「緑のシンシア・エリヴォさんとピンクのアリアナ・グランデさん、最高のコンビネーションを観るだけでも価値ある快作!」ウィキッド ふたりの魔女 Jettさんの映画レビュー(感想・評価)
緑のシンシア・エリヴォさんとピンクのアリアナ・グランデさん、最高のコンビネーションを観るだけでも価値ある快作!
オープニングからレトロなユニバーサルスタジオのロゴで最高のオープニング、のっけからワクワクします
とにかく主役の2人がメチャクチャ魅力的で相性バツグン、素晴らしいキャスティングに脱帽です
やや深刻で暗めなストーリーのはずだけど、全体的に受ける印象は明るくて楽しくまとまりが良い、後味スッキリで観た後はとても清々しい気分になり、いい映画を観せてもらったなと素直に思える作品です
シンシアさんは暗い過去を背負った役なので常にフラウンな表情と雰囲気を纏っているエルファバを演じていますが時折見せる表情がすごく美人でセクシーだったり、中盤からはアリアナさん演じるグリンダに心救われ笑顔も見せ表情が明るくなりとても魅力のある人だなあと思いました
アリアナさんが映画に出て演技しているのを見たのは初めて、すごく美人でスタイルもいいんだけど そのルックだけに頼らず本作ではコメディエンヌ側に振り切った演技がとてもキュートですごく魅力的でした
本作は『オズの魔法使』(1939)の前日譚だけど予習の必要はなく、これはこれ単体で成り立っているので全く影響はありませんが、本作を観た後にオリジナルを観たくはなりました
20年以上続くブロードウェイミュージカル大傑作の映画化ということで劇中にかかる音楽はオリジナルを踏襲した内容なんだろうけど、その時は聴いてて楽しいけどあまり印象に残る歌が無かった印象ではあります
でも、後半に向けてエルファバを待ち受ける真実と運命が露わになっていき、特にクライマックスとなるラスト15分ぐらいは最高にエキサイティングでスピード感あふれる悲しくもドラマチックな展開に胸を打たれ、その時にかかるシンシアさんとアリアナさんのデュエット曲「ディファイング・グラヴィティ」(原題:Defying Gravity)は全身が鳥肌ものの名曲で本当に素晴らしかったです
先日の第97回アカデミー賞授賞式のオープニングでも2人による熱唱で幕を開け、素晴らしい印象を残しました
と、ストーリーやキャスティング、音楽が素晴らしかったですが、さらに映像も高次元で素晴らしいです
特に冒頭に登場する広大な花畑、そして中盤に登場するシズ大学のトリッキーな図書室、そしてシズ大学からオズの国へ行く歯車むき出しのカッコいい列車も全てがCGやVFXでなく本物というのがすごい、やはりリアルな質感持つ力は凄いですね
本作はオープニングタイトルから“パート1”と明記されているため話は途中で終わり、アメリカ本国では後編となる『ウィキッド:フォー・グッド』が今年の11月に公開予定です、後編は日本もアメリカと同時期に公開してほしいですね、パート2が楽しみな見応えのある秀作でした
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