「法則を壊す面白さ」劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来 jirouさんの映画レビュー(感想・評価)
法則を壊す面白さ
上映中に3回泣いた。最後は滝のように涙が出てしまったが、この映画はいわゆる『暗黙の了解』を無視した作品だと思った。
例えば登場人物が死ぬ直前に、その登場人物に感情移入させる回想を入れるのは良くないとされている。その回想は長ければ長いほど良くない。基本的に映画は現在軸のドラマで感情移入させることを良しとしているからだ。あとは回想の中にいる人物が回想してはいけないというものもある。回想in回想というもので、時間軸が把握できなくなるという理由で良しとされていない。他にもモノローグで感情や気持ちを語ること、音楽ベタづけで全編ガンガンに鳴らすこと、などなど、映画には暗黙の了解的に禁じられた要素がある。
鬼滅は全部やってる。だが前作で400億稼ぎ、本作で300億を稼ごうとしている。これまで信じてきた暗黙の了解はぶち壊された。結局のところ面白いが一番。くだらない法則は捨てていいと鬼滅に言われた気がした。
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