アイミタガイのレビュー・感想・評価
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丁寧な日常の積み重ね大切にしたい
友人の遺志が、偶然の小さな連鎖を導き、縁を紡ぐことで、 それぞれが次の一歩を踏み出すまでを描いている。 過度にセリフで説明せず、気持ちの多くを画に託し、 日常的な会話や食事のシーンなどを積み重ねて 関係性を徐々に深めていく様を丁寧に辿っていく。 さらに主役の黒木華さんや、恋人役の中村蒼さんを始めとした俳優陣の 印象的で素敵な表情を捉えたクローズアップが効果的に挟まれて 自然に映画の世界に引き込まれていくので、 普段なら一歩引いて冷静にみてしまう偶然の連鎖もしっかり心に響き、 幸せな涙に思わず目頭が熱くなりました。
素敵な作品
泣くけど悲しい涙ではない、みたいなレビューを見てましたがその通りでした。心が温まる、そして伏線がたくさん描かれている映画でした。繋がりが人の心を前向きにしてくれます。時間も短めで見やすいです。
アイミタガイ=相身互い≒I meet a guy
11月5日(火)「ゼンブ・オブ・トーキョー」に続いてハシゴ。TOHOシネマズ日比谷で「アイミタガイ」を。
梓(黒木華)は、ウェディングプランナーだが、結婚していない。
梓には両親が離婚したトラウマから結婚に対して積極的になれない思いがある。
「プランナーさんが結婚してないの」と顧客の親から嫌味を言われる事もある。
梓には澄人(中村蒼)という彼氏がいるが、今ひとつ頼りない。そして、間が悪い。この間も家まで転倒防止器具を取り付けに来てくれたが、自分が転倒して小指を骨折した。
澄人はいい人である。いつも同じ電車に乗る知らない人が寝過ごしそうになるとわざと本を落として起こしてあげる。
澄人は梓と結婚したいと思っているが、踏み出せない。福永(升毅)の宝飾店を訪ねる。
「今すぐに買う訳ではないんですが、この店で一番高い指輪を見せて下さい」
出された120万円の値札が付いた指輪を見て
「ご、五番目位に高いやつをお願いします」(判るよ。私も給料3ケ月分に満たなかったって、何十年前の話だ?)
梓には転校して来た中学生の時に虐めから助けてくれた叶海(藤間爽子)という親友がいる。その頃近所の空家の裏手で二人で隣家の夕方6時のピアノを聴いたのだ。
梓を撮った写真で写真展に入賞した叶海はカメラマンになる。
梓と一緒に食事をした叶海は撮影で長期の海外出張に行くと言う。梓と別れて駅で父親(田口トモロヲ)と会った叶海は出張に行くから郵便を転送すると告げる。
叶海は、海外の車両事故で亡くなる。
梓と叶海の両親は叶海を失った悲しみから抜けられない。梓は叶海の葬儀にも行かない。
叶海の母親(西田尚美)は叶海のスマホを解約出来ず、梓は叶海にLINEを送り続ける。
梓には離婚した父方の祖母がいる。
梓が澄人と一緒に祖母を訪ねた時、隣人の老女がボヤを出し梓と澄人は火を消す。
老女の息子が謝りに来た。「アイミタガイだから」
アイミタガイ、この言葉を発するのは梓の祖母(風吹ジュン)である。
70ジジイの私は聞いた事かある言葉だが、確かに最近は聞かなくなった言葉かも知れない(相身互いと書くのは今回知った)。
澄人「初めて聞きましたよ。英語かと思った。I meet a guy」
叶海あての児童養護施設からのカードが転送で父親の手元に届く。施設に問い合わせて施設長と会い、叶海が行っていた行動を両親は知る。両親はある決断をする。
叶海のスマホを解約出来ない母は、パスコードを入れてスマホを開く。パスコードは梓を撮って入賞した写真展の作品番号だった。「そうだと思った」
梓からの数多くのトークが来ていた。
梓の叔母(安藤玉恵)は訪問介護ヘルパーをしていて、前任者に代わりこみち(草笛光子)を担当する。家にはピアノがあり、昔から弾いていた事を知る。
金婚式セレモニーのために高齢のピアニストを探していた梓は、叔母から小道の事を聞いてこみちの家に依頼に行くが、家を見た梓はある事を思い出す。
虐めから助けてくれた叶海に手を引かれて前に進んだ。
「叶海がいないと前に進めないよ」
LINEのトーク画面は「ゼンブ・オブ・トーキョー」でも上手く使われていたが、「既読」が付く瞬間をこんなに上手く使った事はないのではないか。既読が付くのを観た梓の驚き。
そして送られて来た「行っちゃえ!」
梓は、初めて叶海の両親と会う。
梓は、祖母に、叶海に、叶海の母に背中を押され前に進む。駅で渡された婚姻届の返事をしに澄人の元へ。背中を見せて倒れかかる梓、そしてそれを支える澄人。
二人は福永の宝飾店に向かう。(ここにも意外な出会いが・・。)
宝飾店に入って行く梓の笑顔は最高に輝いていた。
いろいろな出会いがラストに向かって収束して行く脚本が見事である。
澄人と叶海の父が出会った時、どんな顔をするのかな。
人生は色々な出会いとアイミタガイで生きて行くものなのだろう。私も誰かの背中を押し、預けられた背中を支えて行けたらなぁ、と遅ればせながら思う70ジジイなのであった。
クレジットタイトルで歌っている高い声の歌手は誰?と思ったら黒木華歌唱でビックリ!
曲が1979年の荒木一郎で2度ビックリ!!
見終わった後の幸せ感、半端ないっ💚
見終わった後の幸せ感、半端ないっ💚 ストーリーも秀逸だけど、実力派揃いの役者さん達の掛け合いが素晴らしいっ。 こうゆう感動に出会えるから…やっぱ映画大好きです❣️ 人生って本当にアイミタガイだなぁ☺️
奇跡の夜明け?
公式サイトであらすじを予習?して鑑賞
(ただエンドロールであの曲が流れるのは知らなかったのです)
突然親友を亡くした「悲しみ」を「乗りこえていく」そんな分かりやすい物語
ですが人と人の繋がりは最後まで奇跡の連続です
答えをバラしながら進むミステリー?みたいな感じもします
いい人しか登場しない優しいストーリーに癒されました
嘘くさい話は苦手な方もいると思いますが
フィクションの中なんですからいいじゃないですか(笑)
そしてほんわかした余韻が残る中でいきなりの黒木華さんが歌う「ちょっとマイウェイ」じゃなくて「夜明けのマイウェイ」
やられました
全て説明しちゃうタイプの映画
何もかもを言葉に出して説明してしまっていて、わざとらしさを感じる映画だったので、個人的には感動しませんでした。
邦画(というより日本語)の良いところは、全てを言葉や映像で語らぬ「察し」の表現だと思っています。行き過ぎると芸術家気取りの独りよがりなものになってしまいますが、多くは語らず、あとで深く考えた時にやっと気づくような奥行きのある表現がこの映画には足りないように思います。それくらい全てを明確に描いてしまっています。良くいえば分かりやすいですが、悪く言えば単純で趣がないです。
そのくせ、説明した方がいい箇所は説明がないので、最初、主人公とヘルパーの関係性が全く分かりませんでした。
まず、日常を醸し出すために仕組まれた雑談が本当に日常すぎてつまらないし、縁を感じさせようとして語られる話は全て説明口調です。
冒頭で主人公はオチもクソもないハチ公の話を場に放り投げていますが、この会話はラストに別の親子の間でも話題に上がったという以外のギミックはなく、話の中身に意味はありません。忠犬ハチ公に重なるシーンもキャラクターもありません。
現実でも一往復で終わる程度の盛り上がらないどうでもいい話なのに、中途半端に楽しそうに話しているところが、リアルを追求し過ぎて、逆に作られた感が出てしまう典型的な例だと思いました。
主人公のおばがヘルパーとして派遣された初回の印象もかなり悪いです。指示されていない場所へ勝手に入った挙句、「そこは何もしなくて良い」と注意をうけたあと「うわ、怒らせたぁ?」と口に出すのはあまりにも品が無いように思いました。
途中で主人公の祖母が話す「相身互(い)や」を聞いた澄人が「I meet a guyって英語かと思いました」と言いますが、心の底からそんなわけあるかと思いました。一瞬英語みたいな発音だと感じたとしても、話の流れからして、「まぁ、お互い様的な意味かな」って大体わかるだろと思います。小ボケなのは分かりますが、別に面白くないですし、キャラクターの性質上、本気で言ってるようにしか見えないです。
たしかに聞き馴染みはない言葉ではありますが、耳に入ってきて「はて?」となるほど意味が分からない単語ではないと感じました。
叶海の両親が孤児院に向かうタクシー運転手との会話も若干噛み合ってない気がしましたし、わざわざ「あの子も一緒に来たのね(うろ覚え)」なんて口に出すのは何とも情緒がないです。黙って強く手を繋ぐ、等の見る側の想像に任せた演出ができない理由が知れません。
ラスト近くで主人公が叶海の両親に話しかけた時も、ずっと一方的に話し続けた上で「若者に助けられました」と呟きますが、田口トモロヲさんくらいの年齢で話し言葉で「若者」なんて使うか甚だ疑問です。「お兄さん」くらいが普通でしょうが、せめて「若い人」くらいで留めてほしかったです。
感動的な話を語らせようとすると口調が文語体になる作品は度々ありますが、どうにかならないんでしょうか。小説の中では良いですが、映像化した際に声に出すとおかしくなることに気付いてほしいものです。
また、ラストの孫を連れたおじ様が「子供が(バナナのキーホルダーを)飾りたいと言って聞かなくて」と言ったあと「子供ながらにピアノに感動したんですかね」と言いますが、どういうことですか?いつピアノの話題が出たんでしょうか。何ら関連性がなくて、ただ「主人公が担当していた銀婚式(金婚式?)に来てた人ですよ」と伝えるためだけの言葉選びとしか思えません。
主人公に気づかせたいのなら、式の途中に子供にバナナのキーホルダーを自慢されたとか、直接主人公が子供に手渡しただとか、あるいはその式でしか配ってないはずの特殊な見た目をしたキーホルダーであったとか、やりようは色々あったはずです。
最悪、ピアノのワードも出したいということであれば、子供に「ピアノ弾きたい!」とでも言わせれば、先程の「子供ながらに〜」に繋げられるはずなのに、全てが杜撰です。
そもそもの話になってしまいますが、叶海が明らかに無許可に他人のスナップ写真を撮っているのが、気になってしまいました。女子学生二人組を無許可で真正面から撮るって、あるあるなんでしょうか。「撮っていい?」の一言くらい挟んでも良かったのではないかと思います。
ただ、台詞回しのわざとらしさはしょうがないものの、草笛光子さんの演技が素晴らしかったです。
草笛光子さんが93歳設定は流石に歳が合ってないと思いましたが、ご本人が91歳と聞いてあまりの若さに驚きました。
中村蒼さん演じる澄人の存在がステキでした
主人公「秋村梓」の恋人「小山澄人」の人としての魅力と柔らかな存在感がむちゃくちゃ良かった。セリフの言い方や梓に向ける眼差しや表情が穏やかで思いやりがあって心に沁みました。 澄人の「普通」な人としてのあんばいがとても良くて..。気づかれないけどいつもどんな時もちょうど良い優しさで寄り添ってくれている人。決して派手には笑わない小さな微笑み、澄人の伝えようとする言葉や行動は、梓にとって必要な人として説得力がありました。 タイミング悪いけどチャーミングな男を演じた中村蒼さん最高!他の出演作品も探して鑑賞します! 傷ついた過去があっても前を向き生きるチカラや優しい善良な人たちだけの物語(世界)を信じる時間があっても良いなって思える映画でした。観て良かった。 話す澄人に向ける梓の表情や視線だけでも気持ちや言わんとすることは伝わったんじゃないかな(..黒木華さんの演技だし!)と感じたセリフほんの少し気になった。
傷を負った人たちの、善意と思いやりの連鎖
死んだ親友のなんちゃら、だし、黒木華だし、「感動」「涙」の押し付けかもと警戒しつつ、観に行きました。
じわじわと涙腺が刺激されっぱなし、いい気持ちです。良い人しか出てこないです。
こういう映画があっても良い。
黒木華さん苦手。
演技派の女優と思うし脇役ならいいけど主演ともなるとずっと画面にいるのでツライなと思いつつ見ていて、梓が周囲の思いやりを貰うだけに見えて最後まであまり彼女に思い入れが持てず。でも、一途ないいヤツ、澄人を受け入れたところは、いやあ、よかったねえ、と心から思いました。
梓は今まで、叶海にも澄人にも思いやってもらってきたので、これからはせめて澄人に、思いやりを注いていくんでしょう。
「良い人しか出てこない物語は嘘くさいと思っていたが(違った)」というセリフの通りの話でした。
登場人物は皆、何かしら心に傷を負った人たちだが、その善意と人を思いやる気持ちが次々と連鎖してゆき、奇跡のような縁で思いもかけない方向から癒やしや救いとなって戻って来る。情は人の為ならず。
嘘くさいかもだが、受け手が同じように投げればあり得るのではないかと思えて、シラケも退屈でもなかった。
草笛光子さんが綺麗でびっくり。
中村蒼の頼りないけど優しくてのんびりしている澄人がとても良かった。
澄人みたいな彼氏からプロポーズされたら、速攻お受けします。私なら。
なんならこっちから求婚しちゃうかも。
この主題歌、聞いたことがあると思ったら、「ちょっとマイ・ウェイ」桃井かおりと研ナオコですよね、大昔見ていたような気がする、でもこの曲はしっかり覚えていて、歌詞も結構覚えていました。映画の内容にぴったりですよね。
愛の世代の前に味わっておこう
同じ時を生きた心友に、生きる希望を与えられる女性 主人公を中心に相身互い(あいみたがい)な関係にホッコリさせられた 恋人の中村蒼くん 存在だけで嬉しい素朴ぶり これからこの分野でダントツになってほしいな 三重県のロケ地巡りも行きたいです 素晴らしいインスピレーションありがとう
ほんのちょっとの社交性と勇気
平日朝イチの回。 観客は9割女性。 あまり話題になっていない割にお客さんは入ってる印象かな。 「ひとの『ご縁』って、繋がってるよね」 という話。 ここでは分かりやすく小さい輪の中で繋がりが描かれているけど、現実には当事者には知覚できないレペルでもっと大きな輪が繋がっていたりするんだろう。 メッセージとしては「人は、ほんのちょっとの社交性と、ほんのちょっとの勇気で、みんな幸せになれる。」っことなのかな。 出てきたみんな、ちょっとだけ一歩を踏み出して、他者とつながってる。 現実にはその「加減」が難しいんだけどね。 このお話で言えば、カメラマンの女性の生前の交遊関係や社交性が大きなトリガーで、彼女の存在がなかったら成立しないワケで。 おいおい、勇気も社交性もない私は幸せになれないって話か? …なんて悪びれてみるが、いやいや、わかってますよ。 だからこそ、この話は胸に来るのかもね。 そう。彼女がいなかったら、この「ご縁」がすべて繋がることはなかった。 今、私たちの目の前にあるものが小さいながらも幸せなのに、あなたはもういない。 「善良な人」しか出てこない話で、個人的には鼻白む感じもあるけど、役者さんがしっかりしてるので、ちゃんと飲み込める。 草笛光子さんって、(年齢のこと言うのは失礼だけど)今91歳なんだって! すごいよ。シャンとしてて「艶」もちゃんとある。 私が草笛光子という女優を知ったのって「熱中時代」辺りだから、ホントに長く現役で頑張っていらっしゃって、頭が下がる。この前も主演映画あったよね。 群像劇に近いので、主役の黒木華さんがメインにはなってはないけど、あのふんわりとした、でも確実な存在感で全体を締めてる。 エンドロールの歌(これも黒木華さんでしょ?)もすごくいい。
期待が大きすぎたのかな 大きな感動は無く そこそこの感動でした 悪...
期待が大きすぎたのかな
大きな感動は無く
そこそこの感動でした
悪くはないが
泣くまでは行かず
あまり感情移入できず
期待しないで観れば
良かったと思うかなぁ
懐かしのドラマ「ちょっとマイウェイ」の主題歌
に惹かれてみました…。
桃井かおり&研ナオコのコンビの雰囲気は微塵もありませんでしたが、ありがちなストーリーで淡々とした展開でした。しかしエンディングが近づくに連れてエンディングテーマに「夜明けのマイウェイ」が使われると考えただけで涙が^ ^
エンドロールで黒木華の歌うスローのこの曲を聴いたときはやはり涙が止まらず…。
まるで名曲「夜明けのマイウェイ」の歌詞に合わせて物語を展開させたような気がする作品でした。
ボーイスカウトの子供達が営火で歌うソングの歌詞が戦後に作られたものとは以外でした^ ^
相身互い
こころ洗われる感涙の秀作。ゆったりとした流れの中で、人としてのかかわり合いの素晴らしさをえがいている。すべてが全てが、まあ~るく繋がっていき、最後まで、ホッコリした気分に浸らせてくれる安心、安全のストーリー展開にアッパレ!エンディング曲の、華さんの歌声が、更なる「いやし」になる。
ありふれてる
様で、実は今ではありふれてない幸せ(主に結婚、家族とか)についてのお話。 黒木華さんはさっぱりし過ぎで、ちょっと苦手ですがエンディングの歌、キュートでした。藤間爽子さん、もっと観たかった。しかしトモロヲさん体調大丈夫ですか?心底心配。
いい映画でした
出演している役者さん達の演技がとても良かったです。奇跡的な人と人との繋がりにビックリすると共に伏線は全て回収出来て泣けます。とても良く出来たストーリーだと思います。沢山の人に観てもらいたい映画です。観終わって早速女房に絶対観た方が良いと薦めました。
キャスティングの妙
推しの俳優さんがいるわけではないですが、鑑賞しました 西田尚美さん、草笛光子さん、風吹ジュンさん、 さすがの演技でした 藤間爽子さん、チャーミングでステキでした 白鳥玉季ちゃん、極主夫道に出てた子役さんだと思い嬉しかったです 日常生活に溶け込むご縁 通勤電車あるある、私もおなじく共感しました! エンドロール、可もなく不可もなく ヒゲダンのSharonがエンドロールだったらもっと泣けたかもしれません という訳で星をマイナスにしました 心の浄化にオススメです
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