「失礼、ありふれたファンの皆様」ウィキッド ふたりの魔女 Paula Smithyさんの映画レビュー(感想・評価)
失礼、ありふれたファンの皆様
ブロードウェイ・ミュージカルがオスカーで作品賞を手にしたのは2003年の『シカゴ』以来、見放されている。でも、主演の一人は何時かは "Triple Crown of Acting" を獲得するのは間違いがないかも!?
『オズの魔法使い』が子供向けとするなら、その副産物でスピンオフ『ウィキッド ふたりの魔女』の次の言葉が、象徴するように決して子供向けとは個人的には思わないし、事実、大人向けとなっている。(※Common Sense Mediaによると10才からの視聴を推奨)
"ANIMALS SHOULD BE SEEN AND NOT HEARD"
そんなこんなで、皆さんにはどうでもいいけど
あたしには、3本ほどトラウマとなっている作品がある。個人的な事でどうも...
予めトリガー警告で暗示し知らせることもなくグロテスクで不快で見たくもないシーンを垂れ流す事を平気でしている。(自分が知らないのが悪いってか? ところで人間の五感による知覚の割合は、視覚が約8割だそうで)
『マタンゴ』... ラヴクラフトも注目をしていたホジスンが原作者で翻案者
に星新一の名前も。
『椿三十郎』... 『用心棒』の続編。彼には珍しく続編を製作している。
そして、そして、またそして...
『The Wizard of Oz(1939)』
あるスポーツ紙の見出しより、なんちゃって『小津のアホウ使い』なんてね? 冗談はこれぐらいにしておいてと
でもって、個人的な想いを載せるので失礼します。
映画『The Wizard of Oz(1939)』は『風と共に去りぬ』の監督さんで、製作者には娯楽作品を作らせれば右に出るものがいない方だったし、何と言っても極めつけは総天然色だったこと。カラー映画の革命とも称賛されている。
実は、この映画のドロシー役は、当初ジュディ・ガーランドではなかった。拝金主義の元祖"ディズニー" 社に買収されて "20th Century Fox" 社のタイトルロゴからFoxが今はなくなってしまったけど... 世界恐慌の余韻がまだ冷めやらない時に屋台骨が傾きかけたFox社を一人の少女が "V字回復" したのに...
その『細腕繁盛記』を地で行く彼女はホボホボ、ドロシー役が決まっていた。でも『雨で歌えば』で知られる敏腕プロデューサーであり、変〇でもあるユダ〇人アー〇ー・フリードが#MeToo運動の引き金になった "the Casting Couch" をその当時にやらかしていた。彼のその祖〇ンを12才の少女の前で御開帳したのだ。だから表向きはMGMとFoxとの物別れにしている。このことはフリードが死んでからやんわりと朗らかに彼のそれを見て「クスクス」と笑ったとされる彼女の自伝に載っている。コカコーラや自由の女神と並ぶアメリカの三種の神器と例えられ、また「アメリカン・イノセンス」と呼ばれている方。
ある意味、スターってどう転ぶかが、ジュディ・ガーランドと彼女とでは分水嶺のように分かれてしまう。
一方のガーランドは13才からフリードと性的関係を持ち、しかもMGMから太ってもいないのに瘦せる為としてアンフェタミンを与えられ、昼は覚〇い剤を夜は睡眠薬で昼夜逆転を維持する人工的 "ON" "OFF" 人間となってしまっている。(※ただし、アンフェタミンを含んだ薬物は日本では戦前戦中戦後と薬局で売られ、その依存性の高さを徹○の部屋で三人姉妹の漫才師の長姉が吐露している...話は変わるけどある関西の小型車の現場でweedを吸っていた。)
何故?『The Wizard of Oz(1939)』がトラウマになったかって?
前にも言ったように人の知覚は80%が視覚からで、それを前提に...
始まりはドロシーがオズの魔法の国に着いた時、大勢のマンチキン達がウジャウジャと一斉に登場するシーンにあった。どうしても生理的に合わなかった。決して差別的でないことを言い訳に...
"カラー映画の革命" なんて呼ばれているけど、その高価な"スリー・ストリップテクニカラー"によるヴィヴィット観が反って毒々しく見えてより一層気分を悪くする原因ともなっていた。
ほかには、本作『ウィキッド ふたりの魔女』を観た時、まず違和感を感じたのは「小さな、むしゃむしゃと食べる者」から来ているマンチキンの身長が明らかに1939年の『オズの魔法使い』とは食い違い背が高かった。原作のマンチキン達の身長は10才の少女ドロシーと同じであったけどドロシーを演じたジュディ・ガーランドが当時16才だったので、キャラクターの年齢を引き上げる必要があり12才とした。マンチキンは10~12才くらいの女の子と同じ身長であるはずなんだけど、そのはずが映画ではガーランドよりもかなり低い。そんなことがどうでも良くなることが、このマンチキンを演じた奴らは、自分たちの体の醜さよりも最もグロテスクで醜悪な心がガーランドに対して性的嫌がらせを繰り返し行っていた。
本作『ウィキッド ふたりの魔女』に戻ると...
ディズニー以外でミュージカル映画界、初となる1億ドル越えってか!?
The original Broadway actress of Glinda, the higher Glinda sings,
the less sincere she is. During 'No One Mourns the Wicked.'
ミシェル・ヨーの歌いっぷりの良さに感動する暇もなく、ポップ カルチャーの歴史においてブロードウェイで20年以上上演されている『オズの魔法使い』をガールズパワーでリブートされた作品が、多くの少女を中心として大人の人達も、初めてスクリーンに登場したキャラクターで西の悪い魔女となってしまう複雑な生い立ちのエルファバの『オズの魔法使い』のバックストーリーに本作は焦点を当てている。彼女による単なる "ショーチューン" への自己憐憫や自己否定ではなく、本当の内面の痛みのようなものを表現している。付け加えると彼女の未熟さや部外者であることの永続的で振り払う事の出来ない状態、そして過小評価され外見だけで誤解されて愛されていないことへの苛立ちに対して贖罪という相容れない彼女の思い入れによってあなたの憐みの心から自ずと同情をしてしまう。
"Three times" in reference to the "no place like home" phrase
from "The Wizard of Oz" means clicking your heels together
three times while saying "There's no place like home"
そして、何よりもこれより...
シズ大学では話す動物として権威主義の象徴であるディラモンド教授が残酷に黙らさせられる邪悪な企みのもとに、その一方、次の瞬間には恵まれた裕福な娘で、アメリカが誇る美しさの典型であるグリンダがブロンドの髪を大げさに後ろになびかせて笑いを誘うコメディなところは奇妙で不穏な組み合わせで、彼女が人々をゴミのように扱うことで、本当の姿が『オズの魔法使い』の真の悪役であるという肝心要なトーンの変化をうまく表現がされていないところかもしれない?
何と言っても彼女には、この役に求められる舞台となる学校での熱狂的で情熱的でもあり、その反面モロサもある性格が微妙にズレており、だからポップスターが楽しんで経歴を広げている様子を見ているという感覚が、決して消えさることはない。いわゆるミスキャストと呼べる。
建物やエメラルド シティのリアル感を再現するために 900 万本の本物のチューリップを植えたと聞く。しかし、この映画には AI による不気味な感じが、不自然で無機質な生き物の造形とおぞましい空飛ぶ猿などによって、CGI のセットや背景にはなかなか馴染めないでいた。さらに本作には刺激的で攻撃的色彩が豊か過ぎて、あたかも普通の人の感覚と違ってもいいという製作者側の自己主張と自己満足によるあまりにも行き過ぎた無駄な行為が、ただ単に観客を魅了する前に圧倒だけしてしまう。
あまりにも本作『ウィキッド ふたりの魔女』に対して悪口を載せたのでここで一発、贖罪として言い訳の一言ってか?
2003年のミュージカル『Wicked』は2004年のトニー賞で3部門を獲得している。その一つ、ミュージカル主演女優賞をイディナ・メンゼルが受賞をしているんだけれども、そのトニー賞を彼女が受賞し、多くのオーディエンスの前で ♪Defying Gravity (今年、最高のミュージカル音楽とされる)を歌い、優れたパーフォーマンスを見た時に、何故か知らないけれどもあたしのとうに枯れ果てたと思っていた涙腺から、自分でも驚くほどの涙が出ていたことに後で気が付いてしまっていた。だから、この映画の優れたエンタテナーには悪いけど、彼女と比べると色あせて見えるし、暴力的にも若干見えてしまう。(※トニー賞はエンタテナーとして誰一人も何の部門でも日本人と呼ばれる人は受賞はしていない。ただ一人プロデューサーとして受賞)
実のところ...!
確かに『オズの魔法使い』がトラウマになっているけど、それよりもあたしが以前に持っていたA3サイズのハードカバー『Platinum Paradise』によるとその中でも頭の片隅のその隅には彼女が亡くなる数週間前の横顔のポートレイトが未だに思い出される。夭折した彼女は47才だった。それが夭折したとはいえ、彼女の若さとは裏腹にどう見ても60才後半から70才以上にしか見えなかった。失礼、女性の年齢に対して...
娘のライザ・ミネリがこんな事を語っていた。
"She was kind of a normal mother in an extraordinarily
talented body."
皆さんは、あたしがガーランドの悪口を載せたと思っているかもしれないけど自分では彼女の事を好きでも嫌いでもないし、エンタテナーとして別の角度から尊敬しての賛辞です。
彼女は『スター誕生』で主演女優賞を獲るはずだった。はずだったのに今回でも分かるように安直でくだらない人たちが妄信する映画の祭典がただの "クダラナイDEショー" に成り下がっているのが分かるし、遅刻魔の彼女が実際に製作に多大な損失を出したことや「フィルムを縦に切れ!」と言わしめるほど利益にこだわるワーナーはフィルムをズタズタに切り刻んだ。だからワーナーは、わざと横やりを入れてガーランドに獲らせないようにしたと言われている。(※葬儀の時、スタッフから「これで奴も遅刻はしないな!」と陰口されている)
そんなくだらないDE賞レースに巻き込まれないことを思い皮肉ったまで!
ところでライザ・ミネリが「母親はハリウッドに殺された。」と言ってるけど「はたから見れば悲惨な人生でも彼女なりに楽しく暮らしていた。」とも語っている。(死後、彼女には負債だけが残り、娘のライザ・ミネリが中心に返済しています。※関西の笑い芸人でもお金の使いっぷりが)
ただこれだけは...!
性的マイノリティや性的倒錯者にとっては、ジュディ・ガーランドと言う方は、"アイコン" であり "女神" でもあります。それと本作の西の魔女は『オズの魔法使い』に出てくる魔女が『妖婆 死棺の呪い』と同じレベルと仮にするなら... エルファバは比べることのできないほど異次元的にすごく素敵で可愛らしい方した。そんなの比べるのがおかしいってか?
「本当にいい刀はさやに入っている。」(三船さん)
アイシャドウに口紅... 男根のようなキノコをほおずりしながらムシャムシャと召し上がるシーンはエロ過ぎですマス。
エヘッ(´∀`💕)
※追記なし
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