ウィキッド ふたりの魔女のレビュー・感想・評価
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part2 どうなるんだろう?大丈夫か?
原作もミュージカルのウィキッドも知らず、オズの魔法使いのあらすじを鑑賞前にWikipediaで軽く調べた程度の情報で観に行った。
本作を見終わった直後に出た感想をタイトルにした。
というのも、本作の終わり方に於いて、私というか観客の気持ちは完全にエルファバの方にあり、むしろオズやマダムモリブル、グリンダ側は、あの映画の悪であり個人的には倒されて欲しいのだが、オープニングで西の悪い魔女=エルファバが倒され、喜んだ場面から始まってしまう。
だから、part2がこれからどうなっていくのか、悪い意味でも、良い意味でも気になってしまう。
グリンダは、自分本位の身勝手で厚かましい、自己満足のための一方的な思いを優しさと称して振り撒いていたのが、どう変わっていくのか。
またエルファバはどう変わってしまうのか、動物の迫害に抵抗するため、オズの世界の住人にとって悪とも言える過激な行動をとってしまうか。
それとも2人の関係性が決別したまま、オズの魔法使いという物語を逆手にとった善い魔女、悪い魔女は形式上であったというような終わり方にするのか。
そこは楽しみにpart2を待ちたいと思う。
物語に対してはツッコミ所が多々あり、あまり入り込めなかったが、出演者達の歌唱(特にエルファバは惚れ惚れするほど素晴らしかった)は圧倒された上に、ダンスや衣装、建物やセットなどの世界観は言わずもがな大変素晴らしく、映画館に足を運んで、大スクリーン、大音響で見るべき映画であった。
本を踏みつけるのは・・・
ネタバレになるのか分かりませんが、映画を見る時は前情報を全く入れずにみたいタイプなのでミュージカル映画と言うことも知らずに鑑賞しました。演出なのは分かるんだけど本を踏みつけるはどうしても抵抗があり、そこから冷めた目で見ていました。冒頭から2時間はなんかダルダルした感じ。最後の40分だけ面白いです。音楽、セットは素晴らしいです。
過去に緑の大男でも大暴れしたんだろうか
ヤギが大学教授だったりする世界で、肌が緑と言うだけであそこまで虐められるのは過去に緑の大男が出て世界を滅ぼした的な言い伝えでもあるんだろう。
そもそもこの世界の魔法って何なの?あの学校どういう基準で入学出来てんの?は、オズの魔法使いを履修すれば分かるものなのか?
ダサイ帽子を押し付けておいて皆の笑いものにさせたのに、一緒に踊った事で仲直り出来たのは何がどうなっている?
歌や踊りや衣装やらはとても素晴らしいのに、その辺の心情がまったくもってわからなかった。あと長い。めっちゃタイトルにパート1が出てるのに、邦題の際に出さない詐欺を働かれた身には、161分はちょと辛い。もうちょい短く纏められたんでは。
そして本を踏んだり蹴っ飛ばす奴等許すまじ!!!!
イケメンだから全て許されると思うなよ!
始まりの物語
ウィキッドがとても人気のミュージカルということは知っていて、オズの魔法使いもなんとなく物語を知っているという程度の知識で鑑賞。
シンシア・エリボとアリアナ・グランデの歌が圧巻でした。
ただ、突然歌い出すミュージカル映画は好きな方ですが少しミュージカルシーンが多いかなとも感じました。
図書室のシーンでは本をよく読む者としては靴がキレイだとわかっていても本が踏まれているのが気になってしまいました…。
初めから悪い人なんていないといいますが、本当にそうですよね。
生まれた環境や境遇、家族や周りの人々、誰と出会い出会わないか。
妹の大学入学の日にあのまま父と帰っていたらエルファバはモリブルには出会わなかったかもしれない。
けど、あのまま帰っていたら自分のもつ力や友達ができる喜びも誰かを好きになる高揚も知ることはなかったのかもしれない。
ウィキッドの始まりの物語としてとても楽しめました。
グリンダがキーだ。実は物語として深い。
ただのCGが素晴らしく、歌が上手で、何も考えずに済むお気楽な映画と思って観に行ったが、違う。
物語として深い。
深い思索が実は必要だと思う(そんなことしなくても充分に楽しいが…)。
グリンダは最初、とても「いけ好かない人物」として強調され、あのマンガ的な髪をさばく所作も、私には不快だった。
この女性がどのように懲らしめられるのか、あるいは改心していくのかが、ストーリーを決めるように思えたが、冒頭のシーンでグリンダが良い魔女として物語が完結すると示されてしまっている。
私はとてもモヤモヤした。
実際にグリンダは最後まで変わらない。
変わるのはエルファバとの関係性だけだ。
グリンダは最後までオズの側の人間である。
エルファバにとってグリンダは「他人は変えられない、自分を変えるしかない」の人だ。
そしてグリンダは変わらない。
エルファバはグリンダを必要としている。
エルファバが覚醒していくきっかけは何時でもグリンダだ。
エルファバが何故グリンダを魔法講座に組み入れるように談判したのか、オズに誘ったのか?
何故、最後にグリンダがエルファバを滅ぼす側になるのか。
興味は尽きない。
エルファバが何故グリンダをそれほどに必要とするのか?
エルファバが自分を取り戻し、才能を発揮し(努力で得たものではない)、個として確立していくという流れの中で、何も変わらないグリンダを絡ませる意味は何か?
ダンスホールで皆の注目を浴び受け入れられたのはグリンダがいたからこそ。
あのイケメンが、本当の自分に気づいてくれたエルファバに恋心を芽生えさせるのもグリンダとの対比。(彼とエルファバの関係は深くは進展しないだろう。)
エルファバは実は総督の娘、家柄的にはグリンダに引けを取らない。
車椅子の妹の存在も大きい。
妹は大きな勘違いで男と付き合い始めるが、親の力で実は恋は成就するかもしれない。
その妹は姉の門出の場面から姿を消す。
実はこの映画は謎だらけだ。
だから面白い。
そしてそんなことに気づかなくても、圧倒的な歌唱とダンスとおとぎ話の世界観だけで充分に楽しい。
物語として面白ければ、吹き替え版も観たくなった。
追加
エルファバが劇的にグリンダとの関係が良くなり、いつの間にか学校の学生に受け入れられ、その過程は実は殆ど説明がない。
そこをもっと丁寧に描写してほしい観客は一定数いただろう。
全然平気、ここはそういうものとして説明無し!で良いのだ。
エルファバは動物側の人間。
おそらく人間と対立するのだろう。
人間の団結のための共通の敵として。
一番最初のドロシーとブリキの人形の仲間たちの姿を見てホッとしました。
若いは人は見てね。
追記2
レビューに散見されますが、エルファバとグリンダの友情を讃える人が多い。
ホント?
二人が違う路線にいくことはストーリー上明らか。
どのような仕掛けが隠されているかはわかりませんが、グリンダはエルファバを滅ぼすのだ。
グリンダからもらった帽子を残して。
アリアナかわすぎる!!💓
予告からずっと楽しみにしていた、ウィキッド🧙🩷💚
公開初日にGO💫
夕方の回もお客さんはとても多くて前の方で鑑賞。
あんまり前の席での鑑賞はしないけど、ウィキッドの迫力を全面で観れてよかったのかも🌸
悪い魔女は死んだ!と、死を喜ぶ民たちの笑顔で、景色はとても明るいが、ちょっと怖くも感じた。
村人に聞かれて、少しの知り合いだっただけだよとグリンダが答える所から回想はスタート。
これでもかというくらいミュージカル!細かい所はいろいろ見所あるのだろうけど、全体的に迫力と出演者の魅力が溢れていると感じました。何よりもアリアナが可愛すぎる、、!
あんなにピンクでふわふわ、キラキラを着こなせる人はいない!!!!ポピュラーの歌唱シーンではアリアナのプロモーションかと思いました😌
首を大きく振るシーン、クスッと笑えて、こんなこともするんだ!とアリアナの印象が変わりました!
確かにストーリーがゆっくり進むな、これエルファバ何も悪くなくない!?と思っているところにまさかのTo be continued !!そうきたかー!と目が大きくなりました。
グリンダは一緒に行かないんだ!あの先生とのハグは何!?ここからどうなるの!と全くストーリーを知らない身としては続きがとても気になる終わりでした。
全体的にユニバに来たような弾ける感じ、楽しい印象を受けた映画でした。CG技術が素晴らしい!!
男女の話ではなく、女友達同士の(男女の色恋沙汰ではない)話だからこそより引き立つ2人の関係と心情の移り変わりを見ることができたかなと感じました。(表現難しいですが)
劇団四季も公演延長のおかげで席が取れました、、!楽しみだ〜!!🪄
見るのしんどい
原作は未履修の者です。
私はこの映画の登場人物の中で、エルファバだけが好きだ、残りは全員嫌いだ。
エルファバは正義を求める、弱いのに強くあらねばいけなかった人。才能を持ってしまった弱者、虐げられたが為に同じ弱者を見捨てられない。身の丈に合わない正義は悪なのだろうか。
世界も権力者も民衆も正義なんて求めてない。あの世界における真実はエルファバ以外が持っている。(ポピュラーであることが大切、共通の敵で民衆は団結する。)
エルファバは正義に燃えていた、しかし魔力と心があっても、権力が無かった、人気が無かった。だから悪い魔女になってしまった。
あの世界で正義は報われない。現実と同じく。
ただただ、それがしんどい。
2025/03/19追記
恥ずかしながら、演劇ウィキッドを観たことがない状態で鑑賞。
動物の先生たちがもふもふ可愛い。
誰が悪者なのか!!
喜ばせておいてそれは無い〜!
感想を表せる語彙力も無い!
ダンスシーンが目まぐるしく、よく見れてないので、次は吹き替え版でも観ようと思います。
強かなオンナをやるアリアナ・グランデが良いですね。「ウチら親友!」みたいな女子の友情とは異次元の繋がりを感じます。
終盤の涙からの魔女誕生のシーン、黒いマントを羽織ったエルファバがかっこいいし美しい。
(涙で表現する所は、マンビキカゾクの安藤サクラを思い浮かべながら、うっかり泣きそうに。悪い意味は無いです。訴えかける何かがありました。)
Defying Gravityが良曲すぎた。
2025年3月19日追記
吹き替え版を4DXで観ました。
冒頭からの ミュージカルシーン、グリンダとエルファバの険悪期、楽しすぎる図書室のミュージカルシーン、最高に素敵なダンスホールのシーン、人気者にしてあげるミュージカルシーン……等々からのDefying Gravityの流れ!
空を飛ぶシーンは4DXで観るべきだよなと思ったので、2回目を観て正解でした。個人的見解です。
Part1の結末を知っている上で観ると、他の登場人物の動きや思惑にも気が付けて良いですね。
今回はダンスパートをしっかり見れました。衣装にも注目できました。(もしかして一人ずつデザインが違う??)
「人と違うことがそんなにダメなのか」という投げかけと、出演者の多様性が対照的。男性女性の線引きが曖昧な感じがします。衣装とか外見とか。アシンメトリー(?)のプリーツスカートを男性キャストが着ていたり、女性!な服装とか考え方はとにかくグリンダ。と、ネッサローズ。
オズの壁画が崩れてチラ見えした動物の壁画は伏線でしょうか…Part2では動物の世界がどうにかなるのかな。
魔女として覚醒した後の「出来るわ…出来るわ…」と呟くエルファバの心境を思って、初見とは 違う所で泣けました。
味わい深いミュージカル映画ですね。
演劇の方を観てしまうとネタバレになってしまいそうなのでちょっと我慢します笑Part2を観てから演劇も観に行こ…!
泣けたし、悪くない。けど。
Defying Gravityの曲は知ってる。
大昔にオズの魔法使いは見たけど、ほぼ覚えていない。
ウィキッド自体は見たことはない。
という状態で鑑賞。
都内でも1番くらいに大きなスクリーンで字幕で見ましたがたぶん完売かほぼ完売くらいには埋まってました。
そして、男性客が多いのに驚きました。隣は若い男性一人でしたし、その隣は若い男性二人組み。
女性ウケするような映画だと思ってたので、ミュージカル映画好きにはうれしい驚き。
「オズの魔法使い」の世界って、夢々しいファンタジーの世界だと思っていたので、大学が存在するのが少し違和感。
ハリー・ポッターみたいだなぁと。影響受けてるのかなぁと思ったら、こちらの原作のほうが先に刊行されてるっぽい。
原作も知らないのでよくわからないのだけれど、あの大学はそもそも何を学ぶ大学なんだろう。
魔法? 本当の魔法使いはわずかしかいないとか言ってたし、みんな魔法が使えるようには思えない。
経済学部とか教育学部があるようにも思えないし。
長〜く学園青春映画が続く。
よくある感じの。
それでも、帽子のくだりは泣けた。
グリンダ、マジで嫌なヤツ。
どこがどうしてこれから、いい魔女になるのか理解できない。後編でわかるのかな?
セットと衣装はとても可愛い。
そして、制服は着なくてもいいの?
よくわからない。
青春映画見に来たんだっけ?と思いながら、時間が経つのが遅く感じた。が、エメラルドシティでエルファバの才能が開花してからはドキドキと恐怖でとてもよかった。お猿さんがかなり苦しんでいて可哀想。
迫力もあったし、エルファバのマントばっさ〜がかっこいい。
ほうきが出てきた瞬間、飛ぶだろうとわかってたのに飛んだらやっぱり爽快だった。
舞台版は見てないけど、やはりあの表現は映画だからこそできるんだろう。
エルファバが主役だから、彼女の思考や葛藤は理解も共感もできるけど、グリンダがよくわからなかった。
あの状況で親友でなく、オズの魔法使い側に着くのは無理がないか?
前編だけ見て評価するのはちょっとためらうけど、わたしとしては凡作よりちょっといいかな、くらいだった。
あの内容ならもっとぎゅっと出来たんじゃないかな。
前編後編にわけたかった理由はインタビューで読んだからわかるけど、それでも2時間くらいにまとめられなかったのかな。
途中、トイレ?に立つ人がかなりいた。
舞台版初演のエルファバ役、イディナ・メンゼル、グリンダ役、クリスティン・チェノウェスが出演してたのはうれしい。
二人とも自分がやりたかっただろうな。
すごいよかった! めっちゃ好き!!
ということではないけど、後編も見に行くと思う。
その前に「オズの魔法使い」の復習もしておこう。
わたしとしてはオズの魔法使いはただの人間と知って観ていたから、どうせ陛下にあっても失望するんだろうな、と思ってたけど、そもそも「オズの魔法使い」自体も知らない、連れは「え! 魔法使えないの?」みたいな驚きがあったようなので、オズの魔法使いを知らないで前編を観るのはありだったかもしれない。
歌が素晴らしい
字幕で見るのをおすすめしたい。
グリンダがかわいい。そして少々おバカ笑
打算的なんだけど、憎めない。
エルファバは、生まれつき緑の顔と体で父からは嫌われている。
でも、性格は真面目で優しい。実は傷ついているのに、平気なふりして生きている。
この2人のハーモニーが素晴らしい。ミュージカルみたいな感じ。
今回はPart1ということでまだPart2がある。
「スター・ウォーズ」を超える!?
最初は観るつもりがなかった。アリアナ・グランデのキラキラしたお姫様ぶりが宣伝でも目立ち、興味を惹かれなかったのだ。
でも今週は他に観たい映画がない。「オズの魔法使い」には興味があったので、試しに観てみることにした。
結果的に、観てよかった。最高のカタルシスを感じる、そして考えさせられるテーマがたくさん盛り込まれた作品だった。
物語はエンディングから始まる。
オズの国の人々が「西の悪い魔女」の死を知り、歓喜に包まれる。彼らの前でそれを告げるのは、善の魔女グリンダだ。いきなりエンディングの盛り上がりに巻き込まれ、気持ちが掴まれた。
しかし、何か違和感がある。グリンダはヒロインのように称えられるが、彼女自身は戦士として戦ったわけではなさそうだ。それに、なんだか最近揶揄されるキラキラ広報のような、空虚というか、芯のない人物像をアリアナ・グランデが見事に演じている。冒頭のつかみから最高である。
ここから物語は過去へと遡る。グリンダとエルファバは魔法学校の寮で同室になり、対立しながらも友情を育む。グリンダは現代的な価値観を持つ少女で、差別はいけないと教育され、困っている人を助けるべきだと知っている。それが「人気者」でいるためにも必要だと理解しているからだ。彼女の善意はどこか薄っぺらいが、それでも結果的に良い影響を与えていく。
対照的に、エルファバは幼い頃から見た目の違いで嫌われ、親にも疎まれてきた。孤独を抱えながらも、彼女は自尊心を失わず、自分の力を信じている。その強さが、周囲からさらに異質視される要因にもなっている。
この対照的な二人が友情を築いていく過程がとても楽しいし、リベラルな価値観が広まる世界での人間関係の深まり方ってこういう感じなのかなとも考えさせられる。
エルファバはその才能を教授に見出され、個別指導を受けることで自分の力を開花させていく。この流れは『スター・ウォーズ』のルークとヨーダを思い出させる。
この映画が特に面白いのは、ビジネス書『The Oz Principle』(日本語版タイトルは『主体的に動く』)と重なるテーマを持っていることだ。この本は主体性の獲得こそが、成長するということであり、より能力を発揮し生産的になれることを説いた本だ。「オズの魔法使い」をその主体性獲得の物語として解読する本でもある。
エルファバの覚醒は、まさに「主体性の獲得」として描かれる。周囲は「その生き方は損だ」「みんなに認められない」と彼女を引き止める。しかし、彼女は自分の内面の声に従い、自分の可能性を信じることを選ぶ。その瞬間、彼女は覚醒する。
まるで『スター・ウォーズ』でルークが自分のフォースを信じた瞬間のようだ。ミュージカル映画ならではの音楽の高まりと相まって、最高のカタルシスを感じさせる場面だった。
ただし、スター・ウォーズとの決定的な違いもある。エルファバは世界から「悪」として認識されるが、絶対的な悪ではないことが描かれている。この物語では、善悪が二元論ではなく、相対的なものとして描かれている。スター・ウォーズは最後まで「ジェダイ vs. シス」という枠組みを超えられなかったが、ウィキッドは最初から「善悪の枠組みそのものが歪んでいる」ことを示している。
物語の冒頭では、エルファバの死を歓喜する人々と、それを告げるグリンダがいた。その世界は「善が悪を倒した」と信じる単純な構造だった。しかし、映画を観終えた今、その世界の見方は揺らいでいる。後編では、このラストシーンがどのように更新されるのかが最大の注目ポイントだ。原作を読まずに、続編を待ちたいと思う。
圧巻の歌声とダンスに引き込まれる
肌が緑色であるため、子どものころから不遇だったエルファバ。大金持ちの家で甘やかされて育ったガリンダ。そこに、自由奔放な隣国の王子フィエロが絡み、魔法の国オズを舞台に繰り広げられる壮大な青春映画。とても面白かったです。
元々ミュージカル作品ということもあり、この映画も歌や踊りが満載。特にエルファバやガリンダの歌声は圧倒的で、2時間41分があっという間に感じられました。
また、「オズの魔法使い」の前日譚でもあるため、元の作品を知っているとより楽しめると思います。私は事前に復習しなかったので、後から「オズの魔法使い」を見直して「ああ、そういうことだったのか!」と納得。ちゃんと復習しておけばよかったと後悔しました。
ただ、日本公開にあたり、この映画が「パート1」であることがほとんど告知されていないのが不思議です。映画自体は素晴らしかったのに、このやり方は少し残念に感じました。
面白かった
よく知られている物語の悪役が実は良いやつだった、という話はよくあるけど、この物語はストーリーがちゃんと練られていて面白かった。
配役のこともあって、人種差別や偏見についての社会問題を強く想起させる。
子供が観たら、「正義とは危険なもの」ということを考えるきっかけになると思う。
ミュージカル映画としては素晴らしいが‥
字幕版にて視聴。
THXの為、音響の良い条件で観れました。
舞台は未観劇のため、何も知らない状態での観覧となりました。
全体的にレベルの高い映画で、総合的な映画の価値はトップレベルのものだと思う。
ただ、作品の原作が1995年刊行。舞台初演が2003年ということもあり、若干脚本の現代的価値観に寄らない点があったのも事実。
良い箇所もあるが、悪い箇所や、元々が舞台ならではの不親切な描き方(生ものの説得力で乗り切っているのかも知れない箇所)もありました。
勿論、2部作の為、後編でキチンと回収してくれるとは思います。
以下、簡単に良かった点、微妙だった点をまとめていきます。
良かった点
①圧倒的なミュージカルパート
オープンニングに歌われるGood Newsでのハイトーンボイスや名曲popularなど、アリアナの歌唱力が高いのは勿論の事、The Wizard and Iでのシンシアの歌唱も群を抜いて良く、主演二人の歌唱パートがあまりにも強い。
特にラストのDefying Gravityでのデュエットは、映像も相まって映画史でも有数の名シーンだったと思う。
②CGなどの美術デザインの良さ
建物や街並みなどのデザインが非常に良い。
特に魔法学校やエメラルドシティは、装飾的な美しさがあり、まさに御伽噺と舞台美術が融合したようなデザインだった。
熊の乳母や動物先生たちのデザインなども現実味があり、違和感なく楽しめたのも見事でした
微妙だと思った点
※これは、パート2で明かされるのかも知れないので、あくまでも本作のみの評価です。
①フィエロの存在意義
まず、Dancing Through Lifeでの図書館ダンスのシーンに不快感を感じた人は多いだろう。
彼はピエロを演じる必要のある存在とぼやかして描かれているのだが、知識を足に頭を空にする事を体現するダンスシーンは、説得力はあるものの、やはり不快感が拭えなかった。
せめて図書館から出て行って欲しい。
伏線貼るだけ貼って消えたので、パート2には期待してます。
②グリンダの描き方
彼女は、愛される事、求められる事、に対して「求められる自分」であろうとするタイプの人間のように描かれている。
その根底意識からの共感から、ボールルームでエルファバとダンスを踊る流れになるのだが、この辺りの心の機微がうまく映像に落とし込めていない。魔法学の先生へ取り次いでくれたから、哀れみや罪悪感のみで踊ったようにも見える。
何というか、中盤までのグリンダが、ただのアホにしか描かれないのだ。もっと同級生などの同調圧力の描写を強くして欲しかったのは否めない。
③価値観について
エルファバは緑色の肌と言うだけで迫害を受けるのだが、動物が当然のように喋り、魔法もそこそこ発展した世界で、本当にそんな価値観になるのだろうか?
そこに説得力を持たせたいのであれば、
・オズの魔法使いから「人間至上主義」が発令される
・人以外の価値は奴隷、家畜と同等である
などの御触れが出ていないと、そこまで畏怖や差別の対象にはならないのではないだろうか?
※学校内が白人だけなら、まぁ有り得るかも知れないが‥‥
と言った所が、個人的な感想です。
パート2は勿論楽しみ。
吹替版の評価も高いようなので、余裕があれば、見に行こうと思います。
P.S.
映画本編には全く関係ないのですが、
映画館の劇場内にビニール袋を持ち込んだヤツには、何かしら懲役刑を与えて欲しい。
タイトルなし(ネタバレ)
初めて映画館でミュージカルを見ました。
また、IMAXで見たのでとても迫力があってよかったです!映画が進むにつれて、エルファバとグリンダがなぜ友達だったかわかっていってとても面白かったです。
次、公開されるパート2もどうなるかとても楽しみです‼︎
岡田
将生に嫉妬してしまった。
小学生と見たため、吹き替えで。
悪い魔女が高畑充希ちゃんとだけの知識
シンデレラの吹き替えだったので、
おんなじだったら嫌だなぁなんて思ってたんだけど、なんのこれしき
めっっっちゃくちゃよかったです。岡田将生に嫉妬、すごいわこのひと。
最初のアリアナの歌は本物が聴きたかったなーなんて思ったけど、とっても上手だった。
まさかの清水美依紗ちゃんだったなんて!
そらうまいわけだ。
アリアナとシンシアの歌声もやっぱり聴きたいので、字幕でもう一度見ようと思います。
エルファバの気持ちになると悲しくて感情移入してずっと泣いてました。
コンプレックス抱えてたら刺さる。
そして最後の解放、本当に良かった。
今後エルファバは本当に悪い魔女になってしまうのか、
悪い魔女として死んでしまうのか、パート2も見逃せません。
話がわかってるから楽しめたけど
ウィキッドは10年くらい前に劇団四季で鑑賞しているのであらすじをわかっている状態で観ました。
劇団四季を観たときは、登場人物みんな自分勝手で感情移入できず、いろいろ各キャラクターたちに可哀想なこともあったけど因果応報では??みたいな、劇団員の技量には感動したけどストーリーがクソだなという感想でした。
なので今回観るのを悩みましたが曲が好きなので観ることにしました。結果、観に行って良かったです。
時間的にもけっこう尺が長いので劇団四季のときよりも登場人物の心情がわかりやすかったです。あとたぶん映画で顔がアップで映るから劇団四季のときにはあまりわからなかった表情もちゃんと見えて。
たとえば最初の悪い魔女が死んで喜びを歌うシーンはグリンダが度々神妙な顔をしていますが、あらすじを知っているからもちろんそこには気づきましたけどけっこう顔がアップされてるのであらすじを知らない人もそこには気づけると思います。
たぶん内容を知らないで行くと、劇団四季で自分が感じたようにあまり良い気分のしない映画という感想で留まってしまうような気がします。(たしかに良い気分はしないかもしれませんが笑)
後半も楽しみにしてますがけっこう先なので早く公開してほしいですね!
ドロシーの靴を履いて行きました
何度も噂が出ては立ち消えを繰り返していたので満を持しての映画化実現はWickedファンとしてとても嬉しかった。脚本演出音楽どれをとっても最高なので映画化は相当プレッシャーがあったのでは。風刺や社会に対する問いが豊富な作品だけど、初演から20年経った今でもそれがそれとして機能してしまっていることがもはやメッセージになっている気がして、時間をかけて良かったのかもと思ったり笑。
10周年イベント?の時にアリアナがWizard and Iを歌っているのを見て(なぜか)グリンダは彼女がいいな〜と漠然と思っていたのでキャスティングも嬉しい。このお話で1番のWickedマダムモリブルにミシェルヨーも大納得。
フィエロ役の方存じ上げなかったけど、ものすごく爽やかイケメン!
カメオ出演と知っていたイディナメンゼルとクリスティンチェノウスは意外に長くしかもバッチリ歌ってて驚き。魔法の杖がクリスティンだけ付かないのも◎
映画で良かったのは伏線が分かりやすく散りばめられているところ、それぞれの楽曲がMVみたいに華やかで、3時間近くあるのに飽きないところ。
ただ曲それぞれに映像ならではの演出を付けているからか、間延び感はある。正直Defying Gravity は最後の勢いで一気に聞きたかったな。でも実際にDefying gravity するシーンは感動。(1幕ってほとんど歌で終わるんだと思い出した)
舞台は視野を広くすれば同じシーンでそれぞれのキャラクターの仕草や表情から物語の理解を深めることができるし、演出に奥行きもある。それに、生歌の魅力はやっぱり大きい。
舞台ロングランにどんな制約があるか知らないけど、東京大阪それぞれで1年はやって欲しいな〜
2幕もエルファバはビックナンバーつづきで楽しみ!
くるりと反転するスローモーション
シネ・リーブル神戸のシネマ1、音響にこだわったOdessaシアターで。終盤がとにかく圧巻で、「160分てマジか」と思いつつも観にきたのは正解だった。
まずプロローグが終わってから劇中に映されるオープニングのタイトルがいい。
言わずもがなアリアナ・グランデのオーラは凄く(しかもなかなかのコメディエンヌっぷり)、西の悪い魔女になるシンシア・エリヴォは演じるキャラクターとも相俟って完全に押され気味だったのだが、終盤の"Defying Gravity"のパフォーマンスに至る頃には他を寄せつけない圧倒的な存在感を発揮していた。
成功よりも信念を選んだシンシア・エリヴォがほうきを手に取って(だったと思う)くるりと反転するスローモーション。
あれは監督がどうしてもやりたかったんだろうし、その反転する動作が決意や覚悟あるいは変身の映像表現としてはちょっとありきたりすぎないかと感じたりもしたのだけれど、気づいたらしっかり感動してしまったことは告白しておかなければならない。
そしてなにより、そのあとに続く飛行や浮揚のシーンがほんとうに素晴らしかった。
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