劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来のレビュー・感想・評価
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炭治郎の如く進化が加速する制作スタッフらによる、日本が誇るべきアニメーション表現で現時点最高峰の作品!
「無限列車編」(2020年10月)からわずか約4年半。ここまで作画・映像表現が進化したのかと驚かされます。
ハイクオリティーなアクションシーンも含め、作画の統一性に至るまで妥協のないこだわりが貫かれ、スタッフ陣の進化も感じるほどです。
加えて「無限城編」では、本来は固定された場が変化し続けるという極めて難易度の高い映像化も実現しています。
この4年半をかけて【上映時間155分】にも及ぶ高密度な作品を作り上げたとしても驚きですが、このスタッフは間に「遊郭編」「柱稽古編」も制作!
日本発のコンテンツでは、制作コスト的にハリウッド超大作のような潤沢な人材や機材等を使えません。ただ、そんな限られたリソース下でも世界トップクラスの成果を生み出す土壌があるのです。例えば「ゴジラ−1.0」では創意工夫によって最高峰のアカデミー賞にて視覚効果賞を受賞する快挙を果たしました。
まさに「鬼滅の刃」スタッフにおいても未踏領域に踏み込み、今なお進化を続けていることがわかる作品となっています。
あなたおかえりなさい‼️❓最新の鬼滅が最高の鬼滅でした‼️❓
にわかでも伝えたい、鬼滅の刃の奥深さ
「上映回数30回!?」
公開初日、劇場のスケジュール表を見た瞬間、思わず声が出た。
しかも、そのすべての回がほぼ満席。ポップコーン売り場には長蛇の列。
この光景、私の映画館人生でも記憶にない一大事だった🤫
そんな“社会現象”ど真ん中の映画に、軽い気持ちで便乗したにわか観客の私。
けれど、そこでまず圧倒されたのは映像のクオリティ。一枚一枚のシーンが、緻密で美しく、ただの“アニメ”というより“アート作品”のよう。
まさに“画で殴られる”とはこのことだった。
さらに、冒頭からぐっと引き込まれたのが主題歌の力。LiSA & Aimer──この鉄壁のWボーカルによるツイン主題歌が、鬼滅の世界観を確固たるものとして支えていた。
音が流れた瞬間に、スクリーンの外側まで掌握されるようなあの感覚。「これは、勝負にきている」と、冒頭10分で確信してしまった😳
ジブリを超えて興行収入No.1を叩き出した前作『無限列車編』。
その実力は、やはり“本物”だった。
そして、真の驚きは物語の深さにあった。
確かにPG12らしく、斬首や暴力描写もある。
けれど、それを超えて胸に迫ったのは──
“敵”である鬼たちの哀しみにまで丁寧に光を当てていること。
今作のメイン「猗窩座(あかざ)」は、ただの悪役ではない。
彼が失ったもの、なれなかった未来。
「鬼とは、なりたくてなった存在ではない」
その背景にある喪失と孤独に、私は思わず息を呑んだ。
それをただ憐れむのではなく、
“誰の中にもあるかもしれない闇”として受け入れる。
それでも向き合い続ける主人公たちの姿が、たまらなく切なかった…😭
そうか、これが大人たちをも虜にする理由なんだ。
勧善懲悪の単純な物語ではなく、
善と悪の「間(あわい)」にある揺らぎを描く。
そして、敵すらも「そのまま」受け入れるこの世界観は、
まるで人生の縮図のようだった。
劇場を出た瞬間、私は誰かにこの映画のことを話したくてたまらなくなっていた。
「鬼滅の刃」は、もう子どもたちのためだけの物語じゃない。
むしろ──「人生の酸いも甘いも知った大人にこそ響く物語」なのだ。
ブームから少し距離を置いて見ていたあなたへ。
「人が集まる理由」をぜひ一度、体感してみてほしい。
人気が熱狂に変わり、
熱狂が文化に変わる瞬間が、確かにここにある。
やはりこれは、ただ事ではない😎
この夏の“有事”を、見逃すなかれ!!
「無限列車から無限城へ〜5年越しの“おかえりなさい”」【追記あり】歴代興行収入ランキング2トップ!
※2019年7月18日、36人が犠牲になった京都アニメーション放火殺人事件。今日で6年になりました。R.I.P.
【7月27日追記〜父親から息子への継承】
産屋敷家の家族4人を亡くした、五つ子の輝利哉くん。
そのお館様ジュニアを見守るのが、煉獄パパと天元さん=それぞれ亡くした息子や父親に想いを抱える2人、というのも胸熱でした。
お館様が隊士を「私の子どもたち」と呼んでいたこと、炭治郎も狛治も病身の父親の存在が、人生の方向を決定付けたこと。
『鬼滅の刃』の物語を通して、「父親(師匠)から息子(弟子)への継承」も、一つのテーマだと思いました。
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【無限列車から無限城へ】
『鬼滅の刃』は少年ジャンプの王道ストーリー、仲間・友情・努力・成長・団結・正義・戦闘・勝利・涙・愛・心・絆…を描いた作品。
息もつかせない、瞬きもできない155分の映像と音楽が胸に響き、大切な人を守れなかった悲しさと、人間が生きていく哀しさが心に刺さります。
「無限列車編」から5年越しの伏線回収、煉獄さんの仇の猗窩座とのリベンジ。
「無限城編」では人間と鬼が総力戦でそれぞれの過去と対決、「無限列車編」のラストでは1ミリも同情出来なかった猗窩座も、人間だった時の記憶が蘇ります。(公開初日なのでネタバレ回避します)
「無限列車編」は2020年〜2021年の興行収入が前人未到の404.3億円(2025年のリバイバル上映で407.5億円)超え、ジブリを抜いて日本歴代の興行収入ランキングで第1位。
コロナ禍で映画館はほぼアニメのみ、ハリウッドのストライキで洋画の大作は公開が延期、と追い風が吹いた記録です。
「無限城編」は全国443館公開(452館拡大)、「無限列車編」と変わらずド派手な宣伝プロモーション。
初日は学校の終業式、翌日から三連休と夏休み、東京のシネコンは上映回数40回・30回・20回と、前作同様の「時刻表上映」です。
「無限城編」が「無限列車編」にどれだけ迫れるか、結果は恐らく最終決戦に。
もし『鬼滅の刃』の歴代1位の記録を塗り替える作品があるとしたら、やっぱり『鬼滅の刃』なんだろうと思います。
『鬼滅の刃』はアニプレックス製作で東宝・アニプレックス配給、『国宝』はアニプレックス製作幹事で東宝配給、2作品ともテレビ局を入れない製作委員会。
「無限城編」の興行収入350億円突破、『国宝』の興行収入154億円超えと無双状態です。(9月29日現在)
『鬼滅の刃』の原作は5年前の2020年に完結しているので、「無限城編」3部作の第一章からクライマックス。
出来れば『ドラえもん』や『コナン』のように、いつまでもアニメオリジナル作品を制作してほしいです。
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【遊郭編の鬼滅愛】
TVシリーズから見ていた『鬼滅の刃』に本格的にハマったのは、「無限列車編」に続く「遊郭編」でした。
「無限列車編」の炎柱・煉獄杏寿郎は、「心を燃やせ」という生き様を背中で見せる胸熱。
「遊郭編」の音柱・宇髄天元は、「ド派手に行くぜ」というカッコ良さがドストライクでした。
宇髄天元は、初対面から炭治郎達の扱いが雑、コンプラ違反、ポリコレ無視、元くノ一の嫁が3人、超絶イケメン設定。
炭治郎・伊之助・善逸の禿を遊郭に潜入させるまでは俺様キャラでしたが、3人の命が危険だと分かると筋の通った情に厚い柱になりました。
煉獄さんと天元さんの違いは、「何があっても生きろ」と教えること。
上弦の鬼を倒した代償に左眼と左腕を失って柱を引退しても、「柱稽古編」の指導担当で元気に明るく楽しく復帰、「無限城編」でも下ろし髪の天元さんがワンシーン登場しました。
「遊郭編」が好きな理由は天元さんの他にも。
煉獄父の手紙、禰豆子母の子守唄、天元の兄弟の生い立ち、鬼の兄妹の人生…何度も泣きそうになりました。
TVシリーズをそのまま劇場公開できるレベルの、作画の美しさのクオリティ。
遊郭の幻想的な灯りが、華やかさ、妖艶さ、儚さを写していました。
天元のド派手な元忍の技、禰豆子の怒りの覚醒、かまぼこ隊の炭治郎・伊之助・善逸の鬼殺隊として、人としての成長。
上弦の陸の鬼の兄妹、妓夫太郎・堕姫とのバトルシーンは、「無限列車編」よりもスクリーン映えしていました。
鬼として生きるしかなかった、遊郭最下層生まれの兄妹の過酷な人生の最期。
「僕たちもああなっていたかもしれない」と、炭治郎が禰豆子に語りかけるラストに涙を誘われました。
※『鬼滅の刃』とTOHOシネマズがコラボした、オリジナルアニメーションの映画マナームービー。
宇髄天元と嫁のまきを・須磨・雛鶴が登場する映画マナー講座は、6月20日〜7月17日までの期間限定を9月4日まで延長して上映しています。
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P.S.
『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』の公開初日、7月18日の金曜ロードショーは、『侍タイムスリッパー』特別編集版の地上波初放送。
どちらも「刀で斬る・斬られる」というストーリーでも、ファミリーで楽しめる作品です。
日本映画史に記憶と記録で残ることになった、アニメとインディーズの2作品。
トム・クルーズがハリウッドの救世主になったように、日本のアニメの底力が、邦画の実写映画のボトムアップに繋がることを期待しています。
P.S.2
大学入試に出題された『鬼滅の刃』論。
【内田 樹(うちだ たつる)
「病と癒やしの物語『鬼滅の刃』の構造分析」
─時には癒し、時には「成仏」させる炭治郎という豊かな包容力─】
検索すると研究室のブログで読めます。(ネタバレ注意)
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7月18日・7月31日・8月5日映画館で鑑賞
7月18日★★★★★評価
7月18日レビュー投稿
7月20日レビュータイトル編集
7月24日レビューP.S.2追記
7月27日レビュー追記
芸術と文学の極北
哀しき物語り
【追記②】2025.9.18
追記①で厳しい事を書いておいて恐縮なのですが、海外の鬼滅の上映状態(撮影事態良くないのですが…)を見るとライブのような異様な盛り上がりになっており、ある意味羨ましく思うのです。。
……是非、日本でもスラダン上映の時(応援上映)の様な音出しOK上映をして欲しいです‼︎ いろんな映画の楽しみ方があって良い‼︎‼︎ と、思うのです。
【レビュー】2025.7.25
IMAXで観た事も影響しているのか、冒頭の木々の間から見える空が本物を観ているようだ…。しかし視線を下に落とし木々をみるとアニメなのだ。素晴らしい表現力だ。その圧巻は無限城だ!この驚きはマトリックス以来だ!本当に無限に続く世界を見たしその世界観に圧倒された。これをアニメで表現
出来るとは!正しく日本アニメの最高峰である。此れに伴うバトルがまた凄い…。
そして猗窩座の余りにも哀しい物語り。猗窩座の最後はこの鬼滅の中でも一番悲しい最後かもしれない。己で己を攻撃し自らを滅ぼす事を選ぶ、鬼が鬼を否定したのだ。なんと哀しき物語り。
映像、音楽、ストーリー、声優、スタッフその全てが世界最高峰のレベルで融合している。その熱意たるや‼︎ "鬼滅の刃"は単なるヒーロー物では無い。敵である鬼達の心情にも常に寄り添うのだ。だから我々日本人の心に響くのだ。
【追記①】
先週公開したばかりで平日であったが、未だ未だ劇場は"鬼滅祭り"開催中で私の観た昼のIMAXの回も殆どの席が埋まり8割以上は入っていた。またポップコーン売場も長蛇の列。落ち着いて観たい方は時期を遅らせるか是非夜遅くの回をお勧めしたい。普段映画に慣れていない方々の来場がある為、お喋りやデジタル機器の発光があるので注意です。
圧巻の無限城
やはり驚くべきは無限城の表現。マンガでは描き切れない、あの広大さを映像でなんとか伝えたいという意思がみなぎっていた。あの無限城の3Dだけでものすごい労力と金額がかかるだろう。しかも、ただ「やりました」というだけじゃなく、きちんと映像として意味のあるものとして扱われている。あの広大さを伝える映像があるから、鬼殺隊がどれだけ困難な戦いを強いられているのかを、映像によってダイレクトに伝えることが可能になっている。
もっとキャラクターに寄ったショット中心に構成すれば、あんなにバカでかい3Dモデル作らなくても何とかなると思うが、それじゃつまらないと思ったのだろう。結構、ロングショットを多用していて、広さを伝える多くの隊士が命をかけて戦っていることを表現していた。猗窩座のエピソードには結局泣いてしまった。
鬼殺隊の面々も鬼になった者たちも等しく理不尽な目にあっているが、ある者は鬼殺隊になり、ある者は鬼になる。出会いの偶然がそれを分かつのだとすれば、紙一重の違いしかない。哀しいほどの社会の理不尽が詰まった作品だ。
過去ワースト上位に入る酷い映画
前提ですが、私は鬼滅の刃は連載当時から毎号読んでて、漫画、アニメ、過去の映画も全て触れている鬼滅ファンです。
今作から、いよいよクライマックスに向かう無限城編。楽しみにしていたのですが、まず回想が無駄に長過ぎる。特に猗窩座の回想にあれだけ時間を使うのは正直疑問に感じた。また回想を無駄に入れすぎて、映画全体の進行が完全に死んでいて中だるみどころの騒ぎじゃない醜い構成。子供連れで来場してしてる家族が多かったが、あの無駄が多い構成で3時間弱は、子供にとっても大人でも拷問です(隣の人は1時間も立たないうちに熟睡してました)。
あと映像のクオリティは申し分ないのですが、3Dを無駄に使いすぎて、うちの子は冒頭の段階で酔ってしまい、結果、映画が全く楽しめなかったです。
TV版であれば問題ない構成だが、映画であれはお涙頂戴の商業路線に傾きすぎた結果ではないでしょうか(商業的がダメだと言いませんが、やりすぎると作品が死にます)。かなり辛口な感想ですが、忖度せずに素直に書かせてもらいました。これから観に行かれる方は①ムダに長い映画②酔いやすい人は酔い止め必須、この2点に注意してもらえばと思います。もっとユーザー目線で作品を作って欲しいですね。
宴の時間‼️
驚きの三部作構成となった「無限城編」の第一章‼️まず印象的なのが無限城のビジュアル‼️まるでラピュタの内部の和装版といった趣で、ハリウッドの実写SF映画も顔負けな世界観‼️作画は大変だったでしょう‼️そんな無限城を舞台に「柱」をはじめとする鬼殺隊と無惨率いる「鬼」たちとの壮絶な戦いが描かれます‼️迫りくる鬼たちと鬼殺隊のバトルがスピーディに迫力たっぷりに描かれ、蟲柱・胡蝶しのぶvs上弦の弐・童磨、善逸vs上弦の陸・獪岳、そして炭次郎&水柱・冨岡義勇vs上弦の参・猗窩座の三つのバトルが主軸となります‼️全体的に胡蝶しのぶや猗窩座の過去のドラマもしっかり描かれていて見応えはあるのですが、猗窩座の人間時代の回想シーンが多少テンポが悪くダレてしまったのが残念‼️第二章はいつ公開になるのでしょう⁉️内容的に私の予想では、カナヲ&伊之助vs上弦の弐・童磨、蜜璃&伊黒vs鳴女、悲鳴嶼&時透無一郎&実弥vs上弦の壱・黒死牟のこれまた三つのバトルが軸になると思われ、第3章は無惨との戦いでしょう、多分‼️とにかく早く続きが観たいですね‼️
美しい戦いの描写と心揺さぶる秘話に感涙!
まだまだいくらでもこの映画は続きそうです(すごい!)。その巨大なエネルギーのようなものを画面から感じられて、驚きと感嘆しかありません。映画館は満員御礼でしたが、ギリ一番前の右端に座って鑑賞。斜めから画面を観ていて、いつも真ん中で観ているより最初多少違和感がありましたが、戦いが始まるとあっという間にのめり込みです笑。私は漫画は読んでいませんが、戦いの間に展開する人間(鬼)の生き様に泣かされました(泣かされる以外はほとんどが激しい戦闘です笑)。特に感動したものを二つだけ挙げます(胡蝶しのぶも良かった)。善逸が鬼になった兄弟子を討ち取る話ですが、三途の川の手前でその師匠が善逸を褒めるシーンに胸打たれました。もう一つ、これは今回の一番のハイライトなのでしょう。めちゃくちゃ強い上弦の参(さん)・猗窩座(あかざ)は斬られても復活するという鬼なのですが、最後には愛する妻や父や師匠の愛によって炭治郎に敗れるというシェチエーションでこの世を去っていきます。可憐で美しい妻の愛が鬼を負けさせたシーンは爆泣きです(隣の女性もマスクをしたまま大泣きしていました)。あと、特筆すべきは音楽の素晴らしさでしょうか。場面にマッチした楽曲に感情がアップダウンします。そして激しい戦闘のシーンの美しさは、ある種の芸術的な域に達しているようです。しかも早い動きなのですが、目でちゃんと追っていけるというのは、工夫された作り方なのかもしれません。いずれにしても鬼は強すぎる。鬼殺隊はいつもギリギリで戦っているからこそ応援したくなるのかもしれません。
追記 素敵なセリフ。「強いものは弱いものを守るために生きている!」愛にあふれる極上の映画でした。感謝!
魂を震わせる全編クライマックス!
◾️作品情報
集英社「週刊少年ジャンプ」で連載された吾峠呼世晴のコミックを原作とする大ヒットアニメ「鬼滅の刃」シリーズのクライマックスとなる、「無限城編」3部作の第1章。監督:外崎春雄。アニメーション制作:ufotable。主要キャスト:花江夏樹、鬼頭明里、下野紘、松岡禎丞、石田彰ほか。
◾️あらすじ
鬼舞辻無惨の策略により、鬼殺隊の面々が鬼の根城である無限城へと落とされる。そこは、これまでの敵とは次元の違う強大な上弦の鬼たちが待ち受ける最終決戦の場であった。冒頭から怒涛の激闘が繰り広げられ、胡蝶しのぶは上弦の弐・童磨と、我妻善逸はかつての兄弟子・獪岳と、そして竈門炭治郎と冨岡義勇は上弦の参・猗窩座とそれぞれ激戦を交わす。予測不能な展開の中で、鬼殺隊の仲間たちの絆や、鬼たちの悲しき過去が明らかになり、戦いはさらなる激しさを増していく。
◾️感想
公開を待ちに待っていた本作。本当は初日に観に行きたかったのですが、仕事やら満席やらで結局3日目の鑑賞となってしまいました。馴染みの劇場は9スクリーンを使って一日25回の上映を行なっていますが、それでも朝から晩まで激混みで、改めて底知れぬ人気ぶりをうかがわせます。
今回は迷わずIMAX鑑賞を選択。これが大正解!開幕1秒で、これがとんでもない傑作であることを確信しました。なにげないシーンでさえ思わずため息が出るような圧倒的な映像美に、ただただ酔いしれてしまいます。
物語は一切のおさらいなく、怒涛のように始まりますが、もはや「鬼滅の刃」を全く知らずにこの場にいる人などいないでしょうから、これこそが正解なのだと思います。冒頭から上弦の鬼たちとの激闘が繰り広げられ、まさに全編クライマックス。原作未読の私にとって、ストーリーの先は全く読めず、次に何が起こるのか、勝敗の行方にハラハラしっぱなしです。
予期せぬ仲間の死に衝撃を受け、鬼を含めた登場人物たちの悲しき背景に心揺さぶられ、気づけば早々に溢れ出した涙が止まりません。以降はハンカチが手放せない状態です。満員の劇場にもかかわらず、油断すれば声を出して泣いてしまいそうで、必死に声を抑えなければならないほどでした。
これまでのどの作品も本当にすばらしかったのですが、本作は間違いなくシリーズ最高傑作と断言できます。ハイクオリティな映像、劇場全体を震わせる迫力の音響、そして魂を揺さぶる渾身の演技の全てが、胸熱のストーリーの中で高い次元で融合し、観る者にとてつもない感動を与えてくれます。この体験は、劇場で、そしてIMAXでこそ味わうべきだと強く感じました。「鬼滅の刃」の全ファンは、3部作全てに必ず劇場に足を運び、その目で戦いの結末を見届けてください!これは義務です!
日本人に生まれて良かった。
かなりのプレッシャーだったと思う。
前作の劇場版は日本歴代1番の興行収入400億を超え、アニメ版であのクオリティ。
2019年から描き続けた作品のついに最終局面のストーリー。原作の発行部数は世界で2.2億冊突破ということは、それだけ多くの方が展開も知っている状態。
期待値を上げる材料はこれでもかというほど揃っている中、きっと作り手の方々たちは、その期待値に応えるために、連日心血を注いでくれていたに違いない。煉獄さんの言葉を借りるなら、心を燃やし続けながら挑み続けてくれたことが、開始5分でもうわかる。
圧巻の映像美と迫力。
声優さん一人一人が6年かけてキャラクターと共に生きてくれたからこその、演技の凄まじさ。
鳥肌が立つほどの劇伴。そして、原作をとても大切に忠実に描く再現性。
期待していたものが期待以上に返ってくる喜びと感動に震える155分だった。
映画3本分見たかのような濃厚さで、前半だけで私の体力は削られ、体の水分が涙となって消えていった。
見終わった後真っ先に思ったのが「日本人でよかった…」だった。そしたら映画館を出る際に私の前を歩いていたカップルの男性も「こういう時日本人で良かったなって思うよね」と隣の女性に同じことを言っていて、なんだか嬉しかった。
こんな風に思わせてくれる作品が見れて幸せだ!
第二章も楽しみ。
映画館ロビーが大混雑、そして本気と進化
劇場ロビーがドえらい騒ぎ。
パンフやグッズを買う為に長蛇の列があり、売り場は近づけない状態に。
更には他の作品の上映予定していたブースを「鬼滅の刃」に変更し、シートジャックまで敢行して上映を早めておりました。
恐るべし鬼滅。
グッズなどが欲しい人は劇場が開く前から並ぶのを覚悟で足を運んだ方が得策です。
作品自体はTVアニメの続きとなっており、前回までのあらすじもなく完全に「一見さんお断り」の状態でスタート。
にも関わらず、一発目の雪と林のシーンで奥行きを感じさせる手法を用いて私たちの度肝を抜いてきます。
手前と奥に降る雪のみならず林の木々も奥に行くに従いピントがボケており、ほんの一部の雪にしか焦点が合っていないというこの幕開けの映像でufotableの本気とアニメーションの進化を感じる事ができました。
そして、あっという間に主人公もろとも無限城へと叩き落とされる事に。
今までの物語がしっかりと頭に入っている者たちを一気にドキドキさせてくる展開となっていきます。
この10分もない導入で観客は鬼殺隊と共に闘う事を強いられてゆくのです。
勿論、「鬼滅の刃」なので闘う事が物語の支柱ではあるのですが、泣かせる事も忘れてはません。
明らかに学校をサボって来たのであろう私の隣に座っていた制服のままのJKは前半、中盤、そして後半と最低3回は鼻を啜ってました。
特に終盤ではあちこちから咽び泣く声が聞こえてくる状態に。
もしかしたら、煉獄さんの時より泣いている人が多かった気がします。
ハンカチを手にしたまま立ち上がる人が多かった事からも本作のリピーターはきっと増えると思います。
最終局面という言葉が本当にふさわしい🐦⬛💨🔥
厳密に言うと⭐️4.2
オープニングの行冥🙏スタートのつかみと(親方の遺言はグッと来るぜぇ😭)
あと無限城🏯の作画が相変わらず凄過ぎて度肝を抜かしましたよ🤩(制作に10年かかるところを3年半で何とか作れたとかなんなん😱)
あとしばらく活躍してなかった富岡🗡️💦💨がナイスファイトで✊⚔️良かったです👌
あと声優さんの声の演技がガチのマジで神パナいです🎵
あとあの二人の主題歌もめちゃくちゃ良かったんだぜえー🎤🎵(主題歌流れながらの無限城に落ちていく最初のあの場面が激アツ演出なのよ🔥)
あと🦋柱が早々に◯◯して🪦嫌だねえ🥺(まあそれも🦋柱の想定内やけどな😱)
無限城の劇場版はそもそもアニメでテレビでやったとして11話くらいを一気に劇場で観てる訳なのでいちいち回想シーンとかあってテンポも落ちるかもしれないけど原作どうりですからねえ🥹
あとアッパーランク3の猗窩座も過去エピソード見たら自分から志願して鬼👹になってないだけに悲しいね😭(煉獄殺した最強にムカつく💢ヤツだが過去エピソードを見ると可哀想だし同情してしまうし愛が深い故にって話になるし北斗の拳で言うとサウザーみたいなやつなんだよなー🥹🥺😭)
あとカマド少年も猗窩座と戦えるまでに成長して無双転生を習得するとかヤバたん🐼
あと🫥柱は🙏柱と走ってるだけだったなあ🫠
つうか行冥は今回ほとんど走ってるだけだったけどイチイチカッコいいんだわ🙏😭
あと今回に関しては色々な泣ける系のエピソードあったけど良い話やな😌くらいの感じで号泣😭しないで済んだっす🥺
(個人差の問題なので普通は泣く😭と思います😭😭😭)
玄弥兄も出番ほとんど無かったから次に期待🫡
あと🐍柱も出番少なかったけどイカしてました🦑
あとウロコダキさんは👺声を聞くだけで鳥肌よ🐔(予告のあのナレーションだけで心をもっていかれるくらい素晴らしい)
あと村田さんが地味に大活躍(ちゃんと強くなってるし💪)あとシリアス善逸がカッチョいいのな🟡⚔️⤴️(兄弟子対決の決着戦🔥)
あとアッパーランク2の童磨のサイコパス的言動とあの声優さんマジでスゲえしヤバいぞこいつって再確認できましたね🥶👍
あとアッパーランク1の黒👀👀👀👹との死闘が早く見たいねえ😱
あと戦いに関しては猗窩座もカマド少年が自分に到達出来なかった無我の境地にたどり着いた事によって負けたのをしっかり認めたり👍カマド少年もあのまま後ろからそーって近づいて首を切る訳では無く猗窩座に対して正々堂々と戦って勝つという精神がお互い素晴らしかったです🥹🥹🥹🥹🥹🥹🥹🥹🥹🥹🥹🥹🥹🥹🥹🥹
あと🐗⚔️も次に期待🤡
あと早急に海外のリアクション動画やってるいつもの人達に見せてやりたいですよ👀🔥
あと何はともあれ続きが楽しみ🐦⬛💨(黒👀👀👀👹🆚玄弥兄🙏柱のバトルは原作を見る限り過去最強の作画が炸裂するヤバたんバトルなるだろうし🤩)
と言う訳で たまよさーん🔈みんなが行くまで耐えしのいでくれ〜😱
つうか鬼滅の内容が激アツだったから🔥結局🤢感想が全くギュッとしてねえし🤮👋
人気あるのも納得
(二回目鑑賞)7月25日
二回目もDolbyATOMSで。
ファンの皆さんのレビューを読ませていただいて、鬼滅知識を少し入れてからまた観たらより感動できました。
これ何度でもおかわりできますね。
(一回目)
初日、イオンのULTIRA DolbyATMOS上映回。
音と映像に圧倒される。(知らずに小さなスクリーンでの上映回チケット買ってた人たちがかわいそう。)
起承転結のないバトルと回想。
心の声。
ゲーム世代にはこれがいいのか。
無限列車しか観ていない、キャラクターに思い入れのない私でも見入ってしまう。ファンの方たちにはたまらないだろう。
鬼も哀しい。
ストーリーに重きをおいていないから、かえってリピートする人が多いだろう。何度でもみたい。
小さな子ども連れが多かったけど、大丈夫だろうか。
怖くないかな、難しくないかな。
親はハマるだろうな。
透きとおった世界。スミキル。
武道の神髄。
大人にも人気があるのも納得できる。
ヤバイ! 開始10分で泣くとこだった!
開始早々、アニメオリジナルの舞台、鬼殺隊の無数の墓のシーンから。かつて、お館様が胸に刻んだ鬼殺隊の名を唱えて祈ったその墓場に立つのは、密かに主の意志を預かった岩柱・悲鳴嶼恭平。その姿は正に、亡き鬼殺隊の墓を、その全ての意志を背負っているかのよう。お館様の最後を思えば、それだけでジワッと泣けてくる。
そして遂に無限城に突入。よくぞ映像化に実現してくれました。その光景は三次元版のマンデルブロー・フルクタルとでもいうのか、アニメ映画史上屈指であろう緻密さ、壮大さ、そして美しさ。
そこに鬼殺隊は、柱達は、炭治郎・善逸・伊之助が突入する。極めて、恋柱・甘露寺蜜璃の手を取り、護り、見事な太刀筋で鬼達をさばく蛇柱・伊黒の原作通りにして原作以上の格好良さ。ここまでで既に目頭がギンギンに熱くなってしまいました。
アニメ化として、正しく原作以上の作画とシーン運び、モーションの仕上がりに大満足。加えて、重く、心に来る、感じ入るアフレコの名演技。名優揃いの贅沢三昧。
まあ勿論、お話的には後々のストーリーは大体熟読した原作通りなのですが(ちょっとアニオリな調整がはいってますが)私が感じ入った善逸のシリアスバトル、胡蝶しのぶの死闘、猗窩座のサイドストーリーまで、映像として見れる感動。これぞアニメ化の醍醐味。まあ勿論、昔からアニメ化・実写化されることに評価がわかれることも多いのですが、私はこの出来映えに満足です。
全体的に激闘・死闘の連続なので笑えるシーンは少ないのですが、村田さんの水の呼吸にはちょっと感動。これもアニオリですよね? なんだか動きがしょっぱいのが微笑ましいw 今後も登場シーンがあるはずなので期待してます。頑張れ、村田さんw
映画館での鑑賞で、知らない人の隣に座った久々の満員御礼。しかも朝の8時から。この大ヒット振りに超絶なエネルギーを感じます。この調子でどんどん最終章まで稼ぎに稼いでw頑張ってほしい。最後の最後の私が大好きなカーテンコールまで映像化を実現して欲しい。応援してます!
(追記)
望みを果たして散る鬼達、そして、剣士達。
鬼滅の刃の開幕早々から、ずっとこの流れは変わらないと思う。鬼滅の刃の一つの主題といっても過言では無いかもしれない。鬼達の戦う相手は、むしろ鬼殺隊ではなく、己のカルマと向き合い、藻掻き、戦い続ける。認められない作家で鼓打ちの響凱とか、家族愛を求めた蜘蛛山の累とか。
それは鬼殺隊の剣士達も同じく、無限列車編で母との約束を果たした煉獄杏寿郎、そして(まだ)散ってはいないけど兄との葛藤を抱えた時透無一郎とか。
この劇場版にあたって、映像化したエピソードを目の当たりにするために鑑賞に臨んだ気がする。無論、無限城や壮絶なバトルの映像を見たいし、それらがメインの人も多いでしょう。
そして、いよいよ無限城編にいたり、今回のエピソードは、姉カナエの敵討ちが悲願の胡蝶しのぶ、鬼に落ちた兄の粛正に挑む我妻善逸、そして猗窩座と恋雪の悲劇の恋の物語。
似たようなことをどこかで書いたんですが、それぞれ今際の際で亡き想い人との思いを遂げる。まず、胡蝶しのぶの姉カナエは心優しく、体が小さくて非力の妹しのぶを思いやり、鬼殺隊を辞めなさいとまで諭そうとする。でも妹しのぶの望みは違う。意に反する。普段の和やかな面持ちとは裏腹に、その小さな体は家族を殺した鬼達への復讐の怒りに満ちている。姉カナエには戦えと云って欲しい。あなたならやれると云って欲しい。鬼殺隊を止めろだなんて、そんな言葉は聞きたくも無いだろう。
いやまあ、何が云いたいのかというと、(原作通りですが)今回の劇中で登場した厳しい面持ちの姉カナエさんは「妹しのぶさんが思い描いた夢まぼろしではないか」というのが、私の考察です。無論、そもそもフィクションの物語なんだから、黄泉路から舞い戻って励ましたと考えるのもアリでしょう。実は普段から厳しい顔で妹しのぶを叱咤していたのかもしれません。でもそれじゃあ、あの緊迫の場面で、妹しのぶさんの脳裏に現れたりするものかどうか?
だから、このシーンは好きです。好きっていうのはちょっと違うか。漫画を読んでて震え上がりました。そして切なくもありました。もしかしたら、しのぶさんが見たくても聞きたくても得られなかった、叱咤激励する姉カナエさんの姿だったのではないだろうか。
だから劇場版でも見たかった。映像として見て、その台詞を、演技を耳で聞きたかった。あえて批判するのなら、叱咤する姉カナエさんの姿、表情、その声は、子供なら震え上がって泣くほどでもよかったかもしれない。
無限列車編の煉獄杏寿郎の母上、瑠火さんもそうなんですけどね。杏寿郎さんの今際の際で最後にみた瑠火さんの笑顔。あれを杏寿郎さんは生前に見たことがあったのだろうか。
そう考えてしまうと、鬼滅の刃全編があまりに切なく、空しくなってしまう。「儂の誇り」と育手の師範から三途の河岸から太鼓判を押された我妻善逸。それもまた当人が欲しくても得られなかった夢まぼろしなのかと思うと・・・いやちょっと切なすぎる。こんな考察を抱くのは私の勝手なんですが、私は酷薄すぎるのでしょうか。
追記の前にも書きましたが、だからこそ、原作の幸せすぎるカーテンコールが楽しみで仕方がないのです。もう原作で目にしてはいるけれども、幸せいっぱいの閉幕を劇場で早く目で見たいものです。
(追記2)
原作の猗窩座が初登場して構えるシーン。無限城ではなく無限列車編です。すでに恋雪さんの「雪」の紋章を抱いていたんですよね。知らずに彼女への想いを抱きながら戦っていた訳です。
既に構想が完成されていたのかとびっくり。流石は鬼滅。拍手喝采。
みなさん良い点数つけ過ぎでは?
みなさんのレビュー現時点で140個一通り読みましたが、点数高いですね。まあ、映画でも何でも人の価値観は様々なので、自分とはちがうなと思いました。
私は原作大好きでこれまでアニメも欠かさず見てきました。そして前作の劇場版「無限列車」は最高でしたし、とても感動しました。
本作も、前作以上の感動が味わえることを期待して初日に劇場へ。
でも、期待外れでした。
ストーリーは原作で知っていますから、結末がどうなるかはわかっているので、ハラハラドキドキしませんでした。
それはしょうがないのですが、とにかく原作ストーリーに枝葉をつけ過ぎで展開が遅すぎます。こんなにダラダラ進んでいくのなら、劇場で観るのではなくお家のモニターで良いなと思いました。
日本のアニメ全体に言えることですが、背景のリアル画像とやたらと手数の多い戦い方、それにマッチしない2次元レベルの登場人物。これらのことにこだわるがゆえに制作期間がどんどん長くなっているのではないでしょうか?
あとどのくらいで鬼舞辻無惨との最終決戦までたどり着くのか、考えるだけでもウンザリです。みなさんも、早く観たいでしょう?なら、本作のストーリー展開のスピードのなさは、あり得ないですね。
エヴァも続編の制作が遅かったのですが、ストーリー展開が全く読めなかったので、楽しめましたが。
とにかくやたらと感情移入させようとするサイドストーリーはいらないので、サッサと鬼舞辻無惨との戦いまで早く持っていってほしいものです。
【”人間の弱くも優しき心が鬼の心を打ち砕く。”今作は鬼殺隊達が無惨の企みにより無限城に落ちながらも、数々の鬼と人間の誇りを掛けて戦う姿を描く作品であり、特に猗窩座との戦いの一編は感涙の逸品である。】
ー ご存じの通り、今作の予約は通常作品より早い、火曜日の午前0時から開始された。私は、直ぐにいつもの定席を予約したが、これから鑑賞される方は早めの予約をお勧めする。
そして思ったのであるが「無限列車編」はコロナ禍の際に、全国の映画館をモノ凄い勢いで救ってくれた作品であるが、今作の観客の入りや上映回数の多さを見ても、再び今作が全国の映画館を救ってくれるのは間違いないであろう。感謝である。
更に言えば、本日は京都アニメーションで何の罪も無いのに放火で命を失った36人の方の6年目の命日である。
そこからは、今作の制作陣の”日本アニメの命は、絶やさない!”という強いメッセージが感じられるのである。-
◆感想<Caution!内容に触れていますが、公開初日なので簡略に記す>
・物語は、鬼殺隊の面々が無惨の企みにより無限城に落ち乍らも、登場する鬼達と、戦って行く姿がオムニバス風に描かれて行く。
ここで秀逸なのが、鬼達が人間だった時代と、そこから鬼になった過程が盛り込まれているところだと思う。
・胡蝶しのぶが、鬼と仲良くしたいという夢をもっていた姉カナエを鬼に殺された事から、生まれた時から天才的な頭脳を持ちながら、内心では両親や自分を慕う人間達を小馬鹿にしながら生きる中で鬼と化した堂磨と激しく戦うシーン。
堂磨の言動は物腰優雅ながら、人の弱さや優しさを嗤う虚無的な鬼として描かれる。しのぶの毒を潜ませた刃と堂磨の鉄扇との戦いは見応え充分である。
■そして、「無限列車編」で煉獄さんと壮絶な戦いを繰り広げた猗窩座と、竈門炭治郎と冨岡義勇との戦いのシーンは今作の白眉のシーンである。
圧倒的な強さを誇る猗窩座に対し、数々の戦いを経験して来た竈門炭治郎と冨岡義勇は果敢に立ち向かう。
その中で描かれた、人間だった猗窩座が狛治という名だった頃に、貧しき家で育つ中、病弱だった父の薬代を得るために何度奉行所で拷問されても諦めずに金を稼ぐも、父は自らの行状を知り縊死し、それ故に江戸を追放され自暴自棄になっていた時に出会った、器の大きな武術道場主との間に生まれた師弟関係や、道場主の病弱な娘恋雪を看病する中で芽生えた恋心。だが・・。
このシーンは、何故に猗窩座という鬼が、人間を忌み嫌うのかが実に見事に描かれている。そして、”無我の境地”の竈門炭治郎の刃により、首を落とされた猗窩座の首が再生しようとしたときに、彼の肩を優しく叩いた人が言った言葉。”もう、いいでしょう・・。一緒に行きましょう。”
その言葉を聞いた猗窩座は、自らの刃で自らの身体を切り刻み、斃れるのである。猗窩座は最後の最後に、人間の心を取り戻したのである。
このシーンは、実に沁みたモノである・・。
<今作は、炭治郎達、鬼殺隊が無惨の企みにより無限城に落ち乍らも、数々の鬼と人間の誇りを掛けて戦う姿を描く作品であり、特に猗窩座との戦いの一編は感涙の逸品なのである。>
■その他
・今日から学校が夏休みのため、会場が満席の中、私の両脇はいつものように、女子高生にガッチリと固められるも、”イケオジと鬼退治をしたいんだね!”とおバカな事を考えつつ、上映迄の時間がいつもより10分以上長いので、臨席の女子高生と少しだけ会話する。
”今日から夏休みですか?””ハイ””この席を取ったって事はファンですね?””ハイ”などと会話する。
・普段は映画館に来ない若者が多いようで、途中でWCに行く人が多かったなあ。これから観る人は、体調管理もしっかりとね!
あと、”長い”と言う感想がチラホラあるけれども、この作品は直ぐに大スクリーンに没入出来るレベルの作品だから、私は体感1.5時間だったかな。
途中退席しました
上映する前にテレビで再放送さてたので観たら面白かったんですが、なぜか無限城編は心に染みる場面は沢山あったけど私には合いませんでした。レビューが良いのばかりで期待はしてましたが途中退席してしまいました正直映画で初めて途中退席したと思います‼レビューはするか悩んでましたがあえて低評価の意見で言うとバトルしてるときに昔の事をふと思い出す場面があります良いんですそれは素晴らしいんですけど全キャラクターがそれを思い出しますか?ちょっと私の頭の中で変に感じてしまって観客の心を掴むのは大変良くできてる作品ですがほぼ全キャラクターが昔を思い出して闘うテンポというかスタイルと言うか...ちょっと理解が出来なかったです
え?ものすごく良かったんですけど!
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