「冒頭でドン引き、でも終盤20分が超良かった」ウィキッド ふたりの魔女 IINOさんの映画レビュー(感想・評価)
冒頭でドン引き、でも終盤20分が超良かった
本当にストーリー何も知らず見た。
冒頭のウィキッド討伐の祝いのシーンで「私たちは善とは何か知っている」って歌詞が字幕に出て、自分の善に自信満々なのも超怖いし、彼らにとっての悪役の偶像を火炙りにして遊んでるのが野蛮すぎてドン引きするところから始まった。鳥肌止まらん。
元々ミュージカルあんまハマらない勢でもあり、時間潰せるようにLサイズのポップコーン持ち込んだくらい期待してなかったので、そっから終盤まで上手な歌を聞きながらボーッとしてた。
「結局エルファバも権力主義で偉い人に重用されたいだけなのかあ」とか、「王子様役が白人か黒人で、アジア人の前例がほぼないのって根深い人種差別だよなあ」とか、「王子(女側より富名声権力あるキャラ)に存在を認められたい何も持ってない女って昭和な価値観だよなあ」とか。
終盤、ウィザード(字幕なんて書いてあったか忘れた)の部屋の前の警護してる猿の表情が光栄な職っぽいのにも関わらず超不服そうだったのと、キモいデカいキッチュすぎる悪趣味なしゃべる顔面が登場したところから、「もしかして、冒頭から続く何とも言えない、視野狭くて偽善っぽいこのキモさ達をぶっ壊してくれるかも!!!」ってテンション爆上がりして、そっから終了までがクソ楽しかった。