アイミタガイのレビュー・感想・評価
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海苔しなしなになってる…
タイミングの悪い人、いるー!しかしあそこまで悪いと本人には悪いけど逆に笑えてしまう(^^)
劇中のセリフ「悪い人が出てこない小説は嘘くさくて嫌いだったけど今はそういうのを信じように思います。」そのままの作品。
周りまわって誰かの役に立っている。そしてそれはいつかジブンに返ってきて彩りを加えてくれる。ということをぎゅっと詰め込んで感じですね。
信頼の証…うちのパートナー受け止めてくれるかな…
にしても草笛光子さんの存在感…立ち振る舞いが絵になる。
そして無駄なことだけはよく知ってるもいる(๑˃̵ᴗ˂̵)
優しい涙が溢れました。
久々の大当たり作品。 唯一無二の親友の死を受け入れられない女性と彼...
人生はつながっている
カメラマンの女性が亡くなったことをきっかけに、その親友である梓(黒木華、主人公)や、両親、ご近所の老女が実は人生のいろんな場面でつながっていたことが明らかになっていくお話。
創作だから当然うまくつながっていくのだけど、無理のないつながり方だったので面白かった。つながる部分も、伏線というよりも、「ほらあとでつながるから覚えておいてね」って感じのカメラワークで、見やすかったです
上映時間も1時間40分ほどと見やすいものになってますので是非ご覧ください
なお、個人的には藤間爽子さんと、その少女時代を演じた白鳥玉季さんが良かったです
人と人との「ご縁」に胸が熱くなる
何でも相談できた親友を事故で失い、恋人との結婚に踏み切れないでいる主人公、亡くなった娘が児童養護施設との関係を深めていたことを知る親友の両親、自分のピアノで若者を戦争に送り出してしまったと後悔している老婦人の物語などが、同時並行で描かれる。
主人公の祖母が「アイミタガイ」の意味を説明したところで、この後、AさんがBさんを助け、BさんがCさんを助け、CさんがAさんを助けるといった展開になるのかと思ったのだが、結局、そんな「情けは人の為ならず」みたいな説教臭い話にはならなかったので、少しホッとしてしまった。
ここで描かれるのは、「ご縁」とでも解釈できるような人と人との繋がりの奇遇さで、主人公と親友が中学時代に聞いていたピアノの演奏者が老婦人だったり、親友の両親が児童養護施設に向かう時に乗ったタクシー運転手が、親友(娘)のことを知っていたり、主人公が親友と別れた駅で、主人公の恋人が親友の父親を助けていたり、主人公と恋人が結婚指輪を注文しようとした宝飾店の店主が、老婦人がピアノを演奏した式に出席していたりといったエピソードで、そうした「ご縁」が明らかになって行く。
何気なくすれ違った人が、実は「知り合いの知り合い」なのではないか、みたいなことを想像するのは楽しいが、それは、「神の視点」でしか分かり得ないことだろう。
そうした人と人との繋がりを物語として具現化できるのが小説や映画の醍醐味であり、本作の面白さも、そうした点に尽きるのだと思う。
その他にも、親友が死んだ後も、彼女のスマホにメッセージを送り続ける主人公と、それを読むのを楽しみにしている親友の母親との繋がりや、トイレに娘の写真が展示されている児童養護施設に娘の保険金を寄付する両親のエピソードなどにも、胸が熱くなるものがあった。
劇中、親友の父親が「善人しか出て来ない小説は信用できなかったが、今はそういう物語を信じたくなった」と言うシーンがあるが、その台詞をそっくりそのまま「お返し」したくなるような、何だか優しい気持ちになれる映画だった。
正にアイミタガイの物語。優しい気持ちになれる。◆途中からネタバレ。何も起きないんで人によってはよく寝れる。zzZ
もし、アイミタガイの意味が分からなくても大丈夫。
途中、吹雪ジュンさん演ずる綾子が、「世の中は持ちつ持たれつお互い様、気が付かなくても色んな想いが巡りめぐって自分に届いている」とちゃんと説明してくれる。
更に、この物語自体が、 ”アイミタガイ” てんこ盛りの物語だ。
各エピソードのつながりを、「有り得ん」と言われてしまったら、もう身もフタもないのだが、誰かが誰かを思いやる気持ちが巡りめぐって、優しい物語が紡ぎ出されていく。
きのう2024(令6)11/1(金)に見た「十一人の賊軍」(まだレビューしてない)が、血はドバドバするわ、首は飛ぶわ、裏切りはあるわで心が荒んでたので、この映画で優しい気持ちになれもした (^^)
白鳥玉季ちゃんが突然出てきて嬉しかった (^^)
叶海役の藤間爽子が「チャチャ」(コレもまだレビュー上げてないけど)でイイ味出してた凛さんだったのが驚き。
うーん、レビューの書きかけの下書きが、たまりすぎて見た映画の記憶が薄れていく。0時過ぎたんで寝るZzz。
◆◆ 以下ネタバレ ◆◆
特にグッと来たところを2つ。
後半の施設のトイレのギャラリーで、亡き娘·叶海(藤間爽子さん)が写ってる写真を見て朋子(西田尚美さん)と優作(田口トモロヲさん)は涙を流す。
僕はこの場面で泣かなかったし、2人に感情移入もしなかったが、もし自分が実際に2人の立場だったら、絶対に泣いてしまうと思った。
僕も、そして、2人も、娘が撮った写真が有るのは知ってたが、まさかその中に娘が写った写真が有るとは思いもよらなかった。
突然、かつて自分の娘は確かにここにいて生きていたんだという在りし日の写真なんか発見しちゃったら、そりゃ感きわまって泣いちゃうよ (ノ_・、)
あと、梓が叶海のスマホに「背中を押してほしい」みたいなメッセージを送ったら、朋子が「行っちゃえ」と返信したところも良かった。お互い、かけがえのない人を失ったという境遇なので、とても分かりやすいアイミタガイだと思った。
そのほか、しみるエピソードのてんこ盛り。
こんな涙なら!
情けに刃向かう刃なし
「情けは人の為ならず」の本来の意は、
「人に親切にすれば、それは巡り巡って自分に戻って来る」だが、
「人に親切にすると、その人の為にならないので、止めた方が良い」
の意と思っている人の存在を知ったのは、
自分が高校生の頃。かれこれ四十年以上も前になる。
直近の調査では、
後者が正しいと考えている人の割合が上回っているようで、
これも時代かなぁ、と
思ってみたり。
本作のタイトルは漢字では「相身互い」と書き、
「同じ境遇や身分の者は、
互いに同情し助け合うべき」が、その意のよう。
が、鑑賞後に感じたのは
「情けは人の為ならず」に近しい印象。
ウェディングプランナーの『梓(黒木華)』は
長い付き合いの『澄人(中村蒼)』から婚意を告げられているが
離婚した自分の両親の姿が記憶にあり、
なかなか一歩を踏み出せないでいる。
そんな折り、親友の『叶海(藤間爽子)』が突然の事故で亡くなる。
心の整理が付けられない『梓』は、
亡き友のLINEにメッセージを送り続ける。
『叶海』の両親も、娘を亡くした深い喪失感を抱えている。
そんな二人の元へは、思いもかけぬ場所からメッセージカードが届く。
脚本の練り込みが素晴らしい。
元々の原作は連作短編と聞く。
それも、三重県桑名市と、ごく狭い場所を舞台とする。
最初は、複数の人物の物語りが、
過去のエピソードを含め散文のように描かれる。
それが終章に向かい、どのように収斂するのか、
見当も付かない。
シャッフルされたジグソーパズルのピースのよう。
が、次第に納まる所に嵌り出すと、
全体像が薄っすら見え出す。
しかし、それでもまだ全容は見通せない。
叔母の紹介で、自分がプロデュースする金婚式のピアノ演奏を
『こみち(草笛光子)』に依頼しに行ったことが大きな曲折点。
その家はたまさか『叶海』との
中学時代の思い出の場所だった。
そこからストーリーは、大きな動きを見せる。
最後は、細かく張り巡らされた大小の伏線が全て回収され、
綺麗な円環が完成する。
これでもう終わりだろうと思ったところに
また新たなエピソードも披瀝され、
仕掛けの広がりに思わず仰け反る余禄まで付けて。
登場人物は皆々が良い人たち。
他人のことを慮り、それが回りまわって自分に返って来る。
まさに胸がすく思い。
強烈な印象を残す描写は無く、
淡々とした語り口でも
十分に人を感動させるチカラがあるとの
見本のような一本。
撮影と編集にも抜群の力量を感じる。
わけても『叶海』の両親が或る施設を訪ねるシーンは
科白は無く、音楽と役者の演技だけで構成されているのに
胸アツになり感涙すること必至の場面。
いい人しか出てこないけどいい映画
心が洗われる名作
久しぶりの心地よい余韻映画…見終わって車に乗ったら「いい映画だったなぁ」と呟いてしまいました。
予告は見ていたはずですが、印象に残っておらず、ほぼ情報なしで観て来ました。
伝えたい事は色々あるのですが、とりあえず観て!と言いたいです。
そして脚本の妙!言葉選びが非常にセンスがあり、スッと頭に入ってきます。(表現しにくいですが、バックボーンというか背景を感じさせるセリフ回し?)
個人的には、終盤の施設のシーンが秀逸!!
また、俳優陣も最高!!もう皆んな凄い!有名どころは言わずもがな、失礼ながら知らなかった中村蒼が良かったと思いました。ラストマイルでも、完全に役になりきっていた安藤玉恵が本作も爆発しております笑
カットの情景も美しく、地方出身の私は“あるある”と納得しかなかったです。
ストーリー展開も素晴らしく、まだ気付いていない暗喩がありそうです。
最後に、監督チャーミングだなと思ったシーンもありました。最後に梓がカメラに目線を飛ばすのですが、本作をアイミタガイにするのか、アイミタガイ精神を忘れんなよ!なのか…感じ方はそれぞれでしょうね!
本作命題のアイミタガイ、若い方に観て頂きたいんですが響くかなーと思う気持ち半分。多分、アイミタガイが無い人は孤独(悪い意味で)な人生になってしまうので。
映画好きな方、邦画をあまり見ない方、是非ご観賞ください!
叶海、ちひろさん、メリー・ポピンズ
日本映画の群像劇としては、自分が見た中ではベスト級の作品。
思い出せる中では伊坂幸太郎さん原作、今泉力哉監督の『アイネクライネナハトムジーク』以来の感動と涙をいただきました。
冷静に振り返ると、なんといっても叶海さんの人柄と感受性がすべての原点。
決して他の人には真似ができないほど何かの才能が際立っているというわけではないけれど、どんな人間にも分け隔てなく率直で誠実な人。
叶海さんの人柄は黒木華さん演じる梓や両親や福祉施設の子供たちとの交流を通じて間接的に描かれるが、そこにいるのはいつも自分のことは二の次で相手のことばかり考えている叶海なのです。
と、ここまで書いて急に私の頭に降ってきたのがちひろさん。
覚えてますか?
有村架純さん主演の『ちひろさん』
自分だって壮絶な過去(映画では具体的には描かれない)を持っているのに、軽やかに、だけどしっかりと出会った人たちに自己肯定感をもたらして去って行くメリー・ポピンズのような人でした。
もちろんメリー・ポピンズのような魔法は現実には使えないけれど、自分にはできないことを軽やかにやってしまう(たとえば、ちょっとした機転でイジメから救ってくれるようなこと)人っていますよね。
ちひろさんがそうでした。
家族関係で悩む高校生のオカジに向かって、
「家族揃っての食事が一番美味しい、なんていう人がいるけど、ひとりで食べたって美味しい時は美味しい」と当たり前のはずのことを気付かせてくれるのです。
友だちを信頼して無防備に後ろに倒れる叶海。
突然手を取って駆け出し、新しい世界へ導いてくれる叶海。
いつも自分以外の誰かにレンズを向けて、その誰かの輝く瞬間を捉え続けた叶海。
風向きが変われば、叶海はきっとまた来てくれる。そして、いつでも誰かの背中を押してくれる。
思い遣りの生き方を後押ししてくれる希望の映画‼️❓
これまで、損しても自分に恥じない生き方をしてきました。
それでも、後悔することもあります。
この映画は、思い遣りを自分より優先する人が、いろんな繋がりで、そんな生き方が良かった、そんな感じです。
黒木華の高校時代が、あの近藤華です、似てるし、どちらも名女優です、もう一人の友人も引けを取らない名女優です、死ぬ時も、高校の子も。
何気ないシーンでも涙が溢れます、施設のトイレの写真展、スマホのやりとり。
近鉄の駅は見慣れた場所です、余計に身近に感じます。
どんな運命でも、思い遣りの気持ちで生きていきたい、そんなふうに信じさせてくれる、奇跡も凄いこともありませんが、真面目に生きる希望をくれる映画🎞️🎟️ありがとうございました😊😭
ベタですが何か?
なんかほっこり
【”行っちゃえ!”不器用だが善なる心を持つ、多くの人達の不思議な縁を描いた見事なる群像劇。今作は、脚本が絶妙に上手く、観賞中に心がドンドン浄化されて行く人間性肯定映画であると私は思います。】
ー 今作は、繋がりのある掌編を集めた連作短編集を基に一本の映画にしたものだそうである。
それは、ムズカシイ作業ではないかと思うのであるが、今作は、見事に心に沁みる作品になっており、鑑賞後に優しい気持ちになり、明日からも前向きに生きよう!と言う気持ちになる作品でもあるのである。-
◆感想<Caution!内容に触れています。>
■今作では、
1.高校時代に苛められていた梓(黒木華)と親友である写真家の叶海(藤間爽子)との関係を中心にして
2.両親が離婚した事がトラウマで結婚願望が薄い梓と、ちょっと頼りないが、人間味あふれる男澄人(中村蒼)との恋の行方
3.車の事故で叶海を亡くし、悲嘆に暮れる両親(田口トモロヲ&西田尚美)が、娘が行っていた児童養護施設への崇高な行為を知り、再生していく姿
4.ウエディングプランナーの梓が、金婚式のピアノ演奏者を探す過程で出会った93歳の品のあるご婦人(草笛光子)との出会いで、苛められていた時の事を思い出し、彼女を助けた叶海と二人で聞いたご婦人のピアノの話をしたり
5.澄人が電車通勤の際に、寝過ごしそうになっていた初老の男との関係性や
6.澄人が梓との一歩を踏み出す理由になった梓の叔母(風見じゅん)の家を訪ねるシーン
等々が、物語が進むにつれてドンドン連関していく脚本の素晴らしさと、役者さん達の姿の素晴らしさに魅入られる作品である。
■特に沁みたのは、叶海を亡くした両親が、彼女が毎年節目節目にケーキなどを差し入れしていた児童養護施設を訪れるシーンである。
二人は、叶海の死により得た保険金一千万を、固辞する院長(松本利夫)に寄贈し、娘が遺したトイレに貼られた多数の写真を見ながら、涙を流す姿である。
■又、叶海の死を知りながらもそれを受け入れられずに、彼女のラインに日々の出来事を送る梓の姿と、叶海のスマホを見ている母の姿。
そして、ある梓からのラインメッセージ”叶海がいないと未来に進めないよ。”を読んで、澄人からプロポーズされた事を知った梓の母の決断と、送ったラインのメッセージが次々に既読になって驚く梓の表情及び、送られて来た、
”行っちゃえ!”
というメッセージは、実に沁みたな。
何故ならば、あのラインで、梓の時間は未来に向けて、動き始めたと思ったからである。
<今作は、不器用だが真面目に生きる多くの人達の不思議な縁を描いた群像劇である。そして、その素晴らしき脚本と、黒木華さんを筆頭とした、出演俳優さん達の素晴らしい演技(特に、草笛光子さんのお姿は、後光が刺しているように見えたよ。)引き込まれた作品でもある。>
草笛光子が主演?(笑)
「相身互い」という言葉は「情けは人の為ならず」と同じような意味かなと思っていましたが、ちょっと違うようです。
★相身互い 同じ境遇にある者どうしが同情し、助け合うこと。また、その間柄。
★情けは人の為ならず 人に親切にすれば、その相手のためになるだけでなく、やがてはよい報いとなって自分にもどってくる、ということ。
こうして並べると、やはり全く違ってますね。
さて、この作品は一組の女友達の周りで起こる15年ほどの物語ですが、群像劇であるとも言えます。余り書くとネタバレになるので詳しくはかけませんが、一地方都市(と言っても舞台である桑名市は13万人住んでいますが)での狭い範囲で起こる心温まる偶然の連続です。ちゃんと伏線回収もでき・・・っていうか、「よくできた話」過ぎるという気もしますが、中学時代に転校生である梓をかばってくれた叶海との出会いが、多くの人の心を暖かくしてくれます。
この映画に悪い人はいません。。。転校生の梓をちょっといじめる3人の女の子以外は(笑)
それにしても・・・草笛光子はすごい!
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