「鬼の拠り処 極楽の在り処」劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)
鬼の拠り処 極楽の在り処
不老不死
ぞくぞくするワードですね。皆様なら、永遠の青春を手に入れる為に、誰を犠牲にします?。
「スーパーマン」も、そうでしたけど、他者を凌駕する力を持つ者は、責任が問われます。だからといって、力なき者が、無責任に、他者の心を切り裂く、言葉の刃を振りかざしていいとも、思いません。本来、鬼を滅する刃とは、他者に向けるものなのか、あるいは、自らの裡に棲む邪鬼に向けられるものなのか。鬼舞辻無惨とは、単なるラスボスなのか、私達ひとりひとりの裡に棲む、人に見せたくない願望が、独り歩きしたものなのか?。だとすれば、彼を白日の下にさらすことができる者は、他の誰でもなく…
以上、映画本編どころか、原作さえ読んでいない私の、鬼滅のレビューです。(テレビ放送分で、予習はしました。)
観ました。
妬み
嫉み(そねみ)
侮蔑
弱者への嘲り(あざけり)
強欲
憎悪
敵意
癒し難い記憶…
私達が始末すべき鬼は、城に閉じ込めるまでもなく、無限にいます。劇中、雑魚キャラ扱いの鬼が大量に出てきますが、あの一体一体が、弱い心を抱えた人だとすれば、私達は、鬼殺する側なのか、鬼殺される側なのか、考えたことあります?。どうせ鬼殺されるのなら、上弦の鬼が腰を抜かすくらい、とんでもない悪意を振り撒いてから、昇天したいものです。(鬼になっても、極楽に向かうつもりの私です。)
それにしても、強さって何だろう。他者を打ち負かすことだけが、強さかな?。案外、自分の駄目なところを受け入れることが、強さかもね。そして、他者の弱さを許せる優しさも、強さなのかな。
ま、世の中には、容認できない正義を振りかざして、国境の向こうにミサイル飛ばしたり、人道支援物資を国境で封鎖、宗教が異なると云う理由で、ヒトを餓死、ジェノサイド、民族浄化させている輩も、いるけど。あの手のヒト達には、どんな鬼が取り憑いていると思います?。誰なら鬼殺できると思います?。
私もボコられたら、普通にレビューを書けるヒトに、生まれ変わるかなぁ。
そうなるのは、私の天邪鬼が許しませんけど。
追記)
「ニューシネマパラダイス」。名作の誉れ高い作品ですが、完全版があるのをご存知でしょうか。比べると分かるのですが、1stテイクは、主人公トトの青年期のパートが、バッサリ編集されています。あのラストシーンまでに何があったのかは、御見物が何となく想像するように仕上がっています。その後、完全版で、その思い出が、語られることになります。
鬼滅の次回作ですが、まず、1stテイクを公開。ハイスピード、ハイテンション。ボケるシーンなし。2時間以内にまとめる。半年後、完全版を公開。回想シーンを、斬られる鬼の視点で描いて3時間。
これでどうです?。こうすれば、本作を批判する御見物も、納得。しかも、あと2回興行するはずが、あと4回興行できます。どんな理由を付けても、映画は興行です。納得できないものに、御見物は金を払いません。コケたら、次回作は斬られます。ここは、エンタメ興行と割り切って、御見物の夢と要望を、現金化した方がいいと思います。
以上、私の裡の銭ゲバ鬼からの、メッセージでした。
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