「キラキラの奥がスカスカだった話」ウィキッド ふたりの魔女 アルプス原田さんの映画レビュー(感想・評価)
キラキラの奥がスカスカだった話
えーっと、観てきたけど…正直めちゃくちゃ長かったです。途中で「これまだ前編だよね?」って思ったし、「Defying Gravity」のところもなんか盛り上がるかと思ったら、ずっと飛ぶまでの前フリが長くて、感動する前にちょっと疲れました。
エルファバとグリンダの友情も、なんか薄かったなぁ。エルファバが真面目な話してるのに、グリンダが軽く流してるシーンはちょっと笑ってしまった。いや、笑うとこじゃないと思うけど、なんか雑すぎて。
あとCG多すぎて、どこかで見たゲームの世界みたいな感じ。エメラルドシティとか、もっとワクワクするかと思ったのに「あ、これCGね」ってすぐ思っちゃった。現実味がなくて、映像はきれいなんだけど気持ちは入らなかったです。
テーマもなんか深そうで浅い感じ? 差別とか善悪とか語ってるけど、フワッとしてて、結局何が言いたかったのかピンとこなかったな〜。
後編あるみたいだけど、どうなんだろ…今回の感じだと、また長くてうす味だったらちょっとつらいかも。
魔法などの実際に作れないもの以外はだいたいすべて作られている…AI時代への挑戦状ですね!
投稿者さんがAIやCGを見すぎて「こんな現実なんてありえない!」と思っちゃったのかと思うとやはり世界の作り込みがすごい証明だなと…。
内容については、アリアナとシンシアの表情の一つ一つ、言葉の一つ一つをよく見たら薄いとは絶対に感じないはず。
エメラルドシティ行き列車もホンモノですよ。
映画のメッセージもロコツ過ぎくらいに思うのですが、「シンドラーのリスト」とかも併せて御覧になることをお勧めします。(あんまり好きじゃないけど「ライフ・イズ・ビューティフル」とかも)
あと「Defying Gravity 」の前振りですが、"I hope you're happy" "I hope you're happy now"って掛け合いが何度か来て、最初と最後とでは意味が真逆になってますよね?そこでエルファバとグリンダは親友ながら決定的に決裂する訳だから、この儀式を経ないと「Defying Gravity 」と言うナンバーに必然性を欠いてしまうんですよ。
友達同士が体制側と反体制側に引き裂かれてしまうと言う、歴史上よくある政治的状況(とりわけあの時のアソコとか)を描いているので、そこを読み取れないとピンと来ないのかもですね。
CG多すぎって言いますけど、チューリップ畑もシズ大学もエメラルドシティも実際にセット作って撮影しているようですよ。
CGと思うくらい作り込みがすごい、とも捉えられますね。
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