「回想について」劇場版「鬼滅の刃」無限城編　第一章　猗窩座再来　りなさんの映画レビュー（感想・評価）

なんだかアニメサークルの新歓コンパで「無限城編すっごく良かったです！」って言った新入部員の女生徒に「いやいや、それはね」ってオタ知識ひけらかしてウザがらみする先輩みたいなコメントだなあ（笑）
それはともかく、楽しめたなら何よりです。
楽しめたりなさんが勝ち組ですよ。

二度見てみたけれども、私向けではない、『色が付いた動き回る週間連載漫画』である、映画ではない何かにしか思えない、原作漫画でした。

映像は、ufotableさんらしく、大変好みで好きでしたけれども、これは原作漫画であって、『映画』ではないな、と、アニメも原作もufotableさんの作画も『映画も』好きな私は思っちゃいました。
とにかく、色々好きでも、私向けではないのだな、と思いました。
否定的なコメントしてごめんなさい。
でも、好き要素しか無いのに、私向けではないのが解せないのです。

回想が嫌ってわけでは無いんだよね。
今まではもっと引き込まれてたんだが、何かね。あんまり猗窩座に感情移入しきれなかったんだよな。
個人的には、そう言えば無限列車の初登場から「こいつは流石に石田彰じゃ無くねぇか？」と思っていたんだが、実は結構それが原因なんじゃないかと思いはじめた。
線が細く感じる石田さんの声と、病弱をこれでもかと前に出した恋雪ではあんまりグッと来なかった。風柱になってなければ関智一だった気もするんだが。他、出てきてない熱血系の声の人って居なかったかな。
多分ちょっとやり過ぎたんだと思うんだよな。可哀想な条件を詰めすぎて、オーバーフローし過ぎていたというか、どっかで「はいはい可哀想ね」って思ってる自分が居たよ。
何ならメキボスの時みたいな声でやってくれてたら逆に入れてたかもなぁ。でもあの役はあんまり葛藤とかしなさそうで…うーん、ムズいですね。本当にもうちょいだったんだよね。
多分時代背景とかで昭和元禄落語心中の石田さんが入っちゃってるんだろうし、何かもがいて死ぬイメージもカヲルくんとかの頃から一貫して無いんだよな。
自分はそう感じたかな。ああやって死ぬイメージに入れなかったよ。多分自分は声だったと思う。