ウィキッド ふたりの魔女のレビュー・感想・評価
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脳内イメージを具現化してくれてありがとう
既に映画館で3回鑑賞。
人生で同じ映画を3回も映画館で見たのはこれが初めて。
それくらい何回も見たくなるほど素晴らしかった。
曲から入ったので(グリーから)まず曲が好きなんだけど、どれもが元の曲へのリスペクトがちゃんと感じられて、変にオリジナリティを出そうとしていない、どころか、歌い方も寄せてるところもあったり、要は「我々と同じくファンなんだな」ということがしっかり伝わってきていて、それがシンプルに嬉しく最高。
映像も、おそらく誰もが頭の中でイメージしていた(ミュージカルの舞台上では表現に限度があるので脳内補完してたはず)その通りのものになっていて、見たことないのにこれだよと感じた。
具現化してくれてありがとう、という喜びが本当に最後まで続く。
オズの魔法使いの予習というか、大体の概要は知っている前提ですべてが進むので、かならず調べてから見てほしい。
後編がたのしみすぎて待ち切れない。
part1だけでもなかなか面白い
原作を知らない中、始まりはかなり退屈そうだったので不安でしたが中盤終盤は楽しめました。
この作品は前半ですが、これで終わってもいいんじゃないかと思えるくらいには区切りが良かったです。
ミュージカルシーンはポップな感じと主演の力で良い出来になっていると思います。
話は結構浅い気がしますが、そこは完成度の高さで補われています。
原作を知らないので魔法の世界で様々な人種、喋る動物までいるのになぜ緑の人間が疎まれるのかや、結局恋愛に行ってしまうなど気になるところは多々ありましたが、純粋に面白いと感じたので高評価です。
おすすめ出来る人
ミュージカルが好きな方、原作が好きな方、完成度が高い映画が好きな方
おすすめ出来ない人
ミュージカルが嫌いな方、ストーリー重視で色々と考察出来る作品以外受け付けない方
やぎ先生が好きでした
やっぱちょっと内容が古臭いかな…
3時間弱、この内容にしては少々長いんちゃうかなぁと思いながらちゃんと鑑賞したし、11月公開予定の後編も、まぁこうなったら観るんだけど、、、
やっぱり20年前につくられたストーリーは、もう今では古臭く感じた次第で…。
肌が緑色、という理由で父親や人々から避けられたり嘲笑されたりするんだけれども、
なんというか、私的には「別によくね?」と思うのです。
コメディ要素もあるから過剰な演出と演技なのはしかたないのかもしれないけれど、
そこまで避けなくてもいいんじゃないのかなぁ。としか思わない。
そりゃ一瞬「え!?」ってなるけれども、本人は至って真面目で普通の人。
ましてや、映画に出てくる一般人はいろんな人種の人がいる設定なので余計に「緑色」がそこまで忌避されるのがよくわからん。
これがですよ、映画の世界観として「緑色の種族」っていうのがたくさんいて、これが昔からいわれなき差別を受けている、というのなら納得できるし、人種差別・民族差別がまだまだなくならない現実世界ともリンクするんだけどねぇ…。
まぁ、みんな歌がうまくて(あたりまえだ)よかったけど。
素晴らしくて感動。結果コスパも良い(長文)
アカデミー賞オープニングでアリアナとシンシアが歌っている動画を観て期待感が高まり鑑賞。字幕版で2回鑑賞(2回目はDolby)。どっちにしても素晴らしかった。
オズの魔法使い、劇団四季などの舞台版も知らずに、あらすじ程度の前提知識を仕込んで観に行ったが、別に知らなくても全然楽しめたと思う。
冒頭のシーン、酷い事を歌にするなあって感じだったがそこまでするなら、そんなに悪い魔女だったの?って興味を引かれる作り。皆歌上手いし鮮やかな色合いも良い。
歌詞はともかく、ここの曲の合唱結構好き。Dolby版だとアリアナの声がサントラほど際立たない感じがした。
で、エルファバ(シンシア)のThe Wizard and I の歌唱で泣く。ここが通常字幕版だと歌声が埋もれてる感じがして、Dolbyの方だともうちょっとクリアでこっちの方が好きだった。
中盤弛むように感じるのは二部作だから必要なシーンも入ってるんだろうというのと、それまで結構アップテンポの曲が多いのでその落差で感じちゃうのかなと思ったくらいで、そこまで気にならなかった。
フィエロのミュージカルシーンから動物への弾圧が始まっていく様は社会的政治的なメッセージ性も感じた。自由に楽しく生きようと知性を踏みにじる間にも、声が奪われ、ひっそりと歴史をなきものとされていく様が描かれていて(あれ、これはどこかの国で起こってる事って感じがしなくもない)メッセージ性もある。
フィエロの内面の空虚さに気付いているエルファバにも引き込まれる。この辺りのシンシアの演技と歌も秀逸というか、字幕じゃなくて表情を追ってしまう。
エルファバとグリンダの友情の始まりになるシーンは若干キツくて涙してしまった(他でも泣いてるけど)。
周りからのエルファバに対する反応はあくまで物語上当然だとしても、同調するグリンダに対しても同様な視線を向けられる所がリアル(経験上そうなるよなあって感じで見てはいたが良くできてるだけに悲しくもなる)。特に妹ね。彼女は彼女なりに色々あるだろうけど、強烈。
グリンダは同部屋で嫌いって感じる位相手のことを見ているだけに気付けたんじゃないかなと思った。よく気付いてくれた。
そんなグリンダのキャラクターが秀逸。いわゆる天然な感じなのかと思ったが、良くも悪くも彼女の行動がエルファバにとって良い方向に転がっていくのが面白い。
良い事をしている私というのが揺るがないが、話が進むに自分にもできないことがあり、認められたい人には認められず、本当に手に入れたいものは手に入れられない、という現実に直面していく変化が魅力的。だからこそ彼女はエルファバと一緒には行けないんだな、と。
さらに、先生は前歯がないから仕方ないにしても自分の名前をちゃんと呼んでもらえてないのがね、サラッと片付けられてるように見えてしまうけど。後半のマダム・モリブルとの会話の時などに映る寂しさとも何とも言えない表情とか見ると話が進むにつれ結構ダメージ受けてる感じがして。
だからか、エルファバがちゃんとグリンダって名前を呼び歌うdefying gravityに余計グッときた。歌も良いが助演ノミネートにも納得できる。
シンシアは全体的にパーフェクトな感じで、特に物語が繋がってくるラストシーンは圧巻。歌がやっぱり凄いし、似たような実体験もあるのだろう(インタビューでそんなようなことを言ってた)、その分エルファバというキャラクターを体現している感じがした。
友達はいないし疎外感を味わい続けて来たが魔法が使えてその才能に惚れ込まれているエルファバと、友達はいるし人気者だが魔法が使えず才能がないと言われてしまうグリンダの対比が絶妙で、まさに最高のベストフレンド。故にラストシーンは友情と歌唱とエルファバとグリンダのそれぞれの想いがブレンド。もうね、ウワーっとなりますよこっちは。
どっちがハモってるのかわからなくなる位シンシアとアリアナの声が似ている所があって、そこも良い。相性抜群とでも言うのだろうか。
魅力的なキャラクター、現代にも通じるメッセージ性、最高の世界観を作り上げた美術性、音楽、ダンス、演技と歌。昔はミュージカル苦手だったけど、物凄い感動を貰えて感謝。
それを踏まえるとコスパが良すぎやしないか。
3回目はもっと没入感が欲しいのでスクリーンXで観る…と思う位。映画館で観れて良かった。
もうちょっとファニーとシェンシェンのシーンも見てみたかった気がする位で総じて素晴らしかった。
こんだけ金かけて、これで良いんでしょうか。。。。
キアラ・セトルの歌が無い????って、それが肩透かし。
こりゃPart2のお楽しみですか?
アリアナ・グランデのダンスに切れが足りねー!ってのが次の肩透かし。
あの、高い高いヒールのせいでしょうか?
逆に。
シンシア・エリボの歌、すげー!ってのが期待値以上のポジティブ。
もともと、そっち系の方だと知ってはいましたが、ミュージカルツアーの主役を務めた実力はさすがです。
でも、これ、微妙なやぁ。。。
スティーブン・シュワルツのPopな楽曲は魅力的だし、アリアナ・グランデは好きだし、美術・視覚的な満足度は高いんですが。
ミュージカル好きのBloodですが、こいつのリピートは無いや。
いや、なんつーーか。
全ての主要登場人物の人格が、はっきりしないんですよ。なんか、無茶苦茶「玉虫色」な人ばっか。エルファバを除いて。これが、お話に没頭できない原因になってると思いました。
乗れなかった。
殆ど。
素晴らしい歌声
細かなところは忘れてるけれど劇団四季のミュージカル「ウィキッド」で号泣した記憶の強い身としては、映画始まりの悪い魔女が死んだコールから涙があふれてしまった。
この作品は続編があるのが決まっている1作目。ザックリ言えば強大な魔力を持つ悪い魔女が、闇落ちするまでの青春時代。
闇に落ちるまでが喜びにあふれているほどに闇が深くなるもので、だからこそこの作品でも楽しい期間が描かれる。
けれど案外楽しい日々となるまでの嫌がらせされる期間が結構あるので、仲良くなってからも正直グリンダっていつ裏切るか怪しいもんだなって信用ならない気がしながら観てしまった。
それぞれに心境を歌い上げる歌声は実に素晴らしい。ラストの歌などアナ雪を超えるほどで、文字通り圧巻。歌を聴くために劇場に行ってもいいと勧めたくなる一品。早く続編こないかな。
この内容で大ヒット?
本編は大半が学園パートでエルファバの肌が緑色な事をディすってグリンダの偽善振りを何度も見せられてうんざり。
ダンスホールで互いに変なダンスを踊っただけで分かり合えて友情が芽生えるとか意味が分からない。
やっとエメラルドシティに着いたらそっちはさくさく進んでいくから学園パートもこのくらいのペースで良かったと思う。
冒頭で悪い魔女(グリンダ)が死んだというネタバラシ(?)してからのパート2やるみたいだけどまた酷い内容になりそうで不安しかない。
唯一良かったのはオズ(ジェフ・ゴールドブラム)の吹き替え担当の大塚芳忠の歌が聞ける事くらいだったな。
ミュージカル視聴勢にもおすすめしたい!
ミュージカルが劇団四季もオリジナル
ブロードウェイキャストも大好きでさ
評判聞くまで二の足踏んで遅ればせながら試聴してきました
ミュージカル未視聴勢はとにかく素晴らしいストーリーが待っているので後編をお楽しみに!あと楽曲とメインキャストによる最高の歌曲を楽しんで!後編出てから一気に見てもいいかもね 多分リバイバル上映するとこもあるでしょ 舞台だと前半後半1日で見れるのにpart2は11月かよ感
でミュージカル視聴勢は私ら
コレからどうなるか知ってるじゃない?
じゃあ何を楽しみに見るかって言えば
冒頭のアリアナの歌唱に圧巻!
彼女こんなソプラノの歌い方出来るのね
もともと高音に評価のある彼女だけど出してるとこ違うよね そこまで本気なのよ
そしてシンシア 彼女についてはミュージカル勢には単体で聴いてると好みが出るかも知れないけど低音域にも迫力があってコレはコレで良い
そしてアリアナとシンシアの声が混ざった時はもう魔法です 化学反応起こってます
映画だからこそ拾えるキャストの細かい表情カメラワーク 冒頭の最初の曲の時からグリンダの表情がエルファバとグリンダが友達になるところ
ここら辺の感情の解像度は舞台がスーファミなら映画はPS5くらい舞台版の予定調和以上の本物の感情表現
ストーリーの整合性に合っていてストーリーネタバレ勢にはあっコレ凄い作り込んでるって感じられます
また群衆の歌曲で舞台では出せないダイナミックな合唱 ほらやっぱり劇団は人数限られちゃうじゃない?冒頭のグッドニュースから行こうエメラルドシティーには街の市民総登場で歌ってる迫力が加わりました それにオーケストラの演奏に厚みが出た?劇場の生オケもいいけどね
そして映画オリジナルパートにブロードウェイオリジナルキャストの2人がぁーーーー映画館で叫びたかった!ここも面白いので見て欲しい
それ以外にも舞台セットだけでは描けない
魔法の国オズやシズ大学にエメラルドシティが凄い
部屋の小道具が豪華!!!流石はハリウッド映画です!
んで第一部を締めくくる最後ですか…よかった😍
ここからふたりの魔女が辿るfor goodへの道 11月の公開が待ち切れません!!!
コレは円盤📀買って繰り返し見たくなると思う!
ミュージカル視聴勢だけど未視聴って人は是非見て
ファンタジー感が貧相
このモヤモヤ感がこの映画の真髄
前情報ほぼなく観たのでただのヴィラン映画かとおもったら全然違った!!
この映画にはずっとモヤモヤする感情が付きまといます。
西の魔女が死んだ!!と死をテーマにしているのに明るく高らかに歌い上げるシーンから始まり、
動物すら喋る世界で差別されるエルファバ
自由や無知への賛美を歌う中で本をいとも簡単に踏みつけるフィエロ、
エルファバがやると馬鹿にされるのにグリンダが共に踊り出した途端周りも盛り上がるスターダストのシーン、
グリンダの彼氏という存在になっているフィエロに恋してしまうエルファバ、
最終的にエルファバについて行かないことを選ぶグリンダ…
ずっとただ楽しい!とか感動!共感!ではなくて、「うん…?」と思う部分が付きまとうこのモヤモヤ感こそこの映画の面白いところだと私は感じました🥹
エルファバとグリンダの人間性もどちらも100%応援できる訳では無い部分が面白い!
ただの「ヴィランにも悲しい過去があったんですよ〜」って話じゃないのが、愛され続けてるポイントなのかなと!
次回作も楽しみです!!
悪から見れば、善は悪
冒頭、
「誰もウィキッドの死を悲しんだりしない」の大合唱が不気味。
チャウシェスクが銃殺刑になった時のルーマニア国民の心境?
どんだけ迫害されてたんだろうか。
だがそのエルファバによる「迫害」は、
この「パート1」では全く描かれない。
次に感じたのは、
エルファバ以外の人間たちが皆こぞって
サイテーであること。
ガリンダあらためグリンダに至っては、その頂点。
体裁を繕うことにだけ熱心。で、これが「善い魔女」になる。
その他の連中も、付和雷同著しく、
扇動によってあっさりなびく群衆でしかない。
アホな群衆の群舞は、
いかにもアメリカン・ミュージカルなんだけど、
その底の浅さが、見るに堪えない。
そういう描き方を、あえてしてるんだろう、きっと。
でも見てて気分悪い。
こうして、
この映画の主張が何なのか、たどり着いたのは、
「悪から見れば、善は悪」
つまり、
「人気」という価値基準で生きているグリンダとオズの世界では、
正しいかそうでないかを価値基準にするエルファバは「悪」になってしまう、ということ。
これはまさしく、
もともとの「オズ」と「ウィキッド」がどうであろうと、
現代批評にほかならない。
そしてその見識には、はげしく同意。
ただ、
周りが嫌なやつばっかりでエルファバが不憫だったのと、
嫌なやつばっかり見て気分が悪くなったのは事実。
とはいえ、
オズに裏切られても、グリンダがついて来なくても、
エルファバは、「重力に抗して」生きようとする。
その歌は、感動的でありました。
10代、家族向け
物語、歌ともにパーフェクト
歌は上手い
原作は読まない方がいい
劇団四季版を観て、映画を観て、原作を読みました。
原作の感想になっちゃうのかもしれませんが、原作は読まない方がよかったかもしれませんでした。かなりダークでした。
あぁあ、ここはカットされても(改編されも)当然だよね、って。
いわゆるヴィラン映画になるのでしょうか。
「西の悪い魔女」に名前を与えて、ただの悪役から信念を持ったヴィランにしちゃうとは。それだけ元の「オズの魔法使い」がアメリカで馴染みがもたれているのかということなのでしょうか。
「オズの魔法使い」と「ウィキッド」(原作)とは、出版された当時のアメリカの好調不調を表しているなどと書評もあるようですが、映画としても、オズの国は、SDGsを出すまでもなく、多様性のある価値感ではなく、むしろ共通の敵を作り上げることに傾いた(《動物》だったりエルファバだったり)同調的なものですから。
後半が、アメリカで今年の11月(日本だと来年同時期?)なので、劇団四季版と同じ展開になるのでしょうけれど、もう少し早く公開してもらえないかなぁって思います。
正義や善意に傷つけられる人もいる
3時間の映画だけれど圧巻のミュージカルと映像美で退屈せずに観ていられた。
けれど華やかで楽しげに歌い踊られるのは差別的な無許容の歌。悪い魔女の死に「悲しむものは誰もいない」。図書館で本を踏みつけて踊る行為。絢爛さの裏で感じさせる違和感や不快感を意図的に組み込んでいるような演出で、だからこそみんな「悪い魔女」を応援する。こういうのが本当の意味での「ポリコレ」なのじゃないかと思った。
みんなが言っているからという理由で正義や善意を正しいものと疑わないことの何と無神経なことなんだろう。そこから一歩踏み出して、正しさを疑いながらもしっかり自分の判断のもとに責任を持って行動していくことの美しさや尊さを考えさせてくれる映画だった。
全536件中、21~40件目を表示
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