「技術は物語のためにある」劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来 かつのじょうさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0技術は物語のためにある

2025年8月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

公開5日目にIMAXに行ったら人が多すぎて、上映中にトイレに行く人もいてイライラして落ち着かなかったので、2週間あけてあらためて2回目にドルビーで観た者です。

素晴らしかったです。
まだ完結していないから普通なら満点はつけられませんが、これ以上やりようのないレベルのものを見せられて、満点よりほかにつけようがありません。

縦横無尽のえげつない無限城と落下シーンに始まり、最初から怒り心頭のエンジン全開。このテンションで155分もつんか!?と心配したのも束の間、丁寧な回想シーンや場面転換でうまく緩急がつけられ、アクションシーンの細部の描写では、「あぁ!ここはこうなってたんか!」と納得して見られました。

そしてもちろん登場人物ひとりひとりのドラマに感動し、目頭があつくなったのも一度や二度ではありません。
最初に泣けたのは、年端もゆかぬ産屋敷輝利哉と姉妹たちが作戦班として必死で無限城の分析をしている場面です。大正時代の剣劇も、このレベルになると情報戦かと感心しつつも、いたいけな子供達の健気な姿に涙が。
原作を知る者として当然予想していた大ドラマの合間合間に、思わぬ伏兵の小ドラマに出会ってまた泣いた、の繰り返しでした。

私は描き手つくり手ではないので専門的なことはわかりませんが、きっと世界最高峰のすごく大変なアニメーション技術なんだと思います。その技術が、この素晴らしい物語に生命を吹きこんでくれているのが素直にうれしいです。
きっとまだ見落としている小ドラマがありそうなので、あと何回かは行くと思います。
この夏休み、どこ行こうかなぁと計画中の方、ちょっと映画館に涼みに行こうか、くらいの軽い気持ちで、観に行ってみてはいかがでしょうか。

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かつのじょう
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