劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来のレビュー・感想・評価
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鬼滅ファンの映画
映画館で年間20作品位は視聴しています。鬼滅の刃の漫画やアニメを視聴したことのない感想なので、鬼滅ファンの期待度とは相違していることを最初に述べておきます。鬼滅の刃は漫画やアニメやコスプレで知られ人気になっている作品で、世界中に鬼滅ファンがいることは知っていました。国内の映画ランキングは1位で映画ファンとしても視聴しなければと思いました。私が少年時代に松本氏の銀河鉄道999や千葉氏あしたのジョー等は大変な人気があり、大人が視聴しても感銘を受けた作品だったと思います。リング上のボクシング描写も動きがあり、声優さんのセリフは含蓄があり響いた。名作にはカリオストロの城があるが、このアニメが評価されるのも決闘シーンなどの細かな描写やほっこりするセリフも響いた。近年では宮崎アニメが評価されるのも細やかな動きや情景が描かれアニメの素晴らしさを描いている。鬼滅に関して、鬼退治の決闘シーンに過去のバックボーンが挿入され人が鬼になった経緯が描きだされる。おそらく初見の視聴者に対しての配慮もあるのだろうが、決闘最中である。長いバックボーンはおそらく鬼滅ファンにも違和感を感じさせるのではないか?宮崎アニメのような動きの描写ではありません。名作アニメは細かな動きの描写(カリオストロの城の決闘シーンなど)そのシーンを際立たせ観客を引き込みます。宮崎アニメに象徴されるようにアニメ映画は職人によって成熟しており、それと同等な質の画像などが求められている。漫画からの作品なので世界観を壊さず忠実に描写していくのも大切ですが、漫画とは相違する映画の特性を生かした細やかな描写の作品にするべきではないでしょうか。子供連れの大人(中年)視聴していたが、傑作アニメを視聴している世代でもあります。漫画が売れ、アニメ映画に落としこむにしても映画の特性を最大限生かして宮崎アニメのように描写をしなければ映画好きには響かないと思う。日本のアニメは世界中で視聴され映画産業の柱になるので、頑張って欲しい。
これはもう仕方無し!
「映画」としての緩急演出の成否とか、
説明のしすぎとか、
ちょっと泣かせに来すぎとか、
いろいろと観た人から指摘されるポイントに、
私も頷きかけるものも無くはありませんが。
でももう、仕方無いんです。
これは『鬼滅の刃』最終章の第一弾なのです。
つまりこれは、映画云々じゃなくて、
『鬼滅の刃』という大きな作品の、
最後の最後に大爆発する激闘を、
ひたすらの熱情で映像化した作品なのです。
私は長年映画ファンですが、
これは『鬼滅の刃』という稀有な作品の最終章。
だからこう行くしかない、と本当に思います。
吾峠先生の描かれている通りの内容、
そしてそれを越えるアクションと画面でした。
ufotableの皆さんの渾身の技術、美術、シナリオ。
声優さんたちもよくそれに応え、
一丸となったすごい熱量でした。
原作を読んでいた身としては、
実は猗窩座の過去の話は余り好きでは無かった。
何故なら悲しすぎるので。
猗窩座があまりにもあまりにも不憫で、
そしてエピソードが悲しいので長くて、
個人的には苦手でした。
しかし今回の映画では思う以上に締まっていて、
心配する事無かったなあと。
やはり石田彰さんのあの「自分自身と戦う」名演が、
印象深かったからだと思います。
そして上弦といえば。
童磨、宮野真守さん。
原作から受けた印象から、個人的には、
もっとあくどく癖ツヨで来るのかと思ったら、
抑揚抑えめ渋めで予想外でした。
それが童磨を逆に際立たせていたと感じます。
第二章はあの人が来るのですね。
色々と楽しみお待ちしております。
無限回想編
鬼滅の刃初見勢の感想です
鬼滅の刃の大人気ぶりと作品の完成度の高さも当然知っているのですが、ブームに乗り遅れて漫画もアニメも見たことがなく、知っているのは炭治郎と煉獄さんの名前と容姿、「判断が遅い」で有名な天狗の爺ちゃんのネットミームくらいというガチの初見勢です。
とは言え、あの鬼滅の刃のこと、初見勢でも絶対に面白いに違いないと根拠のない自信満々で映画館に行ってまいりました。
でも、結論から言うとむっちゃ生意気にも★2.5の評価でありまして。すみません。
確かに映像も音楽も声優陣もとてつもなく豪華で魅力的、、、なんですが、いかんせんストーリーが進まなすぎません? 鬼滅の刃ガチ勢の皆様にとってはこの進行時間軸が一般的なのかもしれませんが。知らんけど。
てか、妹さんとか寝てるだけだったし、主役級の人っぽいのに3時間走ってるだけで終わっちゃった人もけっこういたぞ(名前もわからんかったわ)
結局は3時間かけてやったことは戦闘→回想→戦闘→回想→戦闘→回想→以上!また次回ってオイ!
肝心の戦闘シーンも剣術メインで「○式○の型」と叫ぶものの、初見勢には違いが全くわからず、絵面も同じように見えましたがゆえ、ぶっちゃけ途中から飽きちまいまして。
パチンコで当選確率20%くらいの演出を延々と見せられてる感じというか、派手なんだけど同じような映像で、ぶっちゃけ絶対当たらないわコレ、、、じゃない、絶対決着付かないんでしょコレと初見勢にすらバレバレでしたから、当然ながら1時間越えたあたりからは、どんなにすごい戦闘映像でもハラハラしないどころかダレて見始めちゃいまして。
ココらへんは、最初から出し惜しみなくMAXで映像演出をやりすぎちゃった弊害なのかもしれませんね。
てか、この流れだと炭治郎の父が人類最強ってことで合ってますか? 知らんけど。
病弱に見えた炭治郎のお父様は一般人っぽく見えたけど、実は代々続く凄い方っぽくて、鬼殺隊の皆様こそ最初から炭治郎のお父様に習いに行っとけばいいやん、てか修行の仕方が間違ってなくね?って思いました。知らんけど。
あとは、敵味方全員が不幸な過去を持ってる実は良い人でしたってのも食傷ぎみだったかなあ。今回たまたまかもしれないけど、フリーザ様みたいな圧倒的な悪者がいても良さそうなもんだけど、この様子だときっと次回もこんな感じっぽい。知らんけど。
てか、今回走ってるだけで終わっちゃった人もいましたけど、次回もその方中心で、戦闘→回想→戦闘→回想→戦闘→戦闘→以上!になるんでしょうかねぇ。知らんけど。
そして、全員がやっぱり不幸な過去を持ってる実は良い人なんでしょうか。ひええええええ、いったいあと何回で終わるのよぉぉ〜
ガチ勢の方、変な感想&評価下げちまいましてすみません。
知らんけど。
極上の人鬼頂上決戦!!
人の中の鬼が酷い。
人の中のオニが鬼になり、
そして、人に戻り静かに消えてゆく様を
ながめるていると、
鬼の口から出た
「人の儚さ、人の素晴らしさ」が感じられてくる。
製作スタッフが炭治郎のように
鍛錬して鍛錬して、
練って練って練り上げた
世界一の
バトルアクション・ジャパニメーション!
これを世界が目の当たりにすることで
さらに日本独自のアニメ文化が確固たるものと
なる。
ハリウッドもピクサーも真似の出来ない
緻密さ、濃度・密度、スピード、世界観。
無限城の天地前後、上下左右、
四方八方の奥行き、
何処までも続く異様空間に
ぐるんぐるんしながら頭が酔う。
日本人が世界に先駆け
映画館で体感すべき作品です。
追伸
見て思ったエトセトラ、
●黒羽ばたきドローン?操る作戦本部の存在が
かなり気に入りました。
キョンシー?みたく額にお札貼って
さらさらしゃらしゃら筆を滑らし
無限城を少しずつ解明していく感じに
ぞくぞくしていました。
この部隊(の活躍)は次回もすごく楽しみ。
●冒頭の雪、林、墓地の美術シーンはきれいで
世界にすっと入り込めてイイですなぁ
●メイン要素が無限城内部だったから、
アニメのスーパーフラットと、
CGの立体感・奥行き感がマッチして
ミックスまぜまぜしても違和感はさほどなく
逆に目に心地よい混ざり(溶け込み)具合でした。
●超人気作品なので、本編開始前に
鬼滅の刃コラボCM(5つくらい)や、
その他CM等が約23分間もありました。
好まない人はちょっとがまん、我慢。
※鬼滅のレビューにジブリのこととか書いてしまっていたので一部を削除させてもらいました。(2025年7月25日)
どうもすみませんでした 🙇
文句なしの百点満点!
いや凄かったですね、待たされた甲斐がありました。初日に子供と行ったんですが、見たこともないド迫力な映像と映画館ならではの凄まじい大音響に感動して終始涙が頬を伝ってました。
五十代のおっさんがあまりの感動にまばたきも忘れて涙を流し続けるって相当凄いと思います。
他と比べてはいけませんが、こんなことは初めてでしたねーユーフォーテーブルさんハンパないッス。
例えるなら煉獄さんの時のクライマックスが最初から最後までずーっと続くって感じでしょうか、自分は原作派でアニオリは嫌いなんですが、今回は言うことなかったですねー『素晴らしい!』の一言。
ということで夜が明けたら二回目観に行こうと思ってます。
強いて言えば斜め左後方でポップコーン喰ってる奴の音がうるさかったです。館内は飲み食い禁止にすればいいと思います。
これ本当に鬼滅の刃なの?って驚くぐらい神映画︎︎!!
またしても善逸に惚れます!義勇カッコよすぎ!
戦闘やって回想やっては賛否両論ありますが僕はそれでも楽しめましたし感動もしました。大満足です!
虫の呼吸、雷の呼吸、水の呼吸、ヒノカミ神楽の戦闘シーンの迫力が凄くて鳥肌が止まりませんでした!
善逸が火雷神を使う所は音楽から映像から特に鳥肌がやばかったです!
原作読んでから早く動きのある映像で見たかったので今回見れて最高でした!
大袈裟ですけどカッコよすぎて善逸ファンは気絶するかも?w
義勇の戦闘シーンも鳥肌が止まりません!
猗窩座や童磨の戦闘シーンも最高!
絶対映画館の大画面で見るのがおすすめです!!
映画館で観たことを後悔する理由がなかった
高度なアニメーション映像体験
なんで知ってるのにこんなに泣いちゃうんだろう
原作既読、アニメもずっとおっかけてるおばちゃんです。
公開初日、0時過ぎる最終回で鑑賞。
びっくりするほどの満席。
なんでストーリー知ってるのに
こんなに泣いちゃうんだろう。
大粒の涙が、ボロボロと落ちる。
このシーンで、あのセリフで、
涙がこぼれっぱなしの155分でした。
映像もキレイだし、
音や声が入ってアニメになることで、
キャラクターたちの心の動きがより際立って、
理解が深まるっていうか、
共感できるっていうか。
上手く言えないけど、
ともかくほんとーーーに最高だった。
(↑語彙力のなさよ)
ずっとずっと穏やかだった胡蝶さんの声が
びっくりするほど怒っていたり、
童磨が本当ーーーに嫌なやつだったり、、、
早見さんと宮野さん、最高でした。
童磨役に宮野さんを選んだ製作陣、天才だわ。
善逸の戦いも最高だった。
獪岳と善逸の心の有り様の違い、
だから獪岳は鬼になってしまうんだなぁって。
じいちゃんとのラスト、ボロボロと涙。
猗窩座戦は言わずもがな。
義勇さんかっこよ過ぎでしょ。
惚れてまうやろー!
炭治郎の回想、覚醒、最高やし、
猗窩座のラスト、圧巻。
もう、泣きまくり。
あ、あと
無限城が本当に無限城すぎる。
輝利哉さまたちも頑張ってる!!
初日、0時すぎる回だったけど
(年齢的にやめとくべきだったかなと
観る前は思ったけど)
本当に行ってよかった。
大学生の娘と行きましたが、
2人で観れて本当よかったなぁ、、、!
第2章も楽しみに待ってます。
夏休み観たい映画がいっぱいあって
毎週行くくらい観る予定やけど、
鬼滅、もう一回観ようかなと思っています。
想像を遥かに超えてきた
鬼滅制作に関わるスタッフキャストの技術と熱量が惜しみなく発揮された贅沢な155分。アニメーションではあるが実写のような没入感が得られ、最早芸術作品の域。そしてこれはまだ無限城編の第一章だなんて…。
何より原作へのリスペクトを感じる。
冒頭から胸が締め付けられる場面や、蜜璃ちゃんと同じように見惚れるキャラのアクションシーン。
そして何より、猗窩座を大切に描いてくださったことに感謝。名無しの鬼殺隊員たちと新規キャラの声優さんも一切手抜きなし。
情緒を揺さぶる劇伴も更にパワーアップしており、梶浦さん椎名さんに殴られたような気分。
一先ず1ミリほどしか言葉に出来ないので、是非未見の方は全身に鬼滅熱をスクリーン越しに浴びてきて欲しい。
「成長」をキーワードに編まれた見せ場満載の特濃2時間半。泣けはしなかったけど大満足。
いやあ、面白かったね!!! やっぱり。
ホント、凄いコンテンツですよ。鬼滅の刃は。
圧倒的な密度の2時間半。
そんな長尺の映画には全く思えないくらい、
息を詰めて最後まで見入ってしまった。
日本最高峰のアニメーションであるのは間違いない。
TVシリーズと映画版の『無限列車編』は視聴済。
原作はせっかくなので、まったく手をつけていない。
なので、どうやってこの話が終わるかについても、
あえて予備知識のない状態で臨んでいる。
どうせなら、アニメを全力で楽しみたいのでね。
今日の出来は、十分にこれまでため込んできた
期待に応えてくれるものだった。
― ― ― ―
僕が封切りの日に映画館に足を運ぶことは、
年に数回くらいしかないが、今日はしっかり
席をリザーブして万全の準備にて臨んだ。
ただし1300円のレイトショーw 封切りなのに
夜間割引を用意してくれるシアタス調布大好き!
で、21時に映画館に足を運んで、びっくりした。
もう夜なのに、ロビーに立錐の余地もないくらい、
客がひしめきあっているじゃないか!!!
どういうこと?? しかも1日20公演もあるのに
全部満席、完売御礼!!! すげー!
どんだけみんな鬼滅の刃好きやねんww
これは、もはやある種の「イベント」だ。
コミケとか、アニメロサマーライブみたいな。
鬼滅の初日は、国民総出のイベントとして、
もはや機能しはじめているのだ。
僕は、今の日本でこれだけの人を集められるコンテンツが存在することに、心から感動した。似た空気は今年の『名探偵コナン』の初日でも感じたけど、あれよりも熱気は今回のほうがはるかに高かった。
あれだけ殺伐としていて手と首の飛びまくるえげつない半分ホラーみたいな伝奇アクションに夢中になって、老いも若いも初日から映画館に繰り出してくる。1800円もする特製パンフ(まさかの上製本!!)が飛ぶように売れる。
僕は嬉しかった。
日本も捨てたもんじゃないな、と。
ちゃんと「お祭り」できてるじゃん、と。
― ― ― ―
基本、今回の『無限城編 猗窩座再来』について、
文句をつけるべきところはどこにもない。
いかにもジャンプらしい、気づきと成長を伴う
バトル&アクションの熱量においても、
情緒的な過去の因縁譚の味わいにおいても、
完成度の大変に高い快作だった。
ただ、なんで★4つ半かというと、
個人的に、全く涙腺を刺激する部分がなかったから。
それに尽きる。
泣けそうなエピソードは何個もあるのにね。
なんでだろう。うるっとくる瞬間すら全くなかった。
いや、別に泣けようが泣けまいが、そこは作品評価にはほとんど関係がないのだが、かつて5ツ星満点をつけた『無限列車編』を観たときはマジでボロ泣きさせられたので、あの感動とはちょっと差をつけておきたかった、といったところか。
純粋に個人的な話ではあるんだけど、
僕はきっと、誇りのために戦い、誇りのために死んでいく「男の覚悟とこだわり」にとにかく弱いのだと思う。『無限列車編』にしても、べつに煉獄さんが●●したから泣けたわけじゃない。煉獄さんの想いを、炭治郎が過たず何度も何度も切実な言葉にして敵にぶつけたからこそ感動したのだし、泣けたのだ。
その点、第一章では、柱サイドに犠牲者も出るし、過去の可哀そうな話もさんざん出てくるのだが、基本今回のエピソードはいずれも「過去の私怨をぶつける話」であり「家族を喪った後悔」の話であり、必ずしも「男の誇り」と「死にざま」の話ではない。だから、『無限列車編』ほどは、ジャストミートで僕を貫かなかったのだろう。
ただ、これが純粋に僕だけの問題かというと、そうでもない気もする。
というのも、僕が観た映画館で、終演後ざっと客席を見回してみたのだが、みんな満ち足りた興奮冷めやらない上気した表情は見せていたものの、グズグズ泣いているような人間は見つけられなかったからだ。
他のお客さんにしても、最高に面白かったし十分に充足はしたけれど、『無限列車編』ほど涙腺を崩壊させられるようなことはなかった、という人が結構多いのではないだろうか。
それ以外にも、今回の話が『無限列車編』ほど「ぐっと来ない」要因は、いろいろある気がする。
まず、『無限列車編』は一続きの物語としての起承転結をしっかり保持していた一方で、『無限城編 猗窩座再来』はオムニバス方式というか多元中継というか、いくつかのエピソードを寄せ集めた構成に過ぎないという点。
それから、『無限列車編』は冒頭の日常パートから入って、各キャラクター(とくに煉獄さん)に十分愛着を抱かせてから、後半で命をかけたアクションに切り替えるという構成が取れたおかげで「キャラ醸成」が可能だったが、『猗窩座再来』では出だしからいきなりクライマックスで、日常描写やギャグテイストで「キャラに深みを持たせる」時間もタイミングもなかったという点。
あと、今回の鬼がどいつもこいつも単細胞で狂気度が高く、あまり「対話」の余地がないせいで、痺れる「掛け合い」が生まれにくかった点も挙げられるだろう。
『無限列車編』では、いきなり出てきたばかりのエース格の炎柱・煉獄さんがラストでああなるとは想像もしていなかった部分があったが、『猗窩座再来』ではすでに「最終決戦」になっていて、ほぼこれが敵も味方も「殲滅戦(主人公くらいしか生き残らない戦い)」だと客のほうもわかっているので、ある意味覚悟が決まっているという部分もあるかもしれない。
まあ、あとはジャンプ的な「あるある」ではあるが、炭治郎と善逸がバトルで負けるとは最初からまったく思っていない部分があって、結構そこのパートは「のんびり」しながら観ていられるというのもあったような。
なんにせよ、僕の意見ははっきりしている。
面白かったし、素晴らしい完成度だった。
「ただし、『無限列車編』には及ばない」。
― ― ― ―
『無限城編 第一章』における最大のテーマは、「成長」だ。
炭治郎は、猗窩座との闘いのなかで、究極の「奥義」にたどり着く。
冨岡義勇もまた、自らがギリギリの命の取り合いのなか、成長していることに気づく。
ふたりは、戦いの中でなお急速にさらなる進化を示し、ブレイクスルーを経験する。
他のキャラクターも、息詰まるバトルのさなか、自らの「成長」について語る。
胡蝶しのぶは、努力と研鑽をもってしても埋められなかった、とある身体的なマイナスについて嘆く。
かつてみそっかすだった善逸は、「成長の証」(新しい型)を兄弟子に披露することになる。
猗窩座は過去エピにおいても、鬼となってからも、ひたすら「強くなる」ことを目指していて、最後には今までの鬼が克服できなかった弱点の「次のフェイズ」へと進んでみせる。
真剣勝負の戦いは、人を爆発的に成長させる。
到達した境地の向こうには、新たな境地が存在する。
だが、そうやって強くなることに、いったいなんの意味があるのか?
「強くなった者」は、責務として何を背負わなければならないのか?
鬼は、成長すること、強くなること、相手を打ち負かすことだけに拘泥する。
鬼殺隊は、手に入れた力を「弱きものを守るため」にふるうことを心に誓う。
両者を分かつその「動機」の部分が、僅かな最後のふんばりの差となり、勝敗を分かつ大きな分水嶺となる。
僕たちは、2時間半のあいだ、原作者が練りに練って練り上げた「戦いのロジック」と向かい合い、彼女の研ぎ澄まされた思想を我が身にも取り入れることになる。
それは「友情・努力・勝利」と呼ばれるジャンプイズムをめぐる思索から極められた、究極の(そして極上の)到達点であり、バトル漫画の集積体としてのジャンプの最良の成果ともいえるものである。
― ― ― ―
●個人的には、とにかく善逸が大好きなので(今でも、僕はこれまで観た『鬼滅の刃』全編のうちで、気絶した善逸が「雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃」に「覚醒」する鼓屋敷のシーンが一番好き。あれは背筋にガチでビリビリ来た)、今回の大活躍には本当に痺れた。
まさに「一閃」という言葉がこれほど似合う剣士もいないわけで、瞬間のMAXゲージとしては本作の最強キャラではないのか?
ただ、これまでは日常描写におけるダメキャラぶりとの「対比」で彼の無双のカッコよさが光っていたのだが、今回の善逸は出てきた瞬間から覚醒モードで(そりゃ腑抜けてたら一瞬で殺されちゃうけど)、そこはだいぶ物足りなかったかも。
あと、今回深掘りされた話とか背景とか人間関係って、今までどれくらい出てきてたっけ? けっこう「あれ? いきなりそんな話になってるの?」って気分がしたんだけど。柱稽古編で手紙読んで泣いてるシーンの種明かしってことだよね。
●冒頭、悲鳴嶼行冥が雪のなか、(おそらく鬼殺隊の)広大な墓地を歩いていくシーン。
しんとしていて幕開けらしい素晴らしいシーンだが、歩き方になぜか体重が感じられないのが動画的にちょっと気になった。あれだけバトル描写で息をのむ完成度を示していても、「歩く」という基本動作のアニメーションって、難しいもんなんだな、と。
●童磨、本格登場。いかにもの宮野真守キャラで笑う。
これって「上弦の弐」ってことは、猗窩座よりも上位の鬼なんだよね。
「成長」というキーワードでいえば、「最初から恵まれた能力を持っていて、努力を重ねて高みにのぼってきた人間を一瞬で倒してしまえるような天賦の才の持ち主」であり、ジャンプ的な物語を背負う鬼殺隊のメンバーとは対極的なキャラクターということができる。
この展開なら「きっとこうなるんだろうな」という方向に話は進んでいるのだが、まさかの日没タイムアップサドンデス突入! 数年後(?)の「答え合わせ」が楽しみだ。
なお、童磨が居座っている無限城の部屋は、一面の蓮池に八つ橋が縦横に架かっていて、極楽浄土のグロテスクなパスティーシュになっている。
●猗窩座というキャラクターは、明快な方向性を示す身体的特徴をしている。
すなわち「江戸時代の生まれなのに髷がなくて短髪」「体じゅうにトライヴァル・タトゥーのように刺青が入っている」「武器として刀を使わない」。
これは実のところ、『必殺シリーズ』における一部の殺し屋たちとも通底する特徴だ。
誰もがそうというわけではないが、結構なキャラが「髷を結わず蓬髪・丸刈り」で、一部のキャラが島帰りの刺青もので、だいたいの殺し屋が身近な得物以外に刀を使わない。
これは、必殺の殺し屋たちの多くが「被差別階級」の人間として、権力に対峙させられているからだ。『必殺仕置人』の棺桶屋の錠(沖雅也)などは、まさに「流れ者」「琉球出身」「長屋暮らし」「髪を結わない」キャラであり、職業も含めて「そういう人」として登場し、だからこそ権勢をふるう武家や商人を相手に華麗に仕置するのが痛快だった。
猗窩座もまた、江戸期の士農工商の枠組みからはもはやはみ出してしまった存在として描かれている。そこを念頭に置いて観ると、彼が「力と強さ」を求めた理由の一端が理解できるだろう。そういや、生前も鬼になってからも、名前にけだものへんが入ってるしね。
●猗窩座の過去編は、ちょっと鍵ゲーみたいで萌えるよね。
●炭治郎が到達する領域って、いろんな武術もので出てくるきわめてオーソドックスな「ゾーン」の型を踏襲していると思うのだが、個人的には『ブラック・エンジェルズ』の雪藤が「空なるが故に無!」とか言ってたのを、ものすごく懐かしく思い出しながら観ていました(笑)。
そういや、熊がツキノワグマだったな。ホントはヒグマ出したかったんだろうなあ……本土が舞台だからツキノワグマしかダメなんだけど、こんなツキノワグマいねーよ(笑)。
●奮発して1800円の「豪華版」パンフを買ったけど、場面写真が全然載っていないのは若干不満かも。
●なんだかんだで、上弦も余すところ2体+新規1。第二章はそのへんとの闘いがメインになってくるんだろうけど、柱の誰が助かって誰が死ぬのか、次回の公開までなるべく耳に入れないようにしないとなあ。結構難しそう。
圧倒されました
想像の上をいく素晴らしさ!
終わりの始まり
メチャクチャ良かったの一言‼️
映画公開初日に観てきました‼️
無限城編は絶対
映画館で観ようと心に決めてました‼️
絶対に映画館で観る価値
大有りです‼️
続編も映画館で絶対に観ます‼️
鬼滅の刃ありがとう‼️
最後には無惨を必ず倒してほしいです‼️
すぐにでも第2章が観たい気持ちで映画館から
帰ってきました😭
期待以上、無限列車超え
全1536件中、161~180件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
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