ウィキッド ふたりの魔女のレビュー・感想・評価
全130件中、81~100件目を表示
こんな人に出会いたいと思える作品でした
沢山良かったシーンはありましたが
印象に残っているシーンは
お互いに秘密を打ち明けたシーンでグランダが開口一番に 「秘密だとしても、真実ではない」とエルファバの強い呪いを解いちゃうところがとても感動しました。
誰目線で見たら良かった?
大ヒットブロードウェイミュージカル「ウィキッド」を映画化という
ことで期待して観たのだがちょっと自分に合わなかった。
最初に断っておくとミュージカル映画は大好き。それでこの採点なのは
好みの問題だろうか。
舞台のミュージカルは未見。前知識もほぼなしで鑑賞。そのせいか物語が
どういった方向へ進んでいくのか、それぞれの登場人物の役割はどうか
分からず。知っている人に比べて置いてきぼりを食らった感じがする。
印象的だったのはテーマパークを丸ごと作ってしまったような巨大な
オープンセットで撮影された映像、豪華な衣装やその他の美術面。
どれだけ巨額の予算を投入したんだろうか。豪華絢爛な映像を見るだけでも
鑑賞料金の元を取ったような気になる。
後に悪い魔女と善い魔女になる二人の友情物語?
善い魔女になるのは野心的で美しく人気者のグリンダ。自分の解釈が間違い
なのかも知れないが、彼女の言う”良いこと”って、彼女にとっての良いこと
でしかなくて、人のために何かしてあげたように見えて実は「良いことを
しようと努力している私って素敵!」と自己満足しているような感じだ。
親切とおせっかいの違いが分からない世間知らずのお嬢さんに見えた。
外見の良さはもう完璧で人当たりも良く、人気者になって当然だと思うが。
そんなグリンダの親切が純粋に相手のことを思ってのものなのかがいつも
疑問に感じてしまって、後に悪い魔女になるエルファバとの友情も実は
表面的なものなのではないか?と疑ってしまった。
パーティーの席で奇妙な踊りをするエルファバをみんなは嘲笑した。
エルファバに合わせてグリンダが躍ると誰も笑わなかった。この場面は
感動ポイントらしく、近くの席の人の嗚咽が聞こえてきた。残念ながら
自分はここで泣けなかった。
グリンダが全く無垢な心で無償の愛を捧げる人として描かれていたら
彼女の気持ちに寄り添って彼女目線で物語をとらえられたと思うが
全ての登場人物に対して客観的にしか見られなかった。
学長マダム・モリブルとオズの魔法使いが何を企んでいたのかとか
エルファバとグリンダが袂を分かつ経緯とか、頭が悪い自分には今一つ
ピンとこなかった。
メインキャストやダンサーが歌って踊る場面は見事であるとは思いつつ
物語にあまり感情移入できていない自分には「歌と踊りが上手い役者さん
たちのショー」でしかなかった。お気に入りの映画だったら没入して
その世界に自分もいるような気持ちになるのに。
あと、巨大なセットと大勢の出演者で実写映画ならではのミュージカル
場面を作り上げたのに、魔法で猿が変異するあたりからCGだらけになって
急に画面が安っぽくなった。
鑑賞前は「気に入ったら何回も観る」と意気込んでいたが、そこまででは
なかった。アリアナ・グランデがとにかく可愛くてその姿を見るだけで
癒されるからまた観に行きたいけど。
今回は席数200程度の一般スクリーンで日本語吹き替え版を鑑賞。
Dolby-CinemaとIMAXでオリジナル音声版を観たらそれで終わりになりそう。
後編楽しみだけど…
衣装と世界観がすごく綺麗でした。
終盤からの映像も綺麗で作品にさらに引き込まれます。
ストーリーもそれぞれのキャラクターがキャラ立ちしていて、
2人の関係性が深まっていく過程も面白かったです。
ダンスクラブで2人が一緒に踊り出すシーンはじんわりときて、涙が溢れてきます。
ラストのエルファバが振り向くシーンや、空を飛びながらのミュージカルシーンは超カッコよかった‼︎
本当にエルファバは死んでしまったのか?
今作もエルファバや、動物達の虐げられるシーンは観ているのが辛かったけど、死んでしまったとしたら、後編は楽しみだけど観るのはかなり辛くなりそう。
1番最初のミュージカルシーンも怖かった。
人によってはかなり嫌な気持ちになる様な。どうでしょうか?
世間で大大絶賛されいるこの作品。期待を胸に足を運びましたが、自分は本当に胸糞の悪い気持ちになりました。余りにもエルファバが惨過ぎる。余りにもグリンダとその他の生徒達がクソ過ぎて苛つきが止まらなかった。私は捻くれてるし、褒められた人間じゃー無いのであまりグリンダ達を責められる様な立場ではありませんが。自分でも何故?と思う位、本当に嫌な気分になり、グリンダに対しての嫌悪感が止まりませんでした。個人的な意見はさて置き、映像は非常に美しく、セットも凄かったし、過去から現在も続いている差別や抑圧のメタファーや悪が何故生まれるのかなどのディープな内容などが大半の人達に絶賛されたところかなーと思います。 しかし、学生時代にトラウマなどある方には要注意な気がしますが。あーイライラした。笑 ここまで感情を揺さぶられるのも、ある意味で良い映画の証でしょうか?というかアリアナ・グランデの演技が神過ぎなんでしょうね。
あと、エンディングの爆速ホウキドライブはアガりました。グリンダに幸あれ。っと思いたいですが、結末を最初に観てしまったのでもう...。しんどかったー。でもpart2も観ます。笑 分かっていても気になるー。
エルファバを想うと辛い
肌の色が違うのも魔法の素質があるのも、全くエルファバのせいではないのに周りに一人もエルファバの味方がいないのが辛い。
やがてグリンダと友達になっていくけど、グリンダの態度の変化は唐突で、そこにどんな感情が動いたのか、描き方が薄い。友達のフリして陥れようとしているようにもみえる。
しかしオズの塔での別れのシーンは圧巻。歌、ダンスも圧巻。
ストーリーは腑に落ちないが次回作で納得できるのか、見届けようとは思う。
歌もアリアナも良い!が長い
ディズニーっぽい世界観だけどディズニーじゃない。歌は素晴らしいし、若き日のパリス・ヒルトンを彷彿とさせるクイーンオブ一軍キャラがドハマリしたアリアナは最高にキュート。こんな良い条件なのに途中で飽きたのは散漫なストーリーのせいかな。友情の話かと思っていたら、動物を仮想敵にして統治を目論むとか、猿に羽が生えるとか、よくわからん展開に。最後シンシアの歌で締めたのは良かった。長く感じて途中で時計見てしまったけど、イケメンとの恋の行方も気になるので、続きが公開されたら見に行きます。
続きが気になる
完結していないのでどうなるのかわかりませんが、映像は綺麗だし、笑える場面も多く、長い上映時間も退屈を感じませんでした。
生まれつきの緑色の肌と魔法の力で、人から避けられてきたエルファバでしたが、喋ってはいけないなどと、差別的に扱われる動物たちに対して誰も手を差し伸べない中で、魔法使い陛下の力で動物を救ってもらおうとする、優しい女性でした。
それが、オズの魔法使い陛下はホントは魔法が使えず、人々のために共通の敵が必要だといって動物を虐げる一番の黒幕で、道徳的にみれば、悪い魔女が正しくて、皆が憧れる魔法使い陛下が悪い。
このお話が最終的に、冒頭の「悪い魔女が死んだ」「孤独に死んで誰も悲しまない」などと、めちゃくちゃに嫌われている魔女の死へと続いていくことを思うと、きっと正義が報われない、悲しい結末が待っているのだろうと、胸が痛みます。
他の人とは違う緑色の肌という理由で嫌われ者だった今までが、魔法書を奪って逃げた悪い魔女として、世界の敵に変わるこの先は、まさにクライマックスを迎えるのでしょう。
「これから盛り上がるぞ」というところで続編待ちなので、気になって仕方がありません。
Popular
スーパード派手なミュージカル映画で、アメリカ全体のメッセージもあったりと盛りだくさんでしたが161分あっという間でした。
特典はステッカーとカードでした。
オズの魔法使いは幼少期に見ていたのでうっすらとですが記憶はありましたが、ウィキッドの物語そのものは存在しか知らなかったので今作がほぼほぼ初見で間違いないです。
初っ端からミュージカルが展開されるのですが、歌詞が中々に強烈なもので、残虐的な歌詞を高らかに歌うもんですから見ているこちらも体が動き出しそうなのに顔は引き攣ってるという不思議な状態でした笑
エルファバの肌の色が緑という事に驚き慄く人々がミュージカルに乗せて驚くのもあってコミカルに見えますが、自分でもあそこにいたら驚くと思います。
全く違う肌の色がいたら軽蔑や差別はしないまでも、距離を置いてしまうとは思います。
それはそうと祭りかってくらい踊り回りますし、
エルファバとグリンダの友情が芽生えるところは鳥肌がゾワゾワっとなってしまいました。
グリンダが性格そのままでエルファバの魅力に気付くってのも良いですし、お揃いの舞いで周りを巻き込んでいくってのも味がありました。
エメラルドシティへと誘われたエルファバとグリンダが驚きながらも楽しそうに街を闊歩するの良いですし、エメラルドシティがとにかくカラフルで目が華やかになりました。
ここでもミュージカルで画面いっぱい暴れてくれるので見応え抜群でした。
エルファバの力が悪用されそうになる中での2人の決断や周りの陰謀等々、多くの葛藤をギュッとして描かれますがどれも取りこぼさない勢いですし、辛さと悲しさを兼ね備えながら飛び立っていくエルファバにはキュッとさせられました。
正義と悪は認識によってガラッと変わる、ちょっとした行動でどう転ぶか分からない、圧倒的な映像の中にもしっかりと込められたメッセージは力強かったです。
グリンダのキャラクター性は最初は見た目だけで中身空っぽな感じが鼻につきましたが、徐々に人を思いやったり、人のために行動する姿が全面的に出てきてからはどんどんキラキラしていきました。
それでも人に愛されることが得意なんだろう、自分の魅せ方が上手いんだろうというのはビシバシ伝わってきました。
エルファバは肌の色が原因で色んな人から見放されているという境遇の中、魔法の才能を見出され、自信を持っていく様子が見ていて応援したくなりましたし、その力が実っていき笑顔になる彼女を見てワクワクさせられたのも確かでした。
ここまでやり切って、その上結末まで分かってるのに進む続編が待ち遠しいような、心苦しいような。
続編公開も楽しみにしています!
鑑賞日 3/8
鑑賞時間 15:05〜18:00
座席 C-7
スクールカースト上位の方だけお楽しみください。
悪い魔女が死んだ!やったー!
と、パレードから始まるこの映画。もう、面倒くさいから、調べずに語るが、
良い魔女と、悪い魔女はかつて同級生だったという事が分かり、回想シーンから本編が始まる。
どうやら、この世界では動物が言葉を喋れて、人間の召使いや友達になれて、魔法使いが存在する世界のようだ。
悪い魔女は、念願の第一子だったが、全身が緑色で生まれてくる。これは悪い魔女のお母ちゃんが、超人ハルクとチョメチョメしたわけではなく、特に理由は分からない。
不幸は重なるもので、次の妹は、緑の肌じゃない子が生まれさせる為、妊婦によく分からない薬を飲ませて、肌の色は普通だが、足に障害が出て車椅子に乗らざるをえない身体になる。
そして、産後の肥立が悪くて母親は死去。父親はこの事で緑の肌の長女を疎ましく思うようになる。こんなに不幸なのに、グレないのは、根はいい子であるのは間違いない。
でも、どうかしているのは良い魔女もそうで、悪い魔女に向かって、
貴女、緑ね?
と、言うが、てめーは、
黒人に向かって、黒いね?
とか、片足の人に向かって、
何で、片足なの?
って、聞くのかい?人としてどうなんだろうか?自分が、婆ちゃんに貰った、要らない帽子を散々、disっておいて、悪い魔女にプレゼントするという、所業はどうよ?
コーディネートは、こうでねぇと?と、ワンちゃんの服の着せ替えのように、散々、遊んでおいてさ?
スクールカースト共がフィーバーしてる中、悪い魔女がパーティに来るだけで微妙な空気にしたかのように、馬鹿にした目で見ていて、
悪い魔女が、渾身の力を込めてやった、
ドラクエの不思議な踊りを踊り出した!
微妙なダンスを、まるで、煽るように、そのダンスを真似している所は心底、性根が腐っている証拠だ。
とにかく、良い魔女の性根が腐っているところが、シナリオに書いてあるとはいえ、好きになれない。
最後には、悪い魔女は覚醒して、ホウキで空を飛べるようになって、
続く。
と、なるが、これだけ可哀想な悪い魔女が、続編では殺されてしまうという事を考えると、あまりにも、悪い魔女が可哀想すぎて、続編を見たら、落ち込んでしまうと思うのだよ?
この映画を楽しめるという感覚が、全く理解ができません。
過去にイジメられていた人には、キツい映画だと思う。無自覚に人を虐めていた人には刺さるのか?
ミュージカルシーンの入り方が唐突この上なく、ディズニー狂いとか、2・5次元芝居にハマっている彼女に無理矢理連れていかれた彼氏の気持ちが分かる映画です。
いや、マジで、この映画を見て爽やかな気持ちになりますか?全く、理解できません。
マクベスで、
綺麗は汚ない、汚ないは綺麗。
という、言葉があるけど、
こんなに、人間のどす黒いとこを表現した汚ねぇ映画は見た事が無い。元になったミュージカルは未見だけど、
悪い魔女は実は死んでいませんでした。
って、オチにしないと誰も救われないぜ?このお話し。
予備情報仕入れず観に行きました。
悪い魔女が死んで喜ぶ市民たちの場面からスタート。
でも実は悪い魔女が見た目の違いによる差別で苦しんできた人で、チャラくて軽薄な女が善き魔女としてチヤホヤされる。ストーリーの序盤で正直帰ろうかと思った。中味が薄っぺら過ぎる。
物語としては駄作。擦り寄ってきたミシェル・ヨーの思惑も透けて見えたしオズの魔法使いに招待された時点で展開が読めた。動物虐待もあるし吐き気すら覚える。善き魔女?ってどんな基準やねん。
ある意味力持つ側によって善の基準は変えられるって教えてる。体制側にとって都合の良い作られた善き魔女ってこと。
西洋人の価値観がモロに出てる映画。
肌が黒い、黄色いから差別しても蔑んでも虐めても心痛まない的な。家柄が良い、金持ち、美人、持ってる者は他者を憐れみ施すことも虐めるのも自由。反吐が出る価値観だな。
後半にかけての歌だけは良かった。子供に観せる映画じゃない。
どこが"良いストーリー"なの?胸糞やん
音楽がいい?歌が上手い?衣装が可愛い?、、、で?
内容は?ひたすら集団いじめをして
それすら自覚してないグリンダ?
何に感化されたのかは知らないが急に仲良くなった?
なんで?きっかけは?改心するならまず謝ろうよ
なんで何事も無かった感じになってんの?全員
期待以上‼️
舞台版のファンで、今回の映画化を心待ちにしてきました
映画化だからこそできる世界観のスケールの壮大さにずっと目が離せませんでした
さらに舞台より時間かけているので登場人物の描写や心情がより分かりやすくなってました
舞台好きにも満足できる映画です
早く次回作が観たい🎵
前日譚
圧巻のミュージカルでした
オズの魔法使いを予習して映画鑑賞しました
冒頭から出てきます
YouTubeで未公開シーンがありました
エルファバとグリンダがなぜ心を通わせたか
エルファバとフィエロの会話
エルファバとボックの会話
ライオン、カカシ、ブリキ
なぜ勇気、脳、心がないのか
腑に落ちました
本当は怖いグリム童話を思い出し、いろいろと考えさせられました
劇団四季のイメージです
映像と歌の融合
まさにミュージカルの真骨頂
チャーリーとチョコレート工場のようなキラキラ、ワクワク感、ハリー・ポッターのような魔法の世界観
主役2人の圧巻の歌唱力
エルファバとグリンダの心を通わせるシーンで涙が溢れました
ラストに向けての力強い歌!
圧倒されました
アナ雪のエルサが自己解放するシーンと重なりました
性悪説と性善説
そんな事を考えました
まさにスター・ウォーズを彷彿させる
続編、早く見たいです
傑作の舞台を超える傑作中の傑作
数ある舞台の中でWICKEDが最も好きな舞台作品ですが、今回の映画はそれを超える傑作でした。
舞台の大ファンとしては、この素晴らしい作品をこれだけ素晴らしい美術とCGによる世界観で映画化してより多くの方に届けてくださって本当にありがとうございます、という気持ちです。
舞台と映画の差分でいうと、エルファバとグリンダが初めて友情を結ぶシーンがあれだけ泣けるシーンになるとは。表情の見せ方など、映画ならではだと思いました。
またDefying Gravity終盤、舞台ではグリンダがもう少し必然感と意志をもって残っていた記憶でしたが、映画はむしろエルファバと一緒にいくことを決断しきれなかったように見え、そちらの方がリアルな人間らしく共感できるもので、個人的には映画の演出のほうが好みでした。
グリンダに共感できないという感想をいくつか見かけましたが、自分の感想としては、ミーハー感、周りに流されてしまうところ、決めきれないところなど、これ以上ないくらいリアルな人間らしく感じ、心から共感しました。舞台人として、もし女に生まれていたらグリンダを演じてみたかったと思うほどです。
エルファバの意思の強さ、必要悪として全てを引き受ける覚悟の強さにはもちろん胸打たれますが、果たして現実の自分があれほど強くあれるのか、というのは自信がないのも事実です。だからこそリアルなグリンダに感情移入してしまいます。
とにかく舞台と映画、共通の読後感として、悪に見えるものは本当に悪なのか?コインの裏表でもあり、全ては相対的なものではないのか?正義とは、正しいとは何なのか?という問いがあり、その問いかけと一貫したテーマ性は改めて本当に素晴らしいと思いました。
個人的に好きな曲が前編に固まっているため後編はどうなるかな、、と思いますが、今回のように予想もしないところで感情を揺さぶってくれるのを楽しみに、後編を待ちたいと思います。
とりあえず前編をあと2回くらい劇場に観に行きます。
「オズの魔法使い」には、こんな前日譚があったんです!
先ずはアカデミー、衣装デザイン賞と美術賞の受賞、おめでとうございます。10部門ノミネートってのもすごかったんですけどね。
話は「オズの魔法使い」の前日譚ってことなんですが、この話自体をよく覚えてない。ドロシーがオズの国に行って、ライオンとカカシとブリキのロボットと出会うってのは、覚えてるけど、そこで何があったかはちんぷんかんぷん。悪い魔女なんて出てきたっけ?
そんなだから本作品にも、それ程の興味はなかったんだけど、アカデミー賞で話題になってた事とアリアナ・グランデがメチャ可愛いってことで鑑賞に至りました。
【ネタバレ】
でも、この作品の中の彼女ってどうなんだろう。
確かに歌唱場面はメチャクチャ良かったんだけど、あの性格と言い、バカさ加減がちょっと・・・。可愛らしさよりも、高飛車な態度姑息な行動でイライラしちゃいました。
後半で若干持ち直して、良い人っぽくなったのは良かったけど。(冒頭で良い魔女として、出てくるけど、この時もちょっと抜けてる感じがしないでもない)
悪い魔女とされる緑のエルファバが、どう見ても良い人で・・・この人がなんで?って思ってたら、まさかの陰謀?
罪人として仕立て上げられ、追われるところで、パート1の終了。
本作品は、良い魔女グリンダ(アリアナ・グランデ)の回顧録みたいな形で進展します。
悪い魔女が倒されたところから、始まるんだけど、オズの国の人達の喜びようが半端ない。悪い魔女への憎しみが何故こんなに大きいのか?
今のエルファバからは、想像がつかないので、パート2でどんな風に展開するのかが楽しみになっちゃいました。
差別偏見や誤解に屈せず、自分を信じる力こそ本当の魔法
ブロードウェイの大ヒット・ミュージカル。
名作『オズの魔法使』の前日譚。
絶対に失敗出来ない二重のプレッシャーをはね除け、魔法が掛けられ、歌とダンスに彩られた、近年屈指の極上ミュージカル・ファンタジーとして見事成功した。
『オズの魔法使』も派生作品が多い。
以前にもサム・ライミ監督で(珍しいファンタジー!)前日譚『オズ はじまりの戦い』があり、あちらは後に“オズの魔法使い”になる男の話だったが、こちらは善と悪の二人の魔女にフォーカス。
オリジナルのブロードウェイ・ミュージカルは見た事ないが、タイトルは知っていた。
ブロードウェイ・ミュージカルの映画化も数あれど、異例の二部作で。並々ならぬ意気込みを感じる。
オズの魔法の国。
マンチキンランドの民たちは歓喜に沸いていた。邪悪な西の魔女が死んだ。
北の善い魔女グリンダは民にそう報告し、共に喜ぶ。
民から疑問や質問。西の悪い魔女は何者だったのか。グリンダ様は昔、西の悪い魔女と友達だったのですか…?
グリンダは西の悪い魔女との出会いを語り出す…。
『オズの魔法使』のハッピーエンドから始まり、過去に遡る。ニヤリとさせられる作りに掴みはバッチリ。
オズの国の魔法学校、ホグワ…じゃなくて、シズ大学。
入学してきたグリンダ(入学時は“ガリンダ”で後に“グリンダ”に改名するが、レビューでは“グリンダ”に統一します)。美しく、明るく、キラキラ輝き、入学早々皆の人気者で注目の的。
もう一人。別の意味で“注目”。
足の悪い車椅子の妹と入学してきたエルファバ。
緑色の肌に、ジロジロ、ヒソヒソ…。
グリンダが良かれと思って気遣うが、かえってそれが誤解に。
大学の学部長であるモリブル夫人に憧れているグリンダ。が、夫人は特別魔法の力を持たないグリンダを相手にせず。
ある時、周囲の偏見に耐えられなくなって、エルファバが思わぬ魔法の力を発揮。その力に特別さを感じ、夫人はエルファバに目を掛ける。
最悪の出会いとなった二人の若き魔女。さらに不運な事に、夫人の命令で相部屋する事に。
波乱の魔法学校生活のスタート…。
前日譚でキャラの若き日のあるあるとして、オリジナルのイメージとは別で正反対。本作も然り。
『オズの魔法使』での西の悪い魔女は、トンガリ帽子に黒いローブにマント、ホウキにまたがって印象的な笑い声。“THE魔女”。
本作では黒愛用だが、性格は真面目。と言うより自分の緑の見た目に引っ込み思案で、自信も持っていない。
生い立ちも暗い。緑の肌の赤ん坊に両親はショック。妹はそうならぬよう父親は母親に薬草を飲ませた結果、母親は死に、妹は足が不自由に…。
家族に愛されないのも周囲の偏見も、緑の肌で生まれた自分のせい。
西の悪い魔女の若き日は、薄幸の女性だった。
そんなネガティブに対し、超ポジティブ。
非の打ち所がない陽キャラだが、何だか自惚れ、自意識過剰、自分大好き、自分一番感がちらつく。…いやもう、それが溢れ出ている。
『インサイド・ヘッド』のヨロコビみたいな好かれキャラだけど、何処かちょっとウザくて面倒臭い。
それをノリノリハイテンション快演やキュートな魅力やさすがの歌とダンスで、アリアナ・グランデが見事自分のものに。
髪ゆらゆらや“緑の魔女を。プロデュース”などなど、愛嬌たっぷりで愉快。
殊に歌手が役者デビューするとコケる場合が多いが、もう主役と言っていいくらいの存在感。オスカーノミネートは当然。受賞しても良かったのでは…?(まだ『エミリア・ペレス』を見てないので現時点ではアリアナ推し)
最初はソリが合わなかった二人だが、次第に…。
相手をひと度知ると、本当の面が見えてくる。
見た目、周囲の思い込みや決め付け、差別偏見、誤解の何と愚かな事…。
『オズの魔法使』は白人の北の魔女が善で、緑の肌の西の魔女が悪という今思うと差別的な描写も感じられるが、『ウィキッド』はそれに対するアンチテーゼでもある。
それにしてもあの『オズの魔法使』からよくここまでアイデア膨らませたものだ。ブロードウェイ・ミュージカル時から人気なのも頷ける。
魔法と歌とダンスに彩られた世界。
二人の快演と友情。メッセージ性。
それらは申し分ないが、それだけで前編160分超え、しかも二部作はちょっとしんどい…。楽しいのは楽しいが、正直前半、ちょっと冗長さも感じてしまい…。
二人の関係性やエルファバがどう“悪い魔女”になったかだけじゃなく、後半はオズの国の秘密が明かされるドラマ展開もそつなく。
人間と人語を話す動物たちが暮らすオズの国。
しかしある日突然、喋れる動物たちが捕まる。
エルファバは必死に訴え。
その姿勢や強力な魔法が認められてか、エルファバは招待を受ける。
オズの国の首都、エメラルド・シティ。オズの国の偉大な魔法使いで陛下、オズから。
エルファバはグリンダも誘って、いざエメラルド・シティへ。
そこは魔法の大都会。
二人は偉大な魔法使いと謁見。威圧感と巨大な顔にビクビク…。
その“顔”から現れたのは、至って普通の初老の男。彼こそがオズ。
二人を親切にもてなしてくれて、打ち解ける。特にエルファバのピュアさや才能を気に入る。
そこへ祝福に現れた夫人。オズとは昵懇らしい。
この広間にある魔法の書、グリムリー。これを読めた者は真の魔法使い。
まだ時期尚早かもしれないが、エルファバが試してみたら…、誰も読めなかった魔法の書を読めた。
途端に、番兵の猿たちに異変。翼が生える。
これに喜んだのはオズと夫人。“スパイ”として使えると。
どういう事…?
オズの国の秘密。オズと夫人がある陰謀を企てていた…!
偉大な魔法使いとされるオズだが、実は彼は魔法の力など持ってないペテン師である事は『オズの魔法使』を見てれば周知。
でなくとも、オズや夫人やこのオズの魔法の国そのものに何処か胡散臭さが…。
オズと夫人の企みは、オズの国を“人間ファースト”にする事。
それには“敵”が必要。喋る動物たちがその矛先に。
強力な魔法も必要。そこで夫人が目を掛けたエルファバに白羽の矢が当たった訳だが、それはつまり、“利用”。
オズと夫人と国の真の姿にショックを受け、反発するエルファバだが、グリンダはそっち寄り。
友情育まれた二人に、亀裂が…。
こんな事は許されないと、エルファバは魔法の書を持って逃走。夫人によって“邪悪な魔女”に仕立て上げられる。
緑の肌は邪悪さと醜さが表れたもの。
そうオズの国中に伝える夫人だが、その差別と偏見こそ邪悪さと醜さに他ならない。
『オズの魔法使』の悪い魔女の真実。差別や偏見や誤解によって仕立て上げられた“悲運の魔女”であった…。
かなりの大胆解釈だが、何故かしっくり来るから不思議。これも作品の持つ魔法か…?
開幕から画面いっぱいに広がるファンタジーの世界。美術や衣装でのオスカー受賞はこりゃ当然。
実はオリジナルのブロードウェイ・ミュージカルの楽曲は知らないが、どれも魅力。
特に印象に残ったのは、グリンダがエルファバをプロデュースするシーンのノリノリの曲、エルファバがフィエロへの片想いを歌う切ない曲。そしてクライマックス。エルファバがホウキにまたがって空高く舞い上がる力強い曲。最高のカタルシスであり、本作の締めと次作への高揚感満点の橋渡し。
CGも魔法のように効果的に用い、物語も映像面も技術面も楽曲もアンサンブル演技も素晴らしい。
『イン・ザ・ハイツ』でもミュージカルを手掛けたが、さらに進化。ジョン・M・チュウがスクリーンに魔法を掛けた。
袂を分かつ運命になったエルファバとグリンダ。
その別れ際、グリンダはエルファバに黒いマントを。
ホウキにまたがり、トンガリ帽子、黒いローブとマント。我々がよく知る『オズの魔法使』の西の魔女の姿に、ゾクゾク。
自分を信じる。例え国中が敵になり、悪に仕立て上げられても、私は私の信じる道を行く。
力強い歌声。我々も一緒に体感しているような飛翔感。
それを堂々体現したシンシア・エリヴォの熱演。
前半こそアリアナに押され気味だったが、徐々に魅せる主役の存在感が巧みで見事。
後編が待ち遠しい。
虹の彼方に思いを馳せて、待望。
歌はいいが、内容がイマイチ...
IMAX 字幕版にて鑑賞。
ミュージカル映画お決まりの感じは別に嫌いじゃない。
が、内容がひどい。
フィエロが来て、図書室で歌って踊るシーンが長いし、
本を乱雑に扱う演出が最悪。
見ていて不快だった。
エルファバのことを馬鹿にしてた、グリンダとその他生徒が、
ダンスパーティで急に和解、なんならグリンダが親友とまで。
なんかその間の話がすっ飛ばされているような。
グリンダの自分中心の考え方、他人へお押し付けがくどいのが、
仕方ないのだろうが、ちょっとくどすぎて。
ミュージカル映画でよくある、歌唱部分が多く、長いせいで、
長いわりに中身のない映画でした。
これなら、もう少し内容を濃く時間も短くできたのではと思ってしまう。
パート2もこの感じなら見るのきついかも。
歌はよかった。
シンシア・エリヴォはさすがとしか言いようがない。
正直最後のDefying Gravityのための映画といっても過言ではないくらい。
あとは、セット内で直録りした歌とかも、良かった。
あと、個人的な話ですが、
隣のおばさん二人組が声に出して笑うわ、うるさいくらいすすり泣くわで、
映画に集中できなかったのは最悪でした。
そんなに笑う要素も泣く要素も個人的には感じなかったけど。
これミュージカルじゃなくて、ミュージカル映画だから。
マナーくらい守れよ。
静かに見させてほしかった。
最近の映画館マナー守れない人の多さには正直がっかり。
グリンダが想定よりカス
事前情報として「正反対の二人グリンダとエルファバの友情が芽生えていく」という内容だけ知っている状態で映画を観た。そのため「最初は軽薄なグリンダだがエルファバと関わる内に情に厚くなっていく」というストーリーを想定していた。
しかし本編でのグリンダは一貫して自分の利益最優先の損得勘定人間で正直残念。
最初のシーンでも、民の質問に対し真摯な対応をせず、多忙アピール。西の魔女の像も躊躇ってるポーズは取るものの結局燃やす。しかも、学友だと言う時に「ずっと昔の事なの」と言い訳するスタイル。
ルームメイトになったエルファバの部屋を均等に分けない。本意ではなかったにしろ、自分が手を挙げたのだから均等に分けろよとモヤモヤ。
エルファバにおばあちゃんからもらったダサい帽子を、流行りだと騙してプレゼント。そのプレゼントに感激し、お礼に先生に「グリンダにセミナーをしてくれ」と深夜にわざわざ頼みに行くエルファバ。流石に悪いと思ったのか、ダンスパーティーではエルファバを庇うが、正直割に合わない。エルファバが映画のラストシーンまで大切に帽子を被っているのも痛々しい。
自分への好意を利用する残酷な行動。ボッグからの自分への好意を利用して、エルファバの妹に声を掛けさせる。グリンダに良く思われるために、エルファバの妹と過ごすボッグ。それを知らず、本気で自分の事を好いてくれていると思い喜び、グリンダに感謝までしているエルファバの妹。グロテスクな構図過ぎて…
改名のシーンも教授の名前を使って、自己演出。もううんざり。
エメラルドシティでのラストシーン。オズの魔法使いと決別した後、「私達なら無限の力が発揮できる、一緒に行こう」と言われてもグリンダは、はぐらかすように話を逸らす。最後は飛ぼうとはしていたけど、結局先生の手を取る。自分にとって都合が良い方に流れる。決してエルファバの意思を組み、自分も決別するだとか、動物について体制を変えろだとか言わない。人のために損をすることが微塵も出来ない人間性、嫌悪感しか湧かないんだが…
エルファバがこの軽薄さに気づかず、親友だと勘違いしているのが苦しい。グリンダからしたら、自分の立ち位置を良くしてくれる駒でしかないのに。
それに対し、エルファバは先生に嫌われるかもしれないのに、わざわざグリンダについて深夜に進言したり、動物のために世界の敵になったり、人のために損をしていて綺麗な対比だからこそ胸糞悪い。
実際そういう生き方をしてるやつも沢山いるし、直接的に手を下しているわけでもない。ただ、エルファバがあまりに報われなさ過ぎて。最終的にエルファバの死が、グリンダを魅力的に演出する要素の一つになるんだろうなと思うと、もうやるせなくて。
全体の印象としては、学校の嫌なところがよく描かれているなと言う感じ。
可愛くて、波風立てず良いように流されるやつが人気者。
見た目が変で、上手く流れに乗れないやつは目の敵にされる。人気者があいつ嫌いと言えば、次の日から学校中から冷たい目を向けられる。しかし、力があるやつに認められれば周りは一瞬で手のひら返し。
「長いものに巻かれる事が学校という閉鎖空間において最善策。」という嫌なリアリティがあった。
ポピュラリティ最優先で動く世界と、自分の大義最優先で動くエルファバ。世界の敵となることが必然だけど、何とかならないのかな…
映像や世界観が素敵だったから続編に期待。
早く続きが見たい
昔劇団四季で1度だけ見て1幕ラストのシーンに衝撃と感動だったので映画でそれがもう一度見られてとても嬉しい。Part2はオズの魔法使いへの後付けだけど伏線だらけの内容なのでめちゃくちゃ楽しみなんですが情勢的に見ることが叶うのかだけが心配です。
今回はグリンダのキャラクターの面白さがわかってきて以前と違った楽しさも感じられました。彼女の本能的な資質で人気が取れる方へ方へと自然と動いていくところがアレもまた自身ではコントロール出来ない才能や力の一端なのだな〜と、当時ヤなやつ〜とだけ見えてた初見から時間がたった今は感じます。
あの力がカリスマ性の芽だと思うとコントロール出来ている様で出来ていない事が恐ろしい反面、ああいった人が味方になった時のパワーっていうのは本当に力強いもので反面敵に回した時の恐ろしさったらない。
そういった意味で彼女もエルファバに劣らない力がある。
良い方向に働けば人を引き上げられるとても素晴らしいものに感じるけど自分都合で気付いてない辺りこのまま行ったらヤバい奴すぎる!
対するエルファバの力も使い方を間違えると大変な事になるものだしちょっとワンマンになったらヤバいでしょ、どちらも人の為に使おうが自分の為だろうが根本はどうしようもなくエゴイスティックなところにあるのも業が深い。まあ皆んなの為が自分の為に合致するならそれで良いんだけど。
色々考えるとストーリーの誤解を誤解のまま全て進んでいくところなんかも含めてこの奇跡的に均衡の取れた友情関係が素晴らしくてお話自体が凄い。加えて歌も最高で胸熱です。
オズの物語り全体のテーマとしてある、外見と中身、建前と本音、嘘と真実、憧れと現実、魔法と化学みたいな対照的な要素がなぜここに生まれているのか必然性を説明しているところが本当にすごい。これは本当にアメリカでしか生まれないお話だなぁとつくづく思います。
それとこれを作った人はブロードウェイの才能の世界にいてグリンダとエルファバどちらのタイプの人も沢山見てきたのかもとも思ったりもして。随所に痛烈で風刺の効いた視点が入っていて本当に面白い。
例の緑の瓶はアブサンだと思うのですが、あれを出してるお店で砂糖をのせて飲んでみたい(もちろん幻覚の見えないやつを)
全130件中、81~100件目を表示