「惜しいが良い映画でした。」劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来 へんてこさんの映画レビュー(感想・評価)
惜しいが良い映画でした。
まず今作を観るにあたって、原作漫画・アニメ全編・無限列車編は全て履修しています。前作の映画無限列車編から5年。最終章はきっと映画化されて3〜5部に分けての作品になるだろうと予想し、とても楽しみにしていました。
残念ながら特典は配布終了していましたが、本編が始まればなんのその。美しい映像と迫力のある音楽と効果音。僅かな静寂と戦闘の興奮は個人的には素晴らしいの一言。複雑な無限城の映像化や呼吸による技の表現力は原作からより壮大にわかりやすく描かれていて「うお〜…」と思わず声が漏れたほど。
胡蝶しのぶの怒り、善逸の憤りと悲しみ、猗窩座との再戦を果たす炭治郎。そのどれもが原作に対するリスペクトを感じられてとても良かったです。特に猗窩座の回想では涙が止まらず首元がぐしょくしょになりました(笑)
さてここからは惜しいな〜と思ったことです。
それは回想が余りにも多かったことでしょうか。悲鳴嶼・しのぶ・善逸・童磨・炭治郎・猗窩座。移動中や戦闘中に何度も白飛びしたり暗転したりするため原作では気にならなかった所が映像になるとテンポが悪いように感じました。
例えば童磨の回想は戦闘中にしのぶに語るような内容に変えるとかどうでしょう。戦闘は継続しつつ時折童磨の過去を静止画もしくは短い映像で流せば、もしかしたら中だるみのようには感じなかったかもしれません。原作へのリスペクトは感じるものの、やはり矛盾しない程度には映像向きの表現が必要なのだと思いましたね。制作期間も1年半と短かったと小耳に挟んだので、おそらく内容を詰めきれなかったのかなと予想しています。
まぁ長々と書きましたが個人的にはとても良い映画でした。通常版で観たので機会があれば次はIMAXで鑑賞したいと思います😊
あと最後に1つ、レビューの中に「この映画は平均3.5が良いところの作品であり今の平均星4.1は過大評価なので、平均への調整を兼ねて星1とします」というのを見かけました。「面白かったから星5」「普通だった星3」「つまらなかったから星1」というのは個人の感想であり評価なのでとやかくは言いませんが、「星4.1は過大評価だから星1にします」は他の評価に対する侮辱であり、意図的に評価を下げようとする行為はもはや個人の感想の範疇を超えているので、そういう人は映画の評価をつけたりレビューはしないでください。
私も、概ね分かるなーって意見ですね。回想やモノローグに対してもう少し魅せられるものがあれば退屈さも緩和されたかもしれないです。具体的に何を? とは言えないのが悔しいですが。
回想が悪いわけでは決してなく、鬼滅の刃のテーマ上必要部分ですが、モノローグを淡々と流すのではなく、もう少し演技、演出で魅せられそうな気も……ただ、大幅な演出変更は、大幅なカット、改変になるのでは塩梅が難しいですね。
原作に沿って、オリジナル補完をしつつ丁寧に作り上げてくれたので概ね満足ですが、批判される方の意見も分かるなーという感じです。
あと、評価下げの為に見てもないのにレビューするとか、感動したとか書いてるのに星つけないとか言う人は、何のためのレビューなんだろなぁと思います。
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