「西か雪山か」ウィキッド ふたりの魔女 N.riverさんの映画レビュー(感想・評価)
西か雪山か
ミュージカルは未見。
とは言えロングランであることは知る。
オズも魔法使いもあまり興味はなかったが、それだけ人を惹きつける内容なのだろうと興味津々、鑑賞した。
「レ・ミゼラブル」は進行がミュージカルそのままだったが、こちらは長さからみるに楽曲やセリフはミュージカルにない部分が加えられているのだろうか。
主人公二人の出会いと友情が生まれるまで、そしてこれから訪れるだろう試練への入り口が鮮やかなセットを背景に、とても丁寧に描かれていた。
そこにはアメリカのハイティーンが主人公となる青春ドラマっぽい葛藤が織り込まれていて安定感が、ゆえに懐かしさがあり愉快に鑑賞する。
などとラストに迫るほど思い出されたのは「アナと雪の女王」で、西か雪山かと眺めた。
マイノリティーの悪目立ちと、目立つことそれ自体が何らかのエネルギー、パワーであることと、その力を受け入れ、隠れるのではなく解放すること。そうして周囲へ及ぼす影響の責任もまた自ら負うこと。これらは宿命なのだろう。
覚醒した主人公は続き、どのようにこの宿命と対峙し、いかに解決してゆくのか。とても楽しみだ。
あと、もしかすると自己肯定感とは、生まれながら気づかぬうちに履かされてきたゲタの高さなのかもしれない、と観ながら思う。
登場したさいのミシェル・ヨーのカリスマがかった貫禄と美しさに息をのんだ!
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