「炭治郎の強さ」劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来 kijさんの映画レビュー(感想・評価)
炭治郎の強さ
鬼滅の刃はテレビで見ていても作り込まれた映像に驚くばかりだが、大きなスクリーンで見ることでその迫力は真価を発揮すると改めて感じた。映像に魅了されると同時にストーリー展開については多少冗長さを感じた。
もともと作品を構成する視点の一つに敵味方を含めたバッググラウンドがあると思うので、重要キャラが多数登場する最終章で回想シーンが多くなるのは致し方ないことだとも思う。丁寧に作り込まれた戦闘シーンと回想シーンをどう受け取るかで評価が変わってくるのかもしれない。私自身は多少冗長さを感じたものの次回を早く見たくなったという思いが強く、三部作の一作目としては上出来だと思う。
今回の作品の見所の一つに炭治郎の成長が挙げられると思う。この作品は炭治郎が鬼殺隊に入るところから始まり、成長する過程を丁寧に描いてきた。その結果、強敵や柱とも肩を並べて戦えるようになっており、観客は炭治郎を通して自分も高い場所に立てたという快感にも似た感覚を味わえるのだと思う。勝負を描く漫画やアニメ作品では、その強さや成長に納得感がもてるのかというのも大切だと思う。
また、炭治郎の優れた点は戦いながら常に思考している点だ。このことはこれまでの戦いでも見られたことで、地力で劣る部分を補う長所であった。技や身体的な強さだけでなく、戦いながら常に思考することが炭治郎の強さだと思う。今作の戦いでも状況を打開したのは思考であった。このことは実生活でも言えることだ。優れた人物達は知識や技能に頼るだけではなく、常に思考を大事にしている。
次回作まで時間があいてしまうのが残念だが、楽しみに待つことにしたい。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。