「確かにあっという間!」劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来 もふぃさんの映画レビュー(感想・評価)
確かにあっという間!
しのぶさんの壮絶な最後、泣いてる暇もなく。原作何度も読んでいてストーリーは知ってたのに、しのぶさんの死を受け入れられない。童磨が憎い。
画も綺麗だし、テンポもよくて、中だるみしなかったと思う。無限城のスケールは想像を超えていた。こんなすごい画を世に送り出した人たち。日本の誇りだと思う。そして今回の映画は、いつにもまして声優さんたちの凄さを感じた。
猗窩座は一言では括れない。鬼のなかには最後まで全く後悔すらできない哀れなものもいるが、猗窩座は特別な鬼だと思う。純粋で、一途で、人と鬼とを行き来して七転八倒の苦しみを味わったが、深く強く愛された幸せな鬼だ。妻の愛が鬼舞辻の叫びを遮り、彼の魂を取り戻した。猗窩座は、鬼舞辻さえも手に入れられなかった究極の愛を知っている。救いのある描かれ方でよかった。
残酷なシーンがあって、子供に見せたくないという声も聞くが、鬼滅の刃には人の心がある。子供にも知ってほしい愛がある。テレビシリーズはおちゃらけた場面が多くて子供向けの印象があるが、前作、そして今作の映画は、大人でも見応えがある。製作者さんたち渾身の素晴らしい作品になっていると感じた。
鬼舞辻に辿り着くまで、彼を倒して戦いが終わるまでにはまだまだ多くの犠牲を払うと知っているので、この映画の終わりの時点では全く勝てる気がしない、終わりが見えないという気持ちになる。それでも炭治郎や善逸のように目覚ましく強くなった者がいる。もともと強い義勇や実弥だけでなく、カナヲや伊之助がいる。彼らの存在が希望を感じさせる。拳や刀を振るう者、自分の身を犠牲にして戦う者。誰もが全力で戦っている。その凄さに圧倒されて、時間の長さを全く感じなかった。
あの時間の長さで、子供連れも多いのに、皆が息を呑み、物音ひとつ立てずに見入っていた。自分のお腹の音が迷惑になったか心配になるくらいだった。(隣だった方ごめんなさい)
同じ映画を二度観ることは今まで無かったが、この映画はもう一度観たいと思った。
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