「似合う男になれ」風都探偵 仮面ライダースカルの肖像 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
似合う男になれ
開始から10年以上歴史が続いているWの漫画版の風都探偵のアニメ、そしてスカルを描く物語の映画化という事でムビチケ携えて喜んで鑑賞。
特典は風都探偵6.5集。ありがたや〜。
超絶ハードボイルドでした。
Wの良さをそのままにスカルを主軸に据えて、鳴海荘吉と左翔太郎との出会い、Wの誕生の夜、ビギンズナイトまでしっかり描き切っていて最高に熱くなれました。
幼少期に出会ったヒーローを追いかけて、事務所まで突撃して助手入りを願っては跳ね返されながらも、他の人を助けるために動いた翔太郎を見て助けに向かった鳴海荘吉が少しずつ関係性を深めて行く展開はアニメならではのコミカルさと派手さもあって盛り上がりまくりでした。
小学生からどんどん成長して行く中でやさぐれてしまった時期もありつつ、同じ学校の生徒を守るために殴り返さなかった意思を尊重して助手入りを決めた鳴海の嬉しそうな表情は痺れました。
スカルの変身バンクはとてもシンプルながらツダケンの声とデザインも相まって抜群にカッコよくて鳥肌が立ちました。
帽子をかぶるところだったり、変身する際の仕草だったりが本編の吉川さんの動作と一挙手一投足同じだったのも凄すぎる…と感動しました。
スカルの戦闘シーンもまじまじと味わえましたし、圧倒的な一撃が決まる瞬間が風貌も相まってかっこよさ全開でした。
ビギンズナイトでの出来事は既に分かってるとはいえ、そこにいてはダメだ…!ともなりますし、フィリップおったー!ともなりましたしで、希望と絶望が同じ空間にいて、分かっているからこそ感動できる、沁みるものがありました。
ビギンズナイトでのWの誕生なので形態はサイクロンジョーカーとファングジョーカーのみですが、いつものセリフが決まってないから翔太郎が勢いありまくりなのも良いですし、ファングジョーカーの凶暴性もしっかりと描いているのでこれまた熱がありました。
本編では描かれることはなかったサイクロンスカルという異色の組み合わせが出てきたのはスーパーサプライズで製作陣のWに対しての愛がドカーン!と炸裂してしまって全身の毛が奮い立ちました。
本編の主題歌たちもこれでもと言わんばかりに流してくれるのでリアルタイムで見ていた身としては情緒が大変なくらいテンションぶち上がりでした。
愛を感じられる作品ってやっぱ見応えがあります。
漫画も最高ですし、アニメでも是非続きを見たいので2期の制作発表お待ちしております。何卒…何卒!
鑑賞日 11/10
鑑賞時間 8:55〜10:25
座席 H-5