「泣けたし、悪くない。けど。」ウィキッド ふたりの魔女 ひろさんの映画レビュー(感想・評価)
泣けたし、悪くない。けど。
Defying Gravityの曲は知ってる。
大昔にオズの魔法使いは見たけど、ほぼ覚えていない。
ウィキッド自体は見たことはない。
という状態で鑑賞。
都内でも1番くらいに大きなスクリーンで字幕で見ましたがたぶん完売かほぼ完売くらいには埋まってました。
そして、男性客が多いのに驚きました。隣は若い男性一人でしたし、その隣は若い男性二人組み。
女性ウケするような映画だと思ってたので、ミュージカル映画好きにはうれしい驚き。
「オズの魔法使い」の世界って、夢々しいファンタジーの世界だと思っていたので、大学が存在するのが少し違和感。
ハリー・ポッターみたいだなぁと。影響受けてるのかなぁと思ったら、こちらの原作のほうが先に刊行されてるっぽい。
原作も知らないのでよくわからないのだけれど、あの大学はそもそも何を学ぶ大学なんだろう。
魔法? 本当の魔法使いはわずかしかいないとか言ってたし、みんな魔法が使えるようには思えない。
経済学部とか教育学部があるようにも思えないし。
長〜く学園青春映画が続く。
よくある感じの。
それでも、帽子のくだりは泣けた。
グリンダ、マジで嫌なヤツ。
どこがどうしてこれから、いい魔女になるのか理解できない。後編でわかるのかな?
セットと衣装はとても可愛い。
そして、制服は着なくてもいいの?
よくわからない。
青春映画見に来たんだっけ?と思いながら、時間が経つのが遅く感じた。が、エメラルドシティでエルファバの才能が開花してからはドキドキと恐怖でとてもよかった。お猿さんがかなり苦しんでいて可哀想。
迫力もあったし、エルファバのマントばっさ〜がかっこいい。
ほうきが出てきた瞬間、飛ぶだろうとわかってたのに飛んだらやっぱり爽快だった。
舞台版は見てないけど、やはりあの表現は映画だからこそできるんだろう。
エルファバが主役だから、彼女の思考や葛藤は理解も共感もできるけど、グリンダがよくわからなかった。
あの状況で親友でなく、オズの魔法使い側に着くのは無理がないか?
前編だけ見て評価するのはちょっとためらうけど、わたしとしては凡作よりちょっといいかな、くらいだった。
あの内容ならもっとぎゅっと出来たんじゃないかな。
前編後編にわけたかった理由はインタビューで読んだからわかるけど、それでも2時間くらいにまとめられなかったのかな。
途中、トイレ?に立つ人がかなりいた。
舞台版初演のエルファバ役、イディナ・メンゼル、グリンダ役、クリスティン・チェノウェスが出演してたのはうれしい。
二人とも自分がやりたかっただろうな。
すごいよかった! めっちゃ好き!!
ということではないけど、後編も見に行くと思う。
その前に「オズの魔法使い」の復習もしておこう。
わたしとしてはオズの魔法使いはただの人間と知って観ていたから、どうせ陛下にあっても失望するんだろうな、と思ってたけど、そもそも「オズの魔法使い」自体も知らない、連れは「え! 魔法使えないの?」みたいな驚きがあったようなので、オズの魔法使いを知らないで前編を観るのはありだったかもしれない。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。