「先進的国家という思い込み」ロール・ザ・ドラム! La Stradaさんの映画レビュー(感想・評価)
先進的国家という思い込み
1970年、ミソジニー(女性蔑視・嫌悪)的な意識が強いスイスの田舎で、村の男性ばかりで構成されていたブラスバンドに対して、女性や移民をメンバーにしたバンドが新たに立ちはだかるというお話です。
新旧バンドの遣り取りや恋のさや当てのコメディ的展開が本作の持ち味なのですが、物語の横糸として大切なのが、スイスでの女性参政権を巡る論争と投票です。ヨーロッパで、1970年になっても女性に参政権がなかった国があったなんて全く知りませんでした。スイスと言えば永世中立国の看板が直ぐに思いつき、先進的な民主国家と言った思い込みがあっただけに驚きです。映画を通じて知る事は多いなぁ。
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