劇場公開日 2025年3月7日

「全てが完璧」ウィキッド ふたりの魔女 じゅんぢさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0全てが完璧

2025年3月7日
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鑑賞方法:映画館

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映画「オズの魔法使」は歴史の無いアメリカにとって古典だと認知している。ハリウッド映画はこの物語に影響を受けているのが多く、もちろんスターウォーズもそうなんだけど、「ウィキッド」のストーリーは逆に「スター・ウォーズ ファントム・メナス」の影響が強い。魔法使いはなぜダークサイドに堕ちたのか?
しかし映画としては断然こちらの方が上で、その経緯に説得力もある。しかもキャラクターは魅力的でそれらか交差するドラマも良い。もちろんミュージカルシーンはハリウッドの底力を感じさせる圧巻もの。
アリアナ・グランデのセックスを感じさせないキュートさは日本女性受けするだろうな。今後は女優業にも力を入れれば面白いラブコメがたくさん見られそう。
スクリーンの隅々まで行き届いた美術の凄さは、大スクリーンで観てこそ。
音楽や編集は往年のハリウッド映画調で、懐かしさ観やすさがあり、映画の良さを再認識できる。
でもこの映画の一番の凄いところは多様性を一級のエンターテイメントに初めて成功した作品だというところ。
ディズニー及びディズニー傘下の作品は多様性を目指したが、何ともチグハグで不自然で居心地の悪い作品ばかりだ。
でもこの架空の街は架空だからこそ、様々な人種が差別なく描かれ違和感なし。でも差別に目を背けるどころか、緑色の肌や動物を通してしっかりと、そして奥深く差別と向き合っている。
あるベテラン評論家が「この映画には何も感じなかった」とYouTubeで語っていたけど、寝ていたんだろうな。

悪い魔女は本当に悪い魔女になったのか?グレンダはなぜ魔法使になれたのか?などpart2への期待も高まる終わり方も良い。
間違いなく、今年を代表する1級の娯楽映画です。

じゅんぢ
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