「表記する星が足りません。伝説的名作になると大いなる期待が止まりません!!!!!!!!」ウィキッド ふたりの魔女 ばばちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
表記する星が足りません。伝説的名作になると大いなる期待が止まりません!!!!!!!!
★舞台観劇前提で話しているため、若干のネタバレありです。
作品への余すところないリスペクトを感じると共に、画面に永続的に広がるオズの国の世界が、『オズの魔法使い』も含めたファンとしては本当にたまりません。
音楽も、映像も、ちょっとしたでも重要なサプライズもあり、舞台が大好きでたまらない人には涙が止まらないのではないでしょうか。
私は映画が始まってから、エンドロールに至るまで、余計な味付けもなく、でもシンプルに素晴らしさの感じる、1ミリも外れのない世界観に浸ることが出来たことに感激の涙が3時間止まりませんでした。
次は是非、DOLBYで観たいと思います。
実はこの数年の(特に原作ありきの)映画には、個人的には失望する場面が非常に多くありました。
原作を無視したキャストの起用、オリジナルで追加をした蛇足ありまくりのストーリー展開、やりすぎなくらいのポリティカル・コレクトネス。
また、原作が無い作品では、暴力的であったりグロテスクなシーンも目立ち、映画に夢を抱けない日々が続いていました。
ある程度現実の世界と地続きであることは、表現物としては当然ではあると思いつつも、原作に大切な思い出がある人や、思い入れや愛情を持つ人もたくさんいます。
そんな人達は、純粋な原作の映像化を望んでいることも多いのではないかと思っており、今回のウィキッドではそれが本当に最高な形で叶ったのではないかと思っています。
例えば、エルフィーとグリンダのそれぞれのキャストをあげるとすれば、エルファバの片方に口許を寄せる表情が本当に素晴らしい(舞台版のポスターで見た!ってなると思います。笑)ですし、グリンダも.そもそも演者が実世界でもpopularなので、グリンダという役自体への説得力が桁違いだと感じていました。
また、舞台ではどうしても建物の奥行や、オズの国としての土地や風景、様々な人が生きがい生活する姿を描ききれない部分があるかと思いますが、映画ではシズ大学の全貌や、それ以外の道や土地も描かれ、舞台では見れなかったシーンが美しく補完されていて、ああ今すぐにでもオズの国に行きたいと、本気でうっとりしてしまいました。
本気でエメラルドシティを、シズ大学を、オズを再現しようと考えてくれた数多の映画関係者の方々に感謝しかありません。
私は本当に久しぶりに、嬉しい涙と感動と、映画への夢を見ることが出来ました。
続編と合わせて歴史に残る伝説的名作となることを期待して、何度もまずはpart1を沢山沢山、見に行こうと思います。