劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来のレビュー・感想・評価
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昨今流行りの回想シーン
回想シーンについての意見が多いけど、この映画に限らず最近のバトル漫画やアニメはとりあえず新キャラをズラッと出しておいて、戦いが始まってからキャラクターを掘り下げるために過去の回想を挟むという手法が多く、後出し感が強くてどうにも疲れてしまうと思っていた。
この作品だけがそうなのではなく、業界全体がそういう流れになっていることに少し辟易する。
尺が長いのと構成がグダグダなのは原作通りでやむなし。
そして、それらを差し引いても凄まじい映画だったと思う。
個人的には日本映画史上に残る名作。
全編に慰安が吹き荒れる作品
「日々を慰安が吹き荒れて」
これは詩人吉野弘さんの詩の一部だが、これを作詞家の岡本おさみさんが引用して作詞し、吉田拓郎さんが曲をつけたのが名曲「祭りのあと」だ。桑田佳祐さんにも同名の曲があるが、二つの関連は知らない。桑田さんには「吉田拓郎の唄」(名アルバム「kamakura」収録)という曲があり、年齢的にも拓郎世代なので、それなりに意識しているはず。
ところでラスボス鬼舞辻無惨には、この慰安というものがない。自分で鬼とした者への慈愛が感じられない。彼らは自分が陽の下でも生きられる手段を得るための単なる道具に過ぎないのだ。
無惨は恐怖と恫喝で鬼を支配している。
これに対し、お館様の包み込む優しさとは全く違う。お館様は剣士らを子供たちと呼び、慈愛の対象としている。
「干天の慈雨」(辞書的には日照り続きの後の恵みの雨という意味)という型が水の呼吸にあるのは偶然ではない。
「鬼滅の刃」に通底しているのは、優しさとか慈愛といったものだ。
今回は副題にあるように、前作「無限列車編」で「逃げるな、卑怯者‼」と炭治郎に言われた猗窩座が主たる鬼だ。
猗窩座も大格闘の末に炭治郎らに敗れ、人として成仏する。成仏の過程で、彼の人としての生き方が描かれ、それが作品の基底である優しさになっている。
そうして慰安が全編に吹き荒れて、多くの人は感涙している。
上弦の参である猗窩座をたおすのにあそこまで苦労したのに、さらにこの上の上弦とラスボス鬼舞辻無惨とはどう戦うのかと暗澹たる思いになる(アニメのみフォローしているので、コミックでの最終結末は知らない)
もう一度、吉野弘さんの詩から。
「ひとが
ひとでなくなるのは
自分を愛することをやめるときだ。
自分を愛することをやめるとき
ひとは
他人を愛することをやめ
世界を見失ってしまう」
猗窩座がそうであったように、まさに鬼が生まれる過程がここに書かれてある。
内田樹さんは「「鬼滅の刃」の構造分析」(ネットで読めます、ファン必読)で、「鬼滅の刃」の混沌について言及しているが、その混沌さが物語の重層化を生み感動を深くさせている。
前日に「スーパーマン」を観た後、館内のトイレで用足しをしていると、1人の少年(小学1年位だろうか)が走り込んで来た。「間に合った‼」と大きく声を出したので、思わず少年を見たら、彼と眼が合った。用足しを終わって手を洗っていると先程の少年(夏らしい黒い肌をしている)が近寄ってきて、「今日は何を見ましたか。僕は鬼滅の刃を見ました」と丁寧だが屈託なく尋ねてきた。私はなんだか嬉しい心持ちになり「君は炭治郎を観たんだね。おじさんはスーパーマンを観たよ。」と答えた。それを聞くや少年はその場から弾むように消えた。
少年には、炭治郎の持つ強い優しさを持ち続けて欲しいと思った。憎悪は伝播するが、優しさもきっと伝播し憎悪を凌駕し駆逐するはずだ。少年がこれから生きる時代が美しいものであれと願う。
必ず映画館で観ましょう
まず、驚かされたのは画像のリアルさ。バトルシーンはさすがにアニメだが雨や背景のリアルさは大画面ならでは。善逸、炭治郎頑張りました。次は伊之助の活躍が楽しみ。ちょっと回想シーンが長く途中もたつくが省くと1時間半位になるだろうから人物像の深掘りや背景には必要なので納得感はある。しのぶさんが負けたのは残念無念、カナヲが敵を取ってくれるといいなあ。
圧巻のエンターテインメント!
舞台となった無限城の圧倒的なクオリティだけでも星5に値する作品だと思います。
飛び回る鴉の視点で映像が上下左右目まぐるしく切り替わる様は映画と言うより何かアトラクションに近いものを感じました。作品への没入感がとんでもないです。
映像美という点では無限列車より断然今回の無限城編の方が見応えがあります。
戦闘シーン中にしっかりと回想を入れていたのも、登場人物への感情移入がしやすくて私は好きでした。絶対に必要だったと思います。
また、声優さん達の演技力も大変素晴らしいです。特に童磨の爽やかな狂気にはゾクゾクしました。
元からufotableさんが制作した作品は高く評価しており今回も期待していましたが、その期待を何倍も越える圧倒的な完成度です!
この満足度の高さは他の映画ではなかなか味わえないと個人的に思いました。
原作既読勢による超個人的刺さりポイント
【OP】
・BGMとてもよき
・落下する描写素敵(推しの伊黒さん、甘露寺さんのシーン増えてて1人で喜ぶ)
・圧巻の無限城
→これは無惨様見つからないのも納得
・製作陣の気合いがひしひしと伝わる無限城のエフェクト
【童磨戦】
・原作だと無限城内の一部屋?だったのがちゃんと怪しいお屋敷になってる
・お二人の声優さんの演技が素晴らしい
・ゴキッの音があまりにも生々しくて耐えられなかった
【お館様】
・描写追加!隠しの皆さんこんなにいたんだ
・モブと上限の実力差丸わかりでおもろい
・太陽と地球くらいの差あるじゃん
・原作の輝利哉様もっと無表情でクールだった気がするけど少年感が増してて応援したくなった
【獪岳戦】
・原作は獪岳が黒、善逸白の斬撃だっけど、青と黄色の対比になって雷の撃ち合い描写がバチバチ綺麗だった
・「おせーんだよ、クズ」
→ありがとうございます!!
・戦闘描写大幅プラス
・その分善逸の受け身時間長いのが強調されてて、最後まで説得しようとしてたんだなぁと分かる
・火雷神で背中の「滅」が見えるところが好きだったんだけど思ったより服焼けてないな!?
・村田さんのうっっっすい水の呼吸のエフェクトが映画で見られるなんて感動
【猗窩座戦】
・バチバチに緊迫したシーンが続いた後の猪之助でみんな笑う(てか映画通して猪之助のシーンでだいたい笑い起きてた)
・義勇さんの水の呼吸のバトル描写がピカイチ
・義勇さんてこんなに強いんだ
・猗窩座の打撃ちゃんと花火出てる!
・透き通る世界、原作が透過だとしたら映画は透視
・原作では同じ部屋の中で戦ってると思っていたから次々変わる無限城の部屋の中を飛び回りながら戦闘してて大迫力
・炭十郎さん死の十日前にその動きなの!?
・鬼殺隊だったら絶対柱になってた人、潜在スペック作中屈指だと思う
・恋雪さんの髪飾りがかなり強調されていて、猗窩座の術式と関連してるのが初見の人にも分かりやすくなってた
・笑顔でぶん殴る師範が一番怖いです
・最後の2人が抱き合うシーンは感動
・石田さんの演技が良すぎた
・失神した義勇さんを心配するヨボヨボカラスかわいい
タイトルなし(ネタバレ)
徐々にクオリティが上がる化け物アニメ。
乱式を凪でかわす義勇カッコ良すぎんよ〜
猗窩座の破壊殺 脚式 冠先割カッコすぎる。石田彰がカッコ良いのか。あそこ堪らない。
猗窩座の技名がどれも花火の名称に由来してると知りなるほどとなった。泣くね。冠先割とか青銀乱残光とか。
炭治郎への致命傷になるであろう攻撃を寸前で義勇さんが水車とかでサポートするのほんとどっちかが欠けたら勝てなかったんだなって演出がやっぱりufotableは上手すぎる。
炭治郎のパンチが師範のと重なるところで泣いた。
数百年呼びかけ続けてた小雪の声がやっと届いたのも泣ける。
猗窩座が笑うところも泣ける。
自分に滅式撃つところも泣ける。
1番殺したかったのは弱い自分ってのも泣ける。
みんなにおかえりって言ってもらえてよかったな狛恋。
驚愕の映像体験
『鬼滅の刃』は、もはや映画というより“体験“。
その映像クオリティは圧倒的で、特に〈無限城〉の描写には息を呑む。文字通り“無限“に広がる構造美と空間演出。アニメ表現の限界を更新したと言っていいのでは?
物語は三つの激闘を軸に展開する。
ひとつは、胡蝶しのぶと、上弦の鬼・童磨の対決。しのぶの静かな覚悟と、毒を駆使する戦法が鮮烈。
もうひとつは、炭治郎と冨岡義勇、水の呼吸を極めた二人のコンビによる、猗窩座との死闘。技と精神力がぶつかり合う。
そして善逸と、かつての兄弟子との一騎討ち。臆病であった彼が、自分のすべてを懸けて挑む姿には、意外なほどの重みと熱量が宿る。
中でも、猗窩座の存在は際立つ。
彼はまさに“裏の主人公“。
バトルでは、覚醒した炭治郎と義勇2人がかりでも互角。いや猗窩座に余裕すらある。バトルを楽しみ続ける。
そして明らかになる猗窩座の過去…
病気の父を、大切な人をなくした。
「強くなければ、守れない」
「弱い者は、消えていく」
その信念は悲しみの裏返しであり、自身の喪失の記憶でもある。だからこそ、彼の言葉と拳には重みがある。そして、炭治郎たちとの戦いの中で、彼の中に眠っていた“人間の記憶“が揺り起こされる。
猗窩座が下した最後の決断に、涙してしまう。
『鬼滅の刃』の魅力がここにある。壮絶な戦闘の奥に、人の過去や哀しみ、誇りと希望が織り込まれている。
この物語に映像クオリティが重なって、圧倒するのだと思う。
猗窩座!!!!!
あかざって打ったら猗窩座と一発変換できてしまった!!!
それほどの社会現象!!!
漫画は読んでないので、三部作終わったら一気読みしたい。
無限列車からもう5年も経つなんて、時は早いものだ。
当時のレビューを読むとその時の熱が思い出させる。
娘が小1になったので、鬼滅アニメを解禁した。
早い子は年中とかで鬼滅ごっこをしてたけど、やはり何のために戦闘するのか理解できない歳では見せていけないと思っていた。
毎日少しずつ、立志編からアニメを見た。
素晴らしい映像と音楽とテンポの良さ。
アニメがなかったら鬼滅を知らぬまま生きていたと思う。
夏になったら映画やるから、それまでにアニメ見終わろうねと言って、無事に見終わり、柱稽古編は2周もして予習バッチリ。
しかし、映画時間が2時間半と発表されると、一緒に映画観に行くのは無理だと思った。
何回も何回も確認し、トイレに立たないようにご飯の時間やトイレの回数も調整してから臨んだ。
怖いシーンがあったらすぐに目を閉じてとも伝えた。
三連休の最後の海の日、460席は満席。
ベビーカーに乗るくらいの小さい子もたくさんいた。
幸い大声で叫ぶ子や静かなシーンでぼりぼりポップコーン食べる音も聞こえなかった。
娘も2回くらい『まだ終わらない?』と飽きて聞いてきたが最後まで座って観ることができた。
肝心の映画は素晴らしいの一言。
戦闘シーンが多かったが音の迫力と画力で引き込まれた。
シーンがコロコロと変わり飽きることはなかった。
猗窩座はまっすぐで良い子で何か理由があって鬼になったんだろうなと思っていた。
鬼に誘われたのではなく強制的に鬼になってしまったのか。。。
最後は鬼滅隊に倒されるのではなく自分で消える意志を持って消えたというのが、面白かった。
猗窩座が倒れたあとのカラスの報告が左から本当に飛んできて伝令しているようで映画館ならではの臨場感があった。
猗窩座再来というタイトルなので猗窩座メインなのかと思ったら、しのぶさん!!!そんなあっさり!!!
しのぶさんの過去ももっと見たかった。
体に吸収されただけだから、もしかしたら体の中で生きてるとかの設定なのか、、、!?
そうじゃないとあっさりしすぎて悲しい!!!
とにかく2時間半のこの映画を作るのにどれほどの時間と人力がかかったのか。
二部も楽しみに生きていきます。
禰津子!がんばれ!
猗窩座推しなら嬉しい映画
公開日に2回鑑賞しました。簡潔に言うなら、善逸vs獪岳と猗窩座の為の映画😂自分的には、童磨の戦いを次作に持ち越さず、今回で決着をつけて欲しかった。こんなに区切っていては映画版が完結するのに何年かかるのかと感じた。
後半はほぼ猗窩座祭り、猗窩座推しには嬉しいだろう。ただ童磨vsしのぶさんや善逸vs獪岳の戦いの印象が薄れてしまう。自分の主観だが1番まともな鬼は猗窩座だなと再認識出来る映画だった。鬼滅ファンとしては映像も音楽も素晴らしかったし、次作にも期待。
作画は圧倒的
初日に観てきました。
無限城の表現は素晴らしく、IMAXで見て良かったと思いました。
戦闘シーンも圧倒的な迫力!映画ならではですね。
ただ、やはり回想シーンで戦闘シーンのスピード、迫力が途切れてしまうのが残念です。猗窩座のバックボーンを語るのは不可欠。あのエピソードを入れない訳にはいかない。それは理解できますが、戦闘の途中で入れなくても良かったのではと思います。
漫画では違和感がないのに、映画だと流れを断ち切ってしまう感があってもったいない。
最初にエピソードを入れて、その後に戦闘シーン…など順番を工夫すれば良かったのかも。
漫画に忠実に、映像は漫画以上にとの考えには敬意を評しますが、映像ならではのシナリオ、演出にした方が良かったのでは。
無限列車編は場所も狭かったし登場人物も少なくてそのまま映像化しても非常にまとまりがありました。
無限城編は3部作になるようなので、ちょっと心配です。
強さを求める理由
守りたかったし、助けたかったんだよな。
やっぱりアカザの過去辛いわ。
原作知っててもちょっと泣きそうになる。
待ちに待った無限城編。
若干時間が長いけど、中弛みなく最後まで楽しめました。
今回も作画やCG、戦闘描写がめっちゃ良かった!流石はufotable
メインのアカザ戦が楽しめたのはもちろんだが、しのぶと善逸の戦闘シーンも力入ってて良かったな。蟲の呼吸と雷の呼吸のエフェクトが超かっこいい。
気になった所を上げるなら
戦闘シーンの際、動きが速すぎるのとエフェクトが邪魔でちょっと見辛いシーンが多いってとこかな。
でもそういった見辛さはこの映画に限ったことじゃなく、今までもそうだった。
遊郭編終盤の天元VS妓夫太郎とか顕著だったよな。
まぁ、多分次はメインが童魔戦で間にちょっと鳴女戦やって、ラストに黒死牟戦の入りまでやると思うんだよな。
次も楽しみ
無限城の描写に素直に感動
自分にとって、鬼殺隊の面々は家族のような存在であり、これは、映画ではなく戦いの忠実な記録であると思う。物語の途中であるから、一つの映画としてまとまりはないので、星4つ。ただ、この映画の存在そのものが、心を温かく、熱くさせ、2時間半、ずっとワクワクしていた。これほど、漫画原作と共に名作となる映像化は無いのではないかと思う。
鬼が死ぬ時に走馬灯を見る予定調和を、批判をする人もいるようだが、ストーリーは原作にほぼ忠実なところは原作ファンとしては好感が持てる。映像作品として、時間をかけて考えられているであろう無限城の設計が素晴らしく、戦いのカット割もとてもわかりやすく、美しい。CGの使い方も相変わらず上手い。劇場で見ると本当に迫力がある。
原作にはない鬼殺隊の落下の止め方や柱の合流の仕方、輝利哉の健闘、城の中の鬼殺隊の動き方も人間関係もわかりやすく、とても良かった。胡蝶と童磨を筆頭に、声優陣の迫真の演技も素晴らしい。
個人的には善逸と獪岳の戦いを、カラスからみんなへ報告して欲しかった。
次回も本当に楽しみです。何年でも待ちます。
原作を知る方、知らない方、どちらも楽しめます☺️
やはり鬼滅の刃アニメに欠かせない要素が映像美。
キャラの動き、無限城のギミックが事細かに再現されているところ、そして鬼滅の刃の代名詞である呼吸技、猗窩座戦でのW水の呼吸は必見。
ストーリーは胡蝶VS童磨、善逸VS獪岳、炭治郎&義勇VS猗窩座を主なメインテーマとして各キャラの過去回想が入る展開としており本誌の細々として展開が変わるところをしっかり纏めてきたのは流石は人気アニメ。力を入れているのも感じられた。
そして150分以上のボリュームで見応えはかなりある。
原作を知る方は再現美を楽しめ、原作を知らない方は主要キャラの死もあり他の展開もドキドキしながら観れるのではないかと。
猗窩座回想ではお涙シーンはあったが、個人感想ですがやはり敵キャラなのか無限列車編の煉獄杏寿郎程の感動シーンには至らずでした。
また、環境によりますが、自分が行った映画館が満席だったことで臭いや密集感での空調(湿気、温度調整)が気になりました。少し落ち着いてから行けば良かったと感じました。ただ、そうなると特典が貰えなかったんですがね。。。
圧巻
原作ファンです。
まず、映像表現は相変わらず素晴らしいです。
敵も味方も精鋭同士で戦う最終局面、柱の名に相応しい、あるいは上弦の鬼たるに相応しい技の応酬で、エフェクトやスピード感など一度見ただけでは正直何が起こったかわからないほど、リッチな戦闘シーンになっていると思います。
特筆すべきは、声優さんのお芝居。本当に素晴らしかった。
炭治郎役の花江夏樹さん、善逸役の下野紘さん、童磨役の宮野真守さん、猗窩座役の石田彰さん、冨岡義勇役の櫻井孝宏さん…どなたのキャラクターも素晴らしかったですが、特に胡蝶しのぶ役の早見沙織さん…
元々鬼滅ではしのぶさんが好きなので贔屓目は多少あるにせよ、怒りを抑えきれない震えた声や、負傷して思わず溢れた弱音、渾身の一撃を見舞った後の悪態…原作を読んだ時よりもキャラクターの解釈がより一段深まるような素晴らしい演技に、失われる命の輝きを確かに感じて終始涙を堪えきれませんでした。(終盤の狛治と恋雪のシーンよりも個人的には収集がつかない程でした)
本作では最後童磨とカナヲが少しやり合って終わりますが、次作では決着がつくと思うので楽しみに待ちたいと思います。早く溜飲を下げたい。宮野さんの演技のおかげで本当に童磨への不快感嫌悪感を強く感じ、敵役としてこれ以上ない完成度だなと感嘆しました。
役立たずの狛犬。
本作のメインはサブタイトルにもなっている猗窩座戦とその過去だと思いますが、やはりとても気合を入れて製作されたのだと感じました。首を切っても体が崩壊しない絶望感はアニメの方がより感じられましたし、過去編は鑑賞した劇場では、堪えきれない嗚咽の声がチラホラと聞こえてきました。
どんなに理不尽で凄惨な過去があろうと、それで狛治や猗窩座の犯した罪が許されるわけではありません。そのあたり、鬼滅は筋が通っていて好きです。狛治は天国には行けない。
でも、一緒に地獄まで付いてきてくれる恋雪がいます。今生では夫婦になることの叶わなかった二人ですが、共に炎に包まれる姿にわずかな救いを見出しても良いのだと思いました。
一挙放送見ているような流れ…
劇場版はストーリー展開の再構成が必要だと感じたのですが、制作側にそういう発想はなかったんですかね…
原作通りにやると、柱の半分以上は戦闘の順番待ちで走っているだけになってしまうので、とりあえず戦闘に突入してちょい見せで、結果は持ち越しにするほうが良かったと思います
それと視聴するとわかりますが、胡蝶戦や善逸戦が完全に炭治郎戦に飲まれてしまった形になってしまっていたので、3つの戦いを同時進行気味にしたほうが、見る側にインパクトが残せた気がしました
ふつうに面白いが、惜しくも感じた
これが鬼滅でなければ、満足で終わったかもしれない。期待値がどうしても上がってしまい、見終わって「惜しいな」と感じてしまった。
迫力という意味では他の追随を許さず、見応えがある。感動するシーンもある。
では一番の問題は何かというと、特に前半部分にある。
無限城ではキャラクターが分かれて各々敵に遭遇し、戦っていくことになる。
敵と遭遇、戦うが、回想が入る。戻って戦うが、また回想。
違う場所でも敵と遭遇、また回想。
という流れが幾度かある。
つまり、場面替わりがありすぎるので、その度に見ている方が気持ちを切り替えなければならない。しかも正直省いても良いような回想があったりした。
原作を忘れてしまったが、こんなに説明過剰だっただろうか。
とにもかくにも無限城は編集泣かせだったのだろうが、そういった意味では神楽の回想でも出てきた「無駄を省く」ということが出来ていない。編集の妙とはいかに、無駄をそぎ、必要なものを残すかということにあるはず。ジブリを見てもそうだが、傑作には決して無駄がない。その点が惜しい。尺も短くできたろうし。仮に尺を長くしたいなら、もっと前作の振り返りを長くするだけでよい。
ここで一つ思ったのは、なんとか見ている人に感動してほしいからこうなってしまっているのだということ。しかし、中途半端な回想は興ざめにしかならず、リズムも失われる。そして多すぎてくどい。無限城編はどちらかというと、バトルに重きを置くべきなのでは?
(それこそアニメーターの腕の見せ所)
逆に後半は(それまでを犠牲にしているともいえるが)「猗窩座との対決」をクライマックスにしたいと対象を絞っているから、見やすいし、丁寧に描かれているので感情移入もできる。(死ぬまでが少し長いけど)
別に回想を入れるなという風には思わない。必要な回想ももちろんあった。しかし蛇足になるくらいなら入れないほうが良い。今思うと回想だけの話ではないかもしれないが(セリフやシーンなども)、もし蛇足になるなら、たとえ原作にあったとしても削るということをしなければならないと思う。
ただ決してつまらないわけではない。感動もする。やはり鬼滅という映画に対する期待値が異常に高いのだ。
よかったところは、やっぱり戦うところです。
4DX最高に楽しい。長い〜
やはり鬼滅の刃のアニメーションは凄まじい。
無限城の映像が美しすぎる。
それに加えて4DXは無限城をカラス達と飛んでいるような臨場感、雪、水飛沫、雷、花の匂い、戦闘の風、体へのダメージ(背中のシートから叩かれる笑)など視覚以外の楽しさに驚きの連続。
そのうちシートベルトが必須になるのではないかと思う。滑りやすい生地のスカートとか着ない方が良い。
体感的にはUSJのハリポタまではいかないが、想像以上に揺れる。普段乗り物酔いしないが、あまりの揺さぶられに酔うかもと頭によぎった。
いつ揺れても良いように体に力が入るし、何度もずり落ちそうになり座り直した。それが3時間、正直疲れた‥。満足感もあるがこんなにぐったりした映画は初めて。
4DXは無限列車編、ONE PIECE FILM REDでも観たが、観るたびにアトラクション化していて、アニメの戦闘シーンなんかはもう普通の映画は満足できません。
内容については色々な意見があるが、
この三連戦は本当に見どころしかない。が、本当にぶつ切りで過去回想シーンにも時間をかけているので、猗窩座の過去は内容泣けるんだけど本当にていねいに作られていて長い‥‥
終わった後もまわりから「楽しかったー!」と言い合う声は聞こえず、「長かったね‥」「大丈夫?(多分乗り物酔い)」「ポップコーンほとんどこぼれちゃった‥」などと観客の疲労が場内に滲み出ていた。
4DXならではの楽しさと疲労なのか。
あとは漫画ではあまり感じられなかった輝利哉の戦いが面白さを倍増させていた。
雷の戦いは、「上弦の陸と我妻隊士が鉢合わせしました!近くに他の隊士はいません!すぐに援軍を!」とすぐに情報共有されていたのに、善逸が1人で戦いに勝った事、カラスが他の柱や隊士全員に速報してあげて欲しかった( ; ; )
あれが相打ちだったからだとか、善逸も瀕死の重傷だったから引き分けだとか書かれていたけど、それなら義勇と炭治郎だって猗窩座を倒した後気絶していた。
「我妻隊士、上弦の陸撃破〜」と皆に伝え、蜜璃ちゃんが「わぁ!善逸くん凄ぃ!やるじゃなぁーい♡」なんてセリフがオリジナルで入っていたら言う事なかったんですが。
なんで原作でもないのかなー。あの善逸が寝ないで倒したんだよ!笑
個人的に一番感動ポイントです。
猗窩座の物語
猗窩座は父が自殺し、師範や恋雪が毒殺されたことで何も守れない自分に絶望した。
その深い恨みと怒りが猗窩座を形作り、狂信的に強さを求めるようになった。
でも炭治郎に完敗し、恋雪から「もう充分だよ」と言ってもらえたときに、守れなかった罪悪感や「強くならないといけない」という呪縛から開放された。
「守れなくてごめん」と恋雪に謝った瞬間に、初めて自分の罪や弱さを素直に受け入れることができた。
怨霊・猗窩座から解き放たれて、本来の狛治として自由になることができた。
過去の傷、執念、受容、解放
これが猗窩座の物語
炭治郎、義勇に続き猗窩座は3人目の主人公では?
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