「映像美は健在、しかし物語のテンポが悪い」劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来 リリさんの映画レビュー(感想・評価)
映像美は健在、しかし物語のテンポが悪い
ufotableが手掛けるだけあり、映像美は相変わらず素晴らしい。
しかし、鬼滅の刃ファンには申し訳ないが、同社が制作したFateシリーズと比べると、どうしてもキャラデザインの限界を感じてしまう。
猗窩座のバックストーリーに関しては、「あぁ、女性はこういう話が無条件で好きなんだろうな」という感想しか出てこなかった。
理由はどうであれ、もともと悪事を働いていた男が、特に良いことをしているわけではないが、良い環境に恵まれ更生しそうになるところ、再び不幸に見舞われるというだけの話にしか感じられず、特に感情移入はできなかった。この手の物語は自分には向いていないのかもしれない。
回想シーンがあまりにも多すぎて、物語全体のテンポが悪く、食傷気味になった。
また、これは原作の問題でもあるが、決戦に赴いた都合上、ここからの展開は味方の損耗をある程度管理しながら全ての戦いに勝つしかないのがわかりきっている。リアルタイムで漫画を追っていた時から感じていたが、どうしても盛り上がりに欠けてしまうのは仕方のないことなのだろう。
今更ながら、正直に言えば遊郭編の方を映画館で見たかった、という印象だ。
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uzさんのコメント
2025年9月26日
猗窩座に肯定的な方が多いのは、自分も疑問です。
「何の罪もない父親が、何故…」と言ってる割に、自分は何の罪もない人々から奪い、捕まりそうになれば殴る。
更生しかけてたように見えても以前の事を反省する描写はないし、結果的にまた暴力で復讐。
境遇に同情はするところはあれど、共感も応援もできませんでした…
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