「公開が夏場以外だったらまた違った感想に…」劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来 おとちゃんつーさんの映画レビュー(感想・評価)
公開が夏場以外だったらまた違った感想に…
上映開始からわずか10分。気がつけばスクリーンの世界に引き込まれ、まるで自分自身も無限城へ突入しているかのような錯覚に陥るほどの没入感に圧倒されました。これは映像、音楽、演出のすべてが高いレベルで融合している証拠だと思います。
ufotableさんの制作陣が原作をいかに大切にしているかが伝わってくるほど、原作への忠実な再現も印象的でした。細かい表情や背景、セリフの間合いにまで“原作愛”が滲んでおり、ファンとしては嬉しい限りです。
ストーリーの流れ自体は原作通りで、ある程度予想はしていましたが、その再現度に納得。各キャラクターの生い立ちや想いに焦点を当てる描写は映像作品としてのテンポをやや落としているようにも感じられましたが、それも原作の雰囲気を大切にしている証かもしれません。
また、個人的に興味深かったのは劇中時間の忠実さ。おそらく物語の時期は冬。無惨が産屋敷邸を訪れた際に雪が降っていたことから、夜明けは冬場の7時頃と仮定できます。そこから逆算すると、無限城への突入が夜中の12時だとすれば、夜明けまでの猶予は約7時間=420分。そのうち今回描かれたのは155分。若干のタイムラグがあったとしても単純計算で残り時間は約265分、次作・完結編が残り2部なので1本あたり135分前後になるかも……と、時間経過までも緻密に意識されている可能性を感じてワクワクしました。
余談ですが、夏だったにも関わらず、劇場内のクーラーが異常に効いていて途中から寒さとの戦いに。気が散ってしまい、終盤はトイレの心配で別の意味でもドキドキする羽目に……。こればかりは作品のせいではありませんが、観に行かれる方は上着とトイレ対策をお忘れなく。
次回、主題歌「MAN WITH A MISSION」来てほしいなぁ
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