ウィキッド ふたりの魔女のレビュー・感想・評価
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「オズの魔法使い」は最低限のリテラシーです。
低評価の人に目立つのですが、ジュディ・ガーランドの「オズの魔法使い」すら観ていない方がいらっしゃるようで、ある意味ビックリしております。
原作ミュージカルも見ておいた方が良いとは思うのですが、「オズの魔法使い」も見ずに「ウィキッド」に挑むと言うのは相当なチャレンジャーですよ。無免許で高速を飛ばすのと同レベルの無謀行為だから絶対事故ると思う。
「マンチキン」とか「Yellow Brick Road」とか「エメラルドシティ」といった「オズ」用語が、説明なく当然のように出てきますが、「オズの魔法使い」を知らないと混乱するのではないでしょうか? これ、日本では「桃太郎」とか「のび太」とか「マスオさん」といった人名が説明不要なのと同じで、アメリカの映画を観る以上「オズの魔法使い」は最低限のリテラシーなんですよ。
例えば、デビット・リンチの「Wild at Heart」のモチーフ自体や、ティム・バートン版「バットマン」でジャック・ニコルソンのジョーカーが水をかけられて「I'm melting」と言ったり、映画「ツイスター」の竜巻観測システムの名前が「ドロシー」だったりと、「オズ」からの引用は枚挙に暇がありません。(ややこしくなるからダイアナ・ロスの"The Wiz"は外してます)
とは言え、原作ミュージカルの副題が「誰も知らないもう一つのオズの物語」だったのに映画の「ウィキッド」はポスターにもオズのオの字も書いていないんですね。配給側の責任も大きいと思う。昔の東宝東和みたいだなぁ。
因みに「ウィキッド」ってどんな話なの?と聞かれた場合、私は「『アンネの日記』のアンネが逆ギレする話」と答えています。(グリンダの場合は「悪気はなかったのにゲッペルスになっちゃいましたの件」)
"Dancing through life"のシーンで「本の扱いが雑で無神経」と非難している方もいらっしゃいますが、あれは全体主義国家形成過程(ワイマール共和国末期とか)における反知性主義の象徴としてわざとやっているんです(実はPart2の伏線だったりするかも)。原作ミュージカルは確か屋外シーンだったと思うのですが、わざわざ図書館に変更したのも映画製作者の意図を感じられます。(なので原作ミュージカルも観ておくことをおススメします)
蛇足ですが、この映画の登場人物はみんな表層と深層に乖離を抱えています。元から深層が表層に表れていたのがエルファバ、早々に露見してしまうのがミシェル・ヨーのマダム・モリブルですね。グリンダを「お花畑のお嬢様」と評している方もいらっしゃいますが、あの「お婆様の三角帽子」を見ただけで、彼女が代々魔女の家柄で、立派な魔女として家業を継ぐプレッシャーを背負っていることが分かります。「エルファバとグリンダが急に仲良くなるのが唐突」との意見もありますが、あのダンスホールに現れ嘲笑の的となったステレオタイプ的な魔女装束のエルファバは、本来グリンダ自身のあるべき姿だったんですよ。そこで今まで異物でしか無かったエルファバが自分自身と重なって急にシンパシーを覚えたんじゃないかと思ってます。プラス軽い気持ちのいたずらの結果が酷いことになって申し訳ないという気持ちも重なったんでしょうね。
元が舞台のミュージカルなので舞台芸術特有の抽象性が残っている部分は私も感じてます。これも若干の判りにくさの一因かもしれません。ダンスホールでエルファバが謎ダンスを始めるとグリンダが謎ながら模倣を試みて行くうちにシンクロして行くシークエンスは私には能の様にも見えましたが、あれはバレエの文法を取り入れてますよね。
Part1でも一部出てきていますが、Part2は「ウィキッド」と「オズの魔法使い」の登場人物の関係・由来が次々と明らかになるところが見せ場になるはずです。先ほど指摘したように、それは心の深層が露見することによる何らかのインシデントという形で現れるかもしれません。
なので、Part2に備える意味でも「オズの魔法使い」は見ておきましょう。
なお、私はApple Storeが映画の販売を始めた時(調べたら2006年みたい)真っ先に「オズの魔法使い」を購入したから、以来「オズの魔法使い」は常時携行しています。
まさかのpart 1
どちらが主役かわからないようなアリアナ・グランデさんの演技。クセがあるけど、芯は素直そうな役を見事に演じてました。
ところが、最後になって、私が主役よと言わんばかりのシンシアさんの歌唱には圧倒されてしまいました。あの歌だけでもこの映画を見た甲斐がありました。
とはいえ、まさかの続きもの。多少騙された感も。
今年ベストに違いない
ジュディガーランドの『オズの魔法使』は何十回も観ていますが、ウィキッドに関しては完全初見でした。
鑑賞中、5回は泣きました。完璧です。満点ではないのは邦題では原題にある『パート1』の表記がないことと、後編が少なくとも一年近くは観れないことによる減点です。
完璧な『女性神話(みにくいアヒルの子)』系統のシナリオでした。
無二の親友を手に入れた主人公が、それを手放す選択をし、悪い魔女の衣装を身につけるシーンは涙が止まりませんでした。
必ず2度目を劇場に行きますし、今後、オズの魔法使い同様何度も繰り返し視聴することになる映画だと確信しています。
エルファバに共感して泣き、
グリンダの可愛さに恋に落ちる、
そんな映画でした。
まさかのパート1 今回で終わらないんかい!!
まずは今回の話、パート1ってことに驚き。終わんないのね、前後編って書いてないしあと2つ以上はありそうだね、今回も3時間くらいあるのね、とかとか、、、。
ただ、そこは置いといて面白い。ミュージカル場面もダンスは上手いし、入り方も綺麗。そして歌が上手い。聞き入ってしまうほどに。ハモリなんて最高!!
ストーリーも設定が引き込まれる。グリンダとエルファバという真逆?みたいな2人が段々と絆を深めていくところは良き!スターダストのところはグッときた!ただ、意味深なところや伏線をかなり張っているけどちゃんと回収するのかなっていう不安はある。午後の展開に期待です!強いていえば、もうちょい学生パートみたいなとかせっかく仲良くなったのにラブコメ要素で喧嘩して欲しくないしいらなかったなぁとか、、、でもそのくらい。
あとは、アリアナ・グランデが綺麗すぎる。一挙手一投足全てしっかり見てしまう。スター性バッチリだね!役もはまり役だし!
作品としては、演技・歌・ストーリーとして完成されている。あとは、ここから次第で評価が上下するかな。
とりあえず良かったです!パート2をできるだけ早めに公開して欲しいな、、、
ファンの皆様ごめんなさいm(__)m
ミュージカルも原作本も未見ですが、
ジュディガーランドの「オズの魔法使い」は幼少のころにNHKで視聴済。
初見時、「カラーなんかい!」と突っ込みを入れた事を思い出した(笑)。
本作、わたくしは乗れませんでした。
後半の悪い魔女爆誕!では上がりましたが
ヴィランが不幸な幼少期を経て差別や誤解から不幸にもヴィランにならざるを得なかったと言う物語は、
すでにアップデートされた映画を何本もみてきてるので、
ヴィランのオリジンものの原点と言われても、2000年代2010年代には新鮮でも、2025年の今となっては、古いと感じた。
まず、
しゃべるヤギ(ヤギそのもの)の教授が受け入れられている世界(後に追放されるが)で、
肌の色が珍しいだけであんなになる?(笑)
すれ違うたびに、手で口を押えて「やだ~何アイツ~!」って、ギャグ漫画か!(笑)
この演出がミュージカル由来の演出だとしても、
「そんな人もいるよね。私には関係ないけど・・・」
と言う無関心こそが今の悪なのに、いちいち大げさなリアクションする。
そして手のひら返しの後に、手のひらドリル!(笑)
手のひら返しってカッコ悪いから、
カッコ悪い自分は嫌だ、と言う自己防衛で
「そうなの、まぁ私には関係ないけど・・・」と言う無関心なのに。
そして、
グリンダにまとわりつくSNSのフォロワーの様なあの二人!
大学だよね!高校とか中学じゃないよね!
それに、
グリンダはエルファバより浮いてる存在ですよね!
エルファバとグリンダの二人の友情?
友情なんかないよね!
グリンダは、エルファバが勝手にモリブルに口添えしてくれたから、「エルファバは使えるぞ」と思って
その後の唐突の和解ダンスになるわけで、
その後
グリンダは自分のいいようにエルファバの服装からしぐさまで、
自分側に取り込もうとしてるよね。
自分の理想の友人に作り上げてやろうとしているよね。
それを受け入れちゃうエルファバ!
エルファバはそれがわからず、グリンダを本心で友人と思っている・・・
エルファバをなんの思量のないキャラクターにしすぎ!
不幸な幼少期を過ごしたのだから、もっと警戒するだろ!
抗えよ!
グリンダの本性を見抜けるだろ!
そして、恋愛話好きなんでしょ?とばかりに
唐突に恋話になります。
エルファバ!
軽薄で典型的な王子に恋するんかーい(笑)
この時点でこの王子の事、そんなに知らないのに恋するんかーい(笑)
なぜ恋をした?ライオンの子供の救出も関係ないよね!
顔を触られたから恋をしたよね!(笑)
おい!エルファバ~!
何この薄いキャラクター作り(笑)
肌は緑だけど、あんなに聡明で賢いエルファバが、なぜ悪い魔女になったかの「驚き」がない、
こんなエルファバなら簡単に悪い魔女になっちゃうよね~(笑)
って事になっちゃうじゃん!
ミュージカルでよくある、歌とダンスで圧倒して胡麻化してる(笑)
もうちょっとがんばって!台本!
歌はチョー絶うまいが、
バックで踊るダンサーさん達がメインを押しのけて「私を見て!」とばかりに自己主張強めで踊っているので、そっちに目が行っちゃう~!
コーラスラインを思い出して!(笑)
結局これは悪役グリンダの出世成り上がりものじゃん!
アリアナグランデさん!ほんとにこんな役やりたかったの?
悪い魔女も爆誕したが、
この、ずる賢く友人をきどって近寄ってくるサイコパスなグリンダと言う、新たな「典型的な金髪美女」像も爆誕させたみたいです!!(笑)
エルファバという良心🧙🏾♀️💚🩷
今年度、すでにNo. 1の映画を見てしまったかもしれない…
原作、舞台版の脚本と楽曲が素晴らしいことに加えて、
エルファバやグリンダの繊細な気持ちが伝わるシーンや
2人の内面が表れている歌声…✨
そして本当にこんな場所があるんだと思えるような素晴らしい映像✨
全てにおいて完璧すぎる🥺
映画化されるにあたって初めてお話を知ったけれど
かなり社会風刺的で政治的な内容で驚いた。
エルファバは誰にも理解されず孤独な上に結果的には全員に誤解されてさらに嫌われ憎まれてしまう…
そんな中でも良心に従って正しいことをしようと突き進む。
そんな姿に心を痛めながらも勇気をもらえる😢
原作や舞台版で起こるこれからのことは知っているけれど、
どうか唯一の親友のグリンダともう離れ離れにならないで…
2人で幸せになって。
そう願わずにいられない😢💚🩷
映像も歌も素敵だけど
エルファバとグリンダのそれぞれの性格や考え方に共感しきれず、2人のダンスシーンは感動的なはずなのに、上っ面だけ?ホントに仲良くなれたの?と仲良く電車に乗ってても信じられず。何だか置いてきぼりでした
うーん、2も多分観るとは思うけど。映像と歌は素敵です
開始からいきなりハッピーエンド?
と思ったら、主役が生まれるまで時間が遡った。
この辺から終わりまで頻繁に歌ってると思ったら、元がミュージカルなのね。
時間の都合が合う上映がドルビーだったけど、ドルビーで観たのは正解かも。
ただ、やっぱミュージカル仕立ては苦手。
苦手意識が有るからなのか、ウトウトしてしまったけど、ストーリーは普通に面白かった。
「ハルク」もそうだけど、緑の肌は嫌われるのか…
そんな緑の肌に生まれついてしまった為に、実の親にも嫌われて育ったのに、あんなに真っ直ぐに育つなんて凄い。
こんな子が冒頭で言われてた「悪い魔女」?
なにかの間違いだろ…
生まれる前の不倫シーンで「緑の酒」を飲んで、その後、緑の肌の子が生まれたら、酒に原因を求めてしまうけど…母親が亡くなったからなのか言及は一切無し。
後編で語られるのだろうか…
「嫌悪感で一挙手一投足、全てが気に入らない」まで言ってた2人の主役、なんで仲良しになってるの?
ウトウトしてる間になにか有ったかな?
いきなり動物達への差別が始まるけど…その辺の心変わりも後編に期待?
最低限、「オズの魔法使い」は知ってる方が楽しめると思う。
パート1なのかぁ
いやー前情報入れてなかったから開幕で、え!?となりましたw
それはさておき、個人的には何とも言えない作品でしたね。
ミュージカル部分は悪くないんだけど、あまり曲が刺さらなかったかな。
お話はパート1ならまぁ、という感じ。
展開的には分かりやすいし、映像が綺麗だから見やすい作品ではあるんだけど、ちょっともどかしい展開が続く。
後半は展開も面白くなるから、続きがどうなるかは気になる。
後は時間かなー。ミュージカル作品なので時間は長くなりがちなので、そこに見合うかどうかなんだけど、話がそんなに進まないのでそこがネックかなぁ。
個人的趣向には合いませんでした。
圧倒的〜!!
細部まで作り込まれた世界観はまるでディズニーシーにいるかのようでした。
ダンスもよかったですが、さすが歌が圧倒的でした!
2人で歌うシーンは鳥肌が立ちました。
エルファバがあまりに差別され過ぎで、立場が好転するだろうという期待が無いと見てられませんでした。
手のひら返す態度とる学生たちもどうなのかと思いつつ。
これからどうなるのかと思ったところであっという間の3時間が終了。見る前は長いと思ったけど、全然そんなことなくあっという間でした。
早く続編が見たいですね!でも悪い魔女扱いで死んじゃうんでしょうかね。。。
パート2気になる
初めてドルビーシネマで視聴!
ミュージカル映画で歌唱シーンが多かったため音響のクオリティの高さを感じた。
2部作のうちのパート1ということでストーリーについてはあまりどうこう言えないけど…。
パート1だけ見るとやっぱりエルファバがあまりに可哀想だった。最終的にグリンダの友情も成立はするもののそこまでの嫌な奴感がね(¯∇¯;)
それこそ「善い魔女」「悪い魔女」が逆なんじゃないかって思っちゃうような。
ただ冒頭「悪い西の魔女が死んだ」ってお祭り騒ぎで始まりますし、「オズの魔法使い」のストーリー的にもエルファバは死んでしまうんですかね…。
いずれにしてもエルファバとグリンダがどうなるのか、どうやって冒頭のシーンや原作のストーリーに繋がっていくのか続きが気になります。
パート2遠い…
ミュージカル映画が少し
ミュージカルの割合は想像よりも少なくよかった。
4Dでの視聴のため席が動くのと風と水飛沫があるのが、楽しかったが、これを2Dで見たらこんなに評価高くつけられなかったかも。
頭に手をつけて、バイバイ👋
出てくる登場人物間で、しっかりと差別や妬み
そして恋愛と友情が分かりやすく描写されてる
のが良かった。
『飛べることを、まだ知らないだけ』のキャッチコピーは好きだなぁ。あと。頭に手をつけてのバイバイ👋も
2000億円を贅沢で真っ当に使用した
衣装の数々、綺麗な美術、カラフルな色彩
演出は最高。そこに強力な歌も。
エルファバはオズに仕える魔法使いや
人間達に怯える動物達の為に力を尽くして
いたのに悪い魔女になっていくのかなぁ………。
オズの魔法使いへのリスペクトと敬意がある
作品でした。
パート2も待ち遠しい。
大衆向け
才能はあるが、緑色の肌と柔軟性を欠くという所謂ハンデを持ったエルファバと、中身も才能もないが愛らしい外見と他人を操る社交性を持つグリンダという対極にある二人の物語。
その他大勢は見た目の良いグリンダをトップとしたヒエラルキーを築き、エルファバは差別される。
権力者は味方の振りをしてエルファバの才能を搾取し、エルファバが自分達の味方にならないと知るや悪者に仕立て上げる。
御伽話の体で、世の中の理不尽さをまざまざと表現している。
冒頭で民衆が楽しそうにエンドレスで歌う「誰にも愛されないで死んでいった」という歌詞が印象的。
赤信号みんなで渡れば怖くないじゃないけど、そんな残酷な事を何の躊躇いもなく楽しそうに歌う群衆が不気味。
子どもはこの映画を見て何を学ぶのだろうか。
「やっぱり人は見た目が10割よね〜」という単純な人ばかりの世の中にならない事を祈るばかり。
ちなみに、この映画、続編があるらしい。
大衆が食いつきそうな人生のテーマを単純に表現し、さらに続編に繋げて収益を上げようとする現代らしい金満主義バリバリの作品!と思いつつ、やっぱり続編も観るのだろうな、きっと。
あと、ミュージカル調の部分も多々あるので、観るなら字幕版で本物の歌声を聴いた方が良いと思われる。
タイトルなし(ネタバレ)
世界観も衣装も演出も全てがキュート!最高!
グリンダがもうめちゃくちゃ妖精さんみたいでかわいすぎる!
冒頭からどの登場人物もみんなうっすら間違えていて、みんなそれぞれに自分を見つけていく
魔女が死んだことをこんな華やかにかわいく表現することの違和感が、正義がいかに歪かを表現しててすごくよかった
グリンダがずっっと無自覚に善意で上から施しを与える態度がシンプルに感じ悪いはずなのに、コミカルにとにかくかわいく描かれてるから彼女の魅力になっちゃってるのがいい
彼女が途中で変に自分を改めずに、行動原理は何一つ変えないままエルファバをかわいくドレスアップさせようとするところは、もうこれは彼女の魅力であり個性と思わされてしまって本当にすごい
エルファバは本当に聡明で優しく物事の本質を捉えられる素敵な子
なのに初めは、権力者に、周りに、認められることで自分を証明したがってること、自分の肌の色を否定していることが、
周りに屈しないと思ってるはずなのに無意識に他者評価を内面化してることが表れててせつなかった
そのぶん、誰にも縛られず、自分の緑を否定せず、自分で自分を救う覚悟を持った姿はとてもかっこよかった
あわよくば次の話でその先の答えを見つけてほしいな…今もまだ少し哀しさを孕んでるから
グリンダとエルファバがダンスで心を通わせるシーンが一番好き、泣いてしまった
グリンダの少し意地悪からくる善意っぽい行動に、真の善意で返すエルファバの想いが届くシーンもすごくよかった
てっきり"お前のやってることはこういう施しなんだよ"ってことをわからせるエピソードかと思ったけど、ここからお互いを真に認め合うことに繋がるのがよかった
あくまで個人的には過去最高のミュージカル映画かも
「ウィキッド」という作品に思い入れがあるかどうかでかなり評価が分かれる映画かも。そもそも舞台版を観たことがあるかないかでも違う。
例えば冒頭で「魔女が死んだ!」と皆が喜んでいるなか、グリンダが何故時折(というか始終)微妙な表情を浮かべているのか、舞台版が好きな人はもうここで号泣するぐらいのポイントだが、知らない人には、謎でしかない(しかも第一部なのでその疑問は今回解消されない)。
舞台版で1時間半弱の第1部を2時間40分掛けて表現する今作、丁寧と取るか、冗長と取るかも人によるはず。
とにかく主演の2人の繊細な演技は素晴らしい。正直アリアナ・グランデにここまでの演技ができるとは思わなかったし、シンシア・エリヴォは複雑な内面を抱えるエルファバを非常に丁寧に演じていて、このキャスティングは大成功だと思う。
また、舞台版でも決して地味ではないセットだが、映画の豪華絢爛な表現とは比較にすらならない。クライマックスのDefying Gravityはまさに重力に逆らう最高の映像表現で、曲の持つ疾走感やスピード感、エネルギーを聴覚と視覚で魅せてくれる。
舞台版を鑑賞済みの人から、この映画を気に入らなかったという感想はあまり聞かれないので、結末が気になる方には是非舞台版をおすすめしたいのだが、場所は大阪だし、チケットはほぼ売り切れているので、非常に歯がゆい。
自分の中では過去最高のミュージカル映画だと思うし、第2部が本当に待ち遠しい。
今とても響くメッセージがたくさん!
✴︎
映画の醍醐味がとことん詰まっていた!
さすがuniversal🪐
当初の予定から10年くらい遅れていたらしいけど
きっと今だからこそ伝わるメッセージが詰まっている🧙♀️✨
part2の公開が待ち遠しい!!
《以下オタク視点の感想》
USJのショーで知ったミュージカル(調べたら14〜18年も前だった!)。1幕を35分に短縮した内容だったけど、今思うとよくまとめていたんだなーと思う。グリンダは日本人、エルファバは外国人キャストで日本語と英語を交えた台本だったのも違和感なくて面白かった。その後、劇団四季でミュージカルを上演すると聞き友人とウキウキしながら観に行って、予想を超えたストーリー展開に一幕見終わった時には放心状態!顔は涙と鼻水でぐしょぐしょになっていた。ミュージカル界の女王、濵田めぐみさんが演じていたのも大きい。
その後ブロードウェイ版のCDを友人に借りてずーっと聴いていたので、イディナ・メンゼルとクリスティン・チェノウスの声はやはりデフォルトとして耳に残っていて、今回劇中劇という形で歌うシーンがあるのは胸アツで監督の作品へのリスペクトが感じられて嬉しかった。そしてやはり楽曲が素晴らしくて捨て曲がない!今まで気づかなったけどオズの魔法使いの「over the rainbow」の音を忍ばせてあるのだそう。バレにくいよう7音だけ。作曲家の手腕にただただ拍手です!
初めて知ったけど、原作者は湾岸戦争から着想を得てこの物語を書いたそう。アメリカとイラク、白と黒だけじゃないそれぞれの守りたいもの、正義。世に出る情報だけが真実とは限らない。自分の目で意志で判断し行動していく勇気を持つこと。これって今の世の中にすごく必要なメッセージだと思うし、公開がこのタイミングになった意味を感じずにはいられない。
エルファバを演じたシンシアは舞台で活躍していて歌い上げるシーンも映っていたので期待していたけど、アリアナ・グランデは名前こそ知っているけどポップ歌手でしょ?と見誤っていた。彼女はグリンダそのものだった!聞けばこの役がジョービズ界へ飛び込むキッカケになったらしく、グリンダを演じる為にオペラを習いオーディションに挑んだとか。ちょっとクセのある歌い方や動きも完璧に再現しつつ、自分の持ち味も活かしていた。アリアナが"ポピュラー"だから彼女のキャスティングはベストだなぁって感心した◎あとオズの魔法使い役のジェフ・ゴールドブラムのイケオジぶり!(ジュラシックパークの数学者マルコム役)チャーミングで憎めないのよね。。ズルい。
ひとつだけ氣になるのが、グリンダがエルファバを変身させるシーン。日本版ミュージカルでは「ピンクは緑に映えるのよ🌸」と言っていたのが、「ピンクと緑よ」となっていたこと(たしかに「pink&green」と言ってる)。このセリフが好きだから字幕だけでも見たかったな〜。
っと、まとまりがなくなってきたけど迷っているなら
観るべき作品なので、是非映画館へ🩷💚
名曲を"浴びる" 161分の映画体験
海外公開時から鑑賞を待ち侘びていた作品ということもあり、かなり期待の大きかったWICKED! 歌唱力抜群のシンシアとアリアナによる圧巻のナンバーは、名曲を"浴びる"体験を映画館で実現させてくれていた。the Wizard and I や Defying Gravityが本作で既出となったことから、後編はどこに見どころを作るのか(For Goodがやはり本命?)楽しみである。
友情の在り方はもちろん、信念や自己肯定感を持つことの大切さ、マイノリティの周囲から理解が得られない辛さ[Gravity(重力)=周りの人々からもたらされる視線が生む重圧とも捉えられるかもしれない]、そして平和がゆえに"考えること"に蓋をしてしまう人々への疑念(本を踏む振り付けでも描出)等が表現されており、現代社会にも通じるテーマが多数取り上げられていたのも興味深かった。照明を利用して皮膚の緑色が飛んでいるように(ピンクに)見せるシーンや、エルファバとグリンダが互いを認め合うようになったタイミングをダンスのみで魅せるシーンなど、演出も秀逸。
一点気になったのは、上映時間の長さとミュージカル特有の"ストーリーの盛り上がりに合わせて楽曲が増えていく"特徴が日本人受けするのか?という点だろうか。ミュージカル好きな個人としては、充実度の高い映画鑑賞となった。
レビューが分かれるね
何度も舞台を見て映画化の話が出てから、10年以上待っていた映画。字幕版と吹替版で見た。
字幕版は日本語訳がちょっと微妙だった。間違ってはいないけれど、不自然なところがちらほら…
その他は期待以上だった。
ずっと思い描いてきたエルファバとグリンダだ。細かい表情や仕草など作品への愛を感じる。
吹替版も良かった。字幕を追わなくて良いので、スクリーンに集中できたし、とても自然な日本語訳だった。特にオープニングとクライマックスのグリンダの細かい表情や仕草、日本語が自然で良かった。ずっと疑問に思っていたことが晴れた。
映画単体としては、「オズの魔法使い」や舞台を知らずに第1部だけ見ると、「魔女が善悪に分かれて闘う物語」のように見えるかな。低く評価している人の大半はそう解釈してるみたいだ。彼らがこのまま第2部を見ないのも面白い。
基本的には「オズの魔法使い」の主題と変わらないので「願い」や「幸せ」がテーマだね。
見る角度をいろいろ変えて何度も見たら良いと思う。
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