「辛くとも、悲しくとも、鬼にならず必死に生き抜け、安易に生きるな」劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来 守屋ことさんの映画レビュー(感想・評価)
辛くとも、悲しくとも、鬼にならず必死に生き抜け、安易に生きるな
いつも通りの鬼滅の刃。しかしボリューム、熱量、迫力、切実さどれもがこれまで以上に類を見ないクオリティで配給されたと感じました。もしこれまで鬼滅を楽しめた方であれば、十中八九間違いなく楽しめるでしょう。155分という長尺ながら、劇中何度も何度も涙が溢れてくるのは最終決戦(第一章ですが…)に相応しい展開に思いました。
鬼滅の刃から滲み出る悲壮さと救い。この世の闇より出づる鬼たちの境遇や運命から滲む苦しさや辛さ、ただの悪を打つのではなく、世に虐げられ、適応できなかった、言ってしまえば弱者たちの成れの果てなだけに、刃はただの恨みより切実な部分で振り抜かれているようにも思います。
罪を犯したから斬られるのか。悪いことをするやつだから殺されるのか。鬼滅の刃はそういう次元ではなく、人としての過ちに対する絶対的な怒りが詰まっているように思います。いつまでも相手目線からです。そんなことをしてはダメだ、と。そんな生き方をするな、とだから鬼の事情を描くように思います。辛いことがあっても、悲しいことがあっても、鬼にならず、必死に生き抜け、安易に生きるな、そう言っているように思います。
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海神トリトーンさんのコメント
2025年8月2日
素晴らしいレビューです。
鬼滅の刃の回想シーンはまさにこれ、辛いこと悲しいこと理不尽なことに打ちのめされても鬼になってはいけない、弱いこころをおさえ込んで強く生きるんだというメッセージ。
でも人は弱いものだから強くあれといわれても簡単なことではないんですよね。
だからこそ柱があれだけ輝きを持っている。
鬼と柱は紙一重。
鬼にならず柱となった人は尊く、また言ってしまいますが光り輝いているのでしょう。
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