「ミュージカル鬱映画。続編物だが早くも今年No.1かも。」ウィキッド ふたりの魔女 ザ・アナキストさんの映画レビュー(感想・評価)
ミュージカル鬱映画。続編物だが早くも今年No.1かも。
ミュージカル映画で3時間という長さだが全く飽きさせない圧倒的な世界観とエルファバというヴィランの成長を丁寧に描いたことで個人的に大傑作確定。「白雪姫」と同時期に鑑賞したがこの作品は当日すぐにリピートした。音楽も素晴らしい、撮影も美術も素晴らしい、お金をしっかりかけた分しっかりしたものを見せてくれる満足度が非常に高いミュージカル映画。
アリアナ・グランデが光れば光るほど意味のある設定になっているのも本当に上手い。
映画の冒頭から漂う不気味な感じがたまらない。街中の人々が笑顔で魔女の死を喜びながら歌う「誰にも愛されずにひとりで死んだ」。この時点で明るいミュージカルの皮を被った何か違うものだとわかる。そして登場する東の「善」の魔女。しかし見てる側の中には色々と疑問に思う人もいるだろう。
うん!俺が見たかったのはこれだ!と思った。笑
とにかく持たざる者であり、最後まで自分の魂に嘘をつけない、妥協できないエルファバの物語に終始涙が止まらなかった。「ウィキッド」というタイトルが物語るものとは果たして何なのか?早く続編が見たいような見たく無いような。これで終わりでも良いんじゃないか?と思ったがそれでは世間が許さないのだろう。「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」の時と同じような感じがするが描き方が上手いので恐らく続編も成功するだろう。「どんなに辛いことがあっても、世の中納得できないことがあっても抗おうとせず、社会のルールに沿って誰かが決めた道を踏み外すなよ?」という説教を見せられる為に映画館に行くのかな。。。というか鬱映画とミュージカルは合うな。家族連れで観に行ってる人達沢山いるがこれ子供向けじゃ無いだろ。ついでにデート用でも無いわ。笑
みんないいか?よく覚えとけ。人生において上手くやってくのに最も大切なのは才能や努力や善意なんかじゃないぞ。いかに見た目が可愛くて人に好かれやすくて世の中の流れに合わせられる世渡り上手になれるかが大切なんだ。笑
★ミュージカルが好きで舞台版を知っていながらあえてこのようなレビューを書いたがあくまで一本の映画として評価してほしいことは言っておきたい。内容としては舞台版にかなり忠実です。でも映画にしか描けない新たな要素と解釈に見る者が揺さぶられることを願うばかり。
この映画が響かなさそうのはミュージカル嫌いな人達、「ポピュラー」な人達、家族関係に問題がない人達、何でも自己責任で片付けたがる人達なんだろうなぁと思った。とにかく1人でも多くの映画ファンに観てほしい。これだけレベルの高いハリウッドミュージカル映画は今後暫くは出てこない。
これ全部生歌なんですって。演じながら歌ったものをそのまま使ってるらしいです。確かにライブ感が凄いあったので納得しました。普段からアリアナ・グランデは聴いてるんですがオペラ歌手のような歌声に衝撃を受けましたね。こんな声も出せるのかと。やっぱり歌姫は実力も半端じゃ無いですね。
揺さぶられた。何にって取り敢えずアリアナの圧倒的な魅力に。別にファンじゃないです。歌聴いたのも映画が初めてなくらい。舞台も観たことないし、何も知らずに観たけど、もう作品全体から凄い迫力を感じたな〜。
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