ウィキッド ふたりの魔女のレビュー・感想・評価
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素晴らしいシーン
思った程ミュージカルミュージカルしていない。ブロードウェイミュージカルの映画化と聞いてちょっと身構えていたがそこ迄では無かった。。ちゃんと確りとしたストーリーとなっていた。また美術や衣装の細かな所迄作り込まれており美しい映像となっている。VFXも音楽もダンスも見事で一流のエンタメであった。こう言う物を作らせたらハリウッドに敵う者は居ない。超一級品であった。
「西の悪い魔女」誕生秘話である。しかし主人公のエルファバは決して"悪い魔女"では無く他者(ここでは動物達)を愛しむ事が出来る賢者であった。むしろマダム・モリブルの方が"悪い魔女"であった。
ラストの塔の窓際に立ち、箒を持ち黒いマントを翻す姿は圧巻であった。まさしく"魔女"に成った瞬間であった。それはそれは素晴らしいシーンだった。このシーンを観る為だけに映画を観る価値があると言える。
【追記】
エンドロール後は何もないので劇場を出て大丈夫です。
続くんか〜い!
to be continued
歌、ダンス、衣装、美術、素晴らしいです
161分という長さに少しおののき、タイトルに「Part 1」と出てきてさらにびっくりでした。
でも長さは感じる事なく観終われました。
とにかく歌、ダンスのミュージカルシーンは楽しく、映像も美しく、グリンダとエルファバの対称的な衣装はピッタリで、特にグリンダのピンクのドレスがホントきれいでした。
作品全体を通してそれらのインパクトが大きかったです。
ストーリーは二部作なので今作ではまだ何とも言えずという感じなのですが、グリンダとエルファバが仲良くなった理由がスッキリしてません。
きっかけはわかりますけど。
肌が緑だからっていう理由で父親からも愛されず、学校でも周りと馴染めてなくてというエルファバ、周りから違うからって排他的な扱いを受けてっていうのが現実の世界でもある事で悲しくなりました。
そこでの2人のダンスシーンは心にジーンときました。
エルファバのシンシア・エリヴォが歌も素晴らしくとっても良かったです。
本当の悪い魔女ってどっち?って感じでした。
良いミュージカル映画だと思います。でも、本当に長いんです。
表題の通りです。ミュージカル系の映画は嫌いでは無いです。でも、この映画は本当に長いんです。
いろいろと感想はありますが、最も心に残ったのは以下の3つ
①アメリカ人って本当に「肌の色問題」が好きですよね。日本だったら、「呪いにかけられて魔力は使えるようになったけど代わりに肌の色が緑になった。」ぐらいで終わりそうだと思うんだけど。あんなに揶揄するかね? 独特の感情ですよね。
②良い・悪い、正義・悪って、本当に見方(視点)によりますよね。この映画では、あえてそういう風に作り込んでいるのでしょうが。ロシアVSウクライナ戦争も、ロシア視点だと、ウクライナが悪に見えるのかな?
③グリンダ(ガリンダ)は、どうやって魔法を使えるようになるのかな? 2部作と知って観に行ったので「continue」なのはわかりますが、次回でどうやってその部分を描き、そして物語をとじるのか? また3時間コースなのか! それとも? 長すぎるのは勘弁して欲しい。
<主な基準(今後のためのメモ)>
4.5 観て良かったと感じた映画
4.0 おすすめできる映画、何かしら感慨を感じる映画
3.5 映画好きなら旬なうちに見てほしい映画
3.0 おすすめはできるが、人により好みが分かれると思われる映画
帽子とマントと箒
ミュージカルファンも大満足
劇団四季で観たミュージカル版に衝撃を受け、それからずっと自分の中で「ベストミュージカル」だった本作。
映画化が発表されてから早◯年……………………もう作られないのだろうなあと半ば忘れかけていた頃に、本格的な制作発表。
日本の公開日が遅めなことにやきもきしながら、期待値をこれでもか!と跳ね上げて待っていました。
ハードルを上げにあげていたので、もしかしたら「やっぱりミュージカル版がいいなー」となるかもな、なんて思っていたのですが杞憂もいいところ。
本当に素晴らしかった!
むしろ、ミュージカル版で描かれなかった部分を補強したことで更に素晴らしい物語になっていました。
何度も鳥肌が立ち、何度も涙しました。
まだまだ何度でも観たい!
ミュージカルファンには嬉しいキャストの登場にも、心の中で拍手喝采でした!
面白かった。何とPART2(続編)有り。トゥ ビー コンティニュ~ 。 さて、どう考えてもオマエが悪い魔女だろ ( `Д´)/
最初にタイトルが出たとき、その左下に " PART1" となってたのでズッコケた (゚▽ ゚;)
でもまあ、ミュージカル嫌いの僕が寝もせず、161分を長く感じなかったほど物語が面白かったので " PART2”が楽しみである。
「オズの魔法使い」は、ほとんど覚えてなくて、ドロシーが竜巻でオズの国へ飛ばされた事ぐらいしか記憶にない。今回の映画で良い魔女と悪い魔女が出てるのを知ったほどである。
で、今回は敵対する魔女どうしが、かつては仲が良かった設定らしく、ナゼ悪い魔女になったかなんて話みたいでスゲー面白そうということで鑑賞。
PART1の結論としては、エルファバは悪い魔女じゃなーい、悪い魔女はグリンダ、オマエのほうだろ( `Д´)/
グリンダはまだ魔法が使えないから、まだ魔女ではない。だけどイヤなヤツである描写が多かった。
コイツは初対面のエルファバに、エルファバが緑であることに 「同情するわ」とのたまう。
後で「緑であることはあなたの個性よ」なーんて話にはならない。
またグリンダは、けっこう意地悪だ。自分が散々けなした黒い帽子を、「とてもアナタに似合うわ」とか言ってエルファバにあげたりする。喜ぶエルファバ。ほえー ( ̄▽ ̄;)
このあとエルファバは、グリンダが意地悪であげた帽子をかぶってダンスパーティーに登場。
この映画でちょっとマズイのは、エルファバとグリンダがナゼ仲良くなったのか、そのキッカケになったエピソードを描いてない点だ。
エルファバがマダム·モリブルに掛け合って、グリンダにもマダム·モリブルの講義を受けられるようにする。そして、その事をダンスパーティーの会場でグリンダと僕たち観客が知って、その辺りから2人は親しくなる。
では、なぜエルファバはマダム·モリブルに掛け合ったのか?まさか帽子をもらったからじゃあるまい。その動機がバッサリ、キッパリ抜け落ちている。
たぶん編集でバッサリ切っちゃったんじゃないかと思う。
仲が良くない2人が何で歩み寄ったかってのは、この映画で割と重要な点だと思うけど、ちゃんと描いてない。
でもまあ、なんか知らんけど、とにかく2人が少しだけでもそれなりに仲良くなったので喜ぶことにする。
ちょっとでもイイから仲良くなってないと、オズへ行く列車に2人で乗って行く展開にはならんからのう。
オズに着いた2人は、動物が消えるのがオズの魔法使いの陰謀だと知って逃げる。この時グリンダは、オズの魔法使いとマダム·モリブルが悪いやつだと知っても、オズの魔法使いに謝るようエルファバに言う。
グリンダは、(悪い奴でも)権力者には逆らうな、長いものには巻かれろ派だ。
そうすると「オズの魔法使い」でグリンダは、悪者のオズの魔法使いの味方をして、エルファバを倒したのか?
それって悪に加担してね?ウーン、PART2に持ち越しか。
僕は、今回のPART1では、最後にグリンダとエルファバが2人で逃げてオズの魔法使いと戦うことになるのかなと思っていたら、結局グリンダは、空飛ぶホウキには乗らなくてガッカリした。
マダム·モリブルが、「エルファバの言う事は信じないように」と放送で国民に告知し、偽りの情報で世論を操作しようとする。
最近の、ニセ情報であってもSNSで多くの人に届けて信じ込ませたほうが勝ちみたいな風潮を思い起こした。
ところで、PART2はイツからかのう。楽しみだ。
2025(令7)/3/7 ㈮ A
反逆の魔女
オズの国が行きつく先は現在の不寛容な世界
オズの国はみんなが歌って踊れる自由な夢の国、人は肌の色に関係なく共に暮らし、また動物も人と同じように言葉を話し分け隔てなく暮らしていました。
でもグリーンの肌を持つエルファバには皆がなぜか驚き彼女を忌み嫌います。まるで邪悪な存在でもあるかのように。彼女は実の親からも忌み嫌われる存在でした、ただ肌がグリーンというだけで。
動物と人間が分け隔てなく暮らすオズの国ですが昔は動物が檻に入れられた時代がありました。飢饉が訪れて人々はその災厄をもたらした犯人を欲したために一番人間に遠い種族の動物たちが悪者にされました。でもそれは過去のことであり今は平和に暮らしています。
そんな国なのに、皆がエルファバを受け入れようとしません。彼女の肌が白色でもなく黒色でもなく黄色でもなかったから。
一見、黄色人種も黒人も動物も分け隔てなく暮らすオズの国ですが、その偽善が次第に剝がれ落ちてきます。
それは動物たちへの排除から始まります。これはオズの国を支配するオズの魔法使いの仕業でした。彼には本当は魔法の力はありません。彼は国の支配を続けるために自分への権威が揺らぐことを恐れました。自分には偽物の権威以外何もないことを知られるのを恐れた彼は敵を作り人々の関心をそちらに向けさせます。そのためには本当に魔力を持つエルファバが必要だったのです。
動物たちを敵に見立てて彼らを監視するための空飛ぶスパイをエルファバに作らせます。まるでテロ対策で国民を大規模監視するためのエクスキースコアシステムのように。エルファバはかつて愛国心に燃えたスノーデンといったところでしょうか。
エルファバは彼の魂胆を知り、彼と戦うことを決意します。自分に逆らう彼女を敵だと名指しする魔法使い。「正義」の国に対抗する「テロリスト」がここに誕生したのでした。自分たちに敵対する相手はテロリストだと言えば国民はすべて国に従います。彼らにとってテロリストはただの「悪」でしかないからです。
オズの国を支配する魔法使いはまさに世界一の軍事力と経済力を持つアメリカ大統領の誰かさん。真っ先に敵とみなされ排除される動物たちは移民あるいはムスリムの人々。
アメリカもかつては自由で寛容な国と言われましたが、それも今は昔の話。指導者のチャイナウィルスという一声でアジアンヘイトが巻き起こり、あなたたちの生活が苦しいのは移民のせいだと言えば移民排斥運動が巻き起こります。
何の能力もない大統領はただ権威を笠に着て敵を作り出しては自分への支持につなげます。かつてはヒトラーがそうしたように。そしてオズの国もそうなりつつありました。
様々な人種が一見分け隔てなく暮らすオズの国はまさに西側諸国をはじめとする現在の世界の姿を表しています。様々な人種が平穏に暮らせているようで、いったんコロナ危機や経済破綻が起これば真っ先に移民や有色人種が攻撃の対象になる。
かつて反ナチ運動組織の指導者マルティン・ニーメラーの遺した言葉をアレンジすれば、オズの国が動物たちを連れ去ったとき私は声を上げなかった。私は動物ではなかったから。彼らがアジア人を牢獄に入れたとき私は声を上げなかった。私はアジア人ではなかったから。彼らが黒人を連れ去ったとき私は声を上げなかった。私は黒人ではなかったから。彼らが私を連れ去ろうとしたとき、私のために声を上げる者は誰一人残っていなかった。
敵にした動物がいなくなれば、次は黄色人種、その次は黒人、そんな風に敵を見つけては排除するということが延々と続けば、いずれは自分が排除される時が来るのかもしれません。
アメリカも誰かさんのせいでこうなりつつあるのでしょうか。多様性を否定することは自滅につながる。閉鎖的な社会はイノベーションも起きず衰退してゆく。アメリカの大手IT企業の創始者たちはイーロン・マスクをはじめ移民ばかり、外部から新鮮な血を受け入れて発展してきたからこそ今のアメリカがあるというのに。
マリアナ・グランデが俗物キャラを見事に演じていてエルファバ役のシンシア・エリボを食ってましたね。嫌味な役を楽しんで演じていて見ていて気持ちいいくらい。テーマがわかりやす過ぎるのと上映時間が長過ぎるのがマイナスポイントですが親御さんはお子さんを連れて見に行き本作を通して今の世界の状況について語り合うのがいいかと思われます。
ホントの魔女。
美しく人気者のグリンダと、肌の色が緑色で周りから変人扱いされ怒ると魔法の力を発揮するエルファバの出会いの話。
エルファバの妹ネッサが通い始めるシズ大学で出会い、グリンダとエルファバがルームメイトとなり勉強寝泊まりと共に過ごすことになるが性格真逆の2人は衝突、グリンダから譲り受けた黒い帽子を被るある日、2人の関係が友情へと変わり始める…。
冒頭から始まる“グッドニュース”、子供から聞かれる「魔女はなぜ悪いことを?」と始まり見せてくが…、大学でモリブルから魔法の力を才能と買われ…観終えれば利用、悪者扱いとなるけれど。
魔女、いやっ美魔女なアリアナ・グランデ演じたグリンダの方が魔女でしょ?!と、自分の綺麗、美しさを利用し周りへの自己中っぷり、エルファバへの振る舞いは友情?!、嫌われ者だったエルファバを人気者しようとなっていくけど、魔女はグリンダ、グリンダの性格でしょ!と思ったのは私だけ!?
音楽、ミュージカル絡みの作品って結構好きだしハマるんだけど本作は合わなかったかし時間を感じたかな。周りから囲まれバカにされ踊るエルファバと、その踊りを真似踊り始めるグリンダのシーンには涙。
本当に素敵なミュージカル映画だった
最高すぎる!!
もう、映画の撮り方の良し悪し以前に、シンシア・エリボとアリアナ・グランデのWickedへの強い思いが、生の舞台を観てるんじゃないかと思うぐらい、スクリーンを越えて伝わってきて、それだけで感動しました。
そして、それだけでも良かったのに、映画の演出・映像・衣装・美術も、何もかも凄く良かったです。
役者も映画も良いから、最高以外なにもない!
まず、ミュージカルの映画化としては、非常に挑戦的な作品だと思いました。
2部に分けたというのが凄いですね。
これまで、ミュージカルの映画化だと、どうしても尺の問題で歌などをカットしないといけなかったのを、1幕分だけでたっぷり映画が作れたから、フルで歌ってくれたのが本当に良かったです。
やっぱり歌をカットしたり、途中て切ったりされると、ミュージカルオタク的には、…っておい!歌わんのかい!って、なるんですよね。
なので、ミュージカル映画の2部作なんて、あまり一般受けしなさそうな中、よく2部に出来たな!というのと、良くぞ2部にしてくれた!という意味で、挑戦的やなと思いました。
また、映画オリジナルシーン(もしかしたら、原作小説でそういう場面があるのかもしれませんが)も、舞台版をより深く描いていて、それが、それぞれのキャラクターをもっとわかりやすく伝えることに繋がっていたので、舞台を観る以上に、それぞれのキャラクターに感情移入して観ることができました。
こんなに感情移入してしまっては、Part2で私の涙腺がえらいことになってしまいそうなので、今から心配です。
映画のオリジナルシーンについては、時々舞台版を観てから観ると、蛇足に感じてしまう時があるのですが、Wickedに関しては、舞台版からのファンのイメージを壊すこと無く、その人物をより深く知れるになっていて、本当に良かったです。
あと、映画の美術や衣装が凄く良かった!
舞台版より更に、映画オズの魔法使いの世界観をちゃんと反映させてて、マンチキン国の広場の黄色いレンガの道が、ちゃんと渦巻きになってたのは凄く楽しかったです。
それ以外に、シズ大学構内も、テーマパークみたいでめちゃくちゃ楽しかったし、オズダストもナイトクラブみたいになってて、動物達の生バンドも楽しかった。
シズ大学の衣装も、舞台版より凝ってて可愛かったし、エルファバの衣装もめっちゃオシャレやったし、グリンダの衣装も可愛すぎ。
ほんま、美術と衣装でアカデミー賞取ったことが納得できる!と思いました。
そして、やっぱりシンシア・エリボとアリアナ・グランデ!本当に良かった!
大学に入って、どんどん変わっていくエルファバを、シンシアの顔を正面から撮ることで見せていて、それが凄く印象的でした。
グリンダも、もちろん同じように撮られていて、だから2人が急に友達になるオズダストの場面が、より説得力のあるシーンになってたのが良かったです。
2人が踊るところで、泣いたのは始めてです。
しかし、オールした後の朝から、ハイテンションでPopularを歌うグリンダは、凄すぎですね。
ちょっとアホで世間知らずで独善的で、正直感じ悪いのに(途中までは、可愛い以外は悪口しか思い浮かばない…ごめんなさい)、グリンダを嫌いになれないのは、この圧倒的な陽キャと、素直なとこなんでしょうね。
最後のDefying Gravityは、そんな2人の仲良くなってきた過程を、ずっと見てきたから、2人で歌う時の表情とか、もうめちゃくちゃ伝わってきて…
最高に良かったです!
ただ、1つ、うーん…と思ったのは、映画なのでもう、仕方ないのかもしれませんが、So if you care to find meって歌う前やったと思うのですが、ちょっと長かった……
個人的にもうちょい早いほうが盛り上がったかな。
でも、本当に空を飛んでるのも良かったし、猿達を引き連れて飛んでるとこは、めっちゃかっこよかった!
もう、一刻も早くPart2が観たくなります!
1幕目が終わって、トイレに行ってすぐ2幕目が観れないのは、ある意味この映画の最大の難点かもしれません。
それに、曲が終わった後に拍手出来ないのも、とても辛い!拍手したい〜って、ウズウズしてる人も結構いるんじゃないかな?応援上映とかあったら、行きたいです。
あと、ミュージカルファンとして、ブロードウェイ初演のイディナ・メンゼルとクリスティン・チェノウェスが登場したのには、めちゃくちゃテンション上がりました!
しかも、ちょっと出てくるとかじゃなくて、2人でしっかり歌ってくれた!
しかも、最後はシンシアとアリアナの隣で!
なんて贅沢な!!!
私はあんまり、同じ映画を何回も観に行くことはしないのですが、これは間違い無く、また観に行っちゃうと思いますね!
なんなら、今すぐもう1回観たい笑!
舞台を超えた実写ミュージカル
世界中で愛されてきた物語『オズの魔法使い』の前章譚となる本作。ブロードゥエイで、20年以上ものロングランとなった、ミュージカル『ウィキッド』を、2部作の映画実写化した前編。『オズの魔法使い』にも登場する『西の悪い魔女・エルファバ』と『善い魔女・グリンダ』2人の知られざる過去を描いた、ファンタジー・ミュージカル。
今年のアカデミー賞の作品賞にもノミネートされた中、衣装デザイン賞と美術賞の2部門を受賞した話題作。ハリウッドの莫大な資金を背景に、CG技術を駆使して、彩り鮮やかな美し衣装と壮大なスケールの街の背景映像に、2部門の受賞にも大いに納得。後半冒頭、緑色に彩られたオズの街中で、多くのダンサーと共に、繰り広げられるミュージカル・シーンは、正に圧巻。
そして、本作の見所は何と言ってもグリンダを演じたアリアナ・グランデとエルファバ役のシンシア・エリボ2人による歌声の共演。アリアナについては、グラミー賞の常連シンガーとして、その実力と愛らしさは折り紙付き。普通に歌っている所から、一気に極限の高音へと響かせる歌声は、『世界の歌姫』と呼ばれる所以であると感じた。また、シンシアも『カラーパープル』に出演後、ミュージカル俳優として活躍し、トニー賞にも輝いた歌と演技の実力は、確かなものがある。この2人の美しい歌声がシンクロした時、大いに心揺さぶられた。
オズの魔法学校『シズ』に入学の決ったグランダ。彼女の持ち前の美しさと優しさには、誰もが虜になる魅力があり、多くの取り巻きが控えていた。しかし、お嬢様育ちから来る高慢で野心家な一面も兼ね備えていた。そんな彼女の前に、生まれながらに緑の肌で、家族や周囲からも疎まれて、ネガティブが先行する中で育ってきたエルファバが現れる。大学寮で同部屋になった2人は、当初は、正反対の性格で、行き違い、反感を持って生活していたが、次第に、お互いに無い所を認め合う中で、大切な友としての友情が芽生えていく。
そんな中、エルファバが持つ強い魔力が見込まれて、『オズの魔法使い』の陛下から宮殿への招待状が届く。そして、出発の日。宮殿に向かう列車に、ひょんなことからグランダも一緒に乗り込んでしまい、2人して宮殿に向かうことになる。オズの宮殿では、魔法使いの陛下が、2人を歓迎したが、実は、陛下には、後に2人の友情を引き裂き『悪い魔女』と『善い魔女』を生むことになる、知られざる秘密が隠されていた。
アリアナとシンシアのW主演の脇を固めているが、『ジェラシック・パーク』や『インディペンデンス・デイ』のジェフ・ゴールドブラムが、オズの魔法使い役を務め、シンシア達の魔法学校の教授役として『エブエブ』で、アジア系人として初のアカデミー賞を受賞したミッシェル・ヨーが演じ、こちらも、なかなか豪華。後編が、今からとても楽しみになった作品である。
これぞ映画👏👏👏👏👏👏👏👏👏
距離感
王道ミュージカル
善い魔女、悪い魔女。なるほどね。
善人を悪人に仕立て上げる酷い奴もいたものだ。
160分と見る前は長いなと思いつつも見ていたらそこまで退屈はしなかった。
やはりクオリティの高さが際立たせていたのだろう。
登場人物も控えめでグリンダとエルファバにカメラを当てていたのも2人の関係がより分かりやすくて良かった。
1つ残念なのが魔法が無さすぎること...
物語上仕方ないが...
読めない展開にワクワク
ここ10年くらいで見たミュージカル映画のなかでは1番面白かった。この後どうなるのか。この娘どう反応するのか。それに対して「え!?そう来たか」と何回にやにやしたことか。それがどれも面白い。
どう見ても不美人で根暗で真面目なエルファバとちょっと可愛いけど自惚れやでお調子者のガリンダの二人の主人公。お互い大っ嫌いでスタート。合うわけないよね。一番嫌いなタイプなんじゃないの、お互いに。それでも途中で仲良くなるんだけど、そこでガリンダは「あなた(エルファバ)が私のように人気者になるには私のように可愛くなればいいのよ」とひと肌脱ごうとする。まずエルファバのメガネを外す。「これが問題だったわけじゃないのね」と納得する場面では思わずニヤリ。追放されたヤギの先生のために自分の名前を変えるとみんなの前で宣言。どうするのかと思ったらヤギの先生が発音しやすいように「"ガ"リンダ」を「"グ"リンダ」にと。それだけかい。ずっとそんな感じのガリンダでした。嫌味なやつなんだけど憎めない可愛いガリンダ。ガリンダ演じるアリアナ・グランデはホンモノの魔女の卵エルファバを完全に食ってました。
ミュージカルだから歌もダンスも楽しいし、マンチキンランド(懐かしい!)、OZ、エメラルドシティの楽しくて美しいキラキラの街並も楽しむことができました。後はブリキマンや案山子やライオンが出てきて Over the Rainbow が聴けたら最高だったかな。(続編でみんな出てきそうだな。Over the Rainbow も。楽しみです)
時間の都合で吹替版を観たのですが、字幕版を見直そうと思ってます。シンシア・エリボとアリアナ・グランデのデュエットを聴かなきゃダメだよね。
全538件中、461~480件目を表示
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