「山場が無限状態なれど、拭えぬ総集編感」劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
山場が無限状態なれど、拭えぬ総集編感
"鬼滅の刃(映画)" シリーズ第2作。
IMAXレーザーで鑑賞。
原作マンガは未読。
1日の上映回数のあまりの多さに「無限列車編」の時を思い出す。私が観た回は満席で、相変わらずの高い人気を思い知った。夏休みなのに子供の姿が少なかったのは気になったが…
炭治郎とその仲間たち、柱、お館様の子供たち、そして隠までが一丸となって挑む総力戦に胸がアツくなった。
はじめから終わりまで、全編クライマックスのような展開がこれでもかと繰り出され、手に汗握りっぱなし。
それぞれの壮絶な戦いが超美麗なグラフィックと心揺さぶるドラマと共に描かれ、途轍も無い迫力と感動を齎す。
無限城の作画に圧倒される。どこまでも続く空間、緻密な描き込み…途方も無い労力が費やされたのではと想像した。
あまりにも山場ばかりなので、この状態が無限に続くのかと思われたほどだ。これで最終章の序盤とは恐れ入る。
なんと云うことだろう。三部作だから、このテンションの映画があと2本もあると云うのか。最高じゃないか。
猗窩座の扱いに不満が残る。原作どおりなのだろうが、煉獄さんを殺した憎き相手を炭治郎が滅殺してくれることを期待していただけに残念だ。あのように猗窩座の悲惨な過去を披露されてしまっては憎めなくなってしまうではないか。
悪を悪のままとせず、単純な善悪二元論で片づけない深いドラマ性が「鬼滅の刃」の魅力であることは分かっているつもりだが、猗窩座だけは…猗窩座だけは…猗窩座だけは…
猗窩座の身の上話でウルッとなんてしたくなかった。だって煉獄さんの仇なのだから。しかし、猗窩座も他の鬼や上弦の鬼同様はじめから鬼になりたかったわけではなかったのだ。
せっかく掴みかけた、幸せで平凡な日常を奪った理不尽な世の中こそ「鬼」であり、憎むべき敵なのである。人として魂が救済された猗窩座の最期にいつの間にかホッとしていた。
原作を余すこと無く映像化しようとしているから仕方無いのかもしれないし、直近で特別編集版シリーズを観たせいもあるかもだが、総集編感が拭えなかったのが気になる。
実を言うと「無限列車編」を観た時にも感じていた。実際、「無限列車編」はテレビシリーズとしても放送されていたし、本作もいずれはそうなるのではないかと類推する。
しかしながら、日本のアニメーション技術の粋を集めたシーンの数々は、スクリーンで堪能してこそ真の迫力を得られるものだと断言出来る。大きなスクリーンで体感して欲しい。
[余談]
記念すべき、レビュー2000本目。このアプリに登録して7年、辿り着くことが出来た数字に心から感激している。
2000本目に、と狙ったわけではなかったが、それに相応しい超話題作のレビュー投稿で達成したことを喜びたい。
ひなさん
ありがとうございます😊
よろしくお願いします🤗
鬼の背景もしっかり描くのが「鬼滅の刃」の作風だと承知しているとは言え、あの憎き猗窩座にお涙頂戴のバックストーリーは用意して欲しくなかったなというのが正直な気持ちです😅
小学生くらいのお子さんは2、3人であとは高校生から中高年層と幅広い観客が集まっていました。グッズ売り場も物凄い混雑でパンフレット買うのにかなり並びました(笑)。
しゅうへいさま
レビュー2000本、おめでとうございます🥳
共感とフォローもありがとうございました🙂
私も猗窩座には1ミリも同情出来なくて「遊郭編」推しだったのですが、恋雪さんの一言で涙腺崩壊しました🥲
鬼として生きるしかなかった人間の哀しさで終わるところが、“鬼滅の刃の鬼滅の刃たる所以”かなと思いました😗
初日の午後に、制服のJK、中学生男子、ママと一緒の小学生に囲まれて観てきました😙
これだけ混んでいれば、他の映画の上映回数を減らしたのも納得していただけますよね、という初日でした🤭
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