「あくまで個人的には過去最高のミュージカル映画かも」ウィキッド ふたりの魔女 ambrosiusさんの映画レビュー(感想・評価)
あくまで個人的には過去最高のミュージカル映画かも
「ウィキッド」という作品に思い入れがあるかどうかでかなり評価が分かれる映画かも。そもそも舞台版を観たことがあるかないかでも違う。
例えば冒頭で「魔女が死んだ!」と皆が喜んでいるなか、グリンダが何故時折(というか始終)微妙な表情を浮かべているのか、舞台版が好きな人はもうここで号泣するぐらいのポイントだが、知らない人には、謎でしかない(しかも第一部なのでその疑問は今回解消されない)。
舞台版で1時間半弱の第1部を2時間40分掛けて表現する今作、丁寧と取るか、冗長と取るかも人によるはず。
とにかく主演の2人の繊細な演技は素晴らしい。正直アリアナ・グランデにここまでの演技ができるとは思わなかったし、シンシア・エリヴォは複雑な内面を抱えるエルファバを非常に丁寧に演じていて、このキャスティングは大成功だと思う。
また、舞台版でも決して地味ではないセットだが、映画の豪華絢爛な表現とは比較にすらならない。クライマックスのDefying Gravityはまさに重力に逆らう最高の映像表現で、曲の持つ疾走感やスピード感、エネルギーを聴覚と視覚で魅せてくれる。
舞台版を鑑賞済みの人から、この映画を気に入らなかったという感想はあまり聞かれないので、結末が気になる方には是非舞台版をおすすめしたいのだが、場所は大阪だし、チケットはほぼ売り切れているので、非常に歯がゆい。
自分の中では過去最高のミュージカル映画だと思うし、第2部が本当に待ち遠しい。
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