「筋書きが分かっていても楽しめるのはまるで歌舞伎だ。」劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来 ふくすけさんの映画レビュー(感想・評価)
筋書きが分かっていても楽しめるのはまるで歌舞伎だ。
仮名手本忠臣蔵は全部で11段。
全てを一度に上演することはあり得ない。
歌舞伎は基本的に役者の芸を楽しみ、そして少しずつ変わる演出に感動するものだ。
二部構成の映画はよくある。
スーパーマンや007や寅さんなどシリーズものの映画もある。
スター・ウォーズは壮大な物語であるが基本的に一話完結だ。
だが、鬼滅の刃は巨大な続きもので、前の作品を見ておかないと基本的に理解出来ない。
その意味で、観客はあらかじめこの筋書きを(結末も含めて)理解していることが前提なのであろう。
やはり歌舞伎だ。
二部構成の作品は最初の映画より2回目が観客動員が増えるのはあまり考えにくい。
鬼滅の刃をこのような構成にすることは誰のアイデアなのだろう。
吾峠呼世晴さんかしら。
大した勇気だ。
例えば銀河鉄道999のテーマは「限りある命の尊さ」であるが、それをちゃんと言うにはあの長い長い物語が繰り返される必要があった。
2時間程度の縮刷では不可能だった。
それに対して、鬼滅の刃は原作を縮刷せず、むしろ映画で拡大している。
恐るべし。
猗窩座、善逸、胡蝶しのぶという役者の演技を見て私たちは涙する。
この構成は日本の文化がなければなし得なかったように思える。
その意味で今回は猗窩座の演技が圧巻であった。
次回、胡蝶しのぶの死が強く意味づけられるだろう。
楽しみだ。
役者衆にそれぞれの贔屓筋が存在するのだろう。
舞台美術も素晴らしかった。
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大吉さんのコメント
2025年7月24日
コメントありがとうございます。まさに歌舞伎ですね。
国宝もトム・クルーズのも。
ご贔屓さんは観たい場面を何度でも観たくなります。
映画館が老若男女で溢れてるのを見るのは嬉しいものです。
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