劇場公開日 2025年3月7日

「Part2が待ち遠しくなること必至なPart1」ウィキッド ふたりの魔女 TWDeraさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5Part2が待ち遠しくなること必至なPart1

2025年3月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

本作、公開前から各方面で非常に高い評判を聞いていて「観逃せない一本」として期待しておりました。と言うことで公開初日の本日、TOHOシネマズ日本橋にて字幕通常版(有料アップグレード無し。ただし、スクリーンはTCX)を鑑賞。8時50分からの朝一回でしたが、客入りもかなり多めで注目度の高さが見て取れます。
まず本作の解説にもある通り、物語の舞台は「魔法と幻想の国・オズ」。と言うことで『オズの魔法使い』についてある程度の知識がないとその世界観が解らない部分が殆どですが、Part1を観た限り、全く知らなくてもそれなりに楽しめるようには作られていると思います。私自身、過去に関連作を含め何作品か観ていますが、改めて1939年制作ジュディ・ガーランド版の『オズの魔法使』をUNEXTで復習してからの鑑賞となりました。
まず言わずもがなではありますが、エルファバ役のシンシア・エリボの圧倒的な歌唱を観るだけでも本作を「劇場鑑賞する価値」は相当に高いと思います。勿論、アリアナ・グランデのハッピーでチャーム溢れる演技も素晴らしく、そんな二人が掛け合いを始め、ユニゾンからのハモリで盛り上がればもう鳥肌物です。そしてまた、アカデミー賞で受賞した美術賞・衣装デザイン賞も納得。キャラクターやシーンに合わせた「可愛らしさ」や「不気味さ」を見事に表現しつつ、見まがうことなく「オズの世界観」に仕上がっていて裏切りません。
ただ、、、Part1はエルファバが何故「西の悪い魔女」と呼ばれることになったのかを大きく振りかぶって見せるストーリー。そのため、物語の大半は「エルファバに対する人たちのバッド・イメージ」や「正しさの裏にある隠された悪意」を観続けることとなり、観ているこちらもどんどんとバット・バイブスになってしまってしんどい。また、基となる『オズの魔法使い』が児童文学ということもあるせいか、悪意の表現があからさますぎるくらいストレート且つ繰り返しで、さすがに中盤を過ぎると徐々に集中力も削がれてきます。勿論、だからこそいよいよ終盤に待ち構える「立ち回り」から「飛び立つ」までのシークエンス、そしてエルファバの覚醒と決意に「これぞクライマックス!」と爆上げ。そしてすかさず、手のひら返しでPart2が待ち遠しくはなるのですが、全体としては161分がとても長く感じてしまい、個人的にPart1だけを観て「絶賛」とは言えないかな。好みの問題ですのでご容赦ください。
さて、グリンダは如何に「善い魔女」となっていくのか?そもそも、エルファバを「退治」したのはドロシーだし、、Part1のアバンタイトルにおけるシークエンスだって何だか思わせぶりだし、、、って充分ハマっとるやないかい。と言うことで、Part2もやっぱり楽しみ。必ず観たいと思います。

TWDera
ゆーきちさんのコメント
2025年3月8日

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ゆーきち
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