄いと感じました。
それなりに良いと思います。
ただ、なんとなくいまひとつ足りない気がします。
古代ローマに吹き荒れる血汐の嵐!
あの名作「グラディエーター」の続編を、名匠リドリー・スコットが創るんだから、期待しないわけにはいかない。
予告編で見かけた数々の映像は、まさに興味をそそるものばかりだった。
平日の昼間って事もあってか、映画館内は壮年世代の人で、かなり入ってました。
さて、本編ですが・・・
大猿?との戦いは、なかなか見応えありましたね。まぁ、全体をとおしても、手が飛ぶ、首が飛ぶ、ストレートなグロい映像はリアルで楽しませてもらいました。
ただ、予告編で見たサイとの戦いとか、コロッセオに水を敷き詰めての海軍戦を模倣した戦いとか、思ったほどではなかったかな。
オープニングで海戦を見せつけられているもんだから、大掛かりであってもコロッセオのそれは、ちょっと迫力不足に感じてしまった。そもそも、あの時代にコロッセオに水を敷き詰めて船を入れることが可能なのか?ってところが気になって、リアルさを感じられなかったのも要因かもしれない。まぁ、そういうストーリーだからと割り切っちゃえば良かったんだろうけど。
主役の俳優さんもちょっと弱いかな。
グラディエーターとしての戦いが、安心して見れちゃうと言う致命的な感じだった。ラッセル・クロウみたいな危機感というか、迫力があまり感じられなかった。
【ネタバレ】
ラストにしても呆気なかった。
ローマ帝国が新たに生まれ変わるってのが、メイン・テーマになるのかな。
五千の反乱軍と六千強の近衛兵が対峙して一触即発の場面(CGかエキストラか分かりませんが、凄い人海戦術でした)も、ただの睨み合いで済んじゃったし。
どの場面も迫力満点で大掛かりだし、面白い作品ではあるんだけど、危機感っていうか、ドキドキする興奮がイマイチ感じられなかった残念な一本です。
競技場のスケール感が凄いがグラディエーター物語としては前作の繰り返し 主人公の人として、剣闘士としての優秀さ、説得力が今一つ感じられない
ローマ軍により捕虜となったルシウスは奴隷としてコロシアムに送られる。
彼は剣闘士として買われ、やがてローマ帝国の圧政から奴隷を解放し、自由と正義のために戦い始める。
前とは別のグラディエーターの話と思っていたら、まさかの前作の主人公の子だったということが中盤以降明かされる。
自分は知らずに鑑賞したが、あらすじとして、あちこちで事前に明かされていたので、知ってたとっしたらなんともったいぶった明かされ方か。
ヒット作2作目の良くない方のあるあるとして、前作と同様の展開で、1作目よりスケールアップ。
より派手な見せ場を用意。
冒頭の海戦だけでなく、実物大に建設されたコロシアムで再現される海戦がすごい。
競技場に水を張り実物の舟で戦い、観ずには鮫まで解き放たれてる。
他に人間だけでなくもサイやサルまで決闘に導入。
しかし、緊張感と、最初の目新しさでは前作に譲る。
しかも血縁者の復讐と言う話で、本人の人として、剣闘士としての優秀さ、説得力が今一つ感じられない。
主役俳優は、前作ラッセル・クロウの圧倒的な存在感には負けてて、小さく見える。
デンゼル・ワシントンの狡猾ぶりと皇帝兄弟の凶悪さは、憎たらしく策謀巡らせ自ら剣をとって戦うホアキン・フェニックスの悪者ぶりと拮抗するか。
何分前作の続きで、前作の焼き直し感は否めない。
前作が無く本作が初ならもっと評価が高かったと思う。
あと、これだけの超大作なのに、なぜパンフレットが未製作???
以下余談ですが、それにしても最近は、お金がかかってるとCGの使い方がとても上手くて、全くわからない。
いまだにすごいシーンが実物であったほうが、本当に凄いと感じてしまう。
さすがにサイ、サル、サメはCGだろうが、実物で凄いシーンがあってもCGと見分けがつかないので、なんかもったいない気分がするのは自分だけでしょうか。
デンゼルパイセン
全407件中、201~220件目を表示