「前作(2000年)は面白かったという印象は残るも、細かい所は薄らい...」グラディエーターII 英雄を呼ぶ声 hiroishiさんの映画レビュー(感想・評価)
前作(2000年)は面白かったという印象は残るも、細かい所は薄らい...
前作(2000年)は面白かったという印象は残るも、細かい所は薄らいでおり、古代ローマ史も良く分からずでの鑑賞。
前半の戦闘シーンから中盤のコロッセウムを中心とする市内の様子など、どこまでセットで、どこまでCGなのか見当つかないほど素晴らしいVFX、壮大かつ繊細なBGMを背景に、デンゼル・ワシントンの怪演(マクリヌス役)とポール・メスカル(ルシアス役)の肉体が躍動、敵役アカシウス(ペドロ・パスカル)も一本筋の通った軍人で悪役ではなく、戦う男たちの世界を存分に楽しませてくれます。と、前作から受ける想定通りの期待は満たされつつ、残るは暴君ゲタ・カラカラ両皇帝とどのように戦っていくのかに移るのですが、この二人がまったくの小物で、それでも忠義を尽くす強者か賢者が周囲にいれば、戦うハードルが高くなるも誰もいない。更に小物らしく臆病+猜疑心設定で宮殿の防御が高いのならいいけど、そうでもないと。つまりは倒そうと思えば誰でも倒せるレベルなので、観ている側にカタルシスが生まれてこないのが、この映画唯一にして最大の欠点だったかと思います。
とはいえ、迫力ある戦闘シーンにハラハラ、ドキドキ感は十分であり、それを見に行くだけでも価値ありかと思います。
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