「見事なユニバーサル・モンスターの誕生篇」ウィキッド ふたりの魔女 健部伸明さんの映画レビュー(感想・評価)
見事なユニバーサル・モンスターの誕生篇
オープニングにドロシー率いる弱虫ライオン、ブリキ男、案山子の後ろ姿が出てきて、一気にひきこまれた。
他にも随所にオズ1作目のオリジン的な逸話が散りばめられ、シリーズ・ファンを喜ばせる。
とはいえ、それを知らず単体として見ても完成度が高い。
登場人物が多いのに無駄なキャラクターがおらず、みな多面的で、頭空っぽに見せて心の奥に闇を抱えてるとか、すごい。
伏線回収も見事で、シナリオが極めて巧み。偽善の悪の積み重ねが結果的に善を呼び、善因が善果をもたらさないとか深すぎる。脱帽。
ずっと涙をこらえて見てたんだけど、スターダストでエルファバが誰からも蔑まれるダンスを踊った時、グリンダが進み出て手を合わせる場面で、ぼくは完落ちした。あとはもう、ただ涙々……
さすがユニバーサル、完璧な悲哀のモンスター誕生篇でした。
しかしアリアナ・グランデは、『サム&キャット』でもそうだったけど、実に頭がお花畑のキャラが似合う(褒めてます)
歌手だから、そういう世界にいて、その光も闇も全部知ってるからできるんだろう。
最後のマダム・モリブル、恐かった。
『エブエブ』のミシェル・ヨーが演じてるから、何でもできそうな万能感を背負ってるw
後編すぐにでも見たい