劇場公開日 2024年10月18日

  • 予告編を見る

「拾い物のタイムリープもの」追想ジャーニー リエナクト papikoさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5拾い物のタイムリープもの

2024年10月22日
iPhoneアプリから投稿

前作があったことも知らなかったが、思わぬ拾い物だった。

売れない脚本家が30年前の自分に会いに行くお話。よくあるタイムリープものなのだが、舞台セットをメインに展開する物語が斬新。若き自分にアドバイスすることで過去自体がリアルタイムに改変していく様子がすこぶる面白かった。正直66分は短すぎる。

短いと言っても内容は濃密。時間遡行は開始2分で完了するし、スマホに驚く若い自分に「そこはいいから!」と話が進むのもコメディ的で笑えました。

あの時彼女に声を掛けていれば…もっと友人を大切にしていれば…という、まあ歳を重ねた人間ほど刺さる映画ですね。

渡辺いっけい、松田凌、新谷ゆづみといった出演陣が良い演技を見せてくれます。中でもですね、主人公の友人役の樋口幸平が素晴らしいんですよ。なんという心揺さぶるアクト。桃井タロウからの飛躍をドンブラザーズ好きも確かめておきましょう。

物語の幕引きだけはやや不満。もう少し綺麗にエンドロールに持って行って欲しかった。

papiko